壁を這うケーブル。
エアコンを取り付けるにあたって
電源を持ってこなければならない。
壁の中からケーブルを取り出して、
ひとくちコンセントを取り付ける。
エアコン本体からちょっと離れてしまうけれど
柱の位置関係上、仕方がない。
プラグが届くから、構わないよね。
カーテンレールの上には、
テレビ用であろうか。
スイッチプレートを流用して
たぶん外壁を貫通させ取り込まれたケーブル。
この類は、
後からあとから増えていくもの、
取り替えられていくものだから
仕方がない。
新築でこうなっていたら、
いろいろ文句も出てくるのかもしれないけれど
改修じゃ、仕方がないよね。
カネさえかければ、
もっとキレイに、スッキリと、
目立たないように隠蔽にできるのだけれど
こんな程度のケーブルのために
内装をいじるのはコスト的にきついよね。
富裕層相手の施設なら、
それでもカネをかけることだろう。
回収できると踏んで。
でもそうでなければ
改修工事費はあんまりかけられない。
エアコン1台取り付けるだけなら、
電気工事士を持った多能工1人で済ませることができれば
何かと便利だから。
設備屋さんが、電気工事士免許を取ったり、
電気屋さんが、エアコン設置技能を習得したり。
建築士も、そういう人のほうが
重宝するんだろうけれども
電気屋さん、配管屋さんに「よしなにやってね」で
済ませちゃう人も少なくないのよね。
住宅規模だと、特に。
(「ケーブルを通す」おわり)