2023年04月15日

ヒーティング熱源機

冬のとある日、
外でこっそり働く機械が。


23041501.JPG


上方に降雪センサーを従え、
黙々とはたらく。


よく見ると、もくもくと水蒸気(&二酸化炭素)も
出ている。



そう。

ヒーティング用の、熱源機である。



そう、書いてあった!

23041502.JPG


排気口は、こっち側にあったか。



この熱源機、なんとなく、後付っぽいかな。

ガス管の外壁貫通部が
そんな感じに見えるかな。



リンナイさんの製品である。


23041503.JPG


ヒーティングで融かさなくちゃならないから
当然のことながら不凍液回路である。

本体が凍ってしまったら目も当てられないし。



ただの水と不凍液とでは若干熱容量が異なるので
熱計算上少〜し考慮すると良い、らしい。

ま、そりゃそうだ。
性質の違う熱媒で熱を運搬しようってんだからね。


家電の一種的な感じで
警告や注意がしっかり書いてある。



23041504.JPG


外壁から
温水(不凍液)出入口とガス管、
電源、信号線が生えてきているけれども
電源と信号線との扱いの違いが大きくないかい?



片や、屋外形コンセントに、プラグを差し込むだけ。

片や、ステンレス製の屋外防水型プルボックスに
防水プリカチューブ。

電源も一緒にまとめちゃえば、っていう気もする。



何の事情も知らずに好き勝手なコメントを入れる
しょーもない記事なのである。



電気やガスにフレキを使っている以上、
温水管もラッキングの下はフレキなんだろうね、
たぶん。



ちょっと、上から見てみる。


23041505.JPG


ちゃんと基礎を据えて、
ボルトナットで留めてあって
配管もステンレスラッキングで
いかにも公共仕様って感じ。



新設だとFF式にして屋内に据えることも多いかな。


増設だと、こうやって外に置いたり
物置流用の機械室内に納めたりするかな。



「こう」という決まり事が有るようで無いので
設計者・施工者のセンスが顕になるような気がする。



……設計者は関わってないかもしれないけど。
(「ヒーティング熱源機」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月12日

天吊ファンコイル

部屋の隅に設置されていた放熱器に
目が留まる。


23041201.JPG


天吊形……?



床置形と天吊形とがほぼ同じってやつだね?

なかなか、興味深いものを見つけた。



当然、「どうなっているか」を
見える範囲で見てみたくなる。


で、裏側をば。



23041202.JPG



ほっほっほ。


こんなふうになっているのねん。



冷温水の往・還管は、保温材共巻状態だ。

蝶ネジのように見えるのは、
コックかボールバルブか。


ちょっと苦しい曲げ方になっているだろうか。



ドレンアップなどというモノは無いから
そのまま自然勾配で隣室へ。

壁の向こうがどうなっているかは
わからない。



天吊形って、数があんまり出ないからなのかなぁ。

床置形をそのまま吊ってる感がありあり。


エアコンの天吊形くらいの形状には
してみてほしいのだけれども。
(「天吊ファンコイル」おわり)
posted by けろ at 23:40| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月10日

相方を探しちゃうんだ

天井を見上げると
結構いるヤツ。


まあ、いろいろあるんだけれども、
「建築機械設備設計」を生業としているワタクシとしては
やはり吹出口・吸込口が
真っ先に意識に留まるのである。


23041001.JPG


ファンコイルユニットかファンコンベクターかは判別できないけれども
いかにも放熱器用の給気口・排気口と思しき開口が並ぶ。



で、これを見ると、
ペアリングしたくなってしまうのである。

なんちゃら小説とかマンガとか
そういうモノじゃあなくって。



吹出口と吸込口の「ペア」が必ずしも有るとは限らない。

でも、天井隠蔽ダクトタイプのファンコイルならば
必ず有るはずなのだ。

吸込みと吹出は、1対1とは限らない。
そのあたりも、関心の対象なのである。



さて、上の写真、
どう見れば良いだろうか?



中央の正方形のものが吸込口で
窓際に並ぶブリーズラインが吹出口というのが
ありがちな組み合わせだろうか。

吸込み1個に対して、吹出し3個。

そのあいだのどこかに、本体が埋まっている、と。
でも天井点検口は見当たらないし、
そもそもこの高さの吹き抜け上部では
点検のしようもない。

さて、そこんところは、どうなっているのか。

疑問は次々と湧いてくるものである。



右列の幅広のものは、
形状としてはファンコイル(またはファンコンベクター)付属の
吸込口である。

では、相方は?


23041002.JPG


すると、吹き抜けの向こう側、
2階床がある部分に
相方とおぼしき吹出口っぽいものがあるのに気づく。


天井点検口もあるけれど、
天井内にあるだろう放熱器本体は
少々離れた位置になるのではあるまいか。

そんな想像もしてみたくなる。



ちなみにその下、1階部分の天井はこんな感じだ。


23041003.JPG


いかにもの吹出しと、奥にある吸込みのペアは
大変わかりやすい。


間にあるアネモが何に属するのか、
それは不明。


ただ、おそらくファンコイルとは別の系統であろうね。

ロスナイ換気でも入っているか、
別途外調機があって、その吹出口か。


想像するための材料を得るためには
他のいろんな部分を見てみる必要があるだろう。



他の場所も見てみる。


23041004.JPG


とにかく、この建物の基本構成は
天井隠蔽形のファンコイルユニット(またはファンコンベクター)による
空調だということは確かなようだ。



このあたりになると、ペアもたいそうわかりやすい。


23041005.JPG

点検口も、比較的良い位置(配管接続部を触りやすい場所)に
あるようだ。



吸込口には
内部にパネルフィルターも仕込まれている。


23041006.JPG


なかなか、良きかな。


となると、
このフィルターがどのくらい清掃されているのか
そっちの方に関心が移っていく。


じつはこの建物、
いろんな展示物があったり、
実習室があったり、
するのである。

本来の目的はそっちにある。


が、ついつい、天井を見てしまうと
そうじゃない部分にばかり
意識と思考と歓心が持っていかれてしまうのだ。


まあ、それはそれで良かろう!
(「相方を探しちゃうんだ」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月09日

表示が無いとわからない

数十年前の「せつび」は
人々の目の前から消えてしまっているものも多い。


たとえば。


23040901.JPG


こういう類のモノは
こんな感じで表示が無ければ
それが一体「何」なのか、わからない。



「まあ、ストーブだな」とはわかるのだけれど
それを指し示す名詞がわからないと
何とも表現のしようがないのだ。



ルンペンストーブ



この名称さえわかれば
あとは調べようがあるというものだ。



その点、ここはすこぶる親切であった。



炭箱、十能、ストーブ台、チリトリ、デレッキ



1つ1つ名称とちっちゃな解説がついていて
ありがたいのである。



古い古い人から

「昔は親父にデレッキでぶたれたもんだ」

なんて話も聞くことがある。



ああ、デレッキって、これなんね。

名詞があってこそ、通じるものなのだ。



だからね、単語を覚えるのって
すんごく大事なのだ。

外国語学習にせよ、
母国語にせよ。



語彙が少ないということは
それだけ表現にも記憶にも難儀するということなのだから。

思考・考察の深さにも影響する。



専門用語がわからないと、
会話にならない・ついていけない。



それと同じで、
日常用語であったとしても
「ことば」は重要なのだ。


そういう意味でも、
ある言語を禁止するとか、強制するとか、
そういう行為は非常にエグいものなのである。


そゆことやってる国家も
少なからずある(我が国も曾てはそうであった)のだけれど。



「ことば」は、大切に!
(「表示が無いとわからない」おわり)
posted by けろ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月07日

室外機と野菜

テラス、じゃない
バルコニー、でもない
屋根があるから、ベランダっていうのが
正しい、らしい。


そんな場所に置かれた、室外機。と、野菜。


23040701.JPG


野菜を置く場所に、
ちょうど良かったんだろうなぁ〜。


物干しもできそうだし、
便利なベランダ。



上下があって、背面も壁面だから
室外機の吐出側にはフードが取り付けてある。

防雪用というよりは、風向変換のための、フード。



しっかりと基礎も設けられていて、
その足元には人参が並ぶ。


23040702.JPG


なかなかシュールな絵面ではないかな!?



背面を通る冷媒管は
金属製のしっかりしたスリムダクト内に納められていて
それなりに費用がかけられている。


23040703.JPG


人が出入りする前提だからか、
室外機本体もフェンスで囲われているのだけれども
こういうモノがあると
「ぶら下がる」人物が居ると見える。

実績があるからこその
注意書きなんだろう。



ぶらさがら
ないでください



ちょっと、一見して意味がわかりづらい気もする。


ブラサガラ って、何よ?

ブラタモリの親戚かい?



ぶらさがらないで
ください


と書くか、
ぶら下がってる絵でも描いて
赤いバツ印でも重ねておいたほうが
わかりやすくない?



もっとも、
こういう所にぶら下がろうとする人物は
こういう注意書きを見て思いとどまるようなことは
無いような気がする。


「注意書き」は大抵、
ほんとうに注意したい人には届かないものなのだと思う。

もっと他に効果的な手段を
取る必要があるんじゃないかと思うんだけど、
どうだろうね。



「トイレを汚さないでください」


と書くよりも


「いつもキレイに使ってくださってありがとう」


って書いたほうが届きやすいとか、



両目のイラストを貼っておくと
なんとなく見られている感じがして
悪さをされにくくなるとか



「盗まれるほど大人気のトイレットペーパー、
 売店で1ロール500円で販売しています」

と書いたら盗難が減ったとか、


きっといろんな知恵がこれからも開発されてくることだろう。



このフェンス、
野菜を干すのに良さそうだなぁ
なんて思うのは、不謹慎だろうか。

人じゃないなら、オッケーだよね?
(「室外機と野菜」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月04日

そこに並んでるんだね

上を、見上げる。



そう。ワタクシはいつだって
上を見るのだ。



上昇志向だって? ちゃうちゃう。


アホみたいに上を見上げてるのが好きやってん。


いや、実際のところアホなんやけどな。



すると、いろいろ見えるのだ。

ああ、あんなとろこに室外機が並んどるんねって。


23040401.JPG



「みっともないわぁ。パネルで目隠ししちゃお」

なんて隠してないところは潔い。


せっかくの空調効率を
見映えだけのために犠牲にしてしまうのは残念だから。



見映えを重視したいのであれば、
そういう無理をしないで置ける場所を
あらかじめ計画しておくのが本来の姿なのだから。



でもメンテするには、
少々怖そうな場所かもしれない。

高所なんちゃらのケがあるワタクシには
ちょいと厳しいかな。



あんなところに調査に行かんで済むことを
願うものである。

ま、仕事だったらやっぱり行くんだけどね。
(「そこに並んでるんだね」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月30日

寒太郎じゃないよ

とある建物の壁面に並ぶ室外機。


23033001.JPG


あるものは庇の上に、
あるものは外壁に
そしてあるものはフェンスで囲われた地上に。



壁面に並ぶは、北風小僧の……


「寒太郎」じゃないのだ。

東芝さんの「暖太郎」なのだ。



冬でも暖房バッチリ! という製品なのだ。



冬期は冷たい外気中から熱エネルギーを無理やり掻き集めて
室内を暖房しようとするので
エアコンの性能がガタ落ちとなる。

落ちるどころか限界を超えてしまって
あんまり外が寒いと「暖房できましぇん」となってしまう。



でもエアコン各社は懸命に開発を続けて
寒冷地仕様の暖房強化型を次々と製品化して
今では外気温がマイナス20℃であっても
室内をしっかりと暖房できる。



だから、建物やガラスの断熱性能の向上とも相まって
北海道を含めて日本国内たいていのところでは
エアコンのみで冷暖房をすることができるようになっている。


そういう時代になっているのだ。


まあそれでも、
燃焼機器の需要が無くなることはないだろう。
今でも薪ストーブや暖炉を好む人が居るように
燃焼系の暖房機や
温水暖房をご所望になる方もおられるのだ。


でも、パッケージ形空気調和機の伸展は
目を見張るばかりである。


設備設計者としては、少々寂しい面もあるけれど
ま、計算の面倒臭さはかなり減ずるかな。



がんばれ! 暖太郎。



各社、いろんな名称をつけているのだ。

暖太郎のほかに、
ズバ暖、スゴ暖、メガ暖、暖ガン、フル暖、ゴク暖、……。


いろいろ、考えるよね。すごいね。
(「寒太郎じゃないよ」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月25日

床暖ヘッダー

天井の中を覗いたら、
床暖のヘッダーがあったよ。


23032501.JPG


見づらいんだけれども、
往きと還りの2本が並べてあって
それぞれから細い樹脂管が何本も伸びているんだよ。


1本1本の配管にはコックが取り付けてあって
系統ごとに開け締めできるようになっているよ。


と言っても、どこかで水漏れとかしてない限り
閉めてる様子を見たことはないけれど。


やろうと思えば
室内の暖まり具合に応じて
多少流量を絞ってやるとか、
この系統は全閉ねとか
できなくはない。


多少、省エネに寄与する場合もあるかもしれない。
ないかもしれない。



さて、1階の天井内に
2階床用の床暖ヘッダーがあって
2階床に埋設される樹脂管が伸びているわけなのだが
樹脂管の施工位置によっては


「水平区画が取れてないじゃん」


ってことも有り得るので注意が必要だ。



この建物はそんなに大きくないから
そもそも水平区画が無いから
問題ないんだけれども。



ダクトだと「FD要る?」って気になるんだけど
配管だとうっかりしがち。

まして、こういう埋設物になると、ね。
(「床暖ヘッダー」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月24日

ガス焚き温水発生機

燃焼機器には、主として油焚きとガス焚きとがある。

貯蔵性という観点であれば、油が良いことだろう。
ガスもバルクタンクで貯蔵できるけれど
液化するには高圧が必要だし
可燃性ガスの取り扱いには注意も必要だし。

災害時にも自前の貯蔵燃料で稼働できるなら
何かと助かるであろう。


都市ガスの供給があるのであれば、
ガス焚きにしておくと給油の手配・手間はかからない。

そういう便利さはある。


災害時には断水や停電と同様に
断ガスとなる可能性はある。



さて、ちょいと見かけた
ガス焚きの真空式温水発生機。


23032401.JPG


ガス管が黄色く塗ってあるので
すこぶるわかりやすい。

フレキシブルジョイントの前でも後でも
床から支持を取ってあるので
フレキの意味があるのか少々疑問ではある。

結構、こういう施工をちょくちょく見かける気がする。



このガスは、都市ガスのようで
メーターを介して送られてきている。


23032402.JPG


下に大きなメーター、上に小さいやつ。

厨房用と空調用とで料金体系が違うのだろう。
供給者の料金設定によって、
メーターの数が増える場合がある。

電気や水道も同様だけど。



23032403.JPG


と思ったら、違った。


小さいのがGHP系統で、
大きいのが温水発生機系統だったようだ。



冷暖房に使う分と、
給湯・暖房に使う分とで
料金が異なるようだ。



たま〜に、
配管の用途によって違う色で塗装してあることがある。


系統を追いかけるには、
すごくわかりやすくて嬉しいのだ。


都市ガスのように、供給者の責任施工のような場合には
やりやすいだろうけれども
そうじゃない場合には
かなり面倒くさいだろうなぁとも思う。

機械室内だけじゃなくて、
天井内やPS内、ピット内なんかで
はっきり色分けされていると
すごくありがたいんだけれども
いつでも必要となるわけでもなし、
かかる手間やコストを鑑みると
難しいのかもしれないねぇ。
(「ガス焚き温水発生機」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月20日

曲面パネルヒーター

温水パネルヒーターって、
曲面のものもあるんだよね。



あんまり見ないけど。



23032001.JPG



いかにも、高そうじゃない?

フツーの真っ直ぐなパネルと比べると
加工も大変そうだし。

躯体(や内装仕上げ)の曲率に合わせて
特注で作ってもらわなくちゃならない。



せっかくの曲面の壁を一部隠しちゃうわけだけど、
それでも敢えて、
曲面パネルを使いたかったんだろうなぁ。



通路に据えてあるからか、
表面に何やかや擦ってしまっているようだ。


好みの問題もあるけれど、
実用的に ? と思えなくもない。



どうでしょ?


こういうの、お好き?
(「曲面パネルヒーター」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月17日

ドレンは自然にゃ上がらない

厨房内に、エアコンが吊ってあった。


23031701.JPG


ぴっかぴかの、ステンレスボディ。


そんなに軽くもない天吊機器だから、
ちゃんとダブルナットで吊ってあるのだ。



ドレン配管にラッキングするために
フィルターが邪魔でずらしてあるのは、ご愛嬌。


……って、ホントはそこまでちゃんと考えて
計画すべきだった、というわけなんだけど、ね。



ま、「思ってたのと違う」っていう現象は
無いほうがよいけれど、それでいて結構あるものだ。

特に、一品生産モノの建築においては。



白い天井仕上げに合わせて、
吊り棒も白く塗ってある。


23031702.JPG


さすがに、
ワッシャーとナットは
塗らんでも構わんよね。



ちょっとずらされたフィルターが
痛々しい。



ところでこの機器、
ドレンアップ内蔵じゃないんだ。


だから、滴ってきた結露水を一度受けて
ポンプアップしてあげなきゃならない。


で、こうなる。


23031703.JPG



もうちょっと、このドレンアップ装置が
デザイン的に何とかならんのかと思ってしまうが、
メーカーさんとしても、
そんなところにリソースを割いてはいないのだろう。



ドレン管に対するステンレスラッキングも、
要らないんじゃないか、もちょっと簡素な保温でいいんじゃないかと
思うんだけれども、
国交省の標準仕様(昔は共通仕様と呼んだ)には
こうなってるから仕方ないのだろう。



最近の室内機だと、
たいていはドレンアップ装置内蔵になっているから
あまり気にしなくて良い。


が、壁掛形や、厨房用天吊形などの場合には
「別途オプション」となっているので
気をつけたほうがいいかも。
(メーカーによっても多少異なる)



「ドレン」と呼びならわされるけれども、
要は排水なのである。


万有引力の法則によって
低い方へ流れるだけなのである。


それに逆らおうとすれば、
一時的に溜めておく水槽と、
動力で汲み上げるポンプとを備えた
「ドレンアップ装置」が必要になるのだ。


物理法則には、逆らえないのだ。
(「ドレンは自然にゃ上がらない」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月13日

そこだけ融けない

雪国には、「マンホールトラップ」がある。


いや、設備用語じゃないんだ。
車乗りが「罠にハマる」という意味で使うこともあろう。


道路に数多存在するマンホールの蓋なのだけれども
下水道の熱が蓋上の雪を融かし、
しかし蓋以外の路面は融けないがために
蓋の部分だけ穴があいたようになる。


そこにタイヤがハマると
ガコッとなるのだ。


前面のエアロパーツなんか、
すぐにやられるし
ホイールカバーが外れてしまったりもする。


厄介な存在だ。



「断熱マンホール」という発想があって
研究も続けられているようだけれども
未だ満足に実用化されたという話も聞かない。



車としては、それが厄介なのであるが、
歩行者にとってはどうだろう。



雪と氷でツルツルになった歩道でも
マンホール部分だけは滑らずに済む、
そんなこともあるだろう。


穴があんまり深いと、
歩きにくいけれど。



それとは別に、
歩行者向けのマンホールトラップも
できてしまう。



23031301.JPG



レンガで舗装された通路には
たぶんロードヒーティングが施されているのだ。


だから、歩きやすいのだ。



けれども、マンホールのフタ部分だけには
ヒーティングが無い。


だから、そこだけ融けないのだ。



暗い時間帯で、
よく下を見ないであるいていると
蓋の上だけツルツルになっていて
スッテンコロリン、転びかねないのである。


水は、凍るとホントに厄介なものである。
冷たくて、キレイで、というだけの存在ではないのだ。
(「そこだけ融けない」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月12日

埋設のような形の地上タンク

屋外露出の重油タンク。


23031201.JPG


立派なコンクリート製の防油堤がついていて
欠けているとはいえ、階段まで造られている
そんなタンク。



でも、形が地下埋設タンクそのままのような感じ。


もちろん、コンクリート架台じゃなくて鋼製架台だし
カーブしてるハシゴがついているんだけれども。



ま、スペースがあるならば
埋めるよりも安価に整備できることだろう。


見た目は目立つかもしれないけれど
横とか裏とか、
それほど気にならないところに据えれば
なんてこと無いのだ。


劣化状況は一目瞭然だし、
漏洩してもすぐわかるし、
良いこと尽くめなのだ!
(「埋設のような形の地上タンク」おわり)
posted by けろ at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月28日

存在に気づきにくい?

白い面が主で、一部黒い溝がある仕上げの天井。


23022801.JPG


ダウンライトや非常照明、吹出口、スプリンクラヘッドなどが
レイアウトされている。



天井が高くなっている部分には
風速を上げて給気できるように
ノズル状の吹き出しも設けられているようだ。


23022802.JPG


よぉく見ないと、見落としそうかも。


単体では目立つはずの大きな吸込口も
うまく梁型っぽい場所に仕込んで隠してある感じ。



意識している感じがするなぁ。



ダウンライトの輝度が結構あるものだから、
ノズルがうまく写らない。


23022803.JPG


そのくらい、存在感を消している。



「なんか邪魔だから、とりあえず隠せ」



というんじゃなくって、
建築の仕上げと設備のシステムを理解した上で
イイ感じで嵌め込むことができたら
いろんなところがスッキリしそう。
(「存在に気づきにくい?」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月25日

隠れてる冷却塔

タイル貼りの外装があって、
躯体の下面になった部分の劣化が目立つなぁと
思ったのである。


どうしても雨だれなどがついて
かといって、上面のように笠木や防水があるわけでもないので
塗装などの仕上げがどんどん劣化していってしまう。

冬は凍ったりするんだろうし。


建築の外装も、いろいろ大変だなぁと
他人事のように思っていたのだけれども。


23022501.JPG


おお、向こうにおはしますは、
天下の冷却塔殿ではござらぬか。

角型でござるな。

モーターへと延びる電線管のプリカが見えて
ようやく気づいたくらいにして。


もっと近づけてから、
もちょっとたわみをもたせて設けないかな?

そんなことも思ったりして。



ま、100人いたら100人とも、
存在には気づかないことだろう。

それで、いいのだ。



ギョーカイの人間だけが
「あるなぁ」と気づくだけなのだ。
(「隠れてる冷却塔」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月18日

屋根のあるタンク

灯油タンク。


なかなか、堂々としている。


23021801.JPG


そして、屋根付きになっている。



雪が積もった時に、
給油口や通気口を塞がないように。

油面計が埋まって見えなくならないように。

そんな目的なんだろう。



ただ、よく見かけるものは
屋根が斜めになっている。

そのほうが、雪が落ちやすそうだし。


でもここのやつはほぼ水平だ。



それほど雪が積もらない場所なのかな。



給油口部分も、油面計部分も、
また灯油の取り出し管の部分も、
ずいぶんと厳重な造りになっている。

がっちりガードしてある感じ。



ひと冬に、「灯油盗まれた」という報道は
ちょくちょく耳にするから
このように対策しておくに越したことはない。


結構費用は余計にかかるけどね。



こういう対策の無いタンクも多く見かけるから
対策してあれば、盗まれにくいだろうことは予想できる。

「念のため」は、大事なことだ。



あるいは、これらの対策を見て
盗みを思いとどまるとしたら
犯罪を犯さなくて済むのかもしれないし。



ま、そんなのお構いなしに
ここがダメなら他の標的を探すだけの輩もいるだろうけど。



脇の盤は、タンクとは関係ない。


「レントゲン盤」と書いてあるね。


集団検診などでレントゲン車に電源を供給できるように
設けられている盤なんだろう。


当然、電気も盗まれたくないから
カギがかかっている。



タンクと盤、関係ないとは言え、
この近さは少々気になるなぁ。



気持ち的には、
もうちょっと離れた場所に設けたかったような気がするんだ。


どうかな?
(「屋根のあるタンク」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月15日

厚みのあるやつ

昔はさあ、
照明のスイッチもコンセントも
ロスナイなんかのスイッチも
厚みの少ない、平べったいスイッチしかなかったよね。



エアコンのリモコンも、
厚みをなるべく抑えた
慎み深い形状だったよね。



でもさ、
今は、こんなにガッチリしているんだ。


23021501.JPG


アイシンのガスヒーポンと、
三菱電機のロスナイと、
それぞれのリモコンスイッチの、
なんと堂々たること!


しっかりした厚みを持っていて
その存在感は抜群である。


右にある照明スイッチが
とても慎ましやかに見えるくらい。



それぞれの位置関係が
微妙にずれていて
ビシッッッッッッと揃っていないのは
ご愛嬌ってなもんだ。



このリモコン、
どんどん値段が上がっていくよね。

もう、ちょっとしたタブレットのようである。
(「厚みのあるやつ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月09日

鳩よけドレンよけ

室外機の2段積み。


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よっぽど鳩が止まるのか、
上段の機器上部には、鳩よけのトゲトゲ。



ま、たしかに下方が糞だらけになるのは好ましくはない。

奴らは特段何も気にせずに、
止まりたいから止まり、
ヒりたいからヒる。


それを迷惑とするならば、
人間側でこういうモノを設置して、防止するしかない。

話の通じる相手じゃないからね。



近頃の、回転寿司その他飲食店におけるテロ事件を鑑みるに
鳩たちと同様に捉えるしかないのでは、と
思わざるをえない。


「そういうものだ」と。



2段積みの、上段と下段とのあいだには、
鉄板(なにかのトレイ?)が吊るしてある。


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室外機を2段積みすると、
上の機器から出たドレンやら融けた雪やらが凍って
下の機器を害することがあるのだけれど
それを防止するため? かもしれない。


いかにも後付けだから、
何か問題があったに違いないのだ。


鳩かもしれないけど。



と思って下を見ると、
下にも鉄板が取り付けてある。


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ってことは、鳩じゃないかも。



垂れた水分が、
コンクリート床の表面をスケートリンクにしないため
なのかも。


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鉄板のお陰で、
写真右方向に流れていかなくて済んでいるみたいだし。



この室外機、
結構重たいやつだと思うんだけれど
それ2台分と架台の重さが
細っちい4本のねじ棒で支えられているんやね。


転倒防止の壁つなぎも見当たらないようだけど
転倒しない? 大丈夫?



ちょっと、気になってしまった。



鳩もドレンも、
話が通じる相手ではない。



鳩は鳩なりの生き方で生きている。
それぞれの気分の趣くままに行動する。

何かを言って聞かせるような余地はない。
だから、何らかの措置を講じる必要がある。

仕方がないのだ。



ドレンも、
条件が揃えば勝手に出てくる。

物理的現象であるからして
話が通じるとかどうとか言うレベルではない。

もう、出ちゃう前提で構えるしかない。

最初は考えていなかったとしても、
出てきてしまった時点で

「ああ、出るのね」

と受け入れて、
そこに不都合があるならば、
相応の対策をとるしかない。

これもまた、仕方がないのだ。



昨今の、数々の、飲食店テロ事件。



これもね、もう、しょーがない。

「そんなもんだ」

そういう前提で、考えておくしか
ないんじゃないか。



モラル向上やら厳罰化やら監視強化やら、
そういう次元じゃないんじゃなかろうか。


鳩が物理的に止まれない状況にするとか、
ドレンが出ても支障ないように受け流すとか、
そんな対策をするしかないんじゃないか。



ごく僅かかもしれないけれど、
一定程度、やらかしてしまう人物は存在するのだ。



たいていの人は、
人の家に勝手に入ったりしない。
宅内を物色して何かを盗んでいったりしない。


でも、極僅かかもしれないけれど、
そういうコトをする人間は、存在する。

だから、戸締まりをしましょう。カギは掛けましょう。

もう、理屈じゃないんだ。
被害の可能性を減らしたいなら、
そのほうが無難だ、ってだけなんだ。



露出の多い格好の女性が居たとして、
ドギマギしたり目のやり場に困ったりするかもしれないけれど
大抵の男性は、決して襲ったりしないのだ。

でも中には、前後見境なく興奮して襲いかかる、
或いはこっそり物陰に連れ込もうとする、
若しくは車で拉致する、
そういう者も皆無ではない。

だとすると、自衛のために何らかの対策をすることは
やはり必要なんじゃないか。

襲うヤツが悪いのであって、
襲われる人は全く悪くはないのだけれども
でも、仕方がない。
そーいう輩が、僅かなりとも存在する以上は。

日本は世界各国の中では、
比較的安全とは言われているし、
実際にそうなんだろうけれども、
だからと言って絶対的に安全というわけでもない。



普段から仲良く他国と付き合っていれば
絶対に戦争になることはないし、
だから武力とか軍事力とかそういうものは無くしてしまおう。


理想的には、わかる。

けれども、その理屈が、そういう話が、
必ずしも通じるとは、限らない。

どの程度必要かという議論は当然あるけれども
「全く無し」というわけにも、いかないのだ。

露宇戦争に限らず、
世界各地で戦争(紛争、軍事衝突、内乱、内戦など用語はさまざま)が
現に進行中であるからして
「キレイゴト」だけでは済まないのも確かなのである。


警察だって、警備員だって、防犯カメラだって、刑務所だって、
必要なのだ。

みんながちゃんと生きているならば、
そんなものは全然必要ないはずなんだけど。


その「ちゃんと」という定義自体が
人によって異なるのだから、
時として衝突が起こり、犯罪も生じ、戦争にもなる。


困ったもんだ。


けど、それがニンゲンなんだろうね。


鳩やドレンなんて、
カワイイもんである。
(「鳩よけドレンよけ」おわり)
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2023年01月30日

鋳鉄製放熱器

めっきりみかけなくなったものの一つ。


鋳鉄製の放熱器、である。


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ちゃんと窓下に合わせて設置されていて
コールドドラフトの防止に役立っている。



イマドキ珍しい、蒸気暖房である。



右側の立上げ管から蒸気が供給されて
黒いアングル形の放熱器弁で開度調整しつつ
鋳物の中で放熱して凝結して湯になる。


それを左下の放熱器トラップ(これもアングル形)で分離して
還水管へ戻し、最終的に還水槽まで戻す。



すっかり見かけなくなった蒸気暖房システムである。



写真では13枚接続されているが、
必要放熱量に応じてこの枚数を変えるわけである。



ちょいと斜めから見てみると
全体像がわかりやすいだろうか。


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これ、かなーり重たいのである。

床置形の放熱器だけれども
転倒防止用に壁から支えるための金物もついている。
設備耐震云々が言われるようになって以降、
苦肉の策っぽい作りである。

倒れたやつに足でも挟まれたら大変だし、ね。



縦に5つの柱があることから
「五細柱」の放熱器という。


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二細柱とか三細柱とか、
いろんなタイプがあったようだけれど
もう、製造所も少ないんだろうな。



見かけることがあったら、
ぜひ記念に撮っておきたいものである。



もちろん、「事情が許せば」であって
周囲の迷惑や奇異な目を一切無視して撮るようなものではない。



この写真は?



改修工事の調査なのだから
正当な業務である。
(「鋳鉄製放熱器」おわり)
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2023年01月20日

ペリメーターの設備

ちょっと時間調整に座っていた。


大きな開口部を有するスペースである。



窓ガラスからのコールドドラフトで冷えるから、
それに抗うべく温水パネルヒーターが据えられていた。


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あまり背の高くないやつ。

そのかわり、ギザギザのフィンをつけて
放熱面積を大きくしてある、そんなヒーター。



ここで上昇気流を作ってやって
コールドドラフトに対抗するのである。


手前の椅子に座っていても
冷感は感じなくて済むのである。



ちょっと視線を下げてみようか。


23012002.JPG


床スラブに、しっかりとボルト・ナットで留め付けてある。
かなり、がっしりと据えてある。

これなら、地震動で転倒することは有り得なさそうだ。



踏んだり蹴ったりする輩がいたら……。

ま、その程度によるかな。


フツーの人は、そんなことしない。

フツーじゃない人は、するかもしれない。


頻度と程度、それに尽きるだろう。



今度は、上を見てみる。


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上部には、ブリーズラインからの温風が(たぶん夏は冷風)
吹き出すようになっている。


が。



ちと、開口部から遠すぎるかな。

「ペリメーター負荷処理」という観点からすると、
もうちょっとガラス面に近い部分から
吹き出したいという気がする。


けれど、まあ、そこまでこだわるものでもないかな。

なんか、支障でもあったんだろう。
それか、特に気にしなかっただけかも。


上から温風、
下からヒーター。



ペリメーターの設備の基本、のはずだけれども。



マルチパッケージが当たり前になりつつある現代、
こういう設備も「古い」ものになっていくのかも。



上は天井隠蔽ダクト接続形パッケージからの空気を
ブリーズラインで、
下は電気の放熱器で


っていうのは、今後も残りそうかな。



躯体+断熱材 の断熱効果に匹敵する
超高性能のガラスでも出てくるようになると
そんなモノたちも、不要になってくるのかもしれないね。
(「ペリメーターの設備」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする