2022年03月04日

三角屋根の電話ボックス

「電話ボックス」


かつては街中のそこらじゅうにあったけれど
すっかりその姿を減らしているものの一つである。



積雪地にあった電話ボックスは
三角屋根であった。


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言うまでもなく、
雪が積もるのを防いでいる。



積もることは積もるのだが、
落ちやすい、と言うのが正確か。



結構な積雪があった後でも
どんどん滑り落ちていることがわかるだろう。


22030402.JPG


ただし、その周囲にはその分の雪が
うず高く積もることになる。


それもまた、仕方のないことだけれども。



歩道にロードヒーティングが入っているので
前面が埋まって入れなくなることはなさそう。



そもそも、携帯電話(というか、スマホ)が十分に普及して
「公衆電話」という存在の必要性が薄れてきている。



とは言え、大規模災害時などに
最低限のインフラとして通信手段が確保されているのは
望ましいことなのだけれど。



公衆電話の設置基準が緩和されてきているらしいから
これからもだんだんと数を減らしていくことだろう。



郵便事業の衰退と同様に、
科学技術の発達とともに
産業構造は変わっていくものなのである。



音声通話だけではなく、
画像や動画がやり取りされる時代。


遥か彼方の地における戦争が
リアルタイムで市民から全世界に向けて発信される時代。



時代が変わっても、
科学技術が発達しても、
殺し合い、奪い合う、ニンゲンのサガは
ちっとも変わらんのであるが。
(「三角屋根の電話ボックス」おわり)
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2022年02月17日

古い施設と新しい配管

とある公園に、古い施設が保存されていた。


22021701.JPG


何だかわかるだろうか?



何かの塔、という感じであるが
塔と呼ぶにはこじんまりしている。



近くに説明板が掲げてあった。


22021702.JPG


どうやら、明治期に設置されて、
半世紀前まで使用されていたものであるようだ。


登録有形文化財でもあるようだ。



水源池として水が貯められていた場所ゆえ
それなりに水位変動が生じる。


もし大雨などで決壊でもしようものなら、
下流域で被害が生じるかもしれない。



ということからかどうだか、
水位は常時観測されているようである。



常時、といっても誰かが詰めているわけもなくて
当然のごとく遠隔監視である。



そのためのポールや盤は、だいぶ新しい感じであった。


22021703.JPG



そこから伸びる、おそらく水位センサーへと伸びるケーブルが
いくつかのプルボックスをつなぐ電線管に納められているようだ。



これまたほんとうにピッカピカで、
つい昨日設置しましたっていうくらいに
キレイであった。


22021704.JPG



これだって、今後長い年月を経ていくうちには
上にかかる橋の脚に負けないくらいに
古びて錆びて、やがて朽ちていくのである。



いつだって、新旧の対比は眩しい。



新しいモノは、綺麗だし機能的だし素敵だ。

でも、古いモノにも、古いなりの含蓄と趣と
その背後にある歴史とが輝くものなのである。


その輝きを脳裏に捉えることができると、
古いモノもまた美しく麗しく魅力的に見えてくるものなのだ。


ニンゲンは、どう?

その来し方が、現在に反映されているはずだ。
そして現在の在り方が、明日に、将来に
反映されていくのだ。



だから、あんまりにも無為に、いい加減に過ごすのも
よろしくはないのである。



適度に休息を取ったりボケーっとしたりするのは
これまた必要なことだけれども。

飽くまで、「適度」に。



わかっちゃいるけど……ね。

(それを称して「わかっちゃいない」と言う)
(「古い施設と新しい配管」おわり)
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2022年02月04日

雪が積もって見えなくならない信号機

平べったい信号機。


昔の電球式のやつに比べると
無きに等しい厚みである。


これもLEDのお陰だ。


22020401.JPG


ブラウン管テレビと液晶テレビとの差のようなものだ。



しかも、前方に傾けて取り付けられている。


このため、雪がのしのし降っても
見えなくならない、らしい。



余程の大雪や吹雪だったら
やっぱり見えなくはなるのだろうけれども
そうなりにくい構造ではある。



こういうやつ だと、フードの上に雪がたくさん積もると
見えなくなるだろう。

そもそも積雪地ゆえ、
信号機のランプが横に並んでおらず
縦に連なっているのだが、
冒頭のLEDには敵うまい。



表面に雪が貼り付いてしまうのを防ごうと
カバー付きになったやつ も、見かける。



雪が無いときには気にならないだろうけど
いざ降ってみると、積もってみると、
その違いに気づくことだろう。



建物や設備も、そんな感じの事柄が多いのだけれど。
(「雪が積もって見えなくならない信号機」おわり)
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2022年01月27日

束になってかかってこい?

壁面を這い上がる電線管たち。


それを待ち受けるプルボックス。


駄菓子菓子、もとい、だがしかし。


22012701.JPG


電線管の太さ・本数に対して、
プルボックスがずいぶんとコンパクトじゃぁないか。



国土交通省監修による 建築設備設計基準 によれば、
もっとデッカイ箱になるんじゃなかろうか。


まあ民間建築だし、必ずしもそれに拠らなくちゃならないわけじゃないから
とにかく納まってりゃいいんだろう。



でも、このくらいだとスッキリした感があって
見た目イイ気はする。


基準通りに作ると、かなり、かなりでっかく感じるから。



ただ、施工性を考えると、あんまりにもコンパクトなのはよろしくなさそう。



「せつび」は、見た目が悪ければ悪いほど、
目立てば目立つほど、
機能的には良いのかもしれない。



見た目が良くって、機能的にもスバラシイ。


そういうのが、本来の「設計」なんだろうけれど、
意匠屋さんも設備屋さんも、
その両方を狙った設計をすることは、あんまりない。

たいてい駆け引きで、どっちかが「しょーがないなぁ」と折れる。


そこんとこがうまくいく「作品」が評価されるといいんだけど。
そういう評価軸って、無いよね。
(「束になってかかってこい?」おわり)
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2022年01月23日

錆びない製品を標準にしないものか

このタイプのスピーカーを、
結構ところどころで目にする。


あるいは屋外で、あるいは屋内でも湿気の多いところで。


22012301.JPG


しかし、だ。

見かけると、たいてい錆びているのである。



訊くと、設置後1〜2年で錆びが出てくるという。



これ、製品として、どうなんだろう?


錆びない製品、
そうじゃなくても、もうちょっと錆びにくい製品に
ならんものかな。



音さえ聞こえりゃいいんだから、
ちょっとくらいすぐ錆びてきたって
どうってことないのかな。


錆びないやつにしてほしいと思うのは
ワタクシだけ?



それとも、
弱電設備設計の担当者がケチってるだけ?
(「錆びない製品を標準にしないものか」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月02日

これだけ錆びても耐えている

屋外に設けたれた「せつび」は、
常に外界の温熱変化や風雨に晒される
厳しい環境下に置かれている。


雨水中に含まれる酸性の物質や
比較的海岸近くであれば空気中に漂う塩分などが
金属製のボディを蹂躙していく。


また日射中の紫外線は、樹脂製の部分を脆化していく。



これらの「劣化」は、それほど急激に進んでいくわけではないが
着実に、条件によっては加速度的に、
「せつび」を蝕んでいく。



ああ、今日もここに、その生き証人たる盤があるではないか。


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外壁面に取り付けられた、
開閉器盤とおぼしき、それ。


おそらく正面扉の銘板にそう記載されていたのではないかと
思われるのだけれども、
銘板自体が相当に蝕まれてしまっており
もはや判別が出来ない状態となっている。



上部でも下部でも腐食が亢進しており
穴すら空いている状態。

ここから内部に侵入した水分などが
内側からも更に腐朽を促進していることであろう。



だがしかし、まだ生きている!

まだ何とか、耐えている!

開閉器本体がショートせずに済んでいる!

辛うじて。



よくここまで艱難辛苦に耐え、頑張ってきたものだ。

そろそろ、限界が近いよね。

よく踏ん張った。

そろそろ、更新されるべき時が来たのだ。



ただね、物事予算ありきなんで、
次年度予算が無事確保できるまでは
何とか、もうひといき、耐え難きを耐えてもらえないだろうか。


この冬を、
乗り切ってもらえないだろうか。
(「これだけ錆びても耐えている」おわり)
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2021年12月25日

イタタタッ!

なんか、イタいモノを見てしまった。


外壁の、ちょっと上の方を見ていた。

そこに、照明器具がついていたのだけれども。


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取付部分が、なんかイタいことになってる。

金物が、引きちぎれている、よね?



結構高い場所なんだけれど、
背の高い車両か何かで引っ掛けた感じなんだろうか。



手前側は、完全に破断。

奥側の金物で、辛うじてもっている感じかな。



外壁に留めたアンカーは無事なようだけれども
さてこのままで大丈夫なものか?


本体重量にもよるんだろうな。
(「イタタタッ!」おわり)
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2021年11月29日

外壁沿いのケーブルラック

いろんな改修に伴って、設備機器がドカンと増えることがある。

たとえば、それまで無かった冷房を設置するとか。



温暖化が進んで、あるいは都市化が進んで、
夏の猛暑、いや酷暑がハンパじゃなくなってきて、
どこもかしこも冷房化せざるを得なかったりするんだから
ありがちな事なのである。



でもそうすると、電気が足りなくなるのだ。

キュービクルの容量自体が足りなくなるのだ。

受電容量からして、不足してしまうのだ。

となると、電力会社の電柱から引き替える自体となる。



既設の建物だと、新たにケーブルを引いていくのもなかなか大変だ。


新築だったら天井内とかEPSとか
うまい具合に隠すことができるのだけれども
改修だとなかなかそうもいかない。


廊下などの天井を剥がして一所懸命に通そうと試みても
各所に隠されている梁などが支障になることも少なくない。



ええい、それならいっそ。

と誰かが言ったかどうだか。


21112901.JPG


全部外に通してしまえ。

そういうことになったようだ。



なるほど、外壁を立ち上げて、
バルコニーの下に通せば
なかなかいいルートが取れるじゃないか。



同じような感じのものを、
上から見てみよう。


21112902.JPG


蓋付きのラックにして、雨をしのぐようにすれば
まあ大丈夫だろう、と。

ケーブルにはちゃんと被覆があるし、ね。



そうなんだ。

いよいよとなったら、「外を通す」のもアリだ。



ただし、雪が降る地とか、凍結する地とか、
強力な台風がたいてい必ず毎年来る地とか、
土地土地の条件については考えたほうが良いかもしれない。

いや、考えなくちゃダメだね。
(「外壁沿いのケーブルラック」おわり)
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2021年11月22日

こういうスペースが必要だった時代

このデッドスペースは、何?

そう思われたことはないだろうか。


21112201.JPG


それほど新しくないいろんな施設のロビーなんかに
時々見かけるコーナーである。


現在は、このコロナ禍の中にあって
除菌BOX置き場として辛うじて利用されているようである。



でも昔は、必ず設けられたこのコーナー。



ある程度の幅のあるカウンターがあって、
その下に結構な重量を支えられるだけのボックス
(もしくは棚)があって、
下方にコンセントやノズルプレートが並んでいる。

上部にもダウンライトなんかが仕込んである。

そんなスペース。



これが何だかわかる方は、
ちょっと古びた方(相当に失礼な言い回しだが)である。



携帯電話の普及に伴って、
徐々に姿を消してゆき、
現代の新築建築物には全く設けられなくなった。



公衆電話コーナー



昔々は、ここに公衆電話が並んでいたはずである。
下のボックスには、電話帳が何冊か
納められていた筈である。



現在も辛うじて生き残っている黄緑色の電話機が
至る所に設置されていた時代には、
これが無ければ始まらなかった。



待ち合わせも、家族への連絡も、タクシーの呼び出しも
別れ話も、緊急のお願いも、壁に向かって頭を下げながらのお詫びも
恐らく3台ほど並んでいたであろう公衆電話からしか
実行できなかったのである。


そして後方には、空き待ちの列があったり。


ポケットベルなる今思えば不思議な通信機器で
他愛もないメッセージを送り合うために
小銭を握りしめたJKたちが大挙して並んでいた
そんな時代が、確かにあった。



栄枯盛衰は世の常であって
そういう名残が時代とともに少しずつ姿を消していく。


入れ替わるように、次々と新しいものが姿を表して
あるものはたいそう流行り、
あるものはたいして認知されることなく人知れず消えていく。



歴史学とか考古学とか
そういう長さの時間ではないけれど、
「せつび」の観察によっても
時間の経過、時代の変遷を
わずかばかり辿ることが出来るのである。


機械であったり、出版物であったり、
生活用品であったり、衣装であったり、
「時間」「時代」を辿ることができるモノは多い。

それら一つ一つに目を留め、意識を向け、
愛情を注ぎ、哀愁を感じる。



人間って、文化って、そういうもんだよね。


目の前の利益にあくせくしているだけが
人生ではないのである。

たぶんね。
(「こういうスペースが必要だった時代」おわり)
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2021年10月18日

こういうデザイン?

職業病だと思うんだけれども、
つい、上を見てしまう。


天井面に何がついているのか、
設備関係のモノがどんな配置になっているのか
ほとんど無意識に見てしまう。



そしてその経緯については
ほとんど記憶にも残っていないのだけれど
たま〜に印象に残ることもあるのだ。



21101801.JPG



たとえば、こんなふうになっていると、ね。



これは、こういうデザインにしたもの?

敢えて狙った角度?

天井開口自体、ナナメだった?



それともいい加減に取り付けただけ?



機能上何の問題もないから
完成検査でも特に指摘は無かった?


気になりだすと、夜も眠れない……なんてことはない。


提出締め切りさえ来ていなければ、
ぐっすり眠れるのだ。
(「こういうデザイン?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月16日

トランスだらけの柱上

ちょっとした駅前とか表通りとか、
無電柱化が進められているところがある。


一方で、フツーの住宅地などでは
コストがかかるから地中化なんてせずに
電柱を立てまくっていたりする。



需要先がそれなりにあると、
電柱の本数も増すし、そこに乗っかるトランスも多くなる。


21101601.JPG


引き込み柱として敷地内に立てられたものだろうか。



一般の人々にとっては
電柱なんぞ景色に溶け込んでしまっていて
ほぼ意識されないものなんだろう。


けど、気になりだすと「こんなにあるんか!」と
驚かれることもあるかもしれない。



ただ、地中化にはコストがかかる。

架空配線した場合の10倍かかる、とも言われる。



かけられる費用が限られているのであれば
仕方のない面もあるのだ。



たまにトランスだらけの場所があったとしても、
おおらかに受け止める、
見なかったことにする、というのも
必要かもしれないな。
(「トランスだらけの柱上」おわり)
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2021年06月28日

照明器具は変わった

照明器具は、もうすっかり変わった。


かつては蛍光灯が当たり前だったけれども、
今や余程の必要性が無い限り、LED器具が使用される。


そしてその「余程の必要性」なんて、ほぼ、無いのだ。



蛍光灯と違って、
LEDの器具には寸法の制約というものがあまり無い。


よって、内装仕上げに合わせて、いろいろな設置の仕方を模索できる。



21062801.JPG


木材を目透かし(って言う? こういうの)で貼った天井仕上げで、
材の間に挟み込む形でLED照明を流すことができている。



制気口もライン形にしなかったのは、なんでかな。



21062802.JPG



ダクトのアルミガラスクロス仕上げが見えるのは構わないとして、
制気口、何か考えなかったのかなぁ。


形とか、色とか、
何かもうちょっと、やりようがあったんじゃないかなぁ。



まあ、他人事だから好き勝手なことを言えるのであって、
実際にこの設計を担当していた人からすると、


意匠仕上げの未確定、タイトな設計スケジュール、

役所仕様の積算の煩雑さ、

建築・電気・設備のコミュニケーションの取りづらさ、


いろんな要因で、それどころじゃなかったんだよ。


そういう嘆きが有ったり無かったりしたのかもしれないのだ。



今、コロナ対策、ワクチン接種などを巡って、
様々な言説が飛び交っている。



馬鹿だ、無能だ、考え無しだ、カネ優先だ、命軽視だ、

無計画だ、融通が利かない、規律不足だ、杓子定規だ、

現場を知らない、専門家ではないくせに、

行政単位の都合があるんだ、殺す気か、

無駄にしてばかり、こっちだって必死なんだ、

丸投げにしやがって、とにかくお願いするしか無い、

軽い考えだったんだろう、その甘さに腹が立つ、



万事がうまく言っているわけではないし、
ツッコミどころはたくさんあるだろうから、
批判や叱責も已む無しという面も少なからずあるのだろうけれども
何とかならんもんかなぁ。



「我こそ正義!」って思ってる人、多すぎない?


全体を正しく把握していて、
最も適切な判断を出来る人なんて、
いるわけないじゃん?


「それが政府の、総理大臣の責任だろうがっっっ!」


まあ、そう言ったらそうなんだけどさ、
選んだのもアンタじゃないの?



「いや、自分は自民党には入れてない」



そういう問題かなぁ。



立派な事を言っていらっしゃる方ご自身が
選挙に打って出て、政権を取って、総理にでもなって
うまくやっておくんなさい。ぜひとも。



ってなわけで、
こんなブログであっちこっちのいろんな「せつび」などを見ては
面白いだの変だの変わってるだの好き勝手書いているのだけれど

「じゃあ、オマエ、やってみ?」

と言われたら、果たしてどのくらい「ちゃんと」できるのかは
心もとなかったりするのだ。


「ちゃんとやってるつもり」はあるんだけどさ。


第三者的に評価されるとなると、
やっぱ、自信無いよね。


その程度のヤツなんです。



ああでもとにかく、
LEDは照明を、意匠的表現を、劇的に変えた感がある。


空調や衛生で、そういったブレイクスルーは無いものか。



エアコンはある意味そういう側面があったけれども
以後それほど劇的なものは出てきていないような気がする。


これからの楽しみであろう。
(「照明器具は変わった」おわり)
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2021年06月05日

外壁のプルボックス

とある建物の外壁に、

でん、とくっついている、アレ。


21060501.JPG


この銀色の箱を

「プルボックス」と呼ぶ。


地面から電線管が2本、この箱に入ってきていて
電線管の中には、ケーブルが仕込まれている、はずだ。



結構目立つところにあるけれど、
結構内外装凝った建物のようにも見えたけど、
プルボックスは感知しない、というわけだったのかどうか。



「折角なら、塗っといたら」

なのか

「塗料がボロボロ剥がれてきて汚くなるくらいなら
 亜鉛メッキ面そのままのほうが長きにわたってキレイ」

なのか

「えっ? そんなものがついちゃったの?
 電気屋さん、勝手にやってくれちゃって」

なのか

「図面に描いてあった通りに施工したんだけどね、
 何か文句あるの?」

なのか。


立場によって、職種によって、
あるいは興味によって、
反応は異なってくることと思われる。



一番多いのは

「そんなん、ついとった? 気づかへんかったわ」

というところか。



でも車によって壊されるといろいろ大変なことになるから
ちゃんと手前にガードパイプが設けられている。


「だから、全く問題ない」


というのが、正解と言えるのではないだろうか。
(「外壁のプルボックス」おわり)
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2021年05月07日

エアコン用コンセントの位置って

コンセント電源のエアコンって多いけれど、
家庭用なんかは、ほとんどそうなんだけれど、
コンセントの位置が難しい。



コードとプラグがついているんだけれど、
その長さや形状との関係が
ビミョーに難しい。


21050701.JPG


コンセントを付ける時点で、
エアコンの正確な寸法と位置が決まっていなかったりするし。

設備屋さんと電気屋さんとで、
意思疎通が今ひとつだったりするし。



現場では、
与えられた条件の中で何とかするしかないから
ほんとうに大変だと思う。


建築は一品生産品だから、
毎回が試行錯誤だ。



「全然ダメ」という境界線も曖昧なので
結果「ビミョー」なことになっている例も
少なくないだろう。



やっぱり、オフィスエアコンのように
電源直結のほうが、
納まりとしてはスッキリする。



難しいね。
(「エアコン用コンセントの位置って」おわり)
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2021年04月17日

エアコンをちょいと増設、とはいかない

既存の冷暖房を更新して、
ちょいとエアコンを設置したいんだ。

そういうリクエストは、時々ある。



あるんだけれど、
「ちょいと」というには語弊がある。



結構、場所を食うのだ。



室内機は、天井吊・カセット形にすれば、
ひとまず床面積は取らないのだけれど
室外機はそうもいかない。


それなりの面積の冷暖房をするのであれば
相応の大きさ(そして重さ)の室外機が
たくさん並ぶことになる。



そして更に、結構、電力を食うのだ。



そもそも、電力の引き込みが足りるのか、
というところに始まるのだが
トランス容量も幹線容量も、
いきなり激増するわけだから
ぜんぶ増設しなくてはならなくなる。



トランス増量したキュービクルから
新系統のぶっとい幹線を引いて、
電源盤を丸々増設する。


21041701.JPG


元々並ぶ分電盤の脇に、
「エアコン室外機盤」を並べる。



エコアイスも含めて11台分の電源盤となっている。


21041702.JPG



室外機、室内機と、電源供給の他に、
天井やら壁やら、内装や躯体の改修も伴う。



「ちょいと」というには、ちと大掛かりになるものだ。


コンセント式の200Wの小形電気ヒーターを置くのとは
ワケが違うのだ。
(「エアコンをちょいと増設、とはいかない」おわり)
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2021年04月07日

何とか収まってる

とある、カウンターの上。


電気を使いたいから、コンセントを付けたい、
ということだったんだろう。


それも、2口がいい、ということで。


21040701.JPG


ギリギリ、収まってる感じ!?


カウンターの高さについて、
現場での微調整もあったんだろうな。

5mm狂ったら、つかない感じ。
(「何とか収まってる」おわり)
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2021年03月28日

ぴっかぴっかの、変圧器。

もうすぐ、今年度も終わり。


全世界的に、新型コロナのもとで
なかなかに面倒くさい状況にはあるけれど、
それでも希望に胸を膨らませた「新一年生」が
たくさん誕生するのだ。



「ぴっかぴっかの、一年生」



何十年も使われてきたという、
コマーシャルの歌。



先日のこと。



調査に赴いた先で、キュービクルを開けたら
ぴっかぴっかの、変圧器が入っていたのだ。

設置半年くらい?


見目麗しい、そんなヤツ。


21032801.JPG



どう? 綺麗でしょ?



キュービクル本体は、そんなに新しくないんだけれど
建物内の必要な電気容量が大きくなって、
取り替えることになったのじゃないかな。



それにつながるケーブルや、器具類も
一部新しくなっていて。


21032802.JPG



高圧部分だから、
あんまり近寄るのは憚られるけどね。



古いものは古いなりに、
朽ちたものは朽ちたなりに、
魅力があって。


ぴっかぴっかのモノは、
それはそれで魅力的で。



それぞれに、良さがあるのさ。


人間だって、そうなのさ。


……たぶん、ね。
(「ぴっかぴっかの、変圧器。」おわり)
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2021年03月14日

歴史を感じさせる配電線

ちょっと、イマドキじゃない、配電線。



21031401.JPG


電柱が木柱、というわけじゃないけれど
外灯とか、トランスとか、
歴史を感じさせないだろうか?



もちろんこれでもかなり何度も更新された後の状態であって
ものすごく古いわけじゃないんだろうけど。


21031402.JPG


昭和ノスタルジィは、感じられるように思う。
(「歴史を感じさせる配電線」おわり)
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2021年03月13日

滅多に見ないけど

せと銀座通り商店街のほど近く、
新しい建物もあるけれど
かなり年代物の建物も少なからず残されている。


21031301.JPG


もう、滅多に目にすることのない
電線の引き込みがあった。



昔はどこでも
こんな感じだったんだろうか。



軒下の電線は、がいし引き である!


21031302.JPG


電気工事士試験でも、
学科では一応やるけれど
実技はもちろんやることはないし、
そもそも、普段お目にかかることは滅多に無い。



いやぁ、眼福、眼福。
(「滅多に見ないけど」おわり)
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2021年03月10日

何の棒でしょ?

無電柱区間の歩道には
ところどころに地上機器が設置されている。


配電箱、変圧器箱、分岐箱など
その用途によって本来的な名称はいろいろだけれど
とにかく見た目は鉄の箱である。



21031001.JPG



と、その箱に、
赤白の棒が2本
取り付けられている。



この棒は、秋深くなると取り付けられて
春になると、取り除かれる。



一体、何?



じつはこれは、目印である。


大雪が降ると、
この箱が埋もれて見えなくなることもある。


もしも除雪車がこれをひっかけてしまうと
とんでもない事故になってしまうから
「ここにあるよ」という目印として
取り付けられるのである。


雪の無い地から訪れると、
すごく違和感を覚えるかもしれない。



この箱に限らず、
雪に埋もれて見えなくなりそうな障害物には
この棒が取り付けられることが多い。

何度か「痛い目」を見ると
多少面倒でも取り付けたほうがマシだと
思えるようになるのだろう。



地域によって、国によって、
こんな感じの「ちょっとしたコト」の違いがあって
とっても面白かったりする。

それが、旅の楽しみの一つだったりする。

それが純然たる旅行であっても、
仕事(出張)であったとしても。
(「何の棒でしょ?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする