2023年02月23日

表示はダサいの?

建築設備でも、
最近はデザイン性を追求されることが少なくない。


数十年ほぼ見た目の変わらない
旧態依然のコンベクターやファンコンベクターはともかくとして、
天井カセット形機器のパネルや
パネルヒーター、
リモコンスイッチなど、
プロダクトデザインが徐々にではあるが
改善されてきつつある。

家電製品や自動車などと比べると
全然に感じるかもしれないけれど
顧客が直接購買するようなものではないので
仕方がない面も無きにしもあらず。



既存品のデザインが気に入らなければ
特注で作ってしまえ、という向きも
ないわけではないが、
コストに直結するので
どのくらい力が入っているか、
予算を振り分けられるか、
そこんとこ次第である。



とある、壁面にあったスイッチ。


23022301.JPG


上のやつは、ファンコイルのリモコン。
古い古〜い時代のものにくらべると
かなりスマートである。


下のタンブラスイッチは
照明器具用、なのだろうか。



てきとうにパチパチいじってみて
何がどうなるか試してみるしかない。

が、目立つところの照明じゃないと
よくわらかんぞ!?



別の面についているスイッチ類も
なかなかに難しい。


23022302.JPG


上のやつは、床暖房の操作用リモコンのよう。

そもそもあんまり見かけないやつだ。

きっと誰にもわからないから、
日本語と英語の表示用シールが貼られている。

それでも、
表示の意味も、操作の仕方も、
なかなかわかりにくい。

いや、わからん。


辛うじて、ON−OFFがわかるのみ。

ま、それで良いのだろうさ、たぶん。
となると、液晶付きのリモコンである必要は
あるのだろうか?


下のやつは、
これも良くわからん。

ってことで、換気用のスイッチだけは
表示を後付けしてあるようだ。



なんにも無いと、
本当になんにもわからんよ。



真っ白な壁に
真っ白なスイッチ。


おしゃれ、なのかもしれないけれど
わからん、っていうのは構わないんだろうか?



あんまりゴテゴテ表示をつけるのは
みっともないかもしれないけれど
最小限の表示は欲しい気がするんだけど。


そんなの、ダサいのかなぁ。

今の時代、そういう感性なのかなぁ。


いや、むしろこんな直接的なスイッチじゃなくって
タブレットやスマホで全部操作できちゃうのが
当たり前っていう感覚になっていくのかなぁ。


このへんの移り変わりは
かなり大きくて速い。

しっかりついていかないと、
商売上がったりになってしまうかも。


……人手不足、なのにね。
(「表示はダサいの?」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月22日

使えなくはないんだけれど

バックヤードにも、
コンセントは設けられている。



バックヤードだから、
いろんなモノが置かれていたり、
パイプシャフトがわりにいろんな配管が
通されていたりする。



配管屋さんと電気屋さんとでは
別々に作業に入るから
時として干渉してしまうことも有り得る。


23022201.JPG


並んだ立管の隙間を縫う位置にある、
コンセントなのだ。



いちおう、間隙に存在しているので
コンセントとして使えない、という事態には
ならずに済んでいる。


ああ、良かった。



配管と壁との間にも
ある程度隙間があるし、
実用上は問題ないでしょ?



23022202.JPG



使いやすいかっていうと、
「やすい」とは言えないだろう。


でも使えないわけじゃないから
文句を言うほとでもないだろう。



いやむしろ、
ここに立管が並んでいるお陰で
この面にダンボールなどが積まれる心配が無いから
コンセントも行方不明にならずに済む。



じつは、この配置こそが
正解なのかもっ!?
(「使えなくはないんだけれど」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月20日

ケーブル支持材じゃない

パネルヒーターは、
暖房用の機器である。


内部に温水を流すことによって
室内に熱を放出する。

そういう、放熱器である。



温水を流す関係上、
パネルヒーターには温水往管と還管とが
接続されている。


流入側には、サーモバルブなどの調節弁が
流出側には、リターンコックなどの弁が
設けられるのが一般的。



配管ルートをどのように取るのかについては
建築的な内装や構造(主として下部の梁)によって
さまざまであったりする。



そうなのだ。



暖房機器なのだ。



決して、決して、
ケーブルを支持するための部材では、ないのだ。



23022001.JPG



(「ケーブル支持材じゃない」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月19日

割れてるガードプレート

残念なガードプレートである。


23021901.JPG



一体、どうした!?



何かがぶつかったのか、
酷いことになっているではないか。



キー付だけど開けたいから
無理やりこじ開けた、ってわけじゃないよね? ね?



現状では、ロックされていない状態だった。

ま、これだけ割れていたら、
ロックをはずせてしまうようにも思うけど。



23021902.JPG



屋外コンセントなんだ。

盗電に、ご注意。



それにしても、
カバーのみならず
躯体(表面のモルタル)にも
結構なヒビが入っている。



不同沈下?


地震?


大型車衝突?



壁とカバーとは
無関係なんだろうけど。
(「割れてるガードプレート」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月17日

防火上主要〜貫通

建物にとって、火災対策はとてもとても重要だ。


過去、幾多の火災があって
それによってどれだけの犠牲者が出てきたことか。


昔むかしの竪穴式住居から始まって、
なんとかの大火と呼ばれる大火事も数限りなくあって
現代もまた、どこかで必ず火事の報を耳にする。


「消防署」という専用の部署があって(救急も取り扱うが)
消防庁というこれまた専門の官庁が存在している。



火事と喧嘩は江戸の華


なんて言われたかもしれないが、
競って消火にあたることを奨励して
とにかく火災による被害を減らそうと
努めていたのである。



そして現代の建物においても、
重要であり続けている



とある、天井の中で。


23021701.JPG



天井内のコンクリート壁を
ケーブルが貫通している。
貫通箇所は金属電線管を埋めてある。



廊下と室とを隔てるこの壁は
「防火上主要な間仕切壁」であって、
「114条区画」とも呼ばれる。


「防火区画」とは違うのだけれど
防火の処置が必要となる壁なのである。



建設当初は、すべての貫通部が
このように対処されているが
時として改修工事などでその存在が見落とされて
貫通処理をしないままになっていることもある。


114条区画が成立していないわけである。



特定建築物等では定期的に調査し報告する義務があるのであるが
その際に確認されるべき内容でもある。



23021702.JPG


貫通部周囲にモルタルが詰めてあるところをみると、
新築当初からある貫通部ではなくて
改修であとから通したものではあるまいか。


でも、ちゃんと処置してあるわけだから
大丈夫……なのかな?



建築基準法施行令第129条の2の4第7項イを見ると、

イ 給水管、配電管その他の管の貫通する部分及び当該貫通する部分からそれぞれ両側に一メートル以内の距離にある部分を不燃材料で造ること。


と書いてある。


1mは、無さそうだよね!?



あるいは内部に何らかの認定工法の詰め物があるのかもしれない。
というか、そうでなきゃならないはずだ。
一番右側の電線管には、それらしきモノが詰めてあるようだが
他のやつは、一体どうなっている?



さて……?



そもそも、右の詰め物だって
どんなモノであるか、表示しておかないとわからないよね?



というわけで、
要確認・要改善の建物は
たぶんたくさんあるような気がするんだ。


実態は……業界関係者が良く把握しておられるに違いない。

そうであって欲しい。

ね。
(「防火上主要〜貫通」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月14日

柱の上方にもコンセント

コンセントって、
普通は壁に設けられるもの。


たまに、床面にあったり、
天井面にあったり。



換気扇や冷蔵庫用に
上のほうについていることも
たまにある。



そして、最近は
こんな用途のためにも
設けられる。


23021401.JPG


無線LANの機器は
イマドキの必須なのであった。



LANポートが使われるのみで
電源用のコンセントは利用されていないけれど
電源を要する機器も取付可能なように、
そんな目論見だったんだろう。



せっかくだから、
新金プレートじゃなくて
樹脂プレートが良かったんじゃないか、なんて
事後には思うのだけれども
設計・監理・施工の時点で
そういう事をすり合わせる余地があったのかどうか。


今となっては、知る由もなし。
(「柱の上方にもコンセント」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月21日

曲げ方が難しい!?

倉庫的な建物で、
ひときわ目を惹いたもの。


それは、電線管。



基本的に、普段は「機械設備」と呼ばれるものに
関わっている。


だから、空調衛生の配管やらダクトやら、
そういった類のものにばかり目が向く。


けれど、建物にやはり付き物の電気設備にも
ある程度は意識が向く。



本職じゃないけれども、
「設備」という括りでは関係があるし、
そもそも「建物」に関わる以上、
「意匠」「構造」「電気」「機械」の
1つの区分だけにしか意識が向かないのも
まずかろうて。


だから、電気工事士やら電気主任技術者やら
資格としては取得してみたし。

とは言え、本職でないことは確かであるからして
あんまり詳しくはわからない。

見ても見えず、
網膜に映っていても、脳が認識できない。


ま、そんなことは、多々ある。



が、これを見ちゃうと
そうも言っていられなくって、ね。


23012101.JPG

ねじなし電線管がダクターに留め付けられていて
プルボックスやら丸形ボックスやら
そんなものたちが壁に屋根に取り付いているのである。



上のほうの、3本セットの電線管、
曲がり具合がなかなか楽しくって、ね。


ノーマルベンドを使った上で、
ベンダーを駆使して、
ステキに仕上げた感じ!?


なんとなく同じ順番で伸ばしたいのだけれども
逆順にせざるをえないこともある。


冷温水管だとか、給水給湯排水管だとか、
並行して何本も配管が並ぶ場合に
ときどき出てくる課題である。



これはこれで、良きかな。
(「曲げ方が難しい!?」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月11日

コンセントはたくさん欲しい

古い、安っすいビジホや旅館に泊まると

「コンセント足りねぇ」

ということがある。



そうさね、

昔は、1室内に2〜3個もコンセント口があったら
十分だったのだ。


客室内の1個、
洗面台に1個。



でも、今は各人がスマホを持っていて充電したいし
その他、タブレットやらスピーカやら
充電式のバッテリを背負った機器類は多々あるし
出張ではパソコンを持ち歩くし、
コンセントが足りなくて不便することは少なくない。



だから、出張には分岐タップが欠かせなかったりする。



でも、新しい建物だったら
あらかじめ多数用意されていたりする。


22121101.JPG


USB給電も出来たりして、とても便利だ。



時代とともに、「設備」は増える一方だ。


もう、建築「付帯」設備なんていう言い方は
される余地はない。



もちょっと、「意匠設計」中心の制度から
権限を委譲してもいいんじゃないかなと
ずっと思っているけれども
設備一級を作って一件落着と考えているのかどうだか
国交省や業界団体は乗り気じゃないようだ。



ま、設備技術者が減っていく中、
時間はかかるかもしれないけれども
重要度が増して、携わる人間が減れば
報酬や待遇が高騰していって、
やがて状況も変わっていくことであろう。

と、テキトーに期待しておくしかない。



たくさんコンセントがあって、
うれぴー。


とは思うのだけれども
なるべく安めの施設を探して予約する身としては
やっぱり分岐タップは持ち歩くしかないのである。

これは、しょーがないね。



もう少し時代が進んで、
無線給電が一般化してくるようになると
またこのあたりも変わってくることだろう。



「この宿やべっ。コンセント、いっぱいありすぎっ!
 古っ。USBだってよ。令和かよ」
(「コンセントはたくさん欲しい」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月19日

そこにコンセント

窓の上についている換気扇。



そう。



室内の換気をするために
取り付けてあるものだ。



で。



換気扇は、モーターで羽根を回して
機能するものなのだ。



そのモーターは、
電気で動くものだ。



つまり。


電源の供給が、必須なのだ。



「何を当たり前のことを、長々と」



申し訳ない。その通り。



でも、その電気をどのように持ってくるかは
関心事の一つじゃないかな?




で、ここではこのように。



22111901.JPG



壁じゃなくて、天井面に
設けてあるんだね。



コンセントコードが、
なんか、もうちょっと、
スッキリ納まると尚良かったのかも。



ま、細かいことは気にしないことだ。


それが、平和の秘訣なのである。
(「そこにコンセント」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月10日

器具取付前

天井ボードが貼られていて
内装としては仕上がりつつある頃。



でも、設備関係はこれからなのだ。


22111001.JPG



ただ、ボードに穴が開けられているだけに見えるけれども、
天井内には既に必要な機器やケーブルやボックス類が
すべて据えられている状態なのだ。

単に、表面に出てくるモノが未設置であるに過ぎないのだ。



こういう状態になる前に、
たとえば天井内空間の狭さを克服しているとか
大梁小梁との支障をうまく避けているとか
どうしても通せないルートを避けて遠回ししているとか
天井仕上材の目地との位置調整をするとか、
必要な吊りや支持や振れ止めを適切に設けるとか

天井仕上げ施工のスケジュールに追われて
かなりタイトな状態でケーブルや配管を引き伸ばしたとか



そんなこんな事件たちは
遠く記憶の彼方へ追いやられている。

いや、歴史の闇に埋設されてしまっている。


その当事者以外の誰の目にも触れることなく
誰の気にも留まることなく。


結果、つくべきものがついて、
働くべきものが働いていれば、
そこに至る過程なんて、利用者には関係ない。


ただただ、施工者の気概と矜恃とによって
事が行われていくのみである。



「天井内のケーブルの走向が美しい」


とか


「この配管の吊りの美しさは芸術的だ!」


とか、別に誰も褒めてはくれない。

見てもくれない。

気づいてさえくれない。



22111002.JPG



天井内に厚く敷き詰められている断熱材との格闘も
この段階であれば辛うじて想像できるものの
器具がついてしまった後にはまったくわからなくなるのだ。


天井敷の断熱材と、
給排気筒の断熱材との相剋も、
侮れないのであるが
それらはすべて、人知れず行われることになる。



壁内も同様である。



22111003.JPG


柱や間柱や下地や筋交いの間隙を縫って
モノをタテに通す困難を掻い潜って
ボックスやらケーブルやら配管が通る。

事情によりボックスレスの工法も駆使しつつ。



こうやって、数多くの調整や懊悩を経て
設備が仕上がっていく。



なのに、なのに。



最後まで出来上がった時点で

「スイッチ、曲がってんじゃね?」

とか、

「天井付け器具とボードの開口との間に
 隙間できてるがな」

とか、

「スピーカーと非常照明と吹出口とが
 なんでうまく天井目地に揃えられなかったかなぁ」

とか、

後から後から茶々を入れるしょーもない人物も
居たりする。



すんません。それ、ワタクシのことで。

我ながら、酷いヤツである。



設備の現場は、
その職にある限りにおいて、
いつだって格闘の下にある。


圧倒的に勝利感を得ることは、まず無い。
たいてい、追い立てられて、
止むに止まれぬ諸々を甘受しつつ、
なんとかかんとか仕上げていくのだ。



計画的に、段取り良く、効率よく、無駄なく、
スッキリとスマートに……。


そう、目指したいのだけれど、
なかなか簡単には行かないものであって。



だからこそ、そのあたりが上手な方々に出逢うと
もう感動モノなのである。

自分がそうなれたら、いいんだけどねぇ。


って、施工なんてしたことのない、
「餅を絵に描くだけの輩」が
何を言うかって言われちゃうね。
(「器具取付前」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年11月09日

気になって仕方がない

ちょいと用足し。


22110901.JPG


かな〜り、新しそうな
キレイなキレイなトイレである。



なんだけどね、

気づいちゃったのよ。



そうしたら、気になって仕方がない。


22110902.JPG


どう? 気にならない?



ネットで見てみたら、
まだ供用してから2ヶ月経ってない
できたてホヤホヤの施設なんだって。


なのに、なのに。


22110903.JPG


いや、一般の利用者は、
別に気にしないでしょ。

そういうことじゃない。



でもさ、監理者だったり施主だったり
現場監督だったり職長だったり、
気づかないわけないよね。


気づいてても、スルーしちゃったの? ってこと。



ワタクシが、気にしすぎなのかなぁ。

ただ神経質なだけなのかなぁ。



ああ、気になって仕方がないったら、仕方がない!!
(「気になって仕方がない」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年10月22日

真っ直ぐつかないものかな

洒落た内装の廊下に設けられた、コンセント。


廊下の掃除機がけ用に設けられているそれは
真っ白なプレートで
スッキリとした雰囲気を醸し出す
なかなかのアイテム。



の、はずなんだけれどね。



22102201.JPG



斜めっちゃってると、
その趣も崩れてしまうんじゃないかな?



ボックスの位置合わせとかいろいろあるんだろうけど
真っ直ぐ付けようと思わなかったのかな。


「曲がってるよね」


って、検査の時にも誰も何も言わなかったのかな。



実際に手をかけた職人さんだけじゃなくて、
職長さんも、現場監督も、監理事務所も、施主も、
これで良いと思ったのかな。


数あるから、単に気づかなかっただけなのかな。
(まあ、造った本人だけは気づいてるよね)



それとも「これがイイ!」っていう
意図的なデザインだったの?
(「真っ直ぐつかないものかな」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月26日

避雷針がいっぱい

山道を走っていたら、
道沿いに城のような建物が出現した。



なんじゃ、これは?


22092601.JPG


どうやら、ゴルフ場併設のホテルのようだ。

バブルの頃の建物なんだろうね。



尖塔上の部分が各所にあって、
それぞれに避雷針がついていて、
ぱっと見、避雷針だらけ。



あちこちに尖塔を設ける建築デザイン上、
已むを得ない措置なのであるか、

あるいは、避雷針をカモフラージュするための尖塔なのか。



ま、それほど気づく人は多くなかろう。

だから、問題ないのだ。



VHFアンテナが生き残ったままだったとしても
それも特に問題は無いのだ。

わざわざ費用をかけて撤去しなくたって
それほど目障りでもないのだから。


なかなか、景色の良さそうな場所である。
(「避雷針がいっぱい」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年09月15日

くねくねラック

屋根の下面に、人知れず伸びるケーブルラック。


22091501.JPG


電力系か伝送系かよくわからないけれど、
何本ものケーブルが載せられているのだろう。



斜めの屋根面に沿うように、
屋根下に設けられた建屋部分を避けるように、
うまいこと流してある感じだ。



どのように流すとか、
どこから吊るとか、
図面を描いたり、苦労して施工したりした人たちが居て
現在がある。



問題なく機能していれば、
誰も何も気にしないのだけれど
きっとごくたまには、
こうやって意識に留める者も皆無ではあるまい。



監視カメラの向こうのお方と
目が合ってしまったかなぁ。
(「くねくねラック」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月25日

分電盤の中身

分電盤を壁に据えて、
中身を施工中。


22082501.JPG


流体の配管と比べると圧倒的に細いケーブルが、
これまた圧倒的に多い本数、通ってくるのだ。


それぞれのケーブル内に、2本または3本の芯があって、
それぞれがつながる場所が決まっている。


うっかりつなぎ間違えたりすると、
機械が動かなかったり、電気が点かなかったり、
信号が伝わらなかったりする。



ケーブル単価や結線作業単価は安いものだから、
電気設備工事も大型機器類を除くとそれほど大きな金額にはならない。



けれど、照明のない、コンセントのない、モーター類の無い建物がほぼ無いのだから
役割としてはかなり重要なはずなのだ。



文系の方々、経済畑の方々は、何かにつけて「カネ」の多寡で物申されることも多いのだけれど
必ずしもカネだけじゃないよね、っていうことも、「せつび」の場合は多いのだ。


「やりがい搾取」されやすい分野と言えるのかもしれない。
(「分電盤の中身」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年08月14日

ハト大っ嫌い?

ハトのヤツ、
ちょっとでも停まる場所があると乗っかって
下に誰が居るか、何があるかに構わずに
フンを垂れやがる。



そこは、オマエたちの居場所じゃないんだよ。



ヒトの敷地の上空に、
勝手にやってきて汚物を撒き散らすんじゃないよ。



来るなよ。



いくら喚いても叫んでも愚痴っても、
奴らにゃ届かない。


聞く耳もない。


意思疎通ができない。



じゃあ、実力行使だ!

と言って、街中で猟銃をぶっ放すわけにもいかない。



物理的に、停まれなくしてやるぅっっっっ。



そんな、ヒトとハトとの心理戦が在ったのかどうか。


22081401.JPG


ここまで厳重なトゲトゲがついている電線は
見たこと無かったなぁ。



よほど腹に据えかねたのだろうかね。
(「ハト大っ嫌い?」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年07月28日

カウンターに必須となった

カウンターと椅子がある、ちょっとしたスペース。


イマドキは、必ずと言っていいほど、ついている。


22072801.JPG


スマホ充電にも、PC充電にも使えて便利。

てか、無いと不便。



だから、最近では至るところに設けられているコンセント。



22072802.JPG


分電盤の回路番号や通し番号がついているのは
なかなか良いではないか。


こうでも表示しておかないと、
何か不具合が生じた際に
モノや回路の特定に余計な時間を要してしまうから。

速やかな復旧のためにも、
大切なことなのだ。
(「カウンターに必須となった」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年06月24日

わかりやすい?コンセント

ベッドサイドにあるコンセント。


22062401.JPG


もう、何に使うのか、バッチリわかる!



てか、図示されなくてもわかるよね?
イマドキなんだから。



というわけで、利便性のためでも何でもなくて
ウケ狙いか、デザインの一貫ということじゃないだろうか。



もう1つのスイッチプレート。


22062402.JPG


こっちには、照明のスイッチも設けられている。



いずれにしても、ふつうのコンセントプレートとかじゃないから
1枚1枚は結構高く付くのではないかと思うけれども
「高い」の程度がさっぱりわからん。

数百円程度なものか、数千円するものか。


ビス止めタイプだし、いくらなんでも万円単位にはならないよね。
建築工事全体の中ではごく僅かな金額と言えるかも。



とすると、こういうデザインがあると
施設の差別化には大きく寄与するのではないだろうか。


こういうのが一般的になってしまうと埋没してしまうけれど。
(「わかりやすい?コンセント」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年05月10日

マンション脇の柱上トランス

いわゆる「マンション」は、集合住宅である。

この呼名は日本独特なものであって
本来の意味は豪邸を示す語なのだという。

とは言え、日本ではすっかり定着した呼び方であるからして
「本来は〜〜」などと御託を並べても仕方がないことなのだ。



多くの住戸が入っているのであるから、全体の電力使用量はそれなりになる。
けれども、高圧で引き込んで専用キュービクルを置いて……とすると
いろいろと(スペースや電気保安関係で)コストも嵩み大変である。


従って、建物内に電気室的なスペースを設けて電力会社に貸して
そこで変圧されたものを各住戸に低圧で供給する、というように
なっている事が多い(もちろん、規模にもよる)。



でも、そのスペース(電力会社借室)が惜しいとか、
そこまでしなくても何とか……という場合に、
代替措置があったりする。


柱上トランスをたくさん設けてしまえ! 作戦である。


22051001.JPG



高圧で引き込んできて開閉器をつけて
電柱も3本並べて、
ステージを作って柱上トランスを並べて……と
見た目はだいぶゴッツくなるんだけれども
上空なだけあってあまり場所も取らないし
気にさえしなければ、これもアリかな、と。


これの正面に居間がある住戸にとっては
毎日毎日視界に入る邪魔者かもしれないけれども
そうじゃない住戸には何の問題もあるまい。

視界に入る住戸は多少の値引きがあれば
それで良しとする購入者もあるかもしれない。



でも実のところ、
この類のものは意外に景色に溶け込んでしまって
人々の意識に留まらないことも多いのではなかろうか。


これのせいで富士山が隠されちゃうとか
花火が見えなくなるとか、
そういう「実害」でも無い限りは。


いずれにしても、見た目とコストとの兼ね合いで
建て主、施工者、販売主、購入者の利害が一致すれば
それで良かろう。


景勝地であれば、地元住民や自治体の同意が必要になるかもしれない。



どうだろうか?


気になる派? 何ともない派?
(「マンション脇の柱上トランス」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月06日

地上機器を壊さないように

雪が積もる。


邪魔だから除雪する。


大変だから機械化する。


機械にはパワーがある。


パワーがあるから雪以外のものがあれば
壊してしまう。



冬の雪国に行くと、
紅白のしましまポールが
至るところに立ててある。


22030601.JPG


無電柱化された区間、
電力関係の地上機器(トランスとか)が
歩道に設置されているのだけれど
雪がたくさん積もると、埋もれてしまう。



除雪をする際に、
それらの存在に気づかないまま
除雪機械をぶつけてしまうと
壊してしまう。



あらかじめ「ここに何かあるよ!」と
わかるようにしておくための縞々ポールなのである。



「スノーポール」っていうのが、
正式な名前なのかな。



夏の間は、あまり見かけない。
ということは、どこかに仕舞ってあるわけだ。


その場所は確保しておく必要があるのだから
雪国って結構大変なのである。
(「地上機器を壊さないように」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする