しかし、そうではない外壁もある。
そういう建物では、換気をしていないのか?
そんなことはない。
とっても古い建物だと、そういうのもあるかもしれないが
近年の建物では「換気無し」ということはあり得ない。
この外壁にも、換気用フードはついていない。
しかし、各窓の上に、換気ガラリが設けられている。
この奥に、鉄板で作られた「チャンバー」があって
そこにダクトが接続されていて、
外気の取入れ、室内汚染空気の排出が
行われているにちがいない。
どの部分が給気で、どの部分が排気かは
外観からは決してわからないけれど。
中華料理厨房の排気か何かだったら
ガラリ周りが汚れてくるので
判別できたりもするだろうけど
そこまであからさまなのはそんなにない。
アルミやステンレスで出来た換気用フードも
角型フード、深型フード、防風板付などいろんな形状があるし
指定色焼付塗装などにすればそれなりの表情を保てるけれども
このようにガラリで処理するのも一つの方法である。
風量的に余裕のあるガラリ面積を確保しておけば、
後々の改修の際にも自由度が上がる。
こういうのも、いいんじゃないだろうか。
好みの問題のほか、コストにも関わってくるし
雨・雪の吹き込み対策は良く考えなくちゃならないけれど。
(「換気フードのない外壁だけど」おわり)