室外機の2段積み。
よっぽど鳩が止まるのか、
上段の機器上部には、鳩よけのトゲトゲ。
ま、たしかに下方が糞だらけになるのは好ましくはない。
奴らは特段何も気にせずに、
止まりたいから止まり、
ヒりたいからヒる。
それを迷惑とするならば、
人間側でこういうモノを設置して、防止するしかない。
話の通じる相手じゃないからね。
近頃の、回転寿司その他飲食店におけるテロ事件を鑑みるに
鳩たちと同様に捉えるしかないのでは、と
思わざるをえない。
「そういうものだ」と。
2段積みの、上段と下段とのあいだには、
鉄板(なにかのトレイ?)が吊るしてある。
室外機を2段積みすると、
上の機器から出たドレンやら融けた雪やらが凍って
下の機器を害することがあるのだけれど
それを防止するため? かもしれない。
いかにも後付けだから、
何か問題があったに違いないのだ。
鳩かもしれないけど。
と思って下を見ると、
下にも鉄板が取り付けてある。
ってことは、鳩じゃないかも。
垂れた水分が、
コンクリート床の表面をスケートリンクにしないため
なのかも。
鉄板のお陰で、
写真右方向に流れていかなくて済んでいるみたいだし。
この室外機、
結構重たいやつだと思うんだけれど
それ2台分と架台の重さが
細っちい4本のねじ棒で支えられているんやね。
転倒防止の壁つなぎも見当たらないようだけど
転倒しない? 大丈夫?
ちょっと、気になってしまった。
鳩もドレンも、
話が通じる相手ではない。
鳩は鳩なりの生き方で生きている。
それぞれの気分の趣くままに行動する。
何かを言って聞かせるような余地はない。
だから、何らかの措置を講じる必要がある。
仕方がないのだ。
ドレンも、
条件が揃えば勝手に出てくる。
物理的現象であるからして
話が通じるとかどうとか言うレベルではない。
もう、出ちゃう前提で構えるしかない。
最初は考えていなかったとしても、
出てきてしまった時点で
「ああ、出るのね」
と受け入れて、
そこに不都合があるならば、
相応の対策をとるしかない。
これもまた、仕方がないのだ。
昨今の、数々の、飲食店テロ事件。
これもね、もう、しょーがない。
「そんなもんだ」
そういう前提で、考えておくしか
ないんじゃないか。
モラル向上やら厳罰化やら監視強化やら、
そういう次元じゃないんじゃなかろうか。
鳩が物理的に止まれない状況にするとか、
ドレンが出ても支障ないように受け流すとか、
そんな対策をするしかないんじゃないか。
ごく僅かかもしれないけれど、
一定程度、やらかしてしまう人物は存在するのだ。
たいていの人は、
人の家に勝手に入ったりしない。
宅内を物色して何かを盗んでいったりしない。
でも、極僅かかもしれないけれど、
そういうコトをする人間は、存在する。
だから、戸締まりをしましょう。カギは掛けましょう。
もう、理屈じゃないんだ。
被害の可能性を減らしたいなら、
そのほうが無難だ、ってだけなんだ。
露出の多い格好の女性が居たとして、
ドギマギしたり目のやり場に困ったりするかもしれないけれど
大抵の男性は、決して襲ったりしないのだ。
でも中には、前後見境なく興奮して襲いかかる、
或いはこっそり物陰に連れ込もうとする、
若しくは車で拉致する、
そういう者も皆無ではない。
だとすると、自衛のために何らかの対策をすることは
やはり必要なんじゃないか。
襲うヤツが悪いのであって、
襲われる人は全く悪くはないのだけれども
でも、仕方がない。
そーいう輩が、僅かなりとも存在する以上は。
日本は世界各国の中では、
比較的安全とは言われているし、
実際にそうなんだろうけれども、
だからと言って絶対的に安全というわけでもない。
普段から仲良く他国と付き合っていれば
絶対に戦争になることはないし、
だから武力とか軍事力とかそういうものは無くしてしまおう。
理想的には、わかる。
けれども、その理屈が、そういう話が、
必ずしも通じるとは、限らない。
どの程度必要かという議論は当然あるけれども
「全く無し」というわけにも、いかないのだ。
露宇戦争に限らず、
世界各地で戦争(紛争、軍事衝突、内乱、内戦など用語はさまざま)が
現に進行中であるからして
「キレイゴト」だけでは済まないのも確かなのである。
警察だって、警備員だって、防犯カメラだって、刑務所だって、
必要なのだ。
みんながちゃんと生きているならば、
そんなものは全然必要ないはずなんだけど。
その「ちゃんと」という定義自体が
人によって異なるのだから、
時として衝突が起こり、犯罪も生じ、戦争にもなる。
困ったもんだ。
けど、それがニンゲンなんだろうね。
鳩やドレンなんて、
カワイイもんである。
(「鳩よけドレンよけ」おわり)