2023年12月19日

免震エキスパンションジョイント

免震建築物なんだそうだ。


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この外観だけ見てもわからないけれども
近寄ってみたら、見えてくるだろう。



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免震クリアランスが設けられ、
エキスパンションジョイントによって
変位吸収できるようになっている。



このポールを立てておかないと
うっかり落ちる人でもいるのかな。



階段とか、
地盤側から縁を切らなくちゃならないから
浮いた状態になっている。


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何十年か経つと、
あの踏面がパキッと割れてしまうんじゃないかと
要らぬ心配をしてしまう。



免震側の回廊的通路に面して
立派なガラリが何面も陣取っている。


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この面は、正面側じゃないから
これで良いのだろう。

たまたま日射がちょうど当たる時間帯だったから
ことさら目立ってしまっているだけで。



免震建築物も、それなりに建っていて
それなりに見かける。

クリアランスや、エキスパンションジョイントが
それなりに関心を持って見ればわかるくらいには
目立っている。



「せつび」じゃないけど、
システムとして気になる、「免震」なのであった。



免震クリアランスを貫通する配管・ケーブル類が
そのまんま見えると、
なお嬉しいんだけど。
(「免震エキスパンションジョイント」おわり)
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2023年12月12日

無くなってる

クレーンが建つ、建設現場。

仮囲いもがっちり行われている。


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これから何かを建てる?



ところが、だ。


5月ごろ、同じ現場を
ちょいと違う角度から撮っていたのである。


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鉄骨が、結構な高さまで組み上げられて、
高層ビルが建ち上がらんとしていた場所だ。



鉄骨建方や、スラブ打設など
あちこちで偽装・隠蔽が発覚して
ここまで組み上げた鉄骨を解体して
ゼロから建て直すことが決まった現場なのであった。


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こんなに、立ち上がっていたのだ!



これらもすっかり無くなり、
また改めて建て直すのだそうだ。



こういうのが、しっかり明るみに出されて
適切に処理されるような時代になった、
そいういうことなのかもしれない。


決して、悪いことじゃないように思うのだ。
(「無くなってる」おわり)
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2023年12月02日

夢の跡?

元々は、2002年FIFAワールドカップ日韓大会の試合招致を目指して
計画・建設されたものだという。

1999年に愛称が公募され、「HIROBA」という作品が選定されたのであるが
全く定着しないまま今日を迎えているようである。


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サッカーJリーグの北海道コンサドーレ札幌のホームスタジアムとして、
また、2004年から2022年までの間は北海道日本ハムファイターズの本拠地球場として使用されている。



札幌市及び第3セクターの株式会社札幌ドームとの様々な確執があったと報じられる中、ファイターズは自前の本拠地を隣市に建設して移転してしまった。

プロ野球の年間60試合ほどの本拠地開催試合が無くなり
収益見込みは激減。

試合の会場収入のほか、物販飲食店舗の売上、広告その他の関連収入が途絶え
今後の施設維持が危ぶまれている。



「全国ドームツアー」を開催できるような
超大物アーティストのコンサートこそ開かれるものの
4万人も集めないけれどもう少しコンパクトに開催できる器にしようと
「新コンサートモード」なるものを考案した。

全面使うには広すぎる場合に
仕切って使えるようにしようという、苦肉の策である。

が、芳しくない ようである。



2万人程度の集客規模で使える会場は、他にもある。

広いドームをわざわざ仕切って
「全体を満席にはできないアーティスト」であることを
見せつける必要はあるまい。

むしろ、小さめの器で即日完売・超満員であるほうが
よほどテンションも上がろうというものだ。
演者も、観客も。



仕切りを作るための大量のトラス材を保管しておいて
フォークリフトで出し入れできるように
専用の倉庫まで建てた ようなのだが
業績の推移 が、今後悪化するであろうことは多くの人々が指摘するところ。

今後どうなることやら。


オリンピックやワールドカップの元会場が寂れて廃墟化していく様は
世界各国で散見されるところであるけれども
この施設がどのようになっていくのかさっぱり見通せない。


2030年オリンピック招致の要の施設とも考えていたようであるが
それらも無くなった。

1972年札幌オリンピック開催に向けて建設された多くの施設群が
老朽化・耐震不足・陳腐化などによって
更新時期を迎え、あるいは過ぎてきている。

気候変動によって、世界的にウインタースポーツの敵地が減少している中
人口規模に対して多量の積雪があり寒冷気候である札幌の地は
オリンピックなど無くとも、さまざまな競技大会が開催されてきているし
これからも開催され続けることであろう。


どうせなら、無駄にならずに、
赤字にならない程度の収益を上げつつ
維持管理していけたら良いのだけれど。


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エスコンフィールド北海道も、
開場に至る期間や、開場まもなくの時期には

「遠い。アクセス最悪。誰も行かない。大赤字必至。大失敗」

あらゆる媒体が否定的な報道を撒き散らしていた。
が、1シーズンを経て(まだ冬期を過ごしてはいないが)
すっかり評価が変わっているところである。



札幌ドームにおいて、
果たして多くの悲観論を払拭するような結果を
作り出していくことができるのかどうか。


しょせん、お役所仕事。


そうならないことを、願うものである。
(「夢の跡?」おわり)
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2023年11月01日

上へ上へ

背の高〜いモノが、建造中。


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まだ、完成形の半分くらいなんだとか。



どっしりがっしりした基礎を造った後に、
上へ上へとコンクリートを打設していって
イマココ。


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高くなればなるほど、
大変になるんだろうけれども
なかなかスゴい現場だなぁと思う。


建築内装や設備工事に比べると
関係する工種が少なくて
1つ1つの工種が携わる期間が長めなんだろう。


そして、同じセットを何度も何度も繰り返す。



コンクリートポンプ車の圧送圧力は
だんだん高くせねばなるまい。



これ1本仕上がったら、
達成感も格別なんだろう。
(「上へ上へ」おわり)
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2023年10月15日

ガウディ展

#ガウディ展



ちょいと前、
ガウディ展に行ってみた。


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非常に暑い盛りであったけれども
館内は十分に冷房が効いていたから
問題はない。

行くまでが大変だっただけで。



基本的に撮影不可部分が多かったのだけれども
一部は可能であったから、撮った。


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ちょいと、ご紹介してみよう。



かなり昔の計画であって、
平面計画も徐々に変更されていって、
現在があるということなのだ。


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現代の建築でも、
平面計画の変更などは日常茶飯事である。

施主の要望が、行政の要請が、法規制が、社会情勢が、
コストが、プロマネの気が変わった、
さまざまな要素により、日々変遷していく。

3Dモデリングが進んだ今日では
その変化も大きく、スパンも短かったりするが
昔とて同様だったのであろう。


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今まさに絶賛建築中であるが、
今年中には、少なくとも外観はほぼ完成に至るという。


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展示時点で未完成部分が着色されている。


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館内には、数々の模型も据えられている。


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独特なフォルムが、
仔細に再現されている。



そして、写真パネルも多数あって。


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照明器具が、あちこちに埋め込まれている。

きっと、LED照明なんだろう。


展示の中にはどこにも表現されていなかったけれども
電源を送るケーブル、電線管、分電盤その他
どこかに据えてあって、
でも一般利用者や観光客から見えないように
うま〜く施工されているんだろう。


この写真には写っていないが、
映写されていた動画には
各柱に液晶ディスプレイが取り付けられている様子が
映っていた。


そうだよね。現代の建築物だもんね。

当初、ガウディさんの時代には存在しなかった
さまざまな「せつび」が付加されているはずなのだ。


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窓やステンドグラスからの外光も
かなり計算された配置になっているそうだけれど
それとは別に、詳細な照明計画が
現代技術者の計画によっておこなわれているはずなのだ。


「せつび」に関する展示や説明もあるかなぁと
ちょっと期待してみていたものの
まあ、あるわけないよね。


意匠と構造にまつわる展示については
十分に堪能させてもらったけどね。



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このあたりの細工も、
現代の造形技術、施工技術あってこそのものである。


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昔の技術でも、たぶん何とかしたんだろうけれど
現代技術の助けによって
施工が加速化したことは想像に難くない。



クレーンの無かった時代、
こんな高い場所の施工をどうやってやるつもりだったのか。


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ま、やってたんだけどね。

ピラミッドにしても、タージマハールにしても。



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昔の建築家は、多才だ。

彫刻についても、一切の妥協は無かったようだ。


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すごいね。


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この彫刻には、
日本人スタッフも関わっているらしい。


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そして、ガウディさんは
路面電車にはねられて、亡くなったのだという。


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「ガウディとは誰一人気付かず」

世の中、そんなものなのかもしれない。



以後、スペイン内戦による被害や中断を経て
現在に至るまで施工が続けられている。



完成を目指して、
今なお、多くの人たちが関わっている。


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いよいよ、今年中には大方の構造物が完成するという。


詳細については、
NHKスペシャル でも、何度か放送されている。



「せつび」に関する事項が一切なかったのは残念ではあったが
こういう類の展示だもの、仕方がないことだろう。


照明も、映像も、放送も、
おそらく事務室にはコンセントやら電話やらLANやら
そんなものもあることだろう。


バルセロナだって、無空調では過ごせまい。
暖房も、おそらく冷房も
何らかの形で据えられていることだろう。


でも、これだけの造形だもの。
設備機器類をオモテに出すようなマネは
していないのだろう。



そんな特集が、無いものかな。



東京新聞により刊行されている 図録 は
2024年3月10日まで販売されている。


ミュージアムショップでも売っていたけれど
持って帰ると重たいので通販で入手した。


こういうのって、楽しいよね。


「せつび」が詳しく載ってれば、もっと良かったけどね。
(「ガウディ展」おわり)
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2023年09月20日

土壁って、たいへん

工法説明のサンプルが造ってあった。


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限られた材料で、大きな構造物を造らなくちゃならない。

五重塔やピラミッドなどいろいろあるけれど
重機の力任せに、材料任せに、メーカー任せにできなかった時代、
ほんとうに大変だったことだろう。


それこそ、人生をかけて習得して、伝授していかないとならない
そんな技能だったことだろう。


門外漢から、別世界からやってきて、
なんちゃって設備屋を続けてきたワタクシには
想像もつかないご苦労の連続だったことであろう。


いやぁ、昔の人って、すんごい。



こうして、後世に伝えられているのだ。


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実際に手を動かしたのが誰で、
その人物に仕込んで一人前にした師匠が誰で、
そんなものは残っていないことだろう。



大森頼春 が築城した、とあるけれど
発注者であって、施工者ではない。

そりゃそうだ、一般的に。



「名もなき技術者」


それが、いいんだよ。
(「土壁って、たいへん」おわり)
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2023年09月18日

絶対来るなって

エントランス上部なのだけれども。
ちょうどこの上が、屋上駐車場に通じる車路になっていて
庇のかわりになっている。


大梁どうしをつなぐ、
筋交い的な鋼材の上部一面に取り付けられたモノ。


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これが無くたって、
結構滑りやすそうに見えるんだけれど、
奴らには問題じゃないんだろうね。


奴らとはもちろん、ハトである。

時々、カラスである。

許可なく勝手に留まって、
人間の頭上であろうとお構いなく脱糞する。
あの迷惑な生物たちのことである。

1、2羽では済まずに
列をなして、群れのようにたむろしていることすらある。

とんでもない輩である。


昔、彼女とデート中に食らったことがあるだけに
迷惑加減は身に沁みているのだ。


そんなん、個人的な恨みだろって?

まあ、そうなんだけど。



白い鋼材の上に、
黒いトゲトゲが黒い結束バンドで留めてあるものだから
目立つこと目立つこと。


……なんて気にしているような変人は
世の中にはそうそう居ないんだろうねぇ。



これで構わないなら、
デザインなんで、どうだっていいじゃん。

そう思わなくもないけれど。



ま、たまたまここがこうだっただけで、
デザインは大切なのである。
(「絶対来るなって」おわり)
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2023年08月07日

駅舎の改修中

カテゴリ、建築なのか土木なのか迷うけれども
一応、建築にしておこうか。

鉄道施設は「建築物」ではないので少々複雑である。


電車待ちをしているホームの向こう側では
絶賛改修工事中であった。


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ここに写っている部分は
やっぱり建築な気がする。



入隅部に張り付く4本の排水管が粋である。

上の方で微妙に振りつつ、うまいこと揃えてある。


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通路っぽい部分は、構造物に該当するのかな。

線路上空を横断しているし。


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柱の耐震補強も行われているようだ。


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せん断耐力を高めて
また外側を拘束することによって
座屈を防止しようということなんだろう。


RB工法 ってやつ?



阪神淡路震災以降、各所の補強が開始されて
東日本震災以降に更に加速させているはずなのだけれども
まだまだ、追いついていない部分も多いんだろうな。



確実視されている、関東直下型大地震には間に合うといいんだけど。
(「駅舎の改修中」おわり)
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2023年07月30日

柱脚部の座屈

なんか、でっかい実験装置がある。


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構造物の強度を試験するための装置であるようだ。



鉄筋コンクリートの柱に強力な荷重をかけて
どのくらい持つか、
どのように破壊されるか、
試してみることができそうだ。




いくつか、その結果が展示されていた。


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柱脚部の鉄筋が座屈して
コンクリートが破壊されてしまっている。


鉄筋が錆びているのは、
この状態で屋外に置かれているからであって
初めからこんなだったわけではない。



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ヒビの入り具合とか、
鉄筋の曲がり具合とか、
内部コンクリートの破壊され具合とか、
いろんな知見を得ているんだろう。



コンクリートの強度や、骨材混和剤などの配合や、
鉄筋の太さやピッチなど
条件を変えて実験を繰り返すことで
いろんなことがわかり、
そして、更なる疑問点も出てくるんだろう。



こういうお仕事も、楽しそうだね。

でもワタクシに向くかというと、どうだろう。
研究者タイプじゃないからなぁ。
(「柱脚部の座屈」おわり)
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2023年07月20日

屋根が開くんだ

エスコンフィールド北海道。

北海道日本ハムファイターズが、
人口6万人弱の北海道北広島市に新設した
新しい球場である。


この球場、Fビレッジという諸施設の中核構造物として存在しているのだけれど
ちょっと独特な造りになっている。


「正面」がどこであるのか、
よくわからないところではあるのだけれども、
札幌側である北西面は
こんな状態になっている。


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両側に、高架橋のような列柱が立っていて
なんか、不思議な見た目になっているのである。


かな〜り、ごっついモノであることがわかるだろうか。


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北東面の 3rd BASE GATE から見ると
こんな感じだ。


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画面からは見切れているけれど
右側へ、列柱が続いている。



が……。



別の日に訪れてみて、驚いた。


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前のと同じ北東面なんだけれども
なんか、違う!



屋根の場所が、ずれているのである。


3rd BASE GATE の上部にあった屋根が
右方向に移動している。


その屋根は、更に更に右方向に
在るのである。


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そう。


あの、謎の列柱の上に。



そっかぁ。

屋根がスライドして乗っかるための
ごっつい列柱だったのね。

なぁるほどぉ。



従って、グラウンド上空には空が見える。


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よく造ったものだなぁ。

こういう発想が出てくるとこ、
いいねぇ。


青々とした天然芝が、映える。


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あいにくと、真っ青な快晴というわけではなかったけれども
日差しがガンガン照り付けていたら
客としては大変である。



外野側のガラス壁部分は
屋根があっちに行っちゃったことによって
高い高いガラスの塀と化している。


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3rd BASE GATE の内側部分は
こうなっている。


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ワタクシは別に、日本ハムの回し者じゃぁないんだけれども
単純に面白い、興味深い、楽しめる施設だなぁと感じた。

野球の試合があるときには、あるなりに。

無ければ無いで、単に見どころとして。

ま、会社挙げての大事業なんだから
いろんな人たちが知恵を絞って
いろんなコトをやってるに決まってる。


大都市札幌から遠いとか不便だとか客なんて来やしないとか
いろいろと批判を受けていたけれども
ま、今後どうなっていくのか。



それでも、一度は行ってみたら、と
勧めてみたくなる、そんな場所なのだ。
(「屋根が開くんだ」おわり)
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2023年07月13日

絶賛解体中

一時期報道を賑わせた、札幌のビルの 工事やりなおし


途中まで組み上げた鉄骨を
解体していく。


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撮影した時点ではまだ、
目に見える形では進んでいなかった。



ここまで組むのにも、
相当なコストと期間と労力がかかっているのに、ね。


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それでも、不正が発覚してから
ちゃんと解体して立て直す判断ができたのは
良かったのだと思うのだ。



それをできるだけの会社であることは
幸いだったと思うのだ。



せめてこれを教訓に、
今後は「発覚しないように」じゃなくって
「不正が生じないように」
何かを抜本的に改めていただきたいものである。



「何か」とは?


さあ。それは自社であるいは他社で
あるいは報道機関(あまり当てにならない感じ?)で
考えていただくことであろう。



ただね、建設現場における、労働環境のあり方が
他の業界に比べて相対的に悪化の一途を辿っていると言われる現在
相当に大掛かりな、覚悟を持った対策を講じなければ
同様の事項が頻発しかねないなとも思うのである。


それどころか、
表に出ることなく

「知らんかった」

ことにして、欠陥あるまま、そのまま進められかねないなと
危惧したり。



いやそもそも、
今回たまたま発覚しただけで
同様の事例は数多実在しているんだろうなぁと
勘ぐってみたり。



ともかくも、
機会があるようならば
進行状況を時々見てみたいものだと
思うのであった。
(「絶賛解体中」おわり)
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2023年07月12日

赤れんが実物大パネル

何の掲示もない、掲示板が
正門脇に建つ、そんな観光地。


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正門正面に聳えるは……


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北海道庁旧本庁舎

通称「赤れんが庁舎」

の、はずだった。



が、現在は2次元展示なのである。



耐震はじめ、さまざまな手を入れる工事が
令和7年まで進められているため、
当分の間は2次元のままである。


まあそれでも、現地に行かなければ見られない
実物大2次元パネル展示なので
まあ、行くだけの価値はある、かな?


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かな?


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少なくとも、北海道感、札幌感は
何となく感じられるはずだよ!


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正面側だけではなく、
両側面にも側面図が掲げてあるから
なんとなく雰囲気は出ているはずだ。


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ただ、裏面は真っ白である。


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こちらの面には、
現北海道庁本庁舎や、北海道議会庁舎があるのみなので
敢えて裏面図を掲げる必要性が無いと
誰かが判断したのであろう。



本体は、しばらく見られない。



裏を返せば、実物大2次元展示は
今しか見られない。



ま、そういう捉え方も
できるのだ。
(「赤れんが実物大パネル」おわり)
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2023年06月21日

れんが積み

れんがの積み方については
建築士試験で覚えるものの
普段触れることがないと、やがて忘れてしまう。


たまに見ると、ああ、そうだったと思い出すのだけれど



やっぱり、興味関心の方向性によって
脳中に入って来やすいものとそうでないもの、
抜けやすいものとそうでないものとがあるようだ。



そりゃね、何の関心も関わりも無い人物の事は
顔も名前も覚えられないけれども
関わりの深い人であればすぐに覚えられるよね。
(もっとも、人の顔と名前を覚えるのは
 元来あまり得意ではないが)



そんなわけで、実物展示があると
たいへんありがたいのである。


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フランス積みとイギリス積みとの間に立っているのは
単なる柵的なものだよね?

温水パネルヒーターっぽく見えなくもないけれど
配管、繋がってないもんね?



他にもいろんな積み方があって
たとえば空気層を設けることにより断熱性能を向上させたんだとか。


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目地の加減によって曲面を作り出すのは
なかなかに熟練の技っぽい。


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現代日本にあって、
レンガ積みに熟練した職人さんは
どのくらいおられるものなのだろう。

技術・技能の伝承というのは
難しいものだ。

常にその仕事が無くてはならないし
といって、時代の流行りの工法でなければ
そうそうお目にかかるものでもないし。



経済屋さんが「カネ出しゃできるよね」と言うけれど
そうは問屋が卸さないのである。
時間も手間も仕組みも必要なのである。



さて、レンガ・陶器をテーマにした施設のため
内外装がそれに特化している。


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レンガ調タイルなのか、レンガそのものなのか、
ワタクシにはぱっと見わからんのだけれども。



吹き抜け空間の壁面は
レンガによるレリーフ仕上げとなっている。


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こういうの、どやって図面に描くんやろ?


そして、それを実際に造り上げるのって
すんごく大変だよね?


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自分じゃ出来ないけど、
こんなふうに出来上がっているモノを見ると
心躍るなぁ。



こんな面に、手すりも取り付ける。


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普通じゃありえない納まりだから
施工者は大変である。



吹き抜けの空気流通と言えば
ノズルである。


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暗い時間帯に来ると
照明器具とそれによる陰の効果が
際立つんだろうなぁ。



この施設、
室名表示も「焼きもの」である。


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いい感じにまとまった施設なのである。
(「れんが積み」おわり)
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2023年06月05日

塗り込められてる

古い建物は、たいてい耐震性が低くて。


だって、建てた当時の基準は
今よりずっと緩かったのだから。


ちょっと、通りがかった時に見つけた。


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羽幌町の 郷土資料館 なのだそうだ。


昭和25年築の、元簡易裁判所だということだ。



おお、たのしそう!


と思ったのも束の間、
休館しておった。


ざんねん。



が、現代としてはかなり贅沢な
敷地状況となっている。


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かなりの地方だから、
土地は余っているしどうにでもなるんだろうけれども
権威の象徴として堂々と造られているようにも見える。



この敷地を囲む塀が
だいぶ傷んできていた。


23060503.JPG


モルタルが剥がれたところに顔を覗かせているのは
レンガぞな。


レンガ塀として造ったものを
モルタルで上塗りして、
転倒防止に控え壁を大量に後付けして、
こんな状態にしたものか。



だいぶあちこち剥がれてきていて、
ヒビが入り、エフロが出てきて
朽ちつつあるんだけれども
果たして補修の手が入ることはあるのかどうか。



どこだって、既存施設の維持管理費用捻出は
厳しいのである。


過疎化・少子高齢化の波が
田舎になるほど猛スピードで到達しているのだから。



ある意味、日本の、いや、世界の
先進的な地域とも言えるのだ。


未来を体現している地、と言っても
過言ではないのだ。



「未来」は、必ずしも光り輝くような
ハイテク新製品で満ち溢れた時代になるとは限らない。



戦争、内戦などで荒廃・疲弊した地域では
一体今は何世紀なのか、と思うような
前近代的な生活を余儀なくされている人たちも
少なくないのだ。



進歩・発展していくとは限らない、
悲しい人類の(さが)
そうさせてしまうのかなぁ。
(「塗り込められてる」おわり)
posted by けろ at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月12日

集成材端材による段板

材料も、使い方次第、見せ方次第だなぁって。


集成材の梁材などの端材を活用して
段板にしたみたい。


23051201.JPG


RCの階段みたいで
どっしりした感じが出ている。


なんか、いいなぁ。
(「集成材端材による段板」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月06日

ハコとしては素晴らしい

『世界がまだ見ぬBALLPARK』



そう銘打って開業した、HOKKAIDO BALLPARK F VILLAGE


アスセス最悪だとか、
ナイター終了後どうやって帰るのかとか、
オペレーションが悪いとか、
シャトルバスがわからんとか、
周辺の渋滞が酷いとか、
違法駐車で近所迷惑だとか、
チケット高いとか、
フード系も高すぎとか、
駐車場少なすぎ・高すぎとか、
2度と行きたくないだとか、

かな〜り、いろんな批判的報道が氾濫しているように見える。



価値観はさまざまだし、
好き嫌いの感覚を呼び覚ます要素は人それぞれだし、
民間企業のプロジェクト(公費や税優遇はあるにせよ)だし、
まだ始まったばかりだし、
まだまだ何とも言えないというところじゃないかとも思う。



けどまあ、行きもしない・見もしないで云々言うのもなんだかなぁ
という気もしなくもない。



ということで(あんまり関係ないけど)、
一度は足を運んでみようということで、
行ってみた。



飽くまで、ワタクシ個人の感想であり意見であるからして
非常に限定的な、視野の狭い、偏った見解として
記してみたい。



まず、アクセス。


確かに「良い」とは言えない。

ただ、他の球場をよく知っているわけではないから
比較対象が少ないので何とも言い難い面もある。


ワタクシが比較できるのは、
阪神甲子園球場、東京ドーム、神宮球場、札幌ドーム
だけであるから、ほんとうに限定的だ。


甲子園と東京の2球場は、鉄道アクセスがすこぶる良い。
まあ、日本で1番と2番の人口密集地なのだから
当然と言えよう。


札幌ドームは「最寄り」の地下鉄駅は、
ちっとも「最寄り」ではなかった。
降りてから、延々と歩く。
太い道路を横断するためのでっかい歩道橋も通る。
それから、入場ゲートまでも更に歩く。

ゲートを入ったあと、コンコースをだいぶ歩いて、
急勾配の階段をえっちらおっちら上り下りして
目的のシートを目指す。そしてそれは硬い。

試合後は、地下鉄にせよ、シャトルバスにせよ、
とにかくとにかく延々と歩く。

駅構内の混み具合、バス乗り場の長蛇の列は
開業当時はかなり酷かったらしいけれども
徐々に改善されてきて、終盤はかなりマシだったようだ。

とは言え、歩く距離は如何ともし難い。



では、エスコンフィールドはどうか。

実距離がある分、現地付近に行くまでの時間はかかる。
当然、交通費もかかる。

北広島駅から現地までの距離も結構あるので
歩くとなるとなかなかの時間を要する。

でもシャトルバスだと、すぐ。

ただ、エスコン内はキャッシュレスオンリーなのに
バスでは現金かVISAタッチのみ。
せめて交通系ICカードは使えるようにして欲しいところ。
ま、じきにそうなることだろう。
大量の乗客を捌くにはそのほうが都合が良さそうだから。

シャトルバス乗降場所からゲートは、すぐである。
延々と歩くことは無い。
札幌ドームと大きく違うところである。


球場から北広島駅前までの道路や、駅前ロータリーは再整備され
今後も整備が続くらしい。
だんだん改良されていくことだろう。

駅のホームも延長されていて
それなりの対応は進められている。

球場近傍のJR駅新設はまだ数年先のことらしいから
そっちはまだまだ戦力にならない。


交通アクセスは、
まだまだの部分は多いけれども、
改善の余地も十分にあって、
それなりにマシになっていくのではあるまいか。


他の球団の郊外球場と比べてどうなのかは
行ってみたことがないからわからない。

仙台とか千葉とか所沢とかナゴヤとか、
どうなんだろう。



次に、ハコ。


23050601.JPG


ゲートを入るとすぐ、グラウンドが見えてくる。

札幌ドームでは、コンコースと球場空間とが
完全に分離されていた。

しかしエスコンでは、それらが一体となっている。
「臨場感」は、圧倒的である。


そして、とにかくグラウンドが近い。


23050602.JPG


通路から座席までの動線が短いし、
座席からグラウンドまでの距離も短い。

だから、かなり近く見える。

札幌ドームだと、
A指定席でもグラウンドまでは結構な距離があったのだけれども
エスコンだとそこまでグレードの高い席でなくとも
近いのだ。


上の方から見たとしても、
ひどく遠くは感じられない。

23050603.JPG

あくまでも、札幌ドームとの比較であるけれども。



LEDビジョンも、でかい。


23050604.JPG


ライト側レフト側両方に同じサイズのビジョンがあって
どこからでもたいそう見やすい。


札幌ドームでも何度か改修・更新して
徐々にでかくなっていったけれども
ゼロから造った施設では
より大胆な製品を採用できたということなのだろう。



ホームランポール。


23050605.JPG


ここから見ても、グラウンドの近さが際立つ。



ハコとしては、非常に魅力的に感じた。

そんな感想。



ただ、ホームチームが弱い。勝てない。

そこが現状一番の難点か。



「客の入りが少ない」というのは
ある意味致し方ない。

アクセスの問題もあるし、
シート料金やフード類が高額であることも
無関係ではあるまい。

が、札幌ドームでも同程度の入りの日も多かったことを鑑みると
むしろ善戦している感もある。

巨人阪神はともかくとして、
他球場の動員数を見る限り
エスコンが際立って少ないという感じはしない。

そして、野球場ではなくてボールパークなんだ、というコンセプトのもと
試合開催日以外の来場者数が結構居るらしいことを見ると
それなりにうまく行っていると言えるような気もする。



とにかく、ハコとしてはすこぶる素晴らしいというのが
ワタクシ個人の感想である。

難点は数多くあろうけれども
それらを改善することは可能であろう。

球団としては勝算を持って進めているプロジェクトなのだろうから
株主でも何でもないワタクシとしては
ただ様子を窺っておれば良いだけである。



新千歳空港からのアクセスはかなり良いので、
遠征組にとってはむしろ良いのかもしれない。
(「ハコとしては素晴らしい」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月18日

ここまで造ったんだけどねぇ

どんどんと上方に組み上がっていく、
鉄骨。



タワークレーンを据えて、絶賛施工中


……のはずだったそうなんだが。



23031801.JPG


たまたま、近くに行った時に撮っていたんだけどね。



なんと、一度壊して建て直す ことになったそうだ。


読売本社の記事だからかどうか、
現地ではなく大成建設本社ビルの画像しかないが、
地元の新聞社 はちゃんと現物を取材している。


もちろん 地元テレビ局は動画付き である。




「ひどいことだ」


そういう評価も、わかる。
その通りでもある。



けれど、こういう事態がちゃんと表に出てくるのは
良いことだとも言えると思うのだ。



これが、高度成長期や、バブル真っ盛りの頃だったら?



たぶん、「無かったこと」「気付かなかったこと」
場合によっては「担当者と上層部だけの秘密」
になっていたのかもしれない。

(飽くまで、想像だよ?)



でも、ちゃんと表に出てきて、
「ダメなことなんだ」という認識が、社内でも共有されて、
まあ、スーパーゼネコンだからカネは何とかするっ! てことも可能で
解体の上「建て直し」なんていう決断も出来る。



すばらしいことじゃないか。


そう思えるのである。



まあむしろ、この段階で良かったのだよ。

これが、外装設備内装いろいろ進んだ後だったら
もっともっと大変だったのだよ。

(いやむしろ、そこまで進んでいたら、
 検査員も気付くことができなかったかも)



ただでさえ資材不足、人手不足、物資高騰でいろいろ大変な中
もっと大変なんだけれども、
そして大成建設への信用は思いっきり失墜したのではあるけれど
挽回の余地はあるわけで。



23031802.JPG



建設にかかわる技術者の不足が言われて久しい。

そこには、技術の継承の不備が伴っていることだろう。

だからたぶん、これからも、いろいろ出てくるんだろう。


それでも、こうやって「ちゃんと直す」ことができるのであれば
まだまだ何とか大丈夫だろう。



が。



表に出てくることなくそのまま闇に隠れている諸々は、
たぶんそれなりにあるんだろう。


中小のゼネコンだと、こんなビルを建て直すような資力は無い。
公にして倒産するか、黙っているか、どっちかであろう。



バブル期に一気に膨張していろいろ建てまくって
バブルが弾けて倒産した会社がいくつもあるはずだが
それらの建物は大丈夫なんだって
誰が保証できるだろうか。


誰にもわからないのだ。




そして、建築構造には安全率やら何やらがあって
多少の不都合を抱えていたとしても
平時には何とか保っていることであろう。

耐震基準にかかわるような、大地震がやってきたときに
果たしてどうなることか。

なってみないと、わからないのだ。



ま、建物なんて、そんなもんだと思うしかなかろう。



超高層ビルだって、
技術の粋を集め、知恵の限りを尽くして建てるんだけれども
何せ一品限定生産モノだ。
「想定外」が無いとは限らない。



各分野で、全力を尽くし、
可能な限りのことは、する。

守るべき基準を守り、
検討すべき事項を確実に行い
設計〜施工〜監理〜検査の各段階で
適切に仕事を遂行する。



その上で、うまくいかないこと、ダメだったこと、
あって欲しくはないが、
想定外の事象や未発覚の不備のせいで事故が起こったら
「次」に活かすのだ。


そうやって、科学技術・土木建築は
発展してきた。

これからも、そうなのだ。



だからね、よけいに思うんだよね。

原子力発電所の不味さ。



試行錯誤、事故の経験を積み重ねざるを得ない科学技術において、
ひとたび事故が起きてしまったら
取り返しのつかない事象になってしまうモノだから。



広大な国土があって、
人里離れた場所に建設出来て、
事故が起きてもその一帯数百kmを封鎖してしまえば済む
そんな国なのであれば、まあ、良かろう。


でも、日本はそこまで広い国でもあるまい。



福島の事故後、
12年も経っているけれども
未だ原子炉の処置さえ全くできない。



毎年毎年、莫大な経費をかけ続けて
除染やらなにやら進んではいるものの
肝心要の汚染源の処置ができないし
方法も決められないし、
いつまでに完了するかの目算も立たない。



地震だ噴火だ台風だ大雪だと
自然災害豊かな国土には
相応しくない構造物なのだとしか
言いようがないのである。



どうして、経済畑の人や文系の人は
そういう発想ができないんだろう、と
いつも思うのだ。


技術って、完璧じゃぁ無いんだよ。


世の中、わからないこと、未解明なことばかりなのだよ。


「想定外」の巣窟なんだよ。



だからね、それも含めた判断が
必要なのだと思うのだよ。



「風評被害」なんて、
いくら批判しようが否定しようが
絶対に起こるのだ。


「イメージ戦略」をあれだけ説く経済界が
こと原発に関して大甘なのは
なぜなんだろうね。


やっぱり、あれ? 利権ってやつ?
(「ここまで造ったんだけどねぇ」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月07日

ガラス、割れないよね

雪が積もると、溜まる。


邪魔だからどけると、
どけた先にはもっと溜まる。



23030701.JPG



ガラス、大丈夫かな。

それなりの強度は、あるよね。


でも、程度によりけりだろうね。



あんまり酷いことにならないうちに
除けてあげられたらいいんだけども。

(「ガラス、割れないよね」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月01日

耐えてるのか

どっかり積もった雪が
屋根を滑り落ちる。


23020101.JPG


片勾配の屋根だから、
全部が同じ面に落ちる。


平屋の建物が
埋まりそうなくらいに。



玄関側は勾配の下ではないけれども
それでもどっかりと積もっている。


23020102.JPG


ボコッと出っ張っているように見えるのは……



23020103.JPG



ガスメーターと、LPGボンベ庫なのであった。


ボンベ交換の際には、
この雪塊を全部除けなければならない。

大変な労力になること必定である。



窓も埋まりかけている。


23020104.JPG


換気フードは、ギリギリセーフだ。


FF式の暖房機や給湯機の給排気トップなんかは
埋まってないよね?

命にかかわるよ?



エアコンの室外機とかも
埋もれていないよね?

ひと冬でダメになっちゃうよね。



積雪地において
屋根勾配の下に設備機器を置けない理由は
こういう状態を見なければ
想像しづらいのかもしれない。



23020105.JPG


載っかっているモノに対して、
建屋の何とも華奢なこと……。


でぇじょぉぶなんかね?



雪は、長期的には液体なのである。


23020106.JPG


氷河とかあるじゃん?

文字通り、流れてるんだよ。



ま、地球のマントルだって
長い時間軸に於いては液体としての振る舞いを見せて
対流してるっていうんだから、
そんなものだ。



まだまだ、春まで、
耐えるんだよね。


頑張ってね。
(「耐えてるのか」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月22日

潰れない?大丈夫?

雪に埋もれた住宅?



23012201.JPG



結構な重さとおぼしき白い層が
どっかりと乗っかっているではないか。



比重はどのくらいになっているのだろう。

積もってからある程度の期間を経ていると
雪が締まってだいぶ高密度になっているのではなかろうか。



23012202.JPG



それほど新しい建物には見えない。

いや、ハッキリ言って、古そうだ。



となると、それほど強力な構造であるわけはないのだ。

大丈夫かな?

潰れないかな?



心配になってしまったりする。



23012203.JPG


テレビアンテナは、
雪で破壊されないように、
一番高い位置に取り付けられているから
不要となったVHFアンテナとともに
無傷で残っているのだけれども。



静荷重なら大丈夫であっても、
これに地震力が働いたら
かなり厳しいかもしれない。
(「潰れない?大丈夫?」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする