2020年08月20日

天井点検口は必要性があるから設けてある

天井面に、天井点検口がついていることがある。


「なんか四角い枠があって、邪魔だなぁ」


そう言うなかれ。



だって、無駄に付いているわけじゃないんだから。



天井の中には、いろんなものが隠されていて、
それを見るため、点検するため、メンテナンスのために
都度天井仕上げを壊すのはあまりにも無駄だから
開けやすくしてあるのだから。



建築工事のシャッターボックスや、
天井内区画壁の確認のためであったりもするけれど
大部分は設備機器、配管類、貫通処理、断熱などの確認のため
ダンパー操作、バルブ操作、プルボックス点検のため、など
「せつび」のために必要なものが圧倒的に多い。



20082001.JPG



確かに、天井面につく照明器具や制気口や機器類、
天井仕上材などとのバランス上、
点検口の存在が邪魔に思えてくるのかもしれない。


でもやっぱり、必要性があるから、取り付けているのであるからして
あんまり邪険に扱わないで欲しいのだ。


まして目の敵にしたりしないで欲しいのだ。



そもそも、だ。



天井点検口なんて、存在にさえ気づかないのが普通じゃないだろうか。


たまたま「ギョーカイ」にいるもんだから、
天井仕上ボードの目地とか、
スプリンクラーヘッドやスピーカーの配置の美しさとか
そんな「些細なこと」が気になっちゃうだけなんだ。


そんなものは、一般の人々にとって
必要な機能さえ果たしていればそれで良いもの
だったりするんだ。



もしも存在が気になるのであれば、
あんまりにも邪魔に感じてしまうのであれば、

「そこに天井点検口をつけちゃダメだ」

ってただ主張するだけじゃなくて

そこに天井点検口をつける必要性が無いような
設備システムを採用するとか
別に機械室やPS的なスペースを設けるとか
それなりの根拠ある対策をひねり出すべきなのである。



デザインに優れた建築物を創造したいのであれば
そういう知識があると、実現しやすくなるはずだ。



「せつび」は、建築とは無関係ではない。
建築を構成する要素の一つなのである。

だからして、

「設備、よくわからん」

で済ませないで、ある程度は関わりを持つようにすれば
意匠屋さんであっても、構造屋さんであっても、
きっと役立つはずなんだ。



もちろん、逆も言えるのであって、
設備屋さん、電気屋さんが
意匠、構造、建築法規などの知識を持つことは
やはり役立つはずなのだ。



そういうわけだから、
「天井点検口は必要性があるから設けてある」のである。



でもたまに、設備から天井点検口を要求したけれども
やっぱり必要なかった(テヘッ)ってことも
無いわけではない。


要求したんだけれど、設け忘れられてしまった、というのと
どちらが多いんだろう?


現場(担当者)によりけり、なのだろう。
(「天井点検口は必要性があるから設けてある」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月06日

縞々煙突

見上げれば、青い空。

そして、煙突。


20080601.JPG



青と、赤と、白と、
空も合わせてトリコロールである。



脇に写ってる窓が、やけに小さい?



いやいや。


20080602.JPG


煙突が、でかいんです。


すんごく。



工場だから、ケーブル類も何の遠慮もなく露出で這わせてあるし
換気用ガラリだって容赦なく大開口を取ってある。


20080603.JPG


でもそんなこと、全く気にも留まらないくらい、
全体のサイズが大きい。

そんな、工場。



この煙突、遠方からでも相当目立つ。

稼働中は、大気中の湿度の状況によっては
白い煙をモクモクと吐き出していることもある。



とにかく、高い煙突は、
赤白の縞々なのだ。


航空法による、「昼間障害標識塗装」なんだそうだ。
(「縞々煙突」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月01日

外断熱のヒートブリッジ

外壁躯体に、断熱材が貼り付けられている。

けれども、その外壁には元々煙突が取り付けられていた。


20080101.JPG


そうなると、支持金物部分は当然にして断熱材の無い状態で
躯体と直結していることになる。


中の四角い部分にはあとから貼り付けるにしても、
金物が生えている部分だけはどうにもならない。



金属だから、熱伝導はすこぶる良くて
この部分だけ熱をよく通す「熱橋(ヒートブリッジ)」となるのだ。



とは言え、しょせんはこの部分だけ。
そんなにものすごく大きな影響がある、というわけでもない。


20080102.JPG


それに、この建物は元々内断熱もあるのである。

だから、まあ、すごく大きな悪影響は無いんだろう。



でも、普通はある程度気にしなくちゃならない。

この鋼材だけ熱を通しやすいから、
冬期にはこの部分だけどんどん熱が逃げる。

室内側の、金物部分だけ、壁の表面温度が低くなる。

条件が悪いと、その部分だけいつも結露することになりかねない。



熱貫流率と、内外の温度、室内湿度によって計算上結露の有無が出せるから
アヤシイ場合には確かめたら良いのだ。



どうしても外壁側に支持金物をつけなくちゃならない場合、
何らかの熱橋対策が必要だ。



熱を伝えない鋼材 とか、 鋼材に匹敵する強度・耐久性を持つ樹脂材 とか
そういうのが手軽に安価にあると良いんだけれど。

ポリカーボネートの材料とか、いろんなところがいろんなものを開発しているから
遠くない将来には一般化するんだろうな。
(「外断熱のヒートブリッジ」おわり)
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2020年07月30日

金物っ!

鉄筋コンクリートは鉄筋コンクリートの、
鉄骨は鉄骨の特徴と表情があって、
じつは設備としてはこれらの構造形式のほうが
何かとやりやすかったりするのである。


けれども、木造の建物にだって、
設備は存在していて
だからこそ、お目にかかることだってあるわけで。



RC造やS造の壁の場合には、
壁下地材が等間隔で縦に並んでいるのだが、
木造の場合にはナナメの材料もあちこちに出てくる。

そして、それらを留めるための金物も、たくさんついてくる。


20073001.JPG


「筋交い」を留めるための、筋交い金物。

コーナーにつけるものと、横につけるものと、
2種類が写っている。



この壁を貫通する配管、ダクト、ケーブルは
筋交いを避けて通さねばならない。

自ずと、ルートが制限される。



土台部分には、ホールダウン金物。


20073002.JPG


RC造やS造の壁であれば、
下に梁さえ無ければ床から直接壁内に
配管やケーブルを入れることも出来るのであるが。


木造の場合には、土台の下に必ず基礎があるために
そういうことが出来ない。



設備系の自由度は、RCやSに比べてかなり制限されるように
思うのだ。



だんだん、大規模な木造にお目にかかることも増えてきた。



RCやSに慣れた状態でいると、
面食らうことも多くなるんだろうなぁ。



木造準耐火に関する制約も多いし。


日々、勉強やね。
(「金物っ!」おわり)
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2020年07月24日

今にも崩れ落ちそうな

年数を経ると、いろんな建物は古くなる。

古くなって、傷んでくる。



それでも使いながら、早め早めに補修を重ねていくならば
そんなに酷い外観になることもなかろう。


たいてい、建物の正面には特に気を遣って
あまりみすぼらしくないようにするものである。



それでは、側面や裏面はどうだろうか?



20072401.JPG



あちゃー。



サビサビの、タラップ。


鉄板の丸煙突を支えていたであろう、朽ちかけの金物。


バラバラと剥がれ落ちないかどうか不安な、外壁。


植物とともにここまで育ってきた? かのような、排水管。


てきとうに伸ばしててきとうに留めてある、ケーブル類。



こんなのも、味があって……

まあ、好き好きだ。



ただ、実害が生じるようだとヤバいかな。
(「今にも崩れ落ちそうな」おわり)
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2020年07月21日

塀の控え壁

だいぶ、年代モノの塀を見かけた。


あちこちにヒビが入ったり、
ヒビと見紛う植物が張り付いていたりする。


20072101.JPG


だいぶ高さのある塀だから
倒れてきたりするととても危険!

というわけで、控え壁が設けてあった。



ブロック塀など、組積造の塀には控え壁が必須である。
建築基準法にも規定があるし、試験にも出る。



組積造でなくても、
やっぱり構造上の安全性は欲しいもの。



東日本大震災以来、
日本全国どこででも地震活動が活発化している感のある昨今、
身近にある「塀」を 再チェック してみてはどうだろうか?



基準に照らし合わせて不備があるようならば、
補強工事をしなくてはならない。
「いざ」という時に、犠牲者を出さないために。



いっそのこと、重たい塀をやめるのも一考かと。
(「塀の控え壁」おわり)
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2020年07月14日

旧平造材部飯場

北海道開拓の村の「山村群」としてまとめられた区域の林の中に
旧平造材部飯場」が再現されている。



大正後期というから、比較的新しい部類に入るのだろうか。



林内の飯場であるから、その場所にある木材を利用して建てた
雨風をしのげて寝泊まり出来さえすれば、という類の施設である。


20071401.JPG



雑魚寝も雑魚寝、びっちりと並んで寝るだけの、スペース。


20071402.JPG


北海道、しかも道北地区であるから、暖は必須。
木材あるいは木炭を燃やしたのだろう。

こんな造りでは、火事も多かったかもしれない。



「製材」なんて、必要ない。

そのまんまの無垢の木材で十分。


そういわんばかりの架構である。


20071403.JPG



詳しくは たくさんの画像を紹介しているブログ があるので
参照いただきたい。

ここを見ると、写真が綺麗だ!


カメラも腕も違いすぎるけれど、
それは仕方がない。
(「旧平造材部飯場」おわり)
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2020年07月05日

掘ったら水が出てくる

とりあえず、ユンボで穴を掘ると。


ボーリング調査でわかってはいたけれど、
地下水位が高いね。


20070501.JPG


ピット内にはすぐ水が溜まりそうだから
釜場と排水ポンプは必須だ。



基礎打設の際の水替も、結構なことになりそう。
(「掘ったら水が出てくる」おわり)
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2020年06月18日

何か垂れてる

建物の、地下倉庫に入る。


この壁の向こうには、土壌があるはずなんだ。


でも、なにやら怪しい。


20061801.JPG


壁の表面が、溶け流れているかのようではないか!



だから「逃げろ!」と、誘導灯が避難を促しているかのよう。



20061802.JPG



とっても、怪しげ。


大丈夫?
(「何か垂れてる」おわり)
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2020年06月13日

断熱材と熱橋

既存RC外壁に、断熱材を貼っている。


20061301.JPG


断熱改修、ってほどのものではないけれど、
躯体の延命も兼ねて。



20061302.JPG


既存の窓との取り合い部分が
なかなか大変だ。



腰壁部分にも、見切りをつけなくちゃならない。


20061303.JPG



そして。


外壁に取り付くモノのために
指示金物を取り付けたいんだけれど、
こんな事になってしまう。


20061304.JPG


切り欠いた断熱材部分に金物を据えて、
開口部分に断熱材を吹き付けて、隙間を塞ぐ。



けれど、金物自体はとっても熱を通しやすいから、
この部分が「熱橋(ヒートブリッジ)」となってしまうのだ。


ここだけ、熱をよく通す。


だから、この金物の内側、建物の内部では
この部分だけ、冬は周囲よりも冷たくなる。

条件次第では、結露する。



樹脂製の強い支持材でもあれば良いんだけれど。
なかなか、アングルの強度と加工の手軽さには敵わない。


躯体の内側にも断熱材があるから、
まあ、このくらいなら大丈夫かな。



ヤバそうだったら、念の為計算してみると良いだろう。
(「断熱材と熱橋」おわり)
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2020年05月24日

ここで洗ってね、と。

建設現場。


その土地の土質や
その日の気候によって
足元がドロドロになることもある。



そんな時には、進入路に「洗い場」があると良いのだ。



20052401.JPG



長靴なら、きれいになる。



暑い日だからといって、
通気性の良い作業靴だったりなんかすると
濡れてしまうけど。



とにかくも、現場内は汚したくないものである。
(「ここで洗ってね、と。」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月12日

タイルが剥がれてきた

タイルが、剥がれてきた。

ある日、バラっと。



20051201.JPG



打診棒でこすってみると、
もう壁一面、浮いてるやん。



だいたいもって、「打診棒」という名前なのに、
「打診」するんじゃなくって「こすって」使う。
変なの。



まだ、内壁タイルならいいかも。
それにここはバックヤードだから
一般利用者に危害が及ぶこともない。



けど、外装材としてのタイルだと
落ちたらヤバイ。



今どき、
足場を組んで1枚1枚調べなくっても
赤外線カメラで大体の様子がわかるから
なかなか便利な時代である。



気にしてみると、
結構あちこちのマンション、ビルで
外装タイルの改修をしているのが
わかるはず。

外周全面に足場を組んで。



形あるものは、壊れる。

貼ったものは、剥がれる。

金属は、錆びる。

木材は、劣化する。



ケンチク(設備を含む)は、
いつだって劣化との戦いだ。



『人間』も、まあそんなものだろう。



やがて劣化せざるを得ないものであれば、

どのように劣化するか、
劣化した結果、見た目はどうか
機能的にどうか、
それに伴う被害がなるべく少ないのは。


そんな観点も、必要なんだ。



それでも、「先立つモノ」があっての話。



「兎にも角にもイニシャルコスト」



そういう案件が圧倒的に多いような気がするのは
零細設備設計事務所ゆえの特殊事情なのか、
ケンチク自体の宿命なのか。




世界経済を根底から揺るがし続けている
新型コロナウイルス感染症。


そろそろ、経済活動が動いていかないと
いろいろキビシイのではなかろうか。



感染爆発が起こるのは、
良いわけがない。


けれども、

「新型コロナで死ぬ人は居なくなりました」

「経済苦で死ぬ人が激増しました」

となるのも良くない。



「命か、経済か」


そういう二者択一ではない。
どちらも、密接に関わっている。



「最大多数の最大幸福」を目指すのだが
「多数」に含まれない「少数」にとっては
酷い仕打ち、
血も涙もない冷徹な措置、
抗うことの出来ない理不尽
としか言えなかったりする。



誰にでも受け入れられる解決策なんて、無い。



だから、何らかの判断を下す人たちは、
必ず激烈な批判を受ける。

批判する人にとっては、
まさに死活問題なのだから。

けど、それによって助かる人も居る。



大変だね。
政治家や、官庁のそれなりのポストの人たち。



大変なんだけれど、
「頑張ってるんだから、いいよね」ともならない。



必ず、何らかの「結果」が出てきて
その結果に対する責を有することになる。

そういう仕事だ、って言うしかない。

その責に見合った報酬ではなかったとしても、だ。



まだまだ、進行中の事態だが、
既に、首相や各知事に対しても
いろんな評価が下されつつある。



事が落ち着いた頃、
そして10年後、20年後に、
どのような評価として定着するのだろう。


目先の対策に一喜一憂するのも仕方がないけれど
少し長期的な視点も持っていたいものだと思うのだ。



思うのだが。



個人的には、
この感染症で死なないことにとどまらず、
経済的にも何とか成り立っていかなければ困るし、
他の病気や事故などに遭っても困るし。



自分自身が「最大幸福」に含まれない「少数者」に該当してしまう場合
果たしてどんな反応になるのだろう。

長期的視点、なんて持っている余裕なんて
無くなるんだろうか。
(「タイルが剥がれてきた」おわり)
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2020年04月19日

排水側溝とシーリング

水廻りに欠かせないのが、排水溝。


あんまり排水が出ないのであれば、排水口で済むけれど
ある程度の量が出るのであれば、側溝を設けて集めたほうが
確実性が高まるであろう。



とある、水廻り。



排水溝の状態や、排水目皿の様子を確認したくて
グレーチングを開けてみたのだ。



20041901.JPG



側溝自体は、まあ良さそうだ。


排水金物の目詰まりが頻繁だったのだろうか、
後から開けたと思われる、穴がたくさんあいている。



管内にゴミを流さないための網目なのではあるが
あまり頻繁に目詰まりするのも困るので
そのへんの塩梅が難しいんだろう。

管理運営者としては。



金物類は、基本的にステンレスのようで、
そんなに劣化している様子はない。



だけれども、
排水溝と躯体との取り合い部分のシーリングが
だいぶ傷んできているようだ。


20041902.JPG



少なくとも、仕上材の裏にまで
水は染み込んでいそうだ。



でもこれを何とかしようとすると、
結構カネがかかるし。

といって、このまま放置しておいて、
周囲にまで水が差していくようなことになると
それはそれで大変だ。



建築の保全、補修、改修って、
いつだって、悩ましいね。
(「排水側溝とシーリング」おわり)
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2020年04月18日

空と鉄骨

現場に行くと、
当たり前なのだが、現場についてるモノを見る。


それが仕事なんだから。



でも、たま〜に、
それ以外のものが見えて、
清々しくなることも、
ないわけではない。



鉄骨建て方の途中なのだけれど。


20041801.JPG



ああ、

空が、青い。



人の手による諸々も、
なかなかどうして凄いのだけれど、

地球の、宇宙の凄さはまた別格だったりする。



こういうのも、いいね。
(「空と鉄骨」おわり)
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2020年04月15日

雨漏りか、はたまた

味のある(古い)建物の中を歩くと、
これまた味のある(汚れた)天井を見かけることがある。


年代を感じさせる模様もさることながら、
後からあとから、こんな模様も増えてくるのである。


20041501.JPG


屋根からの雨漏りであったり、
壁外装から滲み入ってくる水分であったり、
外壁内側に出来た結露水だったり、
配管の水漏れだったり。


原因はさまざまで、
必ずしも汚れている所に原因があるとも限らず、
どこか遠く離れた場所にあった水分が
いろんなところを伝ってやってきて
たまたま滴り落ちたのがこの部分だった、
なんてこともある。



「原因は?」



問われて、簡単に答えがわかることもあるし、
さっぱり見当もつかないこともある。


結構、難しいんですよね、コレ。
(「雨漏りか、はたまた」おわり)
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2020年03月29日

鉄筋出てる

改修工事で内装材を取り除くと
躯体が顕になってくる。



そんなとき、何十年も前の躯体施工の不具合が
明らかになってきたりもする。



たとえば、出てきた梁。


20032901.JPG


アバラが浮き出てますやん。



梁の中で主筋をぐるりと囲うように配置される
「あばら筋」が、見えてしまっている。


本来ならば、鉄筋はコンクリートに埋め込まれていなくてはならず、
何mm以上コンクリートに覆われているべき、という「かぶり厚」が
規定されている。

(詳しくは、他サイト などに、いろいろ書いてある)



改修を機に、こういう部分も補修するのか、
そんな予算を確保していないから、見て見ぬふりをするのか
見ぬふりはしないけど、でも先立つモノがないから諦めるのか、
いろんな対応の仕方があろう。


ただし、この状態だと(あばら筋、錆びてる)
この梁が本来期待できるはずの強度を有していない可能性が高まり
したがって建物全体の耐震性が確保されているものかどうか
本来的には検証する必要が出るかもしれないと……。


なかなか、歯切れの悪い書き方しかできないが、
ズバっと断罪するようなものでもなく、
なかなか扱いが難しい。



けど、望ましい状態ではないとは言えよう。


さあて、どうする?
(「鉄筋出てる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月17日

イマドキの点字タイル

点字タイルはかなり昔から存在しているけれど、
気にしたことはあるだろうか。


結構ボコボコ出っ張っていて邪魔。


健常者にとっては、そういう存在なのかもしれない。



しかし、視覚障害のある方にとっては大切な道標。

これの有る無しで、行動の制約がだいぶ変わってくるはずだ。



近年、いろんなタイルがあるのにお気づきだろうか。



黄色くで、かなり出っ張っていて、
つっかかりやすいし、
ベビーカーが引っかかって……。



とはならないけれど、白杖ではしっかり感知できる、
そんな製品が多く使われている。


20031701.JPG


弱視や色弱の方々にとっては、
周囲と同じような色のものだと判別できないだろうし、
でも全く視えない方にとっては色は関係ないし、
ベビーカーや車椅子の利用者にとっては凸凹が邪魔だし、
施設の目的、用途、性格に応じて、
使い分けを考える必要があるんだろう。


日本視覚障害者団体連合 とか
メーカーさんのページ の解説などを
見てみるのも参考になる。
(「イマドキの点字タイル」おわり)
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2020年02月08日

北国の屋根には雪が乗っかるのだ

ちょっと小高いところに居ると、
建物の屋根面が見えてくる。


20020801.JPG


北国、積雪地では
当然のことながら、屋根の上には雪が溜まっていくのだ。



三角屋根にすれば、雪が落ちていく。



無落雪にすれば、その分の荷重が春までかかりっぱなしになる。



屋根面積が大きくなると、
その荷重たるや相当なものになる。


20020802.JPG


地域の積雪状況によって、
屋根にかかる積雪荷重をどのくらい考慮すべきか
決められている。



決められてはいるのだけれど、
当然のことながら、それ以上の積雪があって
更に荷重がかかる事態だって、
無いわけじゃない。



あまりにも厳密な計算をし過ぎて安全の余裕が全く無いとなると、
それは少々不安である。


気候変動によって、天候は極端化する方向にあると言う説もある。


ドカ雪が降ったとしても、
そんなんで崩れてしまうことがないように
しておきたいものだ。



田舎に行くと、
雪の重みで潰れてしまった廃屋が見られたりする。

長期荷重でさえ壊れてしまうのだとすると、
積雪が乗っかった状態で地震でも来ようものなら
ひとたまりもあるまい。



雪は、ふわふわで軽いものじゃないのだ。

パウダースノーなのは、降った直後だけ。

時間とともに締まっていき、
比重が増大し、
限りなく氷の塊に近づいていく。

1m3の質量が、1トンに近づいていくのである。
侮ることは、できないのだ。
(「北国の屋根には雪が乗っかるのだ」おわり)
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2020年01月27日

配管貫通部の鉄筋補強

鉄筋コンクリートの躯体を構築するとき、
人通孔を設けたり、配管を貫通させるための孔を設けたりする。


そういう孔の部分は強度が落ちてしまうから、
鉄筋を余計に配置して、補強する。




20012701.JPG



ピット内に人間が通れるような四角い開口をあけるため、
鉄筋が密に配置されているのがわかるだろうか?



床面には、釜場のための「箱抜き」が設けられている。



配管が貫通する部分には
紙管や塩ビ管を埋めておいて
コンクリートが来ないようにしておく。

「スリーブ」という。



太め(一般的には、径100mm程度以上)のスリーブには
補強用の鉄筋を追加する。


鉄筋をダイヤ状に配置してもいいし、
専用の製品 を使っても良い。


構造設計者に確認することだ。


スリーブと鉄筋との「かぶり厚」をちゃんと取れるように
気をつけなくちゃならない。


20012702.JPG


んんん?


かぶり、足りてないね?



このままコンクリートを打設してしまうと、
スリーブ表面に鉄筋が顔を出してしまう!
(「配管貫通部の鉄筋補強」おわり)
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2020年01月16日

鉄骨造の現場

鉄骨造のビルを建てているところ。


20011601.JPG


道路を歩いていると見えないけれど、
隣の敷地の建物からだとよく見える。



鉄骨にスリーブが空いていたり、
作業者落下防止のための措置がいろいろあったり、
見どころは多い。


20011602.JPG



外壁側の足場も、順次上げていくのだ。


20011603.JPG



上から見下ろすのは、
ちと怖い。


20011604.JPG


隣接する建物からだからこそ、
見られるアングル。



屋上に乗っかる、
設備基礎の鉄筋が組んであるんだろう。


20011605.JPG


なかなか立派な基礎である。


エアコンの室外機か、キュービクルか、
そういう類のモノが乗るんだろう。



建物はたくさんあった
当たり前のように見えるけれど、
一棟一棟建てる人たちが居てこその存在なのだ。


機械化は進められているけれど、
やっぱり最後は人の手が必要になるのだ。


そんな建設現場が、
味があっておもしろいのである。
(「鉄骨造の現場」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする