それは在った。
そこに至るまでに
案内看板のようなものはない。
道路から少し入ったところに
低いブロック塀で囲まれたところ。
それが、曽我北栄環状列石 なのであった。
もちろん、降雪期前に撮ったものである。
冬期は雪に覆われ、
コロナ対策が緩和されてきた現在、
国内外の多くのスキー客などで賑わっているという。
この環状列石、
その目的が何なのか、確たるものは無いようではある。
人骨が出ていることから、
墳墓とも祭祀場とも言われるようである。
向きを変えると、
羊蹄山(蝦夷富士)も見える。
が、たいてい山頂には雲がかかっている気がする。
結構な、絶景の地なのである。
周囲は、牧草地だろうか。
特に何があるわけでもなく。
小さめの列石が、4組残されている。
「史跡」の碑が、なんか墓石っぽいんだけど。
傾いてるし。
現地に上の看板がある他には
あんまりわかりやすい案内は無い。
ニセコ駅の脇に掲げられている観光地図に
小さく「ストーンサークル」と書いてある程度である。
(該当部分を赤枠で囲ってみた……が小さくて見えないだろう)
いわゆる観光地観光地した場所も
決して嫌いではないのであるが、
いやむしろ、もちろん、喜んで行くのであるが、
こんな感じのマイナーっぽい、
人があんまり押し寄せそうにないところっていうのも
味があってイイもんじゃないだろうか。
こんな看板でも見かけたら、
ちょっと寄ってみたくなるのである。
(駅員さんに、行き方も訊いてみた)
「あんたが変人なだけやろ?」
ま、それは否定できないな。
(「環状列石とはいったい」おわり)