2021年09月29日

こういう主張があってもよい

訪問先で、興味深いモノを見た。


いや、大したことじゃないんだ。
(昨日も言った)



こういう表示って
あったほうが良いと思うんだけれども
いかがであろうか?



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防火戸は「防火設備」と呼ぶけれども
工事区分としては「建築」で「設備」じゃないんだけれども
そういう言葉の定義云々はともかくとして
意味があって設けられているわけだ。

もちろん「防火」のために。



でも、一般の建物利用者にはそういう意識はない。
存在にも気づいていないのが普通であろう。



だもんだから、
非常時には自動閉鎖しなくてはならない防火戸なのにもかかわらず
この前にダンボール箱を積んで置いちゃったり、
プランターなんかを飾っちゃったりしてしまう。


常閉防火戸は常閉でこそ意味があるものなのに
「換気のため」とか言ってストッパーとか木片とかスリッパとかを挟み込んで
ピタッと閉まらないように、隙間が開くようにしちゃったりする。



こうやって「防火戸!」と主張しておけば
「ああ、これが閉まらないとダメなのかな」と
少し意識付けが出来るんじゃないだろうか。


意匠的には目立って邪魔なのかもしれないけれど、
実際に使用している建物でこういう表示が付けられているということは
意識して欲しかったからなんじゃないだろうか。



少なくとも防火、防災に関わるものについては
こういう自己主張があっても良いのではないかと
思うのだ。


「命よりも、見た目っっっ!!」

そういう気合の入った方もおられるから
強要はしたくないとも思う。

個人所有の物件で、
その主義主張を受け入れてくれる人たちだけが出入りする建物であれば
誰にも文句を言われる筋合いはなかろう。



でももし、外部からそれなりの人数がやってきて利用するような建物であるならば
たとい見た目に難が生じたとしても、
こういう主張はあっても良いのではないかと
個人的には思うのだ。



建築基準法や消防法も、そういう思想の元で
「見た目邪魔で目立つけど設けなくてはならないもの」を義務付けている。

たとい法的義務は無くとも、
目立つものを付けたって、構わないのだ。



オシャレなスマートな機器類に、
「わかりやすいように」いろんな操作説明が テプラなどで 貼ってある、
ああいう感覚だ。



異論は、大いに認めます。
ってか、ワタクシのほうがたいがい異論だわな。フツーじゃないんだ。
(「こういう主張があってもよい」おわり)
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2021年09月04日

札幌ドームはどうなる

アーティストによる全国ドームツアーなどの会場の一つに
札幌ドーム がある。


文字通り、札幌にあるドーム型の施設である。



元々は、FIFAワールドカップ2002大会の誘致のために建設された
野球場としてもサッカー場としても使用できる競技場、という施設だという。


ワールドカップの会場では天然芝であることが必要だが、
ドームで覆ってしまっては芝が育たない。

しかし寒冷地ゆえドーム状に覆うのが望ましい。

その両方を満たすために、開閉式のドームとするのではなくて
芝面を出し入れする方法を考案したということなのだ。

そんな施設。



ホバリングサッカーステージ が、ドーム部とオープンアリーナとを行き来する。

観客席も、野球モードとサッカーモードで移動させることができる造りになっている。



現在は、野球では北海道日本ハムファイターズの本拠地として、
サッカーでは北海道コンサドーレ札幌の本拠地(厚別公園競技場と併用)として
利用されている。



コロナ下にあって、入場者制限のある中、訪れてみた。


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座席は全席指定で、一つおきに座るようになっていた。



中央右上にある小さな楕円の窓は、展望台である。
そこに昇降するためのエスカレーターが、空中に吊られている。
展望台は反対方向にも伸びていて、
ドームの屋根を突き抜け、市街を見渡せるようになっている。

なかなか斬新な造りである。


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外野後方には大型ビジョンがあって、
当初建設時から何度かの更新を経て
現在はかなり大型・高画質のものとなっているという。


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ビジョンの下部には「ニッタン」「能美防災」と
防災メーカーの社名が大きく記されていた。


システムをこの球場に納入したから、
広告費とともに掲出を強いられたのかどうか、それはわからない。



だいぶ前で、コロナの状況もずっと軽かった時期であったけれど
1つ飛ばしの座席では4万人の座席のうち、
このくらいしか入るまい。


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ドームの通路に、こんな大きな展示が据えてあった。


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2023年に、球団が北広島市にオープンする予定の
新球場の案内である。



北海道ボールパーク と銘打って、現在建設中である。



札幌ドームの所有者である札幌市と日本ハム球団とのいろいろな軋轢があって
結局球団が飛び出して自前の球場を建設してしまう結果となった由、
報道されているようだ。



となると、現在の札幌ドームはどうなってしまうのだろう。


サッカーの試合は、そんなにたくさんあるわけではない。
はっきり言って、野球で成り立っていたようなものだ。

その球団が出ていってしまうと、採算がとれるわけがなさそうで。


維持費や修繕費は毎年かかるし、古くなればなるほど修繕費が増えていく方向になる。


コロナが収まったとしても、アーティストのドームツアーが
球団並みに利用することはあるまいし、
収入の見通しが全く立たないのではなかろうか。


どうなってしまうのかな。このドーム。
500億ほどかけて建てたはずなんだけど。



ドームの外に立っていた、謎のオブジェ。


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ブレーメンの音楽隊的な。


こういうものも、一体どうなる?



オリパラ後の、国立競技場をはじめとした各競技施設にも言えることなんだろうけど。


でっかい箱モノに、あんまり経済的な夢を見すぎないほうがいいんじゃないかな。
(「札幌ドームはどうなる」おわり)
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2021年09月03日

基礎、造ってる

道を歩いていると、建設現場に出くわすことがある。


誰かが一所懸命に作業中だったりすると、
撮るのも憚られるのだけれども
昼休み中だったり養生中だったりして
誰も現場に居ないこともある。


そんな時、敷地に入らないで歩道から撮る分には
問題ないよね。



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布基礎の底盤を打ち終わって、基礎立ち上がりの型枠を組む前。


設備設計が関わるようなある程度の規模の建物と比べると
ずいぶんこじんまりした基礎に見えるけれども
住宅を見慣れないのだから仕方がない。


ちょっとズームすると、
紙スリーブが多数セットされている。


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補強筋の入った太めのやつは、
排水管なんだろうなぁ。



十数年、あるいは数十年したら、
配管類の改修や更新もあるだろう。

だとしたら、予備スリーブも入れておくべきなんじゃないかと
いつも思うのだけれど、
このうちのどれかは予備なんだろうか。


それとも、必要な分だけしか入れていないのだろうか。


住宅の現場に関わることがまず無いから、
わかんないや。
(「基礎、造ってる」おわり)
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2021年08月19日

長沼町の高木記念館

北海道長沼町 に、
高木記念館という建物が保存されている。


それは 北海道長沼高等学校 の敷地内にあって
白い外壁が青い空に映える、そんな建物である。

なぜか、北海道の高校は「北海道立〜高等学校」と称さずに
「北海道〜高等学校」と呼ばれるようだ。
歴史的経緯 があったのか、無かったのか。



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だいぶ年季が入っている感はある。

また、いろいろな部分に手が加えられていることもわかる。



小さいから目立たないけれども
白く塗られた換気用のセルフードがついているのもわかる。

あれは、当初の建物には当然無かったはずのものである。



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階段を上がって、入り口がある。

今だったらバリアフリーの観点からあり得ないけれども
浸水や腐朽から建物を守るために
床面を地面から上げて造るのが当たり前であった当時は
普通のアプローチであった。



「であった」なんて書いているけれど、
そんな時代にワタクシは存在していないから
全部伝聞でしかない。


町教委による説明文には、こうある。


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大正12年築の旧役場庁舎であって、
しかもその「2階部分」なんだそうだ。

1階部分は、保存するほどの価値が無かったのか、
予算その他大人の事情なのか、
あまりに朽ち過ぎていて仕方なかったのか、
その経緯については書かれていない。



建築当時は、おそらく薪か石炭のストーブにより
暖房していたことであろう。

けれども現代はむしろそれらの調達が大変であるし
取り扱いの難もあるから、
移築に際して灯油ストーブを取り付けたものと思われる。


なぜなら、タンクが屹立しているから。


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脚の錆び具合から見ても、
相応の年数を経ていることがわかる。

長沼町は内陸部に位置するため、
潮風による腐食ではないのだ。


ずいぶんと長足だねぇ。


仕方がないのだ。

これだけ床面が高い建物の暖房機器に灯油を供給するなら
タンクはこの高さにしないと自然流下で到達できないのだ。

さもなくば、オイルサーバーにて揚油してやらなければ
ならなくなるのだ。

そんなに多量の電力を要するわけではないけれども
自然流下で供給できるなら、それに越したことはないのだ。

そんなわけで、こんなに長い脚となっているわけである。



重心が高いので、これを留めるアンカーやコンクリート基礎も
それなりの強度を持ったものにしてやる必要がある。

短い束石を埋めただけじゃ、
ひっくり返ってしまうから。



学校の敷地内だから、
無断で出入りすることはできない。

校門を入って駐車場脇にあるから
物理的には用意に到達できるけれども、
正当な理由なく立ち入れば「不法侵入」に該当する恐れがある。

なので、気になったとしても無闇矢鱈に見に行くことはできない。



えっ? ワタクシは?



学校に用事(お仕事でんがな)があって訪れたので
不法には当たるまいて。



でもさ、せっかくこうやって保存してあるんだから、
せめて案内のWEBページくらい作ればいいのに。

そして、見学案内でも載せておいて、

「ご見学の方はご自由にお越しください。ただし
 校地の他の部分へのお立ち寄りはご遠慮下さい」

くらい書いておけばいいのに。

そしたら、仕事のついでじゃなくて
目的地としてじっくり見に行くこともできるのに。


なんて、好き勝手なことを書いてみたりする。
(「長沼町の高木記念館」おわり)
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2021年07月25日

網戸だけじゃあ足りない

サッシの隙間に、違和感を覚えた。


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窓と網戸との隙間に、テープが貼ってある。


もちろん、網戸は開けられない。
開けてもらっては困る、そういうことだ。


ネズミ一匹どころか、虫一匹も通さない、
厳重な隙間処理である。



なぜ?



テーブルの上に、
説明文をラミネート加工したものが置いてあった。
ガムテープと一緒に。


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「手付かずの自然の中にある施設」ゆえ、
虫が、とくにカメムシが侵入してくるから、
そういうことなのであった。



「虫出たくらいで、いちいち騒いで従業員を呼びつけないでね。
 自分で取ってちょうだい」


ぶっちゃけ、そういうことなんだろう。



そうそう。



すっかり都市化された場所に住んでいる人にとっては
ムシたちが我が物顔でやってくるのは非日常なんだろうけれども
やつらの生息域に割って入っているのはヒトなのであって
ヒトこそが邪魔者であったりするのだ。


それが嫌なら、自分で何とかする。

または、それらの生息域から出ていく。



それしか、ないのである。



オロフレ荘、明治32年からあるっていうんだから、
北海道内としてはかなり由緒あるところだ。


登別温泉から、更に奥地に入ったところに存在する。



北海道発の 国民保養温泉地 に指定されたところだともいう。

こういうリストを順に訪れてみるのも
一つの楽しみ方であろう。
(「網戸だけじゃあ足りない」おわり)
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2021年07月23日

松山千春の家のロケセット

北海道足寄町には、『松山千春の家』がある。

実際に縁者が住んでいるという家の他に、
彼の実家が再現された、古い木造家屋が保存されている。


映画『旅立ち〜足寄より〜』 のロケセットとして使用されたという。



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劇場公開が2009年というから、
撮影後十数年を経て更に老朽化が進んでいる。


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北海道足寄町は、北海道の内陸部にあって
夏は暑く、冬は寒い、しかも相当寒い土地であるという。



吹雪ふき荒れる、氷点下20℃を下回るような中で、
隙間だらけのサッシと、断熱も入っていないであろう板張りの壁。


家の中でもモノが凍る、そんなところであったろう。


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木柱に取り付けられた電灯も、おそらく仄暗く
雪中ではことさらに冷え込みを強調したことであろう。



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雨漏りが酷くなったからなのか、
屋根にはブルーシートが貼り付けてあった。



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何本も建てられた、煙突。
各部屋にストーブを置かないと、とても寒くて居られないだろうから。

軒側の煙突は、
屋根からの落雪により度々破損しているんじゃないだろうか。
雪割りなどの措置がまったくないのだけれど。


外壁にちょこっとついている電力量計はとても小さい。

今のように50Aとか60Aなんていう容量じゃないからね。



古い時代の建物を見ると、
現代の建築がいかに優れているか、
居住環境がどれほどに向上したのか
痛切に感じざるを得ない。


意匠、断熱、遮熱、構造、設備、電気すべての領域で
驚異的な発展を遂げているのである。



今の時代の日本人が
かつてのこのような住宅で過ごすとなると、
果たして生存を続けられるのか?
というレベルの話になるかもしれない。



100年後の人類が現代の住居を見て、
やはり同じように感じるだろうか?


感じるかもね。



スマホも携帯も無い30年前のことなど、
今の中高生には信じられないだろうから。
(「松山千春の家のロケセット」おわり)
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2021年05月26日

フリーアクセスにしたものだから

とある、執務スペースの窓際には
ペリカウンターが設けられていて、
その中に、ファンコイルユニットが納められている。


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床置隠蔽形で、カウンターの下部のスリットから吸い込んで
窓台の面から吹き出す、そういうタイプ。

(前面のパネルは、外してある)



なんだけれども、当初設置されたときには無かったものが
増設されている室なのだ。


フリーアクセスフロア、である。



ほんの少しだけ、床面を上げたのだけれども
そうすると、ペリカウンター下部のスリットが
完全に床下になってしまう。


そうなると、吸込口がなくなってしまう。



それじゃあ困るから、
床面に吸込みパネルを設けて、
そこからファンコイルに空気が流通するようにしてあった。


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パネルを外すと、
もともとのPタイルが見えてくる。



既存の建物でフリーアクセスフロアにする場合、
室の大部分は規定の脚やパネルを並べていくだけで良いのだけれど、
設備機器などが外周に配置されていると
こんな支障が生じてくることも有る。


で、規定のパーツだけじゃ済まなくなるから
平方メートルあたり幾ら、という概算から加算されてくる部材に
意外に費用がかかってくるものだ。


元々ついている「せつび」にもある程度意識を向けておくと
うっかり安めに概算を見積もってしまって
あとから予算追加ができなくて悩む、なんていうことが
減るかもしれない。
(「フリーアクセスにしたものだから」おわり)
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2021年02月11日

科学未来館の造り

「未来館」という名称だけれど、
開館してから今年7月で20周年になるそうだ。



21世紀のはじめに開館し、
「20年前の未来感」を一所懸命に表現した建物、
と言えるのではないだろうか。


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スペースシャトルに搭乗する初の日本人宇宙飛行士となった
毛利衛氏が開館以来館長を勤めてこられたが、
この3月末で退任されると 発表 されている。



当然、建築技術としても当時の最先端を駆使しているのだろう。


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国立科学博物館の、
古いどっしりとした建物とは
対極をなす存在である。


もっとも、設備的には
古い時代の建物こそ、何度も改修を繰り返されていて
内容としては決して見劣りするものではないのだが。



吹き抜け部分の上部。


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内装と、設備との調整が行われている。



1階シンボルゾーンの天井面は
後からの設備改修もやりやすそう。


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設備的なフレキシビリティー、
改修のし易さというのは、
この類の施設には特に必要なんだと思うのだ。



外にあった、碑。


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スペースシャトル石像と
毛利氏直筆を掘った石板。


200年もすると、
史跡巡りを趣味とする人たちが
こぞって訪れる先の一つになるだろうか。
(「科学未来館の造り」おわり)
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2021年01月07日

和風外装のビル

広い通りに面した、間口の狭いビル。


和風な感じに仕上げようと、
こういう外装にしたんだろう。


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なるほど。

木の格子のように見えなくもない。


消防隊進入口の部分も、
外側から開けられるようになっているようだ。



もっとも、一刻を争う場面で
開ける開口部が二重になっているわけだから
そのあたり、所轄消防とのやり取りが
いろいろあったんだろうな、と。



屋上に乗っけてあるキュービクルは
特に色を付けなかったのね。



まあ、誰も存在にも気づかないんだろうから
あんまり気にはならないだろうな。
(「和風外装のビル」おわり)
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2020年12月31日

温故知新の木組

竹中さんの展示を見る機会があった。


竹中大工道具館 というものがあるのだが、
そこの巡回展、という位置づけのものである。


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古今東西、いろいろな木組がどのように造られているのか
様子の良く分かる展示なのであった。


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建築で習う、いろいろなタイプの「継ぎ」について
実物とともに解説されていて
たいそうわかり良い。



いろいろな継ぎを用いた大きな模型もあって
そんなに広い会場でもないけれど
とても見ごたえのある展示なのであった。


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ヨーロッパの木組もいくつか展示されていて
それぞれの地で長年受け継がれてきた匠の技に
感嘆するものなのである。


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昔から継承されているものとともに、
現代の技による作品も並べられていて
なかなかに楽しい。


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壁面に描かれた図とともに
実物が置いてあることで
立体的な構成が良く分かる。



この、球たるや!


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気の遠くなる手間暇を掛けた
工芸品である。



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すごい人はいろんな分野に存在していて
素人目にもその凄さの一端を感じられる。

詳細がわかればわかるほど、
より凄さが際立つのであろうけれど。


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実物、模型、写真、動画映像などを通じて
その凄さが少しでも伝わるように
工夫されている展示なのであった。



「お手を触れないで下さい」という展示だけではなくて

「実際に手にとって、その組み合わせを体感して下さい」っていう
気前の良い(?)模型もあったのが
なお嬉しいことであった。


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この手の継ぎが、
いくつもいくつも置いてあったので
つい一所懸命に組み、バラシ、を繰り返してしまったではないか。



時節柄、
至る所にアルコール消毒用のボトルが置いてあるから
ちゃんと気にして対処していれば
特に問題は無いのではないかな。


本館にも、ぜひ行ってみたいものである。

新幹線駅の傍だから、
まあ、行きやすいかな?
(「温故知新の木組」おわり)
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2020年12月09日

小田原の街並

小田原市内を少し歩く。



バス停の屋根が、特徴的であった。


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瓦屋根っぽくなっていて、
棟があって、
両側に雨樋がついていて。


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城下町であることを意識して
このように統一されているのであろうか。



電話ボックスも、だ。


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こちらには、雨樋はない。

「妻入り」のボックスになっている。



とは言え、携帯の普及により
電話ボックスは使用されなくなったのではなかろうか。


近年めっきり数が減っている気がする。


駅などにズラッと並んでいた
公衆電話コーナーは、絶滅したのでは



小田原駅から南方に歩いていくと、
途中から国道1号線の重複区間に入り、
その突き当り(曲がり角)に
「小河原宿なりわい交流館」が姿を見せる。


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「お休み処」の布と、赤い円筒の郵便ポストが、映える。

垂れる柳も、趣を醸し出している。



建物の裏手。


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古い建物の様相を保存しつつ、
利用上の必要性もあって
手を加えている様子がわかる。



換気用のベントキャップ(といっても新しくはなさそうだが)が
内部を機械換気していることを示している。


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軒下すぐ下に設けることで、
あまり目立たなくしてある。



ちょっと中を覗くと、
茶屋風になっていて居心地は良さそうだ。



この近く(かまぼこ通り)には
デザインマンホールがあるので
ちょろっと歩いて回るには良い。


それなりの交通量があるので、
下ばかり、道ばかり見て歩いていると
ちょっと危ないけれど。
(「小田原の街並」おわり)
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2020年12月02日

旧新橋停車場

ちょっと近くを通ったので、
少し見てみましたよ。


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どのくらいオリジナルで、
どのくらい補修されていて、
どのくらい創作なのかはわからないのだけれど
見ていて楽しい建造物である。



鉄路も、置いてある。


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創業時の線路、なんだそうで、
ゼロマイル標識とともに展示されている。


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そうか、線路が半分埋まりかけているように見えたのは
そういうわけだったのか。



少〜し、上の方からも眺めてみる。
隣のビルから、見ることができるのである。


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棟部分は、自然換気用なんだろう。



雨樋と配管は少なくとも取り替えられているのだろう。


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本来の目的は、


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展示内容は一切合切撮影禁止だから
撮ってないけれど。

非常に興味深く見せていただいた。



分離派建築会100年展 を開催していたもので。


ハタチそこそこの昔の学生たちの作品群であるけれど
「設備」に関してもそれなりに知見と配慮があるように感じられて
非常に参考になった。



停車場を、少しアップしてみる。


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ちょっと見づらいけれど
換気用のガラリのようだ。

元々有るものか、
後付けかは、わからない。



雨樋廻りも。


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銅板で作られた樋が見られる建物もあるけれど
ここは違うみたい。



視線を上げると、
ほんとうにいろんな建物がごっちゃごちゃに混じっていて。


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これはこれで、
楽しいと思うけれど。
(「旧新橋停車場」おわり)
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2020年11月18日

カラフルEVシャフト

吹き抜けホールに、
エレベーターシャフトやら、
連絡通路やら、
あるんやけど。



なんとも、カラフルぅ〜。



20111801.JPG



お国柄、っていうん?



なんか、ええわぁ〜。



建物内、
みんな、カラフル。


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窓の向こうには、
さんふらわあ が見える。



その土地土地の、
魅力ってもんだなぁ。
(「カラフルEVシャフト」おわり)
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2020年11月15日

借景外装、かな。

ガラスカーテンウォールの外装って、
透明感があって、
意匠的にはかなり好まれているんじゃないかと、
そんな気がする。


街中のビルで採用されているものも多いんじゃなかろうか。



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「せつび」的には、冷暖房負荷が大きくなるし、
特に日射負荷は絶大になるし、
あんまり嬉しいモノではないんだけれど。



「今のガラスは遮熱性能が高く、Low-Eガラスなんかを使えば
 すんごく省エネだ!」


そういう説明もあるのだけれど、
確かに従来のガラスに比べて格段に性能は向上しているのだけれど
それでも熱貫流率は昔むかしの外壁ほどの数値でしかない。


今ドキの外壁に比べれば、やっぱりガラス面は
熱的には「ザル」である、と、ワタクシは主張したい。


「見た目の美しさ」を求めるあまり、
鉛や水銀の化合物を化粧品として
健康・命を損ねてしまった古代の人々……に擬えるのは
さすがに言い過ぎかな。



いずれにしても、
建物は様々な要素を組み合わせて出来上がるもので、
その用途、立地、セールスポイントなどによって
その重点とするところが異なるのはある意味当然ではある。


だから、熱性能よりも意匠的要素に重点を置くことがあっても
それはそれで可であろうと思う。


そういうコトだと、理解した上で、という前提付きで。



熱性能的にあまり素晴らしくは無いことを承知した上での
選択であって欲しいものだ。

いや、そうあるべきだ。

と、設備に関わる人間としては、思うのである。


当然ながら、立場が異なれば、
その意見や重要視するところが異なるのは致し方ない。




さて、前置きが長くなってしまったのだが。



ガラス面は、光を反射するという要素もある。



もしそれを意図してやるならば、
周囲の景色を「借りる」ことだって可能だ。

『借景』と捉えることも
できるんじゃないかな。



実際、建築物の写真などで
ガラス面の「借景」を美しく捉えたものも
多い気がする。



借り方にも、いろいろやり方があって
全面でそのまま借りることもできようし、
角度を替えてやれば、
「特殊効果」も望める。


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意図してやったか、
たまたまそうなったか、
それはわからないけれども

これはとても面白い効果だと思ったので、一枚。



造園だけじゃなくって、
建築の外装でも『借景』ができるのである。
(「借景外装、かな。」おわり)
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2020年11月06日

丸亀城は400年

丸亀シリーズが続いて申し訳ない。

なんか、面白かったもので。



丸亀城跡の一番高い場所に
天守が残されている。


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その威容! と言うには、かなりこじんまりしているのである。



3層。


松本城や姫路城のような大きなものばかりが天守ではないのだ。



入り口のある面は……。


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とっても、控え目でしょ?



12しか残されていない現存木造天守の中で
一番小さなものだということだ。


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当初丸亀城として築かれたのは、江戸時代になる直前。

それから400年以上が経過している。

もっとも、現存の天守は江戸初期に山崎氏により建築されたもので、
それからだと370年余になるだろうか。



城主となった、生駒家、山崎家、京極家の家系図。


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まあそれぞれ、遠い遠い親戚にあたる関係であったようだ。



小さいだけに、中はすぐ見尽くすことができるのだが
やっぱり細かいところも見てみたいじゃない?


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火打ち梁ももちろんだけど、
消火器とか消火器ボックスとか。


窓にガラスが嵌めてあるぞとか。



折角だから、架構も見るけれど。


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ボルト・ナットじゃなくって、
釘と鎹(かすがい)。



階段は、急だ。


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階段とはしごの中間みたいなモノ。


手すりや補強金物は、
後付けだと思われる。


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ノンスリップまでつけてあるし。

元のままじゃ、現代人には危険過ぎる。



木造3階建て。

文化財だけれど、やっぱり火災報知器は必要だよね。


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屋内消火栓だって。


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消火栓箱も、配管も、
木の色に近づけた塗装を施してある。

もちろん、電線管やボックスも、だ。

白い壁が背景だから、目立つっちゃ目立つけど、
っていうか、存在を認知されないのはまずいから
壁と同色にしてしまうわけにはいかなかったんだと思うけれど、
まあ、いい感じじゃないかな。



最上階(3階!)からは、城下を見渡すことができる。


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かつては、いろいろ建っていたんだろう。

石垣だけが、残されている。



丸亀の市街地が、視界に連なる。


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瀬戸内海に面した港に林立するクレーンと


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遠く、瀬戸大橋も見渡すことが出来る。


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四国山地の山々は、
なんか、他地方のそれと形が違うような気がする。


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コニーデ火山のような、
スラッとした形じゃないのだ。

なんか、もこもこした感じ?



『讃岐富士』とも呼ばれる飯野山も、
平地がボコッと盛り上がったような
そんな形状。


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市街地や瀬戸内の長大橋はともかく、
これらの山々はきっと、最初の築城から400年間、
同じように四季折々の表情を
各時代の人々に見せてきたのであろう。



400年、かぁ。


そのくらい生きてたら、
それでもやっぱり「人生って案外短いもんだ」なんて
感じるものなのかなぁ。


なげ〜、ヒマ〜、退屈ゥ〜

って、なるのかな。

ならないような気がするなぁ。
(「丸亀城は400年」おわり)
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2020年11月05日

丸亀城大手一の門

丸亀城敷地の入り口に、
『大手一の門』
というものがある。



門の上の部分が、見学できるようになっていた。


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若干の展示品とともに、
内部の構造がよく見える。


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提灯の紋は、京極氏のもの。



鯱瓦。


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雌雄2体セットだったものの雌が失われていて、
1985年に35年ぶりにそれが見つかった、という記事が
掲示されていた。



製材していない木材を巧みに組み合わせた構造が
よく見える。


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現代のように構造力学などが構築されていなかった時代に
数多のトライ&エラー、諸災害を経て編み出された
そんな構法なのであろう。


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当然のことながら、
ダメだったものは現存しておらず、
今に至るまで残っている『スゴい』ものだけが伝えられているはずだ。



「昔の人は、凄い!」


それはある意味正解で、
ある意味不正確である。


スゴかった人もいたし、
凄くなかった人も居た。


たぶん、現在でも同様である。



時間が、歴史が、その価値を審査するのであろう。

価値あれど不幸にしてアクシデントに遭遇して残らなかったものもあるし、
たまに全然凄くないけれど運良く残っているものもあるんだろう。



そんな注釈にも少〜し気に留めつつ、
先人の偉業を愛でる、楽しむ、驚嘆する、

たまに突っ込む、

歴史に詳しければ詳しいなりに、
詳しくないならばそれなりに、
楽しみようはあるというものだ。
(「丸亀城大手一の門」おわり)
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2020年11月02日

エクステリアとしての

「建築」において、
省エネとか環境負荷低減とか、
今や一般的になったメニューがたくさんあるのだけれど。



得てして、「コストが合わない」ってことで
取り止めになってしまうことも多々あるけれど。



それでも採用されて、
日の目を見るものだって
少なからず存在する。


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太陽光発電と、
壁面緑化。



積極的に、
意匠として、
エクステリアの一環として、
取り込んでしまいました、的な感じ。



あの植物の給水はどうするとか、

空気中の湿気のみで生育可能な樹種にするとか、

枯れ枝が落ちても大丈夫かとか、

20年後はどうなっているかなとか、


いろいろ心配・気になる要素もあるのかも知れないけれど、
きっとそれらに対しても、
様々な配慮・計画・工夫があって
成り立っているんだろう。



もちろん、全てを見通すことなんて出来ないから、
思わぬ弊害が出てくるようなこともあるのかもしれないけれど
それも、採用してみたからこそのコトだ。


生命や財産の重大な危機につながるようなことでなければ、
こういういろんな取り組み、試行錯誤は
歓迎すべきことなんだと思うのだ。



四季折々の色が出るとなお良いのだけれど、
きっとそんなコトもいろんな方々が考えておられることだろう。


秋になると、見事な紅葉が……


ステキだと、思いませんか?
(「エクステリアとしての」おわり)
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2020年10月28日

兵どもが夢の前?

千駄ヶ谷と言えば……。


やっぱり、国立競技場?



でかいでかいと、話には聞いていたし
映像では見てもいたのだけれど。


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現地に行ってみたら、
やっぱでかいわ。



なんか、すごい圧迫感がある。


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真っ直ぐな壁じゃないだけ、
マシなんだろうけど。



工事囲いで囲われたまま。

工事用ゲートも、そのままだ。


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植栽は、立派に植わっている。



「延期」が決まってから、
オープンするでもなく、前哨戦に使用するでもなく、
囲いの中にあるまま、何らかの工事を続けているようだ。


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本来の日程であれば、
オリンピックもパラリンピックも終わって
落ち着いていた頃であろうに。


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配管やらダクトやら、
結構露出で出ているのね。


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道路沿い、一部ゲート上が見えるところもあって。


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まんだまんだ、
仮設いっぱい残ってるだね!


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安倍さんが1年延期を発表してから、早半年。

中止説もネット界隈で飛び交う中、
果たしてどうなるのやら。


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つはものどもがゆめのあと


となっていたはずの施設。


現在は、夢の前なのか、
夢に終わるのか、さて?
(「兵どもが夢の前?」おわり)
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2020年10月22日

旧三井銀行小樽支店

小樽市。


かつては、非常に栄えた街である。


現在は主に観光地として名を馳せているのであるが
商業・貿易・金融・交通の要衝として、栄えていた時期があるのだ。


「北のウォール街」と呼ばれ、
都市銀行の支店が軒を連ねていた時代があったのだ。



旧三井銀行小樽支店 は、その雰囲気を味わうことの出来る施設の一つである。


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重厚な造りが、財閥銀行の威厳を誇るかのようである。


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昭和2年築の、SRC造建築物。


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平成14年まで、実際の店舗として使用されていたという。



裏手の増築部分は、とたんに重厚感のないただの建物感あふれる
様相になるのだけれど。


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内部のホール。


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これを、SRCの架構で実現している。


この特徴的な天井仕上げを利用して
プロジェクションマッピングが披露される。


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入館料だけで見られる。

立って見ていると首が痛くなるので
ちゃんと椅子が用意されている。



ヨーロッパから運んできたステンドグラスも展示されている。


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旗竿取付金物の一部が残されているそうで


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その図面があるそうで、


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昭和の始め、もちろんCADなど無い時代、
ちゃんと「圖學」を学ばないと
とても描けたもんじゃなかっただろう。



鉄骨建方の写真が残されている。


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重機の無い時代の施工。

想像もつかない。



建築概要書が、興味深い。


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水洗トイレ、なのである。



拡大パネルもあって、


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現在の建築概要書の先祖だ。

設備(「附帯設備」となっている)の部分を
拡大すると、


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配線工事ハ隠蔽コンヂツト式

ス井ツチ

高サ十一尺ブロンズ製大スタンド

電鈴装置ヲ設ク

低壓蒸汽直接煖房式

米國アメリカンラヂヱーター會社製アイデアル、スモークレス汽罐

同社製ピヤレス型放熱器

外氣温度華氏五度ノ場合各室華氏六十五度乃至六十度に煖房スルモノトス

空氣清浄器付ヱイロフインヒーター装置

湯は局部的に瓦斯ヒーターヲ使用して供給ス

各衛生配管ハ夜間水ヲ抜き其氷結ヲ防グモノトス


……ナカナカ、趣深キモノト思ヰマセンカ?



地下の金庫室。


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左上にある小扉は、「人孔」である。


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こういうものが有るということは、
かつて、世界のどこかで、閉じ込められてエライ目に遭った人が
いたということなのだろう。

どんな目であったかは、知らねども。



2階回廊は、営業室ホールに面している。


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その回廊に沿って、応接室、会議室などの各室が並んでいる。


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当時の「設計」とは、
ずいぶん範囲が広かったものだと思うのである。


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小樽市内に銀行が25もあったというのだから
相当なものである。


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似鳥美術館、旧三井銀行小樽支店、ステンドグラス美術館をまとめて
小樽芸術村」 と称している。


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時間がゆるすなら、
3館共通券 で全部観るのがよかろう。



銀行の支店として営業していたカウンターには、
多くの化石も見られる。


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あんまりうまく撮せなかったのだけれど。

これらを探すだけでも、観る価値があるんじゃないかな。
(「旧三井銀行小樽支店」おわり)
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2020年08月20日

天井点検口は必要性があるから設けてある

天井面に、天井点検口がついていることがある。


「なんか四角い枠があって、邪魔だなぁ」


そう言うなかれ。



だって、無駄に付いているわけじゃないんだから。



天井の中には、いろんなものが隠されていて、
それを見るため、点検するため、メンテナンスのために
都度天井仕上げを壊すのはあまりにも無駄だから
開けやすくしてあるのだから。



建築工事のシャッターボックスや、
天井内区画壁の確認のためであったりもするけれど
大部分は設備機器、配管類、貫通処理、断熱などの確認のため
ダンパー操作、バルブ操作、プルボックス点検のため、など
「せつび」のために必要なものが圧倒的に多い。



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確かに、天井面につく照明器具や制気口や機器類、
天井仕上材などとのバランス上、
点検口の存在が邪魔に思えてくるのかもしれない。


でもやっぱり、必要性があるから、取り付けているのであるからして
あんまり邪険に扱わないで欲しいのだ。


まして目の敵にしたりしないで欲しいのだ。



そもそも、だ。



天井点検口なんて、存在にさえ気づかないのが普通じゃないだろうか。


たまたま「ギョーカイ」にいるもんだから、
天井仕上ボードの目地とか、
スプリンクラーヘッドやスピーカーの配置の美しさとか
そんな「些細なこと」が気になっちゃうだけなんだ。


そんなものは、一般の人々にとって
必要な機能さえ果たしていればそれで良いもの
だったりするんだ。



もしも存在が気になるのであれば、
あんまりにも邪魔に感じてしまうのであれば、

「そこに天井点検口をつけちゃダメだ」

ってただ主張するだけじゃなくて

そこに天井点検口をつける必要性が無いような
設備システムを採用するとか
別に機械室やPS的なスペースを設けるとか
それなりの根拠ある対策をひねり出すべきなのである。



デザインに優れた建築物を創造したいのであれば
そういう知識があると、実現しやすくなるはずだ。



「せつび」は、建築とは無関係ではない。
建築を構成する要素の一つなのである。

だからして、

「設備、よくわからん」

で済ませないで、ある程度は関わりを持つようにすれば
意匠屋さんであっても、構造屋さんであっても、
きっと役立つはずなんだ。



もちろん、逆も言えるのであって、
設備屋さん、電気屋さんが
意匠、構造、建築法規などの知識を持つことは
やはり役立つはずなのだ。



そういうわけだから、
「天井点検口は必要性があるから設けてある」のである。



でもたまに、設備から天井点検口を要求したけれども
やっぱり必要なかった(テヘッ)ってことも
無いわけではない。


要求したんだけれど、設け忘れられてしまった、というのと
どちらが多いんだろう?


現場(担当者)によりけり、なのだろう。
(「天井点検口は必要性があるから設けてある」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 建築工事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする