2023年12月26日

川崎家榎町店

川崎に行ったついでに、
駅からちょっと足を伸ばして
ラーメン店に寄った。


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前から、機会があったら行ってみようと
思っていたのだけれども
なかなか果たせずにいたのだ。


ラーメンの川崎家には、本店と榎町店とがあるが
今回は榎町店のほうである。



ここは、将棋棋士の永瀬拓矢九段のお父さんが
経営しているのである。

ABEMAの将棋チャンネルなどでも
時々登場していたりする。



店内に入ると、壁には永瀬九段関係の将棋グッズが
たくさん貼られている。


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ABEMAトーナメントで「チーム川崎家」を組んだ
棋士たちとの記念センスやらTシャツやら団扇やら。


その他、タイトル戦の記念品など、垂涎の品が多数。


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記念館でもあるならば展示されていそうなものばかり。


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「撮っていいですか」


一応確認すると、快諾してくださった。
ありがたや。


もちろん永瀬九段本人は居ないし
お父上もこの日はご不在であったが
ラーメンを堪能させていただいた。


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茎わかめラーメンのチャーシュー麺に
味玉を追加した。

ふんだんに入っている茎わかめが、なかなか良い。



今まで「家系」には関わったことがなかったのだけれど
ワタクシの好みであった。



もし機会があれば、
いかが?


別に、将棋に興味がなくても問題はないだろうし、
興味があるならば、展示グッズも楽しむことができるだろう。
(「川崎家榎町店」おわり)
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2023年11月29日

休日……

道の駅の壁に、貼ってあった。


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上に並ぶ、指名手配リスト。

まあ、良く見かけるやつだ。



が、ヒトの顔と名前を覚えるのが得意ではないワタクシにとっては
あまり意味をなさない。

しかし、そういうのが得意な方もおられるのだから
意味はあるのだ。

特技、だよね。



そして。



ローマの、ではない。

オードリーでは、ない。

地元の、観光ポスター。



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「サローマ」って、何? って思った?


佐呂間町の観光キャッチフレーズ なのだ。



「なんもないべさ」


田舎に行くと、地元の人たちは言う。



けれども、そこにかけがえのない価値を見出す人も
少なくはないのだ。


いや、常に都会の喧騒に、
人波に溺れる中での孤独感に
苛まれ続ける都市部の人にとっては
「なんもない」こそが癒やしであり開放であり希望であったりする。



実際にそこに居住するとなると
収入源の問題とか医療とか教育とか
とたんに不安も募ることだろう。


だがせめて、「なんもない」ことを
非日常として体感しに行くには
ふさわしい場所なのではあるまいか?



サローマの休日。



いろんな休日が、あっていい。



平和であればこそ。

健康であればこそ。
(「休日……」おわり)
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2023年09月02日

でっかいどう

怪しい雲行きの中、
ハートの翼で飛ぶ。


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JR北海道の新千歳空港駅の改札前には
おなじみの地図がある。


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北海道は、広いよって。

行くたびに、撮りたくなる……(笑)



空港から、函館行ってぇ、夜景を見てぇ、
神威岬で積丹ブルーを眺めてウニ丼食べてぇ、
最北端の宗谷岬も見てみたいしぃ、
もちろん知床も外せないしぃ、
旭山動物園も有名だしぃ、
えりも岬と納沙布岬もぜったい巡るっ!


その旅程、
奈良〜福井〜大和堆〜福島〜富山〜伊豆〜九十九里
と同等だよって。

何週間で回る気? ってことなんだよね。



この一角、
撮影スペースとして激推しなのである。


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国民皆カメラマン時代にあって、
わかりやすいスポットには需要があるのだ。



道路を走っていても、
レンタカーが多い。


ナンバープレートのひらがなは、
「わ」よりもむしろ、「れ」のほうを多く見かける。

「れ」ンタカーなんだから、
「れ」のほうが、本来的なのかな?
(「でっかいどう」おわり)
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2023年09月01日

小樽港内クルーズ

観測史上最も暑い夏。

そんなところも多いようだ。


暑いときには、水
というわけでもないが、
小樽海上観光船 に、ちょいと乗ってみた。



ほんとうは、オタモイ海岸方面に行きたかったのであるが
あいにく外海は波が高く、欠航。


ゆえに、防波堤で囲まれた港内だけのクルーズと相成った。



定刻に出港し、東に向かうとすぐ、
小樽築港に建つホテルと、ヨットハーバーが見える。


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このホテルを核としたショッピングモール「ウイングベイ小樽」は
バブル期の終盤に計画されて、バブル崩壊期に着工、
20世紀末に 完成 した。 


が、ほどなく主事業者であったマイカルグループが破綻。
鳴り物入りで誘致されたヒルトン小樽も破綻。

全フロアを埋め尽くした各種テナントも、
徐々に撤退して空きスペースが目立つようになったりした。


観覧車も建っていたが、
維持管理費の採算が取れず、解体。


債権関係がいろいろ推移する中、
なんとか頑張って営業を継続している。



近隣に鳴り物入りで開館した 石原裕次郎記念館 も
令和の声を聞くことなく閉館となった。


そんな街並みを見つつ、時代の流れを思う。



小高い部分には、銀鱗荘 が見える。


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今なお高級旅館として名を馳せていて、
来る11月には、将棋の 竜王戦第4局 も開催される。



小樽港には多くの貨物が入港してくる。

ゆえに、さまざまな搬送装置や倉庫などが建っている。


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穀物関係、かな?


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アンローダー、というらしい。



防波堤によって日本海から切り分けられた 小樽港 は
結構広いのである。


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勝納埠頭(かつないふとう)には、
新日本海フェリーの ターミナル がある。


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小樽と新潟・舞鶴とを結ぶ 航路 である。


ドライブ、あるいはツーリングで北海道を訪れるためには
苫小牧港、函館港とともに、要チェックの港である。



ちょうど、新潟行きの らべんだあ が停泊していた。


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サイロのたぐいも林立する。


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向かいの埠頭には、ガントリークレーンが建つ。


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通称 キリン なのだそうだ。


上部には、星型の中に野球のボールのようなマーク。
これは、小樽市の徽章 であって、
雪を表徴した六花と、小樽の頭文字「小」を表している。

小樽市で整備している施設 ということらしい。



小樽海上保安部の 巡視船しれとこ も姿を見せていた。


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観光船が、割合近くを通る。


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さまざまなアンテナ類が立つ。


船体前方には、放水銃と機関砲を備えているようだ。


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ちなみに、観光船の船内は、こんな感じ。


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巡視船と比ぶべくもない。

ただ、電気系は防湿・耐塩害仕様なんだろう、きっと。



小樽港の外洋防波堤は、日本初の近代的防波堤ということで
日本の土木遺産 とされている。


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釣り客も、いる。


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今日の釣果は、いかに。



屋根がついていて日差しが遮られるから、
それに、曇りがちだったから、
暑さがしのげるクルーズなのであった。
(「小樽港内クルーズ」おわり)
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2023年08月22日

湯河原駅

JR湯河原駅前は、
今風の、木材を多用した仕上げになっている。


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そして、駅正面には「手湯」があって
温泉町に到着したことがすぐに体感できる造りとなっている。


手湯の上部は屋根で覆われているが、
ここも木材を強調した造りである。


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もっとも、構造材としては何の力にもなっていないが。



側方には、陶板レリーフ。


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これ、人の拳?



町村合併60周年を記念して
当時の小中学生に参加してもらったようだ。


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このたぐいの記念行事って
希望者を募る場合もあるし、
寄付した人に参加してもらうのもあるが、
学校単位ってことは、全員参加?


小中学校で良い思い出を作れた子にとっては
とても良い記念になるだろう。

ただ、そうではなかった子にとっては
一生涯駅前に苦い記憶が残ることになるかもしれない。

なかなか、難しいところだ。



時代柄、喫煙者はどんどん追いやられていく。


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ま、ワタクシは吸わないんで問題ないのだが、
それでも、
命の危険を承知の上で愛煙家をやっている人たちにとっては
肩身の狭さを助長する場所なのかもしれない。



このあたりは、箱根ジオパーク を構成しているらしい。


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伊豆半島が、はるばる太平洋から移動してきて本州島に激突し
潜り込み、火山活動を活性化させた、
そんな場所としての「ジオパーク」なのだという。



「さがみの小京都」に認定された、と記載されている。


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全国京都会議のマップ には、湯河原町の記載が無いのだけれども
まさか、脱退しちゃった?


Wikipedia を見る限り、
そのようである。

2011年4月から、小京都のキャッチフレーズを使わなくなった、と。


ま、いろいろあったんだろうね。

そもそも、京都を持ち出さなくても、
湯河原としての魅力が溢れているのだから
そっちを推していこうよ。

そういうことなんじゃないかな。



駅のホーム。


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自販機用の電力量計は
上から吊ってある。

振れ止めもしっかり取ってある。



東海道線のグリーン車、
なんか、ひさびさに見た気がする。


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走り去っている姿は
まあまあ見るんだけどね。

停まっている様子は、意外に見かけていなかった。


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駅からの風景には、
それほど風情があるわけじゃない。


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でも、高置水槽が見えるから、冷却塔も乗っかってるから
それでいいんだ。


だって、設備屋だもの。



湯河原美術館だって。


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行ってみたかったけどね、
そこまでゆとりはなかったなぁ。



ホームの山側は
坂道である。


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植物に侵食されかけているようだけれども
決してそんなことはないのだ。



箱根や伊豆を含めて、
東京都心からほど近くに多くの温泉地がある。


近距離なら近距離の、
遠隔地なら遠隔地ならではの、
特色があり、集客戦略があり、
将来構想があるんだろう。



全国津々浦々、
いろんな風情があって麗しいものだ。
(「湯河原駅」おわり)
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2023年08月13日

日本海に沈む陽

北海道北部の日本海側。


ひたすら、海岸沿いに走る、オロロンライン



新千歳空港から北海道入りして、
「ちょいとひとっ走り」なんていう距離ではない、
そんな道路。


波が穏やかで晴れていれば
たいそうのどかな、海岸線である。


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途中、初山別村(しょさんべつむら)のマンホール蓋は
天文台である。


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夕方にこの道路を走ると
夕陽が映える。


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晴れていれば。



時間的余裕があるならば
ぼけ〜っと眺めているのも
乙というものだ。


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落日を眺めていると
地球の自転が意外に速いということに気がつくかもしれない。


地球一周約40,000kmを24時間で自転するのだから
時速にすると、1,667km/h。

28km/分。

463m/秒。


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ゆったりと観ていたつもりが
なにやら気忙しくなってきたような。



あんまり、換算値を考えないほうがいいかな。



でもね、こうやって一日一日が過ぎていくのだ。


一年一年が過ぎていくのだ。


平均寿命が80歳を超えているとはいうけれども
じつはそんなに長い時間というわけじゃ
ないのかもしれない。


年齢を重ねるほど、
5年、10年なんて、あっという間と
感じられてくるんじゃないかな。
(「日本海に沈む陽」おわり)
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2023年08月12日

暑いから涼やかな

あんまりにも猛暑が、いや酷暑が続いているから
ちょっと涼やかな?


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北国では、冬になるとそこかしこに現れるもの。


雪解け以降は、どこかに仕舞われていて
また晩秋になるとどこからともなく湧いて出る。


いや、勝手に出てくるわけなくって
ちゃんと保管管理されているわけだ。



シーズン初めに各所に配して
シーズン終わりに回収して。


適宜、メンテして。修理して。壊れてたら更新して。



中に詰める、滑り止めの砂袋も用意して。



人知れず、誰の気にも留まることなく
けれども大事な働きをしている人たちが
世の中には多く存在している。


社会は、目立つ人たちばかりによって
成り立っているわけではないのである。



「すべり止め? 縁起悪いから撤去せよ」


そんな無粋なことを言う受験生は
居ないのである。
(「暑いから涼やかな」おわり)
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2023年08月06日

道場へどうじょ

タイトルからして下手ですんまへん。



でもさ、「道場」って言われてもさ
「乱取り」なんて、出来ないわけよ。


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よほどの大食いならともかく、
フツーの人ならば
せいぜい2杯も食したら
もう腹いっぱいでしょ?


ってか、1杯で十分だよね?



たくさんたくさん店が出てるから

「どこにしようかな」

ウロウロ、ウロウロ、迷ってる人が
結構いる。



しょうがないよね。



しょっちゅう来るとこならさ、

「今日はここ、次に来たときはあっち、
 そのまた次は……」

順繰りに制覇を目指したっていいんだけどね。



ま、それでも
たとい1杯だけだったとしても
それはそれで、良いよね!
(「道場へどうじょ」おわり)
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2023年07月31日

支笏湖観光船

北海道千歳市西方にある、
深い深いカルデラ湖である、支笏湖(しこつこ)


湖畔を巡る観光船があるというので、
行ってみた。


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正面に風不死岳(ふっぷしだけ)、その左に溶岩ドームを頂く樽前山(たるまえさん)


桟橋の先に停泊する船体が、観光船である。



少し小綺麗にされた建物(本来は古そう)内に
チケット売り場があった。

2階は食堂か何かだったのだろうけれど
現在は使用されていない。


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モーターボート的な船体や、
足漕ぎの白鳥ボードなども並ぶ中、
湖岸沿いに出港する。



雲が多めの天候で、
樽前山は雲で隠れつつある。


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湖であって、外海のような大きな波やうねりは生じない。
この日は風もあまり無かったから
湖面は至って穏やかだ。

鏡のよう、とまではいかないけれど。



「支笏湖ブルー」と呼んでいるらしい
青緑の水が美しい。


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湖自体が、かつての支笏火山のカルデラ湖であって
現在外輪山を構成するいくつかの山々もまた
幾度も噴火を繰り返していて、それぞれのカルデラを持っていたりする。


ゆえに、溶岩流や火砕流、大量の火山灰の跡は
かなり広範囲に広がっている。


湖岸の一部に、柱状節理を見ることができる。


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この箇所、浅いようであるが
手前の部分から急激に深くなる。
一気に水深100mを超えるそうだ。



この船、船底にも観覧スペースがあって
椅子と窓とが並んでいる。


そこから、湖中に続く柱状節理を
観察することができる。


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ちょっと写りが悪いけれども
それは実際に行ってお確かめくださいな。



船前面にある、エンブレム?


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白鳥ボートっぽいけど。



操舵室側面には、いろいろ貼ってある。


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検査頻度だとか、表の記載内容だとか
よくわからないけれども
記入すべき文字が消えちゃってるのは
大丈夫なの?

ブログ掲載のために消したんじゃなくって
消えてるの。



天候と気温湿度に左右されるところが大きいかもしれないけれど
たいそう気持ちの良いクルーズなのであった。



陸に上がると
そこにはいくつものマンホール蓋がある。


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空港と、鮭。

千歳市の売りである。


市章も、とってもわかりやすいデザインである。



湖岸ではあるけれども
宿泊施設や飲食店舗類が多数あるからだろうか、
公共上水道も整備されているようだ。


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排泥室用の蓋も見られた。



店舗近傍にあった小口径桝の蓋は
なんか、手描き感満載であった。


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自分で掘ったの? っていう感じなんだけど
実際はどうなんだろう。

少し、気になる。



全国的に、ずっと暑いだろうと言われている
2023年の夏。


せめて、気分だけでも涼を得たいものだけれども
可能なら気候的に涼を得られる地に行くのも
良いんじゃないだろうか。


昼間の気温は結構上がるけれども
朝晩はそれなりに下がるし、
湿度だって首都圏よりはずっとマシだ。



日本は南北に長くて
いろんな気候帯があるからして
いろいろ楽しめる国なのだと思うのだ。
(「支笏湖観光船」おわり)
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2023年07月24日

色とりどりの機体

名古屋空港といえば、現在は中部国際空港を指すことが多いが
かつては名古屋市の北に、名古屋空港が存在していた。

現在は、県営名古屋空港として
主にローカル便の運航が継続されている。

中止となってしまった、国産ジェット機の開発が行われていたのも
ここである。


豊山町に位置するこの空港周囲には建物が広がり
「街中に降り立つ」空港の一つとなっている。


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空港に向けて高度を下げていくにつれ、
眼下の建物の一つ一つが大きくなっていく。


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伊丹空港や福岡空港なんかもそうであるが
あんまりにも街に近い空港だと
なんかドキドキしちゃう。


万が一、いや、億が一、
墜落するような事故となった際には
航空機の搭乗者は仕方がないにしても
地上に住まう方々に被害が生じてしまうじゃぁないかと
要らぬ心配をしてしまったり。


ま、でも、原発事故とはわけが違う。

航空機事故なら、被害が限定されるのだから。
それに、事後の対処も後片付けも完全に可能だ。
そのリスクを承知した上で、
利用する・利用を受け入れるのである。

原発の場合には、事故が生じた場合に
処理する方法が無い。確立はしていない。

福島では事故後12年を経ても
未だ炉の処理は目途もたたない。


……閑話休題。


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人や車が判別できそうな高さになると
やっぱり、ドキドキしちゃう。


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ボーディングブリッジではなくて
タラップ車を利用して乗降する。


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ターミナルまでは、歩く。


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ちょっと、時代を感じさせるターミナルビルである。


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ターミナルビルの展望デッキから、駐機場を眺めることができる。


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FDAと大きく書かれた、
色とりどりの機体が駐機中であった。


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すべての機体は別の色に 塗装されているようで
乗る機体色をコンプリートしたくなる人も
きっと居ることだろう。
 

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FDAのページ には、使用機体の情報も出ているらしい。


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もっとも、大手キャリアと違って、予備機体が充実しているわけではないから
やり繰りはきっと、大変だと思うんだけど。


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定期就航なのかどうかわからないけれども
違う機体も駐機していた。


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ローカル空港ゆえ、発着便数 はそれほど多くはない。


空港スタッフの作業効率を良くするために
各方面の発着時刻を揃えてあるようで
時間帯によってはいろんな機体を目にすることができるのである。
(「色とりどりの機体」おわり)
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2023年07月23日

遊覧飛行のような

北海道の玄関口といえば、
圧倒的に新千歳空港である。

コロナ禍で大減便したとは言え
世界の中でも屈指の発着数を誇っていた羽田便をはじめ
ローカル空港を含めた国内各地を結ぶ路線とともに
海外路線も徐々に回復しつつある。


が、新千歳空港の所在地は千歳市と苫小牧市(跨っている)であり
こと目的地が「札幌」であるならば、札幌市内に立地する空港を利用したほうが
便利ではある。


札幌市東区丘珠(おかだま)町に立地する、
丘珠空港。

近隣に対する騒音問題とか、短い滑走路だとか
大型機の発着はできないものの
プロペラ機や小型ジェット機により運用されている。

地下鉄東豊線の終点「栄町(さかえまち)」からバスで5分、
徒歩でも20分ほどというアクセスの良さも「売り」である。


都市近郊の空港としては、
たとえば伊丹空港や福岡空港や県営名古屋空港などがあって
すぐ近くに街と建物が密集していて
「その都市にやってきた感」を得られるのであるが
この丘珠も同様である。


事情により、丘珠発の際の写真になってしまったが
札幌の市街地を、さながら遊覧飛行しているが如く
google earth で眺めるよりもずっと鮮明な都市の様態を
観察することができる。

もちろん、低い雲が垂れ込めていない天候の時に限られるけれども。


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空港を飛び立つと、東区の街が眼下に見える。


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左右に延びるのは、札幌と小樽とを結ぶ
札樽(さっそん)自動車道である。


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左上に見える藻岩山(もいわやま)までの平野に広がる、
人口200万人に少し足りない、そんな都市である。

首都圏のように上方へ高く高く聳える街ではなくて
歴史とともに広く広く拡がった街である。

東京都区部の面積が619q2であるのに対して
札幌市の面積は1,121km2であって、かなり広い。
(もっとも、そのうち658q2は南区が占めているが
 ほとんど山である)



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北海道を象徴する、カニ型の施設……なわけではなくて
建物用途の都合上このような形態になっているに過ぎないが
これは札幌刑務所である。


札幌市内を貫通する、
そして札幌扇状地を形成する原動力となった
豊平川(とよひらがわ)」と、その河川敷も眼下によく見える。


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豊平川を過ぎると、札幌ジャンクションのループが見える。
北海道を南北に通る道央自動車道と、札樽自動車道との結節点である。


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あいにくこの日は低めの雲がたなびき、
だんだんと市街の視界が遮られていった。


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機体の旋回に伴い、
丘珠空港の滑走路が見えるようになってきた。



びっしりと建物で埋まっているが
比較的低層のものが多い。


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上の画像の中央部にある緑地は
北海きたえーる(北海道立総合体育センター)と
それに隣接する豊平公園である。



航空機で移動すると、
自動車で何時間もかかる距離が
文字通りひとっ飛びである。


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ほどなく、中央部に中島を浮かべる洞爺湖と
太平洋(噴火湾)が見えてくる。

もう雲が多くて、地形がよくわからないかもしれない。



便数は多くはないし、
航空券も新千歳発着のLCCと比べると高めであるし
小さな機体ゆえ持ち込み手荷物は小さなものに限られるが
都市上空の遊覧として、
こんな空港を利用してみるのも楽しいんじゃないだろうか。
(「遊覧飛行のような」おわり)
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2023年07月15日

ラベンダー発祥の地

富良野ラベンダー が真っ盛りの時期。


インバウンドも回復しつつある当地は
さぞ混み合っていることであろう。
(行くなら、本格的に混み合う直前が良かろう)



富良野と言えばラベンダー、
ラベンダーと言えば富良野、
そのくらい、富良野とラベンダーとは
深い結びつきがある、
と思っていた。



しかるに、我が国におけるラベンダー発祥の地は
富良野ではなかった!



道路沿いに、控えめに咲くラベンダー。


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あまりに控えめなので
脇の市道を、気づくこともなく通り過ぎてしまいそうであるが
そこに碑が建っているのである。


「碑」と呼んではダメかな。石偏だもんね。
金偏に卑と書かなきゃだめかな。

でもそれだと、斧とか鏃とか鋤の意味になっちゃうそうだから
やっぱり碑でいいのかな。石で出来てないけどね。



さて、それはともかく。


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1937年(昭和12年)にフランスの種を入手して試験栽培、
本格的に植え付けしたのは、
現在の札幌市南区南沢だったということなのである。


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中富良野のラベンダー栽培が始まったのは 1952年(昭和27年) なのだそうだ。

へえ。



富良野地区の広大なラベンダー畑のイメージからすると、
発祥の地に植えられたそれは
こじんまりしている。


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歩道を挟むように植え付けられているので
目に美しくはある。


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ラベンダーって、遠目に見るぶんには
美しくて爽やかな感じなのだけれども
実際のところ、あまり近寄って見るものではないかもしれない。



この香りの蜜を求めて
大量の(主として)ミツバチが群がっているから。


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……見えるかな。

忙しなく飛び回っているから
あんまりちゃんと写んないや。



その羽音も、なかなかに賑やかなのである。
ラベンダー畑に足を踏み入れると

「えっ??? 何の音?」

と驚くかもしれない。



虫が、蜂が苦手な方は、
遠目に見るに留めておくのがよいかもしれない。
(ちょっかい出さない限り刺されることはないけど)



知られていないから、
観光客が集まることもないし
誰も居ないから、
人の写っていない写真を撮るのに苦労をすることもない。



インバウンドでオーバーツーリズムが言われるようになって
あんまり混み合うところは好きじゃない
って方には、
狙い目の場所、かもしれない。


周りには、何もないけど。

ホントに、住宅地の道沿いだけど。
(「ラベンダー発祥の地」おわり)
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2023年05月14日

あいすの家

ありがち、と言ったらありがちなんだろう。


北海道長沼町というところに
「あいすの家」というものが、あった。


過去形だ。


結構繁盛していたようなのだけれども
あまり広くない店舗内で捌ききれなくなってきて
駐車場もそれほど充実していなかったこともあって
幹線道路を挟んだ向かい側に新築移転したということなのである。



で、 あいすの家エトセトラ と称して
扱い品目も増やして駐車場も広くとったんだという。



移転前からそれなりに有名だったらしいのは
ジェラート。

それはしっかり、受け継がれていた。


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SEASON FLAVOR がたくさんあるから、
リピーターも問題なく楽しめる、ということである。



新千歳空港から車で、高速道路のような国道バイパスを通って
30分ちょっと。


レンタカーなら、楽に行ける。



気をつけないと、スピードの出過ぎになる。
広〜い景色の中の広〜い道路なんだから。



少し、冷たいものでクールダウンすると
ちょうど良いかも。



味は……。


おいしいに、決まってるじゃん。


乳製品やパンなんかも売っている。
休日には、露店も出しているみたい。
(「あいすの家」おわり)
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2023年05月10日

足の標本

何らかの展示施設に行くと
動物の標本などが置かれていることも多い。


野生動物の剥製などは
おなじみだ。


おなじみ なんだけど、
ちょいと変わった標本を見かけた。


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どう?



もちろん、こういう4体の生物じゃぁないよ。



足だけ切り取った標本は
初めて目にした気がする。



頭や胴体がついていれば
それはそれで迫力があるんだろうけれど
足だけだと、その太さやでっかい爪が
より強調されるように思うのだ。


こんなんで殴られたり引っかかれたりしたら、
そりゃ大変だわな。



いろんな動物の
足だけの標本ばかり並んだところがあったら
それはそれで面白そうなんだけど。
(「足の標本」おわり)
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2023年05月08日

好天の有珠山テラス

「有珠山」をご存知であろうか。

前世紀の最後、2000年春に噴火した活火山である。


周囲に観光地を抱えていつつも、
数十年ごとに噴火を繰り返していて、
その記録もかなり残されている山である。


前回2000年の噴火に際しては、事前に予知がなされて
付近一帯の避難が完了してから噴火したため
物的被害はすごかったものの
人的被害は皆無であった。


毎度の噴火パターンが典型的であって
予知がしやすい性質の火山なのである。



噴火の度毎にいろいろ被害はあるものの
その間の時期には魅力的な観光地として
多くの人を惹き寄せている。


麓には昭和新山があって、
そこから有珠山頂に向けてロープウェイが設けられている。

その上からの眺望は、すこぶる美しい。


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国内外から、多くの観光客が訪れる。



コロナ禍最中の2020年には、展望用のテラスが 新たに設けられて
絶景をゆったりと眺められるスペースとなっている。

翌年 グランドオープン ということで
拡張されたようなことも書いてある。


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ロープウェイを降りてすぐの場所なので
外輪山最高地点まで延々と歩いて登るのが辛い人でも
十分に景色を堪能することが可能である。


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小洒落た看板。



そのすぐ奥に、テラス。


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テラス後方には、溶岩ドーム。


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椅子がたくさん置かれていて、
絶景をのんびりと眺めていられる空間となっている。

クッションまで置いてあるのだ。
雨の時には片付けられているのだろうけど。


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あまりにも人が多ければ
ゆったり座っていられないだろうけれども
外輪山を太平洋側へ歩いて行く人も多いから
適度に分散しそうな気がする。


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テラスから見えるのは、有珠の山体と洞爺湖。

カルデラ湖の中央に突き出た中島も見える。


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そして東方下部には昭和新山。


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現在もまだ煙を吐いている。



ロープウェイ山頂駅から南へ
外輪山を登っていくと
噴火湾と太平洋を望むことができる。

さらには、カルデラの火口原も見られる。


前回噴火から20年以上を経て、
また遠からず噴火することであろう。


「生きている」大自然を
間近に観察できる、すばらしい場所である。


それゆえに、
この一帯は ジオパーク としてユネスコに登録されている。
(「好天の有珠山テラス」おわり)
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2023年04月26日

郊外のバス路線

郊外を走る。


自分が、じゃなくって
走るのは自動車なのであるが。



と、道沿いに小屋がある。


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「バス待合所」とある。



周囲には、さほど人家もないこの場所に
どのくらいの乗客が来ているものなのか
通りがかりでは知る由もない。


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どのくらい、バスが走っているのだろう。

あまりにも気になってしまって、
ちょっと中を覗いてみることにした。


23042603.JPG


おお。



多いと見るか、少ないと見るか。



実際の乗車率がどのくらいかわからないし、ね。



少子高齢化が進み
過疎化が激しく進行し、
赤字ローカル鉄道どころか
新幹線も、バス路線も、赤字まみれの昨今。


超高齢運転者による操作ミス、判断遅れによる交通事故も
後を絶たない。



自動運転車の共有による移動が可能になる日を
待つしかないような気がする。
(「郊外のバス路線」おわり)
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2023年04月01日

消えゆく街角

あまり人口の多くない街に行くと
ときどきレトロな建物に出逢う。


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年月とともに、
古いものは徐々に姿を消していき
新しいものへと変わっていく。



それでも残っている、レトロなモノたちは
今、在るうちに愛でておきたい。



適切な保存がなされるのであれば
それはそれで素晴らしい。



ただ、保存するにはコストがかかるし
防火耐火や耐震耐風の性能は付加する必要があって
そちらには更にカネがかかる。


だから、不況下、少子高齢化の社会にあっては
保存が厳しいのも事実だったりする。



それに、モノに対する価値観というのは
人それぞれだ。


愛でる人もいれば
古臭くて邪魔な建物はどんどん建て替えて
綺麗な洒落たものにしたい人もいるだろう。



ほんとうに価値を認めたとしても
保存のための金策ができなければ
やはり保存はできない。



まったく変わらないものだったなら
有り難みが感じられないのかもしれない。


無くなってしまうものだから
朽ち果ててしまうものだから
むしろ価値を見出すのかもしれない。



営業係数の観点から、
地方ローカル鉄道は存続できない。

人は利用しない。
カネは出ない。
だから、仕方ない。



でもだからこそ、
「ラストラン」には名残を惜しむ人たちが集まる。


ぶわあっと咲いて、一気に散るサクラの花が
日本人の感性に響くとすれば、
そういうものなのかもしれない。


味があっていいんだけれども
自分が買い取って補修して耐震化して保存できるかというと
出来ないんだから仕方がない。

それに、断熱が悪くって隙間風が入ってきて
なんなら雨漏りもあってちょっと傾いていたとしたら
自分でも住みたくないし。



自治体の財政状況を鑑み、
可能な範囲で「博物館」「郷土資料館」として
遺していくくらいが良いのであろう。
(「消えゆく街角」おわり)
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2023年03月19日

しばらく工事中

観光ガイドには必ず載ってる、あれ。



有名な、有名な、北海道庁旧本庁舎
通称「赤れんが」。



観に来たよ〜。


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ん?



二次元やんけ!



まあ、何も無いよりずっとマシなんだけれど
二次元やったら、旅行ガイドと変わらないやんん!



でも仕方がないのだ。


現在は、絶賛改修工事中なのだから。



本来は2019年から改修に入る予定なのであったけれども
東京オリンピックのマラソン競技を札幌で開催することになって
それじゃ、そのあとねってことで延期され、
オリンピック自体の延期に伴って
着工が2021年にずれ込んだのである。

まだ数年は、工事が続く予定である。



せめて、二次元で!
ってことで、仮囲いに印刷されているわけなのである。

今年春には、仮設見学施設がオープンするという。



仮設物で火事を起こしたりしてしまって、
まあいろいろバタバタしている。
竹中さんJVなのだけれども、
苦心しておられるようである。



すぐ南側のビルは大成建設さんのやらかしで
組んだ鉄骨を再度バラして建て直しになったり、
北海道新幹線トンネルの大林JVではシールド泥土が噴出したり、
世界に冠たるスーパーゼネコン各社でも
ご苦労されている。

建設業界の人手不足、資材高騰、経営環境の悪化、
「パワハラ」認定による技術継承の困難、
原因についてはいろいろ研究している方もおられることだろう。



高度経済成長期とは、そしてバブル期とは、
全く異なる環境、状態、情勢になっていることと思うのだ。



北海道庁旧本庁舎は、
写真で見慣れた緑青色の屋根から
びかびか銅板色に葺き替えられて
経年により徐々に色合いを変えていくのだそうだ。



建築の環境も、
時代とともに変わっていくのだ。


けれど、屋根の葺き替えのように
「元に戻る」ことは決して無い。


良きにつけ悪しきにつけ
時間軸に沿ってひたすら変わっていくはずなのだ。


23031902.JPG


今現在の在りようは
今限り。

一期一会なのである。



観光先のいろいろな施設も
いつまでも変わらずに在るようでいて、
じつは少しずつ変わっている。


だから、
じつは同じところを何度も訪ねたとしても
新たな発見、感動があったりするんだ。


3次元の本体が隠されている中で
2次元の建築物を現地で見るっていうのも
それはそれでひとつの経験なのである。
(「しばらく工事中」おわり)
posted by けろ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月14日

どこでもつらら

もう、気温だけの話なのだ。


1気圧の条件のもとでは、
摂氏零度で水は凍るのだ。



たとえば日差しや、ヒーティングや
その他の熱源によって暖められて融けたとしても
液体部分が寒気に触れれば
やがて凍るのである。


自然の摂理なのだ。



屋根から滴る水滴があれば
それは氷柱(つらら)となると
相場は決まっているのである。


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あとは、どこまで落ちずに、折れずに
伸びていくかだけの話なのだ。



水滴さえ滴るなら、
どこであるかも全く関係がないのだ。


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ガラリ防風板の縁であろうが、
外壁面に這う蔦であろうが、
外装仕上げ、配管類、何でも構わない。



水の相変化と万有引力とによって
ひたすら氷柱が出来続けるのである。



そんなこんなも、
暖かくなれば全て消え失せる。



季節感が、如実に変化するのである。
(「どこでもつらら」おわり)
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2023年03月03日

ああアンモナイト

そのフォルム、質感、存在感。


数億年も昔にキミはそこに居たのか。


いろんな変遷を経て、こんにち、ここに並んでいるのか。



死体展示場、と言えなくもない。

が、キミたちのボディが並ぶ 場所 は
なんとも魅惑的である。



ヒトとはだいぶ形態の異なる生物だからこそ
そう思えるのであろう。


また、硬質の殻を持ち、
軟体生物たる本体が生々しくないからこその感想と
言えるのであろう。

人類の死体や骨格がずらり並んでいたとしたら
魅惑もへったくりもないことだろう。

そういう意味では、
キミたちにとって、ワタクシは気持ち悪い存在なのかもしれない。



土曜日だというのに、
画角に人が入らない程度にはすいている。


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じっくり見たい見学者にとっては良いことだけれども
運営する館やスポンサーたる三笠市にとっては悪いことだろう。


なんとも贅沢な空間を、
堪能する。


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これで、観覧料 は大人450円なのである。

ま、あの 科博 で630円であることを思うと
展示物の内容や物量からして及ぶべくもないけれど
それでもじゅうぶんに安価だし、素晴らしいと思うのだ。



この類のものは、
個々人の興味関心によって価値観が異なるのだから
仕方がない面もある。


宝石だったり高級車だったりトレーディングカードだったり
そこに価値を見出す人にとっては人生を賭ける価値があれど、
興味の無い人にとっては「ただのゴミ」に見えたりする。


好き好きだから、仕方ない。



けどやはり、公共サービスの一分野として、
こういう部分は必要だと思うのである。



小中大さまざまな大きさのアンモナイト類が
これでもかと並んでいる。


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小さなものは、ショーケースに。


地元で産出したものも多い。
その点、科博とは大きく異なる。



地産地展


その地の空気を吸い(時代は違うけど)、
その地の飲食物をいただき、
気候も景色もその地を味わいつつ
その地で産したモノを観る。


なんとも贅沢な時間である。



年代によって、いろんな形態のものがあって
とてもおもしろい。


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所蔵品もあれば、寄託品もある。



道内からではあるが、
他の地から出たものもある。


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殻の外側が外れていると、
縫合線が美しく見える。


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時間が許すならば、
1つ1つ愛でつつ眺めていたいものである。


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桃の節句に限らず、
年中このように雛壇に並んでいる
アンモナイトたちなのである。


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学名関係は良くわからないけれど
1つ1つ特定し、名付け、分類する人たちが
連綿と続けてきた研究の成果である。



そういう人たちは
化石が好きで好きで
アンモナイトが愛おしくって
それこそ寝る間も惜しんで
体力の限界を超えて、
研究に勤しんでいたんだろう。



生活の糧として、
ワークライフバランスに配慮した
健全な「お仕事」も大切だろうけれども
寝食を忘れるほどに没頭して楽しめる「天職」ってのも
それはそれで尊いものなんじゃないかな。


「せつび」について
そんなふうに感じてる人が
どのくらい居るのかなぁ。


――ワタクシは「せつび」が好きで楽しくて
この仕事をしてるのだけれども
それでも納期が押し迫った年度末になると
いろんな後悔と反省と体力の限界と
電話とメールと催促と苦言とが
容赦なく襲いかかってくる今日このごろ……。
(「ああアンモナイト」おわり)
posted by けろ at 23:58| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする