2022年01月19日

制気口ボックス、だよね?

天井を解体したら出てきた、それ。


とても不思議な形をしている。


22011901.JPG


ずいぶんと大きな(高さはそんなに無いが)ボックスなのだけれども
制気口がボックスの範囲とずれてしまったのか。



もう、ボックスつけちゃったし、
ダクト繋いじゃったし、
今更天井仕上げの目地に合わせろって
無理無理。

え?
どうしてもやれって?

はい、はい。
なんて勝手な要求を……。


繋がってりゃいいんでしょ、繋がってりゃ。

排気ダクトだし、それほど酷いことにゃならんでしょ。



そんなやり取りが、あったのか無かったのか。


その経緯を知る人物は、ご健在か否か。


これに携わったダクト屋さんは
その後この件をどのように咀嚼消化されたのかどうか。


なかなか、興味は尽きない。



22011902.JPG



こういうのがあるから、
天井内はワンダーランド。


愉しからんや。
(「制気口ボックス、だよね?」おわり)
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2022年01月16日

キミはボクのファンなんだ?

キミは、ボクのものじゃない。
だから、あんまり勝手なことを言ってはいけない。


それは、わかっちゃいるんだよ。
モノゴト、弁えなくちゃいけないんだ。


それでもね、敢えて、言おうじゃないか。

「キミは、ボクのファンなんだ」と。


22011601.JPG


「ワタシはアナタのモノじゃない」


うん、わかってる、わかってる。

そうさ。法的に、ちゃんとキミの所有者は居るんだ。

でもね、法律は心の中までは縛ることはできないんだ。
この気持ち、ボクとキミとだけの場だったなら、
口にさえ出さずに、密かに心のうちで思うだけなのだったら
それほど人倫に悖ることでもない、よね?


美しいよ。その輝く鋼板のボディ。


これっぽっちも錆びたりしてないじゃないか。
出荷されたばかりのようなその肌が
ボクの目を引くんだ。


正面から、柔らかなキャンバスダクトが伸びて
しっかりしたスパイラルダクトのレジューサーに繋げられている。

そのフォルム、なんて魅力的なんだ。



22011602.JPG


そのダクトの先には、
赤と黒の表示も麗しく、
風量調節ダンパーが、
そのハンドルを下に向けて取り付けられている。

すぐ脇を、吊って支えてある。


国産の製品のはずだけど、
表示は英語なんだね。


むか〜し昔、日本語を廃止して
公用語を英語にしようなんていう意見もあったそうだから
その名残かな。

いや、そこまで古いもんじゃないね。



その先は、ずいぶん複雑だ。


22011603.JPG


エルボとか、あんまり好まれないのかな。

ダクト直付けとボックスとが多用されている。

まあそれは、キミのせいじゃない。
ダクト屋さんの都合なんだから。


それにしたって、亜鉛メッキの結晶がキレイだね。

ファンであるキミの前途を、祝福しているようだよ。


22011604.JPG


曲がる部分は、フレキダクトか。

まあそれがトレンドだよね。
90度・45度のエルボと直管スパイラルだけでつなぐなんて
大昔の考え方だよね。

圧力損失計算上は、テキトーだけどね。



VVFが途中で剥けて、さてどこの何に繋がっているのやら。



きょうボクは、
キミの所在と、周りとの関係性が知りたかったんだ。


そうか。


こういう環境に存在していたんだね。


よくわかったよ。



ボクのファンにはなりたくないって?



そうだね。ボクの家には、
キミは器が大きすぎるよね。


キミの吐息は、
ボクの家には激しすぎるよね。


いや、最初っからキミを狙っていたわけじゃないんだよ?


キミのことを、少し詳しく知りたかっただけ。

ボクの興味はそこまでだよ。



所有欲も、独占欲も、そんなのはないんだから
気にしなくていいよ。



今日はありがとうね。

急に、明るくしてゴメンね。
眩しかったでしょ?


天井内にしては、妙に埃っぽいなと思ったけど、
まあそういう所だってあるよね。



さて、目的は達したから、
もうおいとましようか。

もう、キミに逢うことも無いかな。


もしも縁があったなら、
またこの天井点検口を開けて
キミに逢いに来る可能性も、ゼロじゃない。



でも、ずっと先の未来に
ボクがここに来たとして、
キミがまだそこに居るとも限らない。



一期一会。

世の中、そういうものなんだ。



それじゃ、ね。サヨナラ。
(「キミはボクのファンなんだ?」おわり)
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2022年01月08日

片隅に軸流ファン

倉庫の片隅に、
見慣れないモノがあった。



正確に言うなら、
モノとしては見慣れているのだけれども
これがこういう場所にあることに見慣れていない、
というべきか。


フツーだったら、機械室とかの天井に吊られていて
キャンバスダクトやら亜鉛鉄板ダクトやらが
繋がっている状態なのだ。



22010801.JPG


けど、ここでは
小さくない軸流ファンが、
キャスター付きの可搬台に載せられて
片隅に置かれている。


しかも、2台。



換気したいなーって思った時に
これをゴロゴロ引いていって
ところどころに設けられている三相コンセントにつないで
ゴーって換気しようっていうことなんだろう。


蛇腹ダクトをつなぐでもなく、
ただ空気を動かしたいということであれば
まあ、でっかい扇風機代わりってことかな。



常設でなくても良いなら、
人力で運んでいく手間を厭わないなら、
ところどころに三相コンセントを設けておくような施設ならば、
こういうのもアリだろうな。



こういうファンだったら、
いくらでかくても
「設備工事」っていうよりは「備品」になっちゃうだろう。
(「片隅に軸流ファン」おわり)
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2021年12月30日

ガラリは目立つが役に立つ

ガラリ。


その無粋な音韻。


英語読み風に呼ぶなら「ギャラリー」なのであるが
なぜかなぜか、「ガラリ」と称されるモノ。



床壁天井で覆われた建物には
どうしても換気が必要である。


しかし、すべての室に十分な面積の窓を配置することはできない。


そうしようとすれば、自ずとベルサイユ宮殿のような
昔の兵舎のような、
そんな造りになってしまうのだが
現代社会がそんな造りの建物ばかりで済むわけもなく。



したがって機械を使用して強制的に換気を行うことになるのであって
外界と屋内との空気の流通を行うための開口部が
必須となるのである。



その部分に、雨や雪をしのぐためのルーバーをつけたものが
「ガラリ」なのである。



建物の規模が大きくなればなるほど、
換気風量もまた大きくなる。

すると、通気口としてのガラリの開口面積もまた
大きくなるのだ。



そして大きなガラリは、大層目立つものである。


目立つから、目立たない場所に、たとえば建物の裏側とか側面とか
そういうところに配置される。


そう配置されるのだが、なにせ大きいのであるから
やっぱり目立つことになる。


21123001.JPG


しかし、だ。


これだけの開口面積が必要だからついているのであって
無意味なものではないのだ。


いやむしろこれが無ければ、呼吸をする人間が利用するために
建物として存在が許されないのであるから
目立とうが目立つまいが、そもそもそういう次元の話ではないのだ。



目立つけれども、役に立つ。


そういうものなのだ。



だから、大きな建物になればなるほど、
こういう存在が必須であることを認識した上で
それをどこに配するか、
どのように見せるか、または見せないか、
「意匠的に」検討・設計する技術を要するのである。



間違っても「設備屋が勝手に考えて勝手に付けやがった」
そんなふうに考えないことだ。


絶対に必要なものに関して、考えなかったアナタの落ち度だよ。


そう反論されても、仕方がないのだ。



昔の建築を見てみると良い。

建築基準法上「建築設備」と定義されている煙突であるが、
各室の暖房(暖炉)に必須であるから
工夫を凝らしてデザインされているではないか。

1階の室でも2階の室でも利用できるように、
平面計画に合わせて
垂直方向の煙突もしっかり計画されているではないか。


「煙突屋が勝手に考えて勝手に付けやがった」
そういう建物もあるだろうけれど、
そうじゃない、しっかり計画された建物こそ
機能を意匠に上手にとりこんだ良いモノなのではないか。



というわけで、大きなガラリの計画も
意匠設計にとって、立面計画にとって
大切な要素なんだということを主張しておきたいのである。
(「ガラリは目立つが役に立つ」おわり)
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2021年12月22日

空気の出し入れは存分に

建物の内と外とをつなぐ換気口は
いつだって悩ましい。


全く遠慮なく、市販の換気フードをズラズラ並べたっていいんだけど
「見た目」を気にする方には喜ばしくないらしいし。



……と、道行く際に
なかなかスバラシイ建物に目が行ったのである。


21122201.JPG



確かに、正面側ではないかもしれない。


けれど、各階の隅の部分に
空調機械室がしっかり確保されているような
そんな外観ではないだろうか。


恐らく地下駐車場の換気用に、
立派な立派な換気塔が添えられている。



各階ユニットのエアハンが置いてある感じかな。



確かに、市販換気フードを並べるのに比べると、
いろんなコストがかかる。


まずは機械室スペースを確保しなくちゃならないし
エアハン置くなら熱源も要るだろう。

天井内を太いダクトが走り、
それに保温材も貼りつけるから
設備工事費がかなり大きくなる。


それでもさ、
法定ギリギリの24時間換気を
壁につけたパイプファンの排気でまかなって
生の外気を自然換気口から入れるだけの
最低限の設備で済ませるよりは
かなりしっかりした室内の温熱環境を確保できる。


メンテナンスが的確に適切に行われてこそではあるが、
取入れ外気や還気のフィルターもしっかりしたものが付けられるから
浮遊粉じん量も減ずることができる。

外気が直接そのまま入ってこないから、
冬になると冷たい空気がすう〜っと入ってきて……という心配もない。

加湿も比較的乗りやすい。

居室給気、廊下還気とすれば
全館にわたって温度ムラの少ない環境が実現できる。


そんなこんな、設備的にはいいことづくめ(「ずくめ」が本来らしい)の
各階ユニット方式。



だけれども、建設コストとメンテナンスコスト、
どちらも多くかかるから、
最近はあんまり流行らない。


少なくとも、ある程度カネをかけられる建物じゃないと
採用されることはない。



でもさ、それでもさ、
狭い狭い天井内や壁面に
無理矢理確保するような換気用の開口部じゃなくって
こうやってどど〜んとしっかり設けたガラリは
いいな、って思うんだ。


そういうビルを見かけたら、

おお、カネかけてるね! グレード高いね!


って、思ってほしいのだ。



こういうモノすら表に見せていなくて
気づかせない所(視覚的に死角になる部分)にひっそりと、
しかし面積的にしっかりと設けてある建物が
いちばんグレードが高いんだろうなと思うのです。
(「空気の出し入れは存分に」おわり)
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2021年12月19日

ツートン外壁とフード

世の中の建物は、
結構流れ作業的に造られていく。

一つ一つの要素について、
いちいちゼロから考えていくなんていうことは
たいていしない。

よほど多額の設計料と、長い設計期間が与えられていない限り
いちいちいろいろ考えている暇もカネも無いのだ。
コスト的に合わないのだ。


だから結構、「気軽に」「何の気なしに」
いろんなことが決められ、取り付けられていくものなのだ。



さてここに、2色に塗り分けられた外装の建物がある。


21121901.JPG


左が白、右が茶。


換気用のフードは何色にするか。

たぶん、誰も特に何も考えない。

設計図には、書いていない。
現場で指示があるわけでもない。
いろんな現場を飛び回っているダクト屋さんが
手持ちの材料でつけたり
普段良く使っているタイプのものを選んだり
そんな感じかもしれない。

でもちょっと気を利かせて、
「せっかく白い外壁だから、白色のやつにしよう」
そう考えて注文してくれる場合も、あるかもしれない。


上の写真、最下部にあるものや、
窓より少し上のラインにある換気フードは
白色塗装品となっていることがわかる。


茶色の外壁のものまで白色フードだけれども
そこまで色を分けてあげる義理はない、
ということだったのかどうかは知る由もない。


でも、最上段のフードは、銀色の製品色のままじゃないか。


最上段は、換気用フードじゃあない。
小屋裏換気口としてのフードだ。

つまりは建築工事なのだ。

ダクト屋さんじゃなくて建築金物屋さんが
取り付けたのかしらん。



設備の職種で色に配慮をしてあって、
建築の職種で配慮してないなんて、
普段と逆かもしれない。


ぜぇ〜んぶ、勝手な想像だけれども。
そんな想像の数々が、楽しかったりするのだ。


いやぁ、せつびって、本当に面白いもんですね〜。

さよならっ。さよならっ。さよならっ。
(「ツートン外壁とフード」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年12月16日

送風機につながっているモノ

今日は、人知れず換気機械室内ではたらいている
送風機を眺めてみるのだ。


21121601.JPG


片吸込遠心送風機。


シロッコファン、なんていう呼ばれ方もある。


基礎の上に防振架台が乗っけてあって、
その上にファン本体が乗っかっていて、
ファンには吸込みダクトと吐き出しダクトとが
接続されている。


左側の亜鉛鉄板で出来た箱は
吸込みチャンバーである。


左上からやってくるダクトで、
どこかからの排気をここまで持ってきて、
ファンに吸わせて、排気ガラリへと送るのだ。


ファンの上方に伸びているのが、
排気ガラリへとつながるダクトだ。



昔のダクトは、アングル工法と言って、
30mmくらいのアングルを使ってダクト同士を接続していたのだけれど
今はもっと簡便な方法を使う。

板の端っこを折り曲げてフランジっぽいものを作って、
クリップみたいなやつで留めていく。

共板工法、などという。


用途や圧力によっては、今でもアングル工法は使用されるけれど
一般の給排気はたいてい共板工法で済ませられる。



ファンとチャンバーやダクトとをつなぐ部分は
振動を吸収できるように「たわみ継手」を介して
接続されている。

キャンバス継手、などとも呼ぶ。

とにかく、同じモノを指す名称がいくつもあって
最初この業界に入った際には(中途採用の転職組だったのです)
大いに戸惑ったものである。



さて、このチャンバー、
扉がついているよね!

扉は、開けねばならないよね!


「いや、開けるなよ? 絶対開けちゃだめだぞ?」


そういうお約束のギャグもあるけれど、
ここはお仕事なのだ。調査なのだ。状況確認なのだ。
開けても、何らの問題も無いのである。


というわけで、よいしょっと。


21121602.JPG


どや?



この箱は消音チャンバーと言って、
鉄の箱の中に、消音材(グラルウール板だ)が
貼ってある。

鉄の鋲で留め付けてあるのだけれども、
それらが錆びてしまって、こうなっている。



チャンバーの中から、ファンの吸込み側を見てみよう。


21121603.JPG


この角度だと、ファン本体は写っていない。

たわみ継手の内面が見えるだけだ。



それにしても、所々錆びてるね。



もちょっと奥で、フラッシュを焚くと、
シロッコファンの回転部が見えてくる。


21121604.JPG



あの羽根のついたドラム回転体が回転することによって
空気を送り出すしくみになっている。



ついでに、チャンバーの上の方を見てみる。


21121605.JPG


ダクトの内面が、見える。

ここもだいぶ錆が出てきているなぁ。



このダクトの板は、せいぜい0.6mmくらいだ。

たまに映画なんかであるように
ダクトの中を這いずり回って……なんてことは
そうそう出来ない。


これよりも大きなダクトになると、
内部に補強材が入っていたり、
あちこちダンパーがついていたりして、
人間が通れるようにはなっていない。


飽くまで、フィクションなのだ。


SFなんかで宇宙往還機がロクに整備士もおらず
機材もないのにいとも簡単に離着陸しているけれど
実際上はなかなかそううまくはいかないのと同様だ。



ともかく、送風機廻りの状況は確認できた。


こんな送風機が、何台もあるのだけれど……。
全部調べるのは大変なのだ。


天吊のやつは、さて、どうしたものか。
(「送風機につながっているモノ」おわり)
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2021年11月30日

あっちにもこっちにもフード

窓の少ない外壁。


のっぺりした感のあるその表面には
数々の換気口が並んでいる。


21113001.JPG

防風板付きのベントキャップのみならず、
有圧扇や換気扇用と思われる四角いフードが
点在しているのだ。



他の面も同様だ。


21113002.JPG


なんかの店舗だった建物だろうか。

看板が白く塗りつぶされているところを見ると、
現在は閉店中、というかテナントが撤退してしまった
そんなところだろうか。


四角いフードと、消防隊進入口とが並んでいる。



21113003.JPG


なかなか整然としているではないか。



結構な床面積を有する店舗のようだけれども
果たしてこの後どのように利用されるのだろう。



そしてその時、設備たちは元気に働けるのだろうか。

それとも、内臓(せつび)は
総取り替えしなくてはならないのだろうか。
(「あっちにもこっちにもフード」おわり)
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2021年11月21日

羽子板と呼ばれる

羽子板って、ご存知であろうか。


当然、ご存知の筈である。
新年の季語である。

そして「せつび」にも、
時々出てくる語でもある。



普通は機械室や電気室など
一般の方々の目に触れない箇所で良く見られる。

もしくは天井内に設けてあるから隠れていてわからない。
見えるのは天井面に取り付けられたアネモだけだったりする。



でもたま〜に、顕になっているのを
見かけることも無いではない。



おお、あった!



21112101.JPG



ドライエリアから伸びているダクトの先端部分が
「羽子板」なのである。


側面から見たんじゃ、よくわからないって?



それじゃ、正面から。


21112102.JPG


ダクトの先端部が少し広げてあるので
羽子板状の形状をしている。

だから、こう呼ばれる。


ダクトを広げた部分に
制気口が取り付けられている。

果たして給気か、排気か、
見ただけではわかりようがない。



制気口にはルーバーがついているため
ただの穴よりも開口率が下がっている。

必要な面積を確保しようとすると、
ダクトサイズよりも大きな制気口が必要となり、
仕方なくダクトを広げてそれを取り付けるのである。



んじゃ、ダクトサイズはそのままで
縦長の制気口をつければいいんじゃ?


それも、その通り。

そうしても良いし、羽子板にしても構わない。

実際に、どっちも目にする。



ただし、どちらも普段あまり一般の視線に留まらない場所に
設けられていることが多いのは冒頭の通り。


見つけられたら、ラッキーなのだ。


でも、そういう意識を持って常に観察していないと
気づけないかもしれない。



だって、こうやって外壁と同じ色に塗られていて
露出ではあるんだけれども、なるべく息を潜ませて
目立たないように目立たないように存在しているのだから。
(「羽子板と呼ばれる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月17日

十分な換気取れてますね、きっと

とにかく、なんてったって、
建物には換気が必要なのだ。


必要なんだったら、なんだ。



建築基準法っていう、建物の憲法みたいなやつで
厳粛に決められているのだから仕方がない。



建てる前に、「ちゃんと換気してますよっ」という図面を
役場の人(か、代理の審査機関の人)に見せて、
法律に定められている換気量を取っているかどうか
確認してもらわなきゃ、建てちゃダメだっていうんだ。

おまけに、建物が完成した後にも
「うん、ちゃんと造ってあるね」って
実物を確認してもらって、ようやく使用許可が出るのだ。


そのくらい、換気は必要なのだ。



さて、フツーに建物を見ていても
そんなことはちっとも気にならない&気が付かないものだけれど。



これなら、どう?


って言わんばかりの建物が、あった!


21111701.JPG


外壁に、これだけ換気フードが並んでいたら、
「換気してるぞっ」
「十分やってるど」
って、わかるんじゃないかな?



この壁についているボツボツしたやつ、
換気用のフードだっていうこと自体が
知られていないから意味ないかな?



それとも、
これだけついていても
やっぱり換気フードなんてものには
通行人の皆さんの意識は向かないものなのかな。



いちいちこうやって観察しながら歩いているとさ、
一向に進まないのよ。先へ。


予定よりも、ずっとずっと時間がかかっちゃうのよ。


困ったことに。



とか言いつつ、じつはあんまり困ってなくって
楽しんじゃっている、今日このごろ。
(「十分な換気取れてますね、きっと」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月01日

排気は屋上から

駐車場の隣に、ラーメン店があった。


ラーメン店では、湯気が朦々と立ち上り
またチャーハンなどを煽る際の煙もまた激しいものである。


よって、それなりの排気設備がなければ
店内たちまち湯気と煙とが充満してしまう。



排気ファンはどこに置くか?


排気ダクトはどこに通すか?



テナントとして入る建物であれば
後付けで何とかするしかないから、

ファンは屋上に、

ダクトは外壁に。



21110101.JPG



ビカビカのステンレスダクトだったのだろうけれど
長年の排気、漏気、支持金物などの錆により
外壁ともども徐々に汚れていくようだ。



たいてい、ほんとうに少しずつ少しずつ
それらの汚れが進行していくので
毎日とか毎週とか見ている人にとっては
ほとんど気にならないことだろう。



でもそうではない人がみると

「なんか、キタナイ。汚れてる」


意識にものぼらない、
そんな漠然とした印象だけを残すことがある。


ただ逆に、むしろそんな所こそが
老舗感を醸し出して食欲をそそり
集客につながるかもしれない。


意図してやるか、
意図せずしてたまたまそうなるか。


商売って、難しいものだと思うのだ。
(「排気は屋上から」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月28日

掃除されていない制気口

とある天井面についていた吸込口。


21102801.JPG


既存図が無いから、サイズを測ってみたのだけれど。


ずいぶんホコリがついたルーバーである。



うまくピントが合っていなかったけど
雰囲気はわかっていただけるだろうか。


21102802.JPG


何年分のホコリなのかな。



半年くらい毎に掃除してほしいものだけれど
なにぶん人件費がかかるから……ね。


ってことで放置され続けてしまうのである。



気になるって言うんだったら、
お前がやれよ。


そですね。そう言われますよね。


でも装備がないし……。

コレ、設計調査だしぃ……。

ワタクシもまた、見るだけ見て
何らの改善策にも着手しないのである。



かくして、これからも放置され続けるのである。
(「掃除されていない制気口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月27日

タコ足ダクト

天井内、ボックスからフレキダクトが伸びていて
壁の向こうにつながっている。


21102701.JPG


排水管や上方の給水管、電線管などと位置の取り合いをした結果
こんな避け方になったのかもしれない。


も少し奥をみると
このボックスから出ているフレキダクトは1本ではきかない。


21102702.JPG


貫通孔のサイズの制約などから
あまり太いダクトを通すことができないから
丸ダクトを何本も通さざるを得なくなったのだろうか。


21102703.JPG


制気口につながるダクトも
なぜか2本に分けられていた。



このボックス、タコ足のようにダクトがたくさん生えているのだ。

分岐用のチャンバーなのだ。



キレイに割りを入れた矩形ダクトは作りが美しいのだけれど
イザとなったらこうやって無理くり分岐してしまう手もある。


ダクト抵抗的には、あんまり条件が良いとは思われないけれど。
(「タコ足ダクト」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月26日

ガンバって取り付けた感

特にコレといった特徴もないトイレなのだが。


21102601.JPG


鋳鉄製五細柱の蒸気放熱器がついているから、
これはこれで特徴的なのかもしれないが、
窓上に換気扇がついていた。



近寄ってみる。



21102602.JPG



壁タイルが欠けてるね。


木枠がちょっとはみ出してる?



どうやら後付の換気扇のようで
横から見ると結構苦労して?
ガンバって?
取り付けた感がスゴくするのだ。


21102603.JPG


またいつか、トイレ内を全面改修する日が来たら、
この辺もキレイにまとめるのかもしれないけれど
冒頭の写真の状態ならこれで十分かな。


もともと自然通気だけだったトイレに
換気扇がついてしっかり排気できるようになったのだから
それで十分だったのだろう。


あんまり見た目に気を遣わなければ
結構いろいろできるものだ。

費用も少なくて済むし。
(「ガンバって取り付けた感」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月08日

何の排気が出ているのやら

外壁を見上げる。


なんか、きちゃない。

ずいぶん汚れている。



21100801.JPG



金属製の防風板表面だけはキレイだけれども
周囲の外壁が見事に汚れてしまっている。


建物内の排気がここから出ているんだろう。


一体、何の排気なの?


そんなに汚れるような環境にあるの?


たまたま排気口下部に設けられたばっかりに
自動点滅器らしきものがとばっちりを受けている。



でも、ここに限るまい。


排気口からは何らかの排気が出ていて
長年使われていれば室内のホコリなんかがチリツモで
やがては汚くなってしまうものだ。


あるいは換気口に当たった雨水が垂れることが続き
ヨダレのように垂れた汚れが見られることもある。



あとは、他の部分も含めて外装の清掃などをするかどうか。


するにしても、頻度をどのくらいにするかどうか。


とにかく何をするにもカネがかかるので
目立つところじゃなかったら「まあ、いいや」ということになるのが
世の常なのである。



ここだって、近寄って見るから汚さが際立つのであって
遠目に見る分にはそこまで気にならないことだろう。


外装全体が薄汚れてきていれば尚のこと目立つまい。


そんなものだ。
(「何の排気が出ているのやら」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月01日

製作モノの防風板

少し年季が入ってきているけれども
結構洒落た外装にしてある建物の、とある面。



上部が半円状になった窓の形に合わせて
換気口が設けられていた。


21100101.JPG


市販品のフードを取り付けるのではなくて
ダクトを突き出し、その外側に防風板を取り付けてある。



そもそも防風板は既製品ではなくて製作モノなので
本日の記事のタイトルは自己矛盾しているのではあるが
一般的に良く見られる長方形のものではなくて
外装意匠に合わせて細工をしてある、という意味で
「製作モノ」なんていう語を使ってみたのだ。


細かいことはあんまり気にしないでいただきたい。


と言いながら、このブログ自体がケンチクに伴う
細かい「せつび」について大いに気にする存在であるのだから
大いに矛盾した言い方(書き方)である。


そんなこんなも、清濁併せ呑んでご甘受いただきたい。



それでもなかなかこういう細工が見られることは少ないので
嬉しかったのだ。


そう。単に、嬉しかったのだ。そういうことなのだ。



市販品の外壁フードでもなく、
建築的に建具として製作しはめ込んだガラリでもなく、
ダクト+防風板 というこの形状が
新鮮で、魅力的に感じたのである。



もうちょっと直下から撮ってみる。


21100102.JPG


見事に「ダクト突き出し」だっ!


開放端には、防虫網でも貼ってあるかしらん。

……でもちょっとよく見えなかった。


高倍率ズーム機能を有する撮影機器であったなら
そのあたりも確認できたのかもしれないが。

いや、うまくピントが合わせられなくて、
やっぱりわかんなかったかもしれない。


暫し眺めていると、
上空の雲もいつしか風に流されて少なくなってきて
青空に映える防風板を際立たせるのであった。


そしてたいそう清々しい気分になって、
次の目的地へ進むのである。
(「製作モノの防風板」おわり)
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2021年09月30日

使ってるの?

裏口から、ふと見上げた軒天井部分に
なんとも大きな制気口がついているではないか。


でも、なにやら変だ。


その表面に何かが貼ってある。
フィルター的な役割だろうか?


21093001.JPG


一部には、フィルターそのものが取り付けられているし。


450mm角の天井点検口と比べて、
この大きさがわかるだろうか。



結構な量の、外気取入口かと思われるのだけれど
これ、使ってるの?


フィルターがついているくらいだから
使っているのかなぁ。


こういう形で貼り付けたフィルターも
ちゃんと機能するのかなぁ。


制気口も天井内のボックスも分割してあって
別々の系統になっているのかなぁ。



いくら裏口だとは言え、
かなり大胆な細工じゃないだろうか。


一般的には、天井内で、ボックス内で
それなりの処理をするのじゃないだろうか。

あんまり表に出てこないように。



そんな事を考えながら、足早に通り過ぎるのであった。

一瞬、撮影する時間を除いては。
(「使ってるの?」おわり)
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2021年09月26日

換気のガラリは目立つかな

建物を、見上げる。



するとそこには、換気ガラリがある。



プルボックスや、電線管や、流体の配管とともに。


21092601.JPG



外壁を伝う、茶の色水が一番目立つかもしれない。



配管類は、ごちゃごちゃ管によって
その在ることを主張する。



となれば、結構大きな換気ガラリであったとしても、
それほど目立たないのではないかと
言えなくもなかろう。



もっともこれにステンレスの防風板などが取り付くと
その輝きにおいて、目立ってしまうかもしれない。

では、それを除去しさえすれば
大きな換気ガラリも他の要素に埋もれされることが可能であるはずだ。



建物の内外を連絡する、換気用の開口部は
どうしても必要なものである。


であれば、付くのは当然のこととして、
その上で「付け方」を考えるべきなのである。



防風板に意匠的な何かしらの措置を施したものを
ほとんど見ないのだけれど、
意匠設計と設備設計との狭間に、
建築施工と設備施工との隙間に、
それに対する配慮というものが
埋もれてしまっているからなのであろうか。
(「換気のガラリは目立つかな」おわり)
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2021年09月21日

ストーブもいいけど換気には注意を

すんごく暑かった夏も、今週の秋分を経て徐々に収まり
一日のうち昼間の時間が短い季節へと移っていく。


朝晩寒さを感じるような季節になってくると
暖を取りたくて、ストーブなど燃焼機器を引っ張り出してくることに
なるかもしれない。


こんなやつとか。


21092101.JPG


灯油タンクを自前で持っている、石油ストーブ。



これなら、ストーブ本体と着火源としてのコンセント電源があれば済むから
お手軽に暖を取ることができる。



できるんだけど。



特に近年の比較的新しい建物であれば、要注意だ。



こういうストーブは「開放式」と言って、
室内の酸素を使って灯油を燃焼させ、
燃焼後の廃ガスはそのまま室内に放出するタイプなのである。


燃やせば燃やすほど、室内の酸素を消費していくものなのである。


だから、常に室内に酸素が供給される環境に置かなくてはならない。

「酸素発生装置」があるわけじゃないから、
新鮮な外気を取り入れて酸素分を補給してやる、ということになる。



たとえば、時々窓を開ける。


たとえば、換気をしっかりする。
ただし、排気用の機械を動かすだけじゃ、心配だ。
ちゃんと外気が取り入れられる状態でなければ
酸素が供給されないから。



室内の酸素が減ってきたら、どうなるか。


燃料中の炭素原子が酸素原子としっかり結びついて
二酸化炭素になりたいのに、
酸素が足りなければ一酸化炭素しか作れなくなって
廃ガス中の一酸化炭素濃度が上昇する。


一酸化炭素は血中のヘモグロビンと結びついてしまって
酸素を運ぶ邪魔をする。
それによって一酸化炭素中毒になる。


それで死亡する危険性が、かなり高くなるのである。



古い古い、隙間だらけの建物だったら、
自然に隙間風換気が行われるから、少しマシではある。



築100年近い古民家に済んでたじっちゃばっちゃが
新築の住宅に引っ越した際に、
「今まで平気だったけん」と同じようなストーブの使い方をすると
危険だよ、ということなのだ。



というわけで、
燃焼機器を使う際には、くれぐれも換気に注意していただきたい。


暖房用でも、給湯用でも。



灯油やガスで暖房するなら、FF式の機器にすれば、
屋外の空気を使って燃焼させ、廃ガスもそのまま屋外に放出するので
給排気管の施工がちゃんと出来ている限りにおいて、安全だ。


排気だけ行うFE式の機器だと、燃焼用酸素の不足はどうしようもない。
安全装置が働いて自動停止するように作られてはいるが、
換気が不全だと、頻繁に停止して「故障かな?」と勘違いすることになる。

あんまり頻繁に止まるので、安全装置を切ってしまった結果起きたのが
昔のパロマの給湯機事件だ。

直接的には機器メンテナンス担当者の責任ではあるが、
燃焼空気への配慮が無かった建築設計にも責任の一端はあったはずだ。
FEの機器を据えながら、ちゃんとした給気を設けなかった故に生じた
設計不良が本質的な原因なのだから。
そういう報道は、ほとんど無かった気がするけれども。



というわけで、だんだんと燃焼機器のお世話になってくる時期に向かっていく。
(ま、給湯は年中使用しているだろうけど)

換気には、ご注意。
(「ストーブもいいけど換気には注意を」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月29日

軒天の大きな換気口

建物内には空気が必要で、
その空気も「換気」ということで入れ換えが必要で、
そのためには室内と屋外とをつなぐための通路が必須である。



外壁に汎用品の換気フードをつけることもあるし、
製作モノのウェザーカバーにすることもあるし、
ガラリという形のものをつける場合もある。


ただ、これらは外壁面に取り付けられるものであるために
意匠上の影響があるし、
雨風が吹き込んでくる懸念も無いわけではない。



だから、もしも軒天井部分があるならば
その面を換気口として使うことができて
おトクに感じられることがあるかもしれない。



結構でっかい軒天換気口を見つけた。



21082901.JPG



厨房の換気か、外調機でも入っているか、
換気量が多いことがわかる。

100φや200φの丸ダクト程度じゃ
到底納まらない風量がここから入って、もしくは出ているに違いない。



でっかいけれども、
こうやって真下から見上げない限りは見えないから
大きい割に目立たない。

下を向いているから、雨風雪も入りにくい。


軒天があるならば、
有効に活用したいものである。
(「軒天の大きな換気口」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 換気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする