2020年11月18日

カラフルEVシャフト

吹き抜けホールに、
エレベーターシャフトやら、
連絡通路やら、
あるんやけど。



なんとも、カラフルぅ〜。



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お国柄、っていうん?



なんか、ええわぁ〜。



建物内、
みんな、カラフル。


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窓の向こうには、
さんふらわあ が見える。



その土地土地の、
魅力ってもんだなぁ。
(「カラフルEVシャフト」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年11月15日

借景外装、かな。

ガラスカーテンウォールの外装って、
透明感があって、
意匠的にはかなり好まれているんじゃないかと、
そんな気がする。


街中のビルで採用されているものも多いんじゃなかろうか。



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「せつび」的には、冷暖房負荷が大きくなるし、
特に日射負荷は絶大になるし、
あんまり嬉しいモノではないんだけれど。



「今のガラスは遮熱性能が高く、Low-Eガラスなんかを使えば
 すんごく省エネだ!」


そういう説明もあるのだけれど、
確かに従来のガラスに比べて格段に性能は向上しているのだけれど
それでも熱貫流率は昔むかしの外壁ほどの数値でしかない。


今ドキの外壁に比べれば、やっぱりガラス面は
熱的には「ザル」である、と、ワタクシは主張したい。


「見た目の美しさ」を求めるあまり、
鉛や水銀の化合物を化粧品として
健康・命を損ねてしまった古代の人々……に擬えるのは
さすがに言い過ぎかな。



いずれにしても、
建物は様々な要素を組み合わせて出来上がるもので、
その用途、立地、セールスポイントなどによって
その重点とするところが異なるのはある意味当然ではある。


だから、熱性能よりも意匠的要素に重点を置くことがあっても
それはそれで可であろうと思う。


そういうコトだと、理解した上で、という前提付きで。



熱性能的にあまり素晴らしくは無いことを承知した上での
選択であって欲しいものだ。

いや、そうあるべきだ。

と、設備に関わる人間としては、思うのである。


当然ながら、立場が異なれば、
その意見や重要視するところが異なるのは致し方ない。




さて、前置きが長くなってしまったのだが。



ガラス面は、光を反射するという要素もある。



もしそれを意図してやるならば、
周囲の景色を「借りる」ことだって可能だ。

『借景』と捉えることも
できるんじゃないかな。



実際、建築物の写真などで
ガラス面の「借景」を美しく捉えたものも
多い気がする。



借り方にも、いろいろやり方があって
全面でそのまま借りることもできようし、
角度を替えてやれば、
「特殊効果」も望める。


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意図してやったか、
たまたまそうなったか、
それはわからないけれども

これはとても面白い効果だと思ったので、一枚。



造園だけじゃなくって、
建築の外装でも『借景』ができるのである。
(「借景外装、かな。」おわり)
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2020年11月06日

丸亀城は400年

丸亀シリーズが続いて申し訳ない。

なんか、面白かったもので。



丸亀城跡の一番高い場所に
天守が残されている。


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その威容! と言うには、かなりこじんまりしているのである。



3層。


松本城や姫路城のような大きなものばかりが天守ではないのだ。



入り口のある面は……。


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とっても、控え目でしょ?



12しか残されていない現存木造天守の中で
一番小さなものだということだ。


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当初丸亀城として築かれたのは、江戸時代になる直前。

それから400年以上が経過している。

もっとも、現存の天守は江戸初期に山崎氏により建築されたもので、
それからだと370年余になるだろうか。



城主となった、生駒家、山崎家、京極家の家系図。


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まあそれぞれ、遠い遠い親戚にあたる関係であったようだ。



小さいだけに、中はすぐ見尽くすことができるのだが
やっぱり細かいところも見てみたいじゃない?


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火打ち梁ももちろんだけど、
消火器とか消火器ボックスとか。


窓にガラスが嵌めてあるぞとか。



折角だから、架構も見るけれど。


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ボルト・ナットじゃなくって、
釘と鎹(かすがい)。



階段は、急だ。


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階段とはしごの中間みたいなモノ。


手すりや補強金物は、
後付けだと思われる。


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ノンスリップまでつけてあるし。

元のままじゃ、現代人には危険過ぎる。



木造3階建て。

文化財だけれど、やっぱり火災報知器は必要だよね。


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屋内消火栓だって。


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消火栓箱も、配管も、
木の色に近づけた塗装を施してある。

もちろん、電線管やボックスも、だ。

白い壁が背景だから、目立つっちゃ目立つけど、
っていうか、存在を認知されないのはまずいから
壁と同色にしてしまうわけにはいかなかったんだと思うけれど、
まあ、いい感じじゃないかな。



最上階(3階!)からは、城下を見渡すことができる。


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かつては、いろいろ建っていたんだろう。

石垣だけが、残されている。



丸亀の市街地が、視界に連なる。


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瀬戸内海に面した港に林立するクレーンと


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遠く、瀬戸大橋も見渡すことが出来る。


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四国山地の山々は、
なんか、他地方のそれと形が違うような気がする。


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コニーデ火山のような、
スラッとした形じゃないのだ。

なんか、もこもこした感じ?



『讃岐富士』とも呼ばれる飯野山も、
平地がボコッと盛り上がったような
そんな形状。


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市街地や瀬戸内の長大橋はともかく、
これらの山々はきっと、最初の築城から400年間、
同じように四季折々の表情を
各時代の人々に見せてきたのであろう。



400年、かぁ。


そのくらい生きてたら、
それでもやっぱり「人生って案外短いもんだ」なんて
感じるものなのかなぁ。


なげ〜、ヒマ〜、退屈ゥ〜

って、なるのかな。

ならないような気がするなぁ。
(「丸亀城は400年」おわり)
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2020年11月05日

丸亀城大手一の門

丸亀城敷地の入り口に、
『大手一の門』
というものがある。



門の上の部分が、見学できるようになっていた。


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若干の展示品とともに、
内部の構造がよく見える。


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提灯の紋は、京極氏のもの。



鯱瓦。


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雌雄2体セットだったものの雌が失われていて、
1985年に35年ぶりにそれが見つかった、という記事が
掲示されていた。



製材していない木材を巧みに組み合わせた構造が
よく見える。


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現代のように構造力学などが構築されていなかった時代に
数多のトライ&エラー、諸災害を経て編み出された
そんな構法なのであろう。


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当然のことながら、
ダメだったものは現存しておらず、
今に至るまで残っている『スゴい』ものだけが伝えられているはずだ。



「昔の人は、凄い!」


それはある意味正解で、
ある意味不正確である。


スゴかった人もいたし、
凄くなかった人も居た。


たぶん、現在でも同様である。



時間が、歴史が、その価値を審査するのであろう。

価値あれど不幸にしてアクシデントに遭遇して残らなかったものもあるし、
たまに全然凄くないけれど運良く残っているものもあるんだろう。



そんな注釈にも少〜し気に留めつつ、
先人の偉業を愛でる、楽しむ、驚嘆する、

たまに突っ込む、

歴史に詳しければ詳しいなりに、
詳しくないならばそれなりに、
楽しみようはあるというものだ。
(「丸亀城大手一の門」おわり)
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2020年11月02日

エクステリアとしての

「建築」において、
省エネとか環境負荷低減とか、
今や一般的になったメニューがたくさんあるのだけれど。



得てして、「コストが合わない」ってことで
取り止めになってしまうことも多々あるけれど。



それでも採用されて、
日の目を見るものだって
少なからず存在する。


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太陽光発電と、
壁面緑化。



積極的に、
意匠として、
エクステリアの一環として、
取り込んでしまいました、的な感じ。



あの植物の給水はどうするとか、

空気中の湿気のみで生育可能な樹種にするとか、

枯れ枝が落ちても大丈夫かとか、

20年後はどうなっているかなとか、


いろいろ心配・気になる要素もあるのかも知れないけれど、
きっとそれらに対しても、
様々な配慮・計画・工夫があって
成り立っているんだろう。



もちろん、全てを見通すことなんて出来ないから、
思わぬ弊害が出てくるようなこともあるのかもしれないけれど
それも、採用してみたからこそのコトだ。


生命や財産の重大な危機につながるようなことでなければ、
こういういろんな取り組み、試行錯誤は
歓迎すべきことなんだと思うのだ。



四季折々の色が出るとなお良いのだけれど、
きっとそんなコトもいろんな方々が考えておられることだろう。


秋になると、見事な紅葉が……


ステキだと、思いませんか?
(「エクステリアとしての」おわり)
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2020年10月28日

兵どもが夢の前?

千駄ヶ谷と言えば……。


やっぱり、国立競技場?



でかいでかいと、話には聞いていたし
映像では見てもいたのだけれど。


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現地に行ってみたら、
やっぱでかいわ。



なんか、すごい圧迫感がある。


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真っ直ぐな壁じゃないだけ、
マシなんだろうけど。



工事囲いで囲われたまま。

工事用ゲートも、そのままだ。


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植栽は、立派に植わっている。



「延期」が決まってから、
オープンするでもなく、前哨戦に使用するでもなく、
囲いの中にあるまま、何らかの工事を続けているようだ。


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本来の日程であれば、
オリンピックもパラリンピックも終わって
落ち着いていた頃であろうに。


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配管やらダクトやら、
結構露出で出ているのね。


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道路沿い、一部ゲート上が見えるところもあって。


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まんだまんだ、
仮設いっぱい残ってるだね!


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安倍さんが1年延期を発表してから、早半年。

中止説もネット界隈で飛び交う中、
果たしてどうなるのやら。


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つはものどもがゆめのあと


となっていたはずの施設。


現在は、夢の前なのか、
夢に終わるのか、さて?
(「兵どもが夢の前?」おわり)
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2020年10月22日

旧三井銀行小樽支店

小樽市。


かつては、非常に栄えた街である。


現在は主に観光地として名を馳せているのであるが
商業・貿易・金融・交通の要衝として、栄えていた時期があるのだ。


「北のウォール街」と呼ばれ、
都市銀行の支店が軒を連ねていた時代があったのだ。



旧三井銀行小樽支店 は、その雰囲気を味わうことの出来る施設の一つである。


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重厚な造りが、財閥銀行の威厳を誇るかのようである。


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昭和2年築の、SRC造建築物。


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平成14年まで、実際の店舗として使用されていたという。



裏手の増築部分は、とたんに重厚感のないただの建物感あふれる
様相になるのだけれど。


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内部のホール。


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これを、SRCの架構で実現している。


この特徴的な天井仕上げを利用して
プロジェクションマッピングが披露される。


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入館料だけで見られる。

立って見ていると首が痛くなるので
ちゃんと椅子が用意されている。



ヨーロッパから運んできたステンドグラスも展示されている。


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旗竿取付金物の一部が残されているそうで


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その図面があるそうで、


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昭和の始め、もちろんCADなど無い時代、
ちゃんと「圖學」を学ばないと
とても描けたもんじゃなかっただろう。



鉄骨建方の写真が残されている。


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重機の無い時代の施工。

想像もつかない。



建築概要書が、興味深い。


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水洗トイレ、なのである。



拡大パネルもあって、


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現在の建築概要書の先祖だ。

設備(「附帯設備」となっている)の部分を
拡大すると、


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配線工事ハ隠蔽コンヂツト式

ス井ツチ

高サ十一尺ブロンズ製大スタンド

電鈴装置ヲ設ク

低壓蒸汽直接煖房式

米國アメリカンラヂヱーター會社製アイデアル、スモークレス汽罐

同社製ピヤレス型放熱器

外氣温度華氏五度ノ場合各室華氏六十五度乃至六十度に煖房スルモノトス

空氣清浄器付ヱイロフインヒーター装置

湯は局部的に瓦斯ヒーターヲ使用して供給ス

各衛生配管ハ夜間水ヲ抜き其氷結ヲ防グモノトス


……ナカナカ、趣深キモノト思ヰマセンカ?



地下の金庫室。


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左上にある小扉は、「人孔」である。


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こういうものが有るということは、
かつて、世界のどこかで、閉じ込められてエライ目に遭った人が
いたということなのだろう。

どんな目であったかは、知らねども。



2階回廊は、営業室ホールに面している。


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その回廊に沿って、応接室、会議室などの各室が並んでいる。


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当時の「設計」とは、
ずいぶん範囲が広かったものだと思うのである。


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小樽市内に銀行が25もあったというのだから
相当なものである。


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似鳥美術館、旧三井銀行小樽支店、ステンドグラス美術館をまとめて
小樽芸術村」 と称している。


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時間がゆるすなら、
3館共通券 で全部観るのがよかろう。



銀行の支店として営業していたカウンターには、
多くの化石も見られる。


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あんまりうまく撮せなかったのだけれど。

これらを探すだけでも、観る価値があるんじゃないかな。
(「旧三井銀行小樽支店」おわり)
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2020年08月20日

天井点検口は必要性があるから設けてある

天井面に、天井点検口がついていることがある。


「なんか四角い枠があって、邪魔だなぁ」


そう言うなかれ。



だって、無駄に付いているわけじゃないんだから。



天井の中には、いろんなものが隠されていて、
それを見るため、点検するため、メンテナンスのために
都度天井仕上げを壊すのはあまりにも無駄だから
開けやすくしてあるのだから。



建築工事のシャッターボックスや、
天井内区画壁の確認のためであったりもするけれど
大部分は設備機器、配管類、貫通処理、断熱などの確認のため
ダンパー操作、バルブ操作、プルボックス点検のため、など
「せつび」のために必要なものが圧倒的に多い。



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確かに、天井面につく照明器具や制気口や機器類、
天井仕上材などとのバランス上、
点検口の存在が邪魔に思えてくるのかもしれない。


でもやっぱり、必要性があるから、取り付けているのであるからして
あんまり邪険に扱わないで欲しいのだ。


まして目の敵にしたりしないで欲しいのだ。



そもそも、だ。



天井点検口なんて、存在にさえ気づかないのが普通じゃないだろうか。


たまたま「ギョーカイ」にいるもんだから、
天井仕上ボードの目地とか、
スプリンクラーヘッドやスピーカーの配置の美しさとか
そんな「些細なこと」が気になっちゃうだけなんだ。


そんなものは、一般の人々にとって
必要な機能さえ果たしていればそれで良いもの
だったりするんだ。



もしも存在が気になるのであれば、
あんまりにも邪魔に感じてしまうのであれば、

「そこに天井点検口をつけちゃダメだ」

ってただ主張するだけじゃなくて

そこに天井点検口をつける必要性が無いような
設備システムを採用するとか
別に機械室やPS的なスペースを設けるとか
それなりの根拠ある対策をひねり出すべきなのである。



デザインに優れた建築物を創造したいのであれば
そういう知識があると、実現しやすくなるはずだ。



「せつび」は、建築とは無関係ではない。
建築を構成する要素の一つなのである。

だからして、

「設備、よくわからん」

で済ませないで、ある程度は関わりを持つようにすれば
意匠屋さんであっても、構造屋さんであっても、
きっと役立つはずなんだ。



もちろん、逆も言えるのであって、
設備屋さん、電気屋さんが
意匠、構造、建築法規などの知識を持つことは
やはり役立つはずなのだ。



そういうわけだから、
「天井点検口は必要性があるから設けてある」のである。



でもたまに、設備から天井点検口を要求したけれども
やっぱり必要なかった(テヘッ)ってことも
無いわけではない。


要求したんだけれど、設け忘れられてしまった、というのと
どちらが多いんだろう?


現場(担当者)によりけり、なのだろう。
(「天井点検口は必要性があるから設けてある」おわり)
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2020年08月06日

縞々煙突

見上げれば、青い空。

そして、煙突。


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青と、赤と、白と、
空も合わせてトリコロールである。



脇に写ってる窓が、やけに小さい?



いやいや。


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煙突が、でかいんです。


すんごく。



工場だから、ケーブル類も何の遠慮もなく露出で這わせてあるし
換気用ガラリだって容赦なく大開口を取ってある。


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でもそんなこと、全く気にも留まらないくらい、
全体のサイズが大きい。

そんな、工場。



この煙突、遠方からでも相当目立つ。

稼働中は、大気中の湿度の状況によっては
白い煙をモクモクと吐き出していることもある。



とにかく、高い煙突は、
赤白の縞々なのだ。


航空法による、「昼間障害標識塗装」なんだそうだ。
(「縞々煙突」おわり)
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2020年08月01日

外断熱のヒートブリッジ

外壁躯体に、断熱材が貼り付けられている。

けれども、その外壁には元々煙突が取り付けられていた。


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そうなると、支持金物部分は当然にして断熱材の無い状態で
躯体と直結していることになる。


中の四角い部分にはあとから貼り付けるにしても、
金物が生えている部分だけはどうにもならない。



金属だから、熱伝導はすこぶる良くて
この部分だけ熱をよく通す「熱橋(ヒートブリッジ)」となるのだ。



とは言え、しょせんはこの部分だけ。
そんなにものすごく大きな影響がある、というわけでもない。


20080102.JPG


それに、この建物は元々内断熱もあるのである。

だから、まあ、すごく大きな悪影響は無いんだろう。



でも、普通はある程度気にしなくちゃならない。

この鋼材だけ熱を通しやすいから、
冬期にはこの部分だけどんどん熱が逃げる。

室内側の、金物部分だけ、壁の表面温度が低くなる。

条件が悪いと、その部分だけいつも結露することになりかねない。



熱貫流率と、内外の温度、室内湿度によって計算上結露の有無が出せるから
アヤシイ場合には確かめたら良いのだ。



どうしても外壁側に支持金物をつけなくちゃならない場合、
何らかの熱橋対策が必要だ。



熱を伝えない鋼材 とか、 鋼材に匹敵する強度・耐久性を持つ樹脂材 とか
そういうのが手軽に安価にあると良いんだけれど。

ポリカーボネートの材料とか、いろんなところがいろんなものを開発しているから
遠くない将来には一般化するんだろうな。
(「外断熱のヒートブリッジ」おわり)
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2020年07月30日

金物っ!

鉄筋コンクリートは鉄筋コンクリートの、
鉄骨は鉄骨の特徴と表情があって、
じつは設備としてはこれらの構造形式のほうが
何かとやりやすかったりするのである。


けれども、木造の建物にだって、
設備は存在していて
だからこそ、お目にかかることだってあるわけで。



RC造やS造の壁の場合には、
壁下地材が等間隔で縦に並んでいるのだが、
木造の場合にはナナメの材料もあちこちに出てくる。

そして、それらを留めるための金物も、たくさんついてくる。


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「筋交い」を留めるための、筋交い金物。

コーナーにつけるものと、横につけるものと、
2種類が写っている。



この壁を貫通する配管、ダクト、ケーブルは
筋交いを避けて通さねばならない。

自ずと、ルートが制限される。



土台部分には、ホールダウン金物。


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RC造やS造の壁であれば、
下に梁さえ無ければ床から直接壁内に
配管やケーブルを入れることも出来るのであるが。


木造の場合には、土台の下に必ず基礎があるために
そういうことが出来ない。



設備系の自由度は、RCやSに比べてかなり制限されるように
思うのだ。



だんだん、大規模な木造にお目にかかることも増えてきた。



RCやSに慣れた状態でいると、
面食らうことも多くなるんだろうなぁ。



木造準耐火に関する制約も多いし。


日々、勉強やね。
(「金物っ!」おわり)
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2020年07月24日

今にも崩れ落ちそうな

年数を経ると、いろんな建物は古くなる。

古くなって、傷んでくる。



それでも使いながら、早め早めに補修を重ねていくならば
そんなに酷い外観になることもなかろう。


たいてい、建物の正面には特に気を遣って
あまりみすぼらしくないようにするものである。



それでは、側面や裏面はどうだろうか?



20072401.JPG



あちゃー。



サビサビの、タラップ。


鉄板の丸煙突を支えていたであろう、朽ちかけの金物。


バラバラと剥がれ落ちないかどうか不安な、外壁。


植物とともにここまで育ってきた? かのような、排水管。


てきとうに伸ばしててきとうに留めてある、ケーブル類。



こんなのも、味があって……

まあ、好き好きだ。



ただ、実害が生じるようだとヤバいかな。
(「今にも崩れ落ちそうな」おわり)
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2020年07月21日

塀の控え壁

だいぶ、年代モノの塀を見かけた。


あちこちにヒビが入ったり、
ヒビと見紛う植物が張り付いていたりする。


20072101.JPG


だいぶ高さのある塀だから
倒れてきたりするととても危険!

というわけで、控え壁が設けてあった。



ブロック塀など、組積造の塀には控え壁が必須である。
建築基準法にも規定があるし、試験にも出る。



組積造でなくても、
やっぱり構造上の安全性は欲しいもの。



東日本大震災以来、
日本全国どこででも地震活動が活発化している感のある昨今、
身近にある「塀」を 再チェック してみてはどうだろうか?



基準に照らし合わせて不備があるようならば、
補強工事をしなくてはならない。
「いざ」という時に、犠牲者を出さないために。



いっそのこと、重たい塀をやめるのも一考かと。
(「塀の控え壁」おわり)
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2020年07月14日

旧平造材部飯場

北海道開拓の村の「山村群」としてまとめられた区域の林の中に
旧平造材部飯場」が再現されている。



大正後期というから、比較的新しい部類に入るのだろうか。



林内の飯場であるから、その場所にある木材を利用して建てた
雨風をしのげて寝泊まり出来さえすれば、という類の施設である。


20071401.JPG



雑魚寝も雑魚寝、びっちりと並んで寝るだけの、スペース。


20071402.JPG


北海道、しかも道北地区であるから、暖は必須。
木材あるいは木炭を燃やしたのだろう。

こんな造りでは、火事も多かったかもしれない。



「製材」なんて、必要ない。

そのまんまの無垢の木材で十分。


そういわんばかりの架構である。


20071403.JPG



詳しくは たくさんの画像を紹介しているブログ があるので
参照いただきたい。

ここを見ると、写真が綺麗だ!


カメラも腕も違いすぎるけれど、
それは仕方がない。
(「旧平造材部飯場」おわり)
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2020年07月05日

掘ったら水が出てくる

とりあえず、ユンボで穴を掘ると。


ボーリング調査でわかってはいたけれど、
地下水位が高いね。


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ピット内にはすぐ水が溜まりそうだから
釜場と排水ポンプは必須だ。



基礎打設の際の水替も、結構なことになりそう。
(「掘ったら水が出てくる」おわり)
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2020年06月18日

何か垂れてる

建物の、地下倉庫に入る。


この壁の向こうには、土壌があるはずなんだ。


でも、なにやら怪しい。


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壁の表面が、溶け流れているかのようではないか!



だから「逃げろ!」と、誘導灯が避難を促しているかのよう。



20061802.JPG



とっても、怪しげ。


大丈夫?
(「何か垂れてる」おわり)
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2020年06月13日

断熱材と熱橋

既存RC外壁に、断熱材を貼っている。


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断熱改修、ってほどのものではないけれど、
躯体の延命も兼ねて。



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既存の窓との取り合い部分が
なかなか大変だ。



腰壁部分にも、見切りをつけなくちゃならない。


20061303.JPG



そして。


外壁に取り付くモノのために
指示金物を取り付けたいんだけれど、
こんな事になってしまう。


20061304.JPG


切り欠いた断熱材部分に金物を据えて、
開口部分に断熱材を吹き付けて、隙間を塞ぐ。



けれど、金物自体はとっても熱を通しやすいから、
この部分が「熱橋(ヒートブリッジ)」となってしまうのだ。


ここだけ、熱をよく通す。


だから、この金物の内側、建物の内部では
この部分だけ、冬は周囲よりも冷たくなる。

条件次第では、結露する。



樹脂製の強い支持材でもあれば良いんだけれど。
なかなか、アングルの強度と加工の手軽さには敵わない。


躯体の内側にも断熱材があるから、
まあ、このくらいなら大丈夫かな。



ヤバそうだったら、念の為計算してみると良いだろう。
(「断熱材と熱橋」おわり)
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2020年05月24日

ここで洗ってね、と。

建設現場。


その土地の土質や
その日の気候によって
足元がドロドロになることもある。



そんな時には、進入路に「洗い場」があると良いのだ。



20052401.JPG



長靴なら、きれいになる。



暑い日だからといって、
通気性の良い作業靴だったりなんかすると
濡れてしまうけど。



とにかくも、現場内は汚したくないものである。
(「ここで洗ってね、と。」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年05月12日

タイルが剥がれてきた

タイルが、剥がれてきた。

ある日、バラっと。



20051201.JPG



打診棒でこすってみると、
もう壁一面、浮いてるやん。



だいたいもって、「打診棒」という名前なのに、
「打診」するんじゃなくって「こすって」使う。
変なの。



まだ、内壁タイルならいいかも。
それにここはバックヤードだから
一般利用者に危害が及ぶこともない。



けど、外装材としてのタイルだと
落ちたらヤバイ。



今どき、
足場を組んで1枚1枚調べなくっても
赤外線カメラで大体の様子がわかるから
なかなか便利な時代である。



気にしてみると、
結構あちこちのマンション、ビルで
外装タイルの改修をしているのが
わかるはず。

外周全面に足場を組んで。



形あるものは、壊れる。

貼ったものは、剥がれる。

金属は、錆びる。

木材は、劣化する。



ケンチク(設備を含む)は、
いつだって劣化との戦いだ。



『人間』も、まあそんなものだろう。



やがて劣化せざるを得ないものであれば、

どのように劣化するか、
劣化した結果、見た目はどうか
機能的にどうか、
それに伴う被害がなるべく少ないのは。


そんな観点も、必要なんだ。



それでも、「先立つモノ」があっての話。



「兎にも角にもイニシャルコスト」



そういう案件が圧倒的に多いような気がするのは
零細設備設計事務所ゆえの特殊事情なのか、
ケンチク自体の宿命なのか。




世界経済を根底から揺るがし続けている
新型コロナウイルス感染症。


そろそろ、経済活動が動いていかないと
いろいろキビシイのではなかろうか。



感染爆発が起こるのは、
良いわけがない。


けれども、

「新型コロナで死ぬ人は居なくなりました」

「経済苦で死ぬ人が激増しました」

となるのも良くない。



「命か、経済か」


そういう二者択一ではない。
どちらも、密接に関わっている。



「最大多数の最大幸福」を目指すのだが
「多数」に含まれない「少数」にとっては
酷い仕打ち、
血も涙もない冷徹な措置、
抗うことの出来ない理不尽
としか言えなかったりする。



誰にでも受け入れられる解決策なんて、無い。



だから、何らかの判断を下す人たちは、
必ず激烈な批判を受ける。

批判する人にとっては、
まさに死活問題なのだから。

けど、それによって助かる人も居る。



大変だね。
政治家や、官庁のそれなりのポストの人たち。



大変なんだけれど、
「頑張ってるんだから、いいよね」ともならない。



必ず、何らかの「結果」が出てきて
その結果に対する責を有することになる。

そういう仕事だ、って言うしかない。

その責に見合った報酬ではなかったとしても、だ。



まだまだ、進行中の事態だが、
既に、首相や各知事に対しても
いろんな評価が下されつつある。



事が落ち着いた頃、
そして10年後、20年後に、
どのような評価として定着するのだろう。


目先の対策に一喜一憂するのも仕方がないけれど
少し長期的な視点も持っていたいものだと思うのだ。



思うのだが。



個人的には、
この感染症で死なないことにとどまらず、
経済的にも何とか成り立っていかなければ困るし、
他の病気や事故などに遭っても困るし。



自分自身が「最大幸福」に含まれない「少数者」に該当してしまう場合
果たしてどんな反応になるのだろう。

長期的視点、なんて持っている余裕なんて
無くなるんだろうか。
(「タイルが剥がれてきた」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年04月19日

排水側溝とシーリング

水廻りに欠かせないのが、排水溝。


あんまり排水が出ないのであれば、排水口で済むけれど
ある程度の量が出るのであれば、側溝を設けて集めたほうが
確実性が高まるであろう。



とある、水廻り。



排水溝の状態や、排水目皿の様子を確認したくて
グレーチングを開けてみたのだ。



20041901.JPG



側溝自体は、まあ良さそうだ。


排水金物の目詰まりが頻繁だったのだろうか、
後から開けたと思われる、穴がたくさんあいている。



管内にゴミを流さないための網目なのではあるが
あまり頻繁に目詰まりするのも困るので
そのへんの塩梅が難しいんだろう。

管理運営者としては。



金物類は、基本的にステンレスのようで、
そんなに劣化している様子はない。



だけれども、
排水溝と躯体との取り合い部分のシーリングが
だいぶ傷んできているようだ。


20041902.JPG



少なくとも、仕上材の裏にまで
水は染み込んでいそうだ。



でもこれを何とかしようとすると、
結構カネがかかるし。

といって、このまま放置しておいて、
周囲にまで水が差していくようなことになると
それはそれで大変だ。



建築の保全、補修、改修って、
いつだって、悩ましいね。
(「排水側溝とシーリング」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする