2023年08月01日

転倒防止に

通路に置かれた、エアコンの床置形室内機。


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こんな透明パネルで覆われている通路だからして、
温室みたいなもんだ。

そこを冷やそうってったって、
なかなか厳しいよね。

そう思いつつも、エアコンの恩恵を受けて
外界よりもよほど涼しい通路をゆく。



床置形の本体下部には架台が設けられていて
ボルトナットでガッチリと留められている。


とともに、転倒防止の一環として
上部はワイヤーで留めてあるのが、わかるだろうか。



もうちょっと近寄ってみないと、
見づらいだろう。


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上部鉄骨から、ワイヤーを張ってある。


本体にどう繋げられているものかは、
他のお客さんも通る中では
じろじろ見るわけにもいかなかった。

ま、仕方ない。



冷媒管とドレン管とは
ラッキング内に収められている。


23080103.JPG


普段は誰にも見てもらえないだろうけれど、
ギョーカイ人としては、見ておかないとね!


見たからどうにかなるとか言うわけじゃ
ないんだけどね。
(「転倒防止に」おわり)
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2023年07月29日

厳重に防護

実験施設群の中に、
なかなか面白い形態の冷却塔を見つけた。


23072901.JPG


見た感じ冷却塔の形態なんだけれども
実際に何に使われているのかは不明。


たぶん、なにかの循環水の冷却用だよね?



それにしても、ずいぶんと厳重な防護措置が講じられている。


上部に傘を被せてあるし、
周囲を単管で組んだ格子で覆っている。


冬期には、ブルーシートでもかけておくのかしらん。



傘は、何のため?


脇に生えた樹木から
葉っぱがハラハラと入ってきてしまうのを
防いでいるのかどうだか。



ここまでやってるのは
あんまり見かけないなぁ。
(「厳重に防護」おわり)
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2023年07月08日

客室の空調

とある街のとある客室にて。


珍しく、壁面、しかも玄関前の下がり天井ではない部分に
ノズル。


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壁についている古いタイプのリモコンを見るに、
ファンコイル用だよね?



かと思うと、窓台には


23070802.JPG


んんん。


ファンコイルは、こっちじゃね?



となると、ノズルは何じゃい。


あっちにも、ファンコイルがあるのかい。

それとも、ノズルは外調機からの給気用かな。


なんか、それっぽいかなぁ。

実情は、不明。



いずれにしても、イマドキの造りではない。

ふた昔くらい前の造りかな。



宿に着き、寛ぐついでに
ついつい眺めちゃうんだよねぇ。
(「客室の空調」おわり)
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2023年07月03日

直暖放熱器

通りがかりに、
ちょうど通行人も居なかったものだから
撮らせてもらいましたよ。



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横とか裏とか下面とか
じっくり観察しなかったから
あとで写真を見てみて、思った。


「キミは一体、何?」


直暖の放熱器であることは、わかる。
ファンの風量調整も無いから、ファンコンじゃない。
単なる、コンベクターだよね? って気はする。

何十年このかた変わらない形状だから、
それに違いないよね。



古そうだし、蒸気暖房だよね、って思ってたんだけど
ひょっとして温水?


リターン側が、ギリギリ写ってないから
わからんくなった。


トラップでも写ってりゃ、
わかりやすいのにぃ。



サーモ制御の温調弁がついているし、
温水かなあっていう気もするんだけど
蒸気でも出来るしなぁ。



まあ、いいや。



GW保温筒+綿布巻+目止め1回塗り+調合ペイント2回塗り



そんな、古い古〜い建設省共通仕様書仕様の保温が
だいぶ珍しくなった、今日この頃。
(「直暖放熱器」おわり)
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2023年07月02日

長い間ご苦労さま

古そうな建物の脇などに
ときどき骨董品を見かけることがある。


23070201.JPG


キミは、一体いつからここで働いているんだい?



出自は、東芝さんなんだね。
社名もいろいろ変わってしまったから、
キミがメーカーの関係者の手を離れてから、
何十年も経っているんじゃないかな。


「メンテナンス」なんていう単語は
キミの辞書に、載っているかい?



外装の針金は、もうグニャグニャだ。
幾年もの風雪に耐えてきた勲章だね。



据え置かれているアングル架台は
何とか形状は保たれているね。

ただ、強度的に、どのくらい健全性が残っているものか
ちょいと、わかりかねるね。



それでも、建物へ冷媒管を導入している部分には
三角コーンが置かれていて
一応、曲がりなりにも、キミが無視されてるんじゃないって
そんな雰囲気はあるよね。



どのくらい、働けているかな。

本来、新品だった時の能力は
まだ発揮できているかな。

それとも、効率が下がってきているかな。



ここまでになると、
あとは何時交換されるか、
そんな感じかな。


ま、生き物じゃないからさ、
時期が来れば「産業廃棄物」になってしまうのは
仕方がないよね。


むしろ、開店したはいいけれど
ほどなくコロナ禍の顧客激減で閉店を余儀なくされ、
まだまだ新しいのに廃棄されることになってしまったような
機器たちのことを思えば、
十分に全うしたって言えるよね。

役割を、余すところなく果たしたよって
胸を張って宣言できるよね。
(どこが胸かは、ともかくとして)



キミの姿を見かけたのも、なにかの縁。


こうやって、ネット上にその姿を留めておくことにするね。
(「長い間ご苦労さま」おわり)
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2023年06月27日

引っ込んでろって……

広々とした風景の中に建つ
木質外装の美しい建物。


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植栽がまだ植えたてだけれども
何年か経って緑が充実してきたら
かなり美しいところになることだろう。



外壁に、ガラスやらガラリやら扉やら
やっぱり木質を基調に造られている。


もうちょっと、近寄って見ようじゃないの。


23062702.JPG


あれま。



上方の、排気トップはわかるよ。
外壁からちょこっと出っ張らせるだけで
なるべく目立たないようにって。


防火上問題なければ
これで良かろうて。



問題は、このルーバーの中なのさ。



奥のほうに、室外機が大事に大事に(?)匿われているじゃないの。

ルーバーもかなり密だし。



これで、あの室外機は
満足な働きが出来るのだろうか。



「外気との熱交換」という
本来の任務を果たすことができるのだろうか。



「見た目カッコ悪いし
 引っ込んでてよね」



言わんとするところは、わかるよ。

確かにね、室外機デザインって
よろしくないよね。

カッコ良くないよね。

そりゃ、わかるよさ。



だからって、この仕打ち……。


こんなことされて

「働きが悪いね」

とか、

「能力、足りてないじゃないの?
 設備設計、どうなってるの?」

なんて、責められても
困るんよ。


こっちの責任じゃ、ないんよ。


なんでもかんでも、隠しちゃえばOKなんてことは
成立しないのだ。



引っ込めるのも、隠すのも、
別にダメだって言ってるんじゃない。


引っ込めるなら引っ込めるなりに
隠すなら隠すなりに、
設備機器の働きを考慮した上で

「適切に」

やって欲しいだけなのだ。


不適切にやっちゃったら
不適切な結果になっちゃうのだから。
(「引っ込んでろって……」おわり)
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2023年06月25日

まだ生きてるよね?

ちょっとした路地に面した建物。


いったい、いつ頃のものだろう。
昭和40年代って雰囲気?

おそらく、半世紀以上昔のものであるような気がする。



そんな建物に、後から取り付けたであろう
エアコン。


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金物の古び具合から見ても
接続する冷媒管外装の傷み具合から見ても
右側の三菱電機のやつが先に取り付けられていて
左側のパナソニックのやつが少し新しめなのだろう。

「ナショナル」じゃなくて「パナソニック」だから
まあ、そのくらいの時代ではあるわけだ。



このエアコンたちって、
まだ生きてるよね?

使われてるよね?

ファンが回っているようには見えないけど
時間帯的に、あるいは曜日的に
たまたま使用されてないだけだよね?

それとも、もう、お亡くなりに……?



照明器具も、外装も、かなり傷んでいるし
サッシも相当に古いやつのまんまだ。


これが、あと更に50年も経てば
「歴史的建造物」としてもてはやされることになるのかどうか。



建物も、ニンゲンも
古びていくものだ。

古びて、傷んで、見た目も劣化していって
やがてその役割を終えるのだ。


見目麗しいほど尊重されるのも
似ているかな。


さて、この建物は
いつまで生きて(利用されて)いくものか。
(「まだ生きてるよね?」おわり)
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2023年06月15日

冷媒管のルート

下地を仕上げにしたような内装の空間に
エアコンが据えられている。


23061501.JPG


照明器具とかスピーカーとかも写っているけれども
きょうはエアコンに絞るのだ。


よく見ないとわからないけれども、
エアコンから伸びる冷媒管がだらりと左斜め下方に伸びていて
でも下から見上げたのではわからないようになっている。


23061502.JPG


敢えて隠そうと画策しなくても
自ずと隠れるような状態なのだ。


そしてその先が……。


23061503.JPG


なぜか、ここだけ露出になっちゃって、
結構見えがかりになる部分だから
スリムダクトを被せることになった次第……なのかどうかは知らない。


なぜにここだけ壁を凹ませてあるのか。


たぶんこの冷媒管の先には屋外機があるわけで、
そのルートはここじゃなきゃダメだったんだろうか、
他所だとなにか不都合があったのだろうか、
いろいろ詮索したくなる気持ちはぐっと堪えて

「こういうものだ」

と、達観して受け入れるのが吉なのである。


「吉」なのであって「基地」ではないので
お間違い無きよう
切によろしくお頼み申し上げる次第。
(「冷媒管のルート」おわり)
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2023年06月14日

一緒に並べて

人が立ってモノを見たり操作したりする位置って
それが何であってもだいたい共通しているのだ。


だから、おのずとこのようになるはずなのである。


23061401.JPG


暖房センサー・スイッチは、裏ボックスを設けてあるタイプ。

(リビエラ、あんまりお目にかかる機会は多くはない。
 こうしてお目見えすると、なんかうれしい)

タニタの温度計・湿度計はそのまま壁につけただけだし、
数百円で購入できるもの。

エアコン用のリモコンは、
ネジなどでホルダーを留めつける形式。


それぞれ、下端を揃えた並びになっている。


上端、センター、下端、
いずれで揃えようか、
好みや美意識や几帳面さが
表現されるところなのかもしれない。


みなさんは、どれが好きですか?
(「一緒に並べて」おわり)
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2023年06月12日

給排気トップの外と内

外壁にポコポコついている、
給排気トップ。


23061201.JPG


トップがついているとなれば、
FF式の暖房機か給湯機ということになるのだが
まあ、メーカーによって形が微妙に異なるから
普段から扱い慣れていれば見分けが出来ることだろう。



でもね、ときどき形は変わるし
微妙な違いをちゃんと見分けられなかったりもするから
一応、屋内側を確認してみるに限る。



おお、外壁に向けて
給排気筒を立ち上げてから
トップを取り付けてあるのがわかるね。


23061202.JPG


更には、それを覆うカバーを作って取り付けてあるね。


そして、板で隠れた向こうには
ちゃんとFF式の温風暖房機が据えてあった。



外壁にならぶ諸々の設備関係は
必ず屋内と結びついているはずなのだけれども
時としてその繋がりやルートがわからないこともある。


このように見えている部分があると助かるのだけれど
たとえば点検口の無い天井内だとか壁内だとか
そういうところに埋め込まれていると
「ナゾ」の存在となることもあるのだ。


設備完成図がちゃんと残っていると良いのだけれど
そんなものは無いことが多い。

設備設計図は残っていたとしても
往々にして事情があって
現場で変更・修正して施工していたりするけれど
それが図面に反映されていることが少ない。
「正確に」反映されることは、まず無い。


「無い」と言い切っちゃうと、
ちゃんとしておられる施工者・監理者の皆様には申し訳ないけれども
言い切りたいくらい、ほとんどお目にかかる機会が無い。



だからこそ、
こうやって外と内とを目視できる設備は
とってもありがたいし、
愛おしくさえ、感じるものなのだよ。


(「ヘンタイ」なんて、呼ばないでっ!)
(「給排気トップの外と内」おわり)
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2023年06月10日

室外機の屋根

木外装の建物があって
その外壁に室外機が取り付けてある。


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そして、その室外機専用の小屋根が
壁掛架台とともに取り付けられている。



窓を避けて、
冷媒管は少々右下方まで伸ばされてから
屋内に取り込まれている。


そして、室内機からのドレン管は
冷媒管の貫通孔から逆に屋外へと
排出されている。


プランターに水やりも出来て、便利!

なんていうことは、なさそう。

そんなに定常的にたくさん出るわけでもないだろうから。



少し、近寄って見上げてみよう。


23061002.JPG


架台も屋根も、既製品みたい。
製品色のままである。

冷媒管用のカバーや、換気用のフードは
外装に合わせて茶色くしてあるけれどね。


まあどうせ本体がこの色だし
あまり気にすることもないかな。


メーカー保証を振り切って
本体まで塗っちゃうのはやり過ぎだし。



少し側面にも寄ってみよう。


23061003.JPG


屋根や架台の取り付き具合が
良く見える。



木板を横方向に張った外装の場合、
換気用フードを取り付けるために
別途プレートを用意してみるのも
一つの方法であろう。


金属プレートではなくて
木板でも良いのだろうけれど
反ったりなんだりということを考えると
金属のほうが何かと良いのかもしれない。
(「室外機の屋根」おわり)
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2023年06月04日

ダンボールなのに不燃

鋼板製のダクトは重い。

グラスウール製のダクトは、分厚い。
それに高い。


手軽なのは、ダンボール!



でも、ダンボールは燃えやすいし、
建築には使えないよね。


っていうコトを克服して、不燃認定を取得したやつなら
使えるじゃないか。



で、使ってあるところを見ることができた。


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ダンボールを重ね合わせてアルミ箔で覆ったもので、
断熱性もあるためダクトの保温も不要になるのだという。


軽いし、加工も楽だし、保温しなくて良いし、燃えない。


エボルダン で商標登録されているようだ。



電線の芯線を撚って絶縁テープで巻くことに替わって
コネクタで接続するようになった。

鋼管にねじ切りを施してねじ込む接続から
ハウジング継手や圧縮・拡管接続などが出てきた。

鉄板を折って加工してフランジをつけてというものから
ダンボールダクトを折ってテープを貼って出来上がりというダクトに
替わっていくのかもしれない。



「うまい、安い、早い」

は、牛丼だけの話ではなくて
建築業界にも着々と取り入れられている。

「美味い」じゃなくて「上手い」で。


……と言いたいトコロだけれども
さて、「安い」というのが「人件費だけ」となると
果たして歓迎してよいものか、どうなのか……。
(「ダンボールなのに不燃」おわり)
posted by けろ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月29日

裏側へちょいと失礼

お、見っけ。


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床置き立形の。



FF式温風暖房機も似たような形状だけれども
これは違う。


エアコンの室内機である。



ちょいと失礼して、裏側を拝見しますよっと。


23052902.JPG


ふむふむ。


冷媒管が、壁を貫通していますなあ。


当然、どこか屋外に据えてある室外機へと
つながっているのである。



ええい、見づらい。

反対側の、広いところから見てみよう。



23052903.JPG


うう、ちょいとピントがボケていた。
しかたがない。



冷媒管と電源ケーブル・制御ケーブルが
テープでぐるぐる巻きにされているのがわかる。

「共巻き」なんて呼んだりする。



ドレン管は……

少々苦しい配管になっている。



ちゃんと排水されるのであれば、
まあ、問題はあるまい。

が、うん、なかなか、苦しいね。


でもまあ、他に策も無かったんだろうさ。



いよいよとなったら、これもアリかな、と
参考にしようっと。


(良い子はまねしないでね、と注釈は書いておかなきゃね)
(「裏側へちょいと失礼」おわり)
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2023年05月22日

壁からニョキニョキ

空調空気の搬送は、
空間に応じて適切に配置されるのであるが、
時として思うような成果を得られないなんていうことも
あったりする。

そんな時には、どうしたらよいだろうか。



そんな問いに対する、一つの策なのだろうね。



とある、吹き抜け空間のこと。


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よくあるように、
壁面ノズルから吹き出す。

そんな空間なのだが。



おそらく、ちょっと届きが悪かったのであろう。

こんなふうに、改造されていた。



23052202.JPG


ノズルにぶっ刺したフレキダクトを延長して
空調空気を目的の空間へと誘っている。



壁から生えでた、チンアナゴのようだ。

まあ、ニシキアナゴでも構わんのだけれども。



針金で吊ってあるから、
折れ曲がってくることもない。


23052203.JPG



逆側から見てみても、
堂々としたものだ。


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ところで、一番奥のノズルからは
もっと長々と伸ばされていて。


23052205.JPG


どうやら、廊下部分にも送りたくて
このように細工したらしい。


23052206.JPG


本格的にダクティングしたり
下がり天井を設けたりすると
やたらと費用がかかってしまうのだけれども
この程度でも目的を果たすことはできる。


あとは、見た目の問題だけだ。



施設のグレードや、
何が見せるべきメインであるか、
改修のための予算がどの程度確保できるか、
そのあたりを勘案した結果なのであろう。



これはこれで、『有り』だよね。

新築でコレだとちょっと問題なんだろうけど。



いや待てよ?



こんな新築も、面白いんじゃないかな!?
(「壁からニョキニョキ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月19日

床面の制気口

床面に並ぶ、制気口。


23051901.JPG


フリーアクセスフロアの事務室の床だ。



「おお、床吹出し空調なのね」

と決めつけるのは早計だった。



聞くところによると、
床吹出し空調用の製品を
床吸込み口として利用しているのだとか。


23051902.JPG


天井面から給気して
床下へ還気しているんだって。


木造だから、
床材はコンクリートじゃなくて木の板だ。


ふうん。


初めて見た気がする。
(「床面の制気口」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年05月18日

屋根は、ある

ある施設の脇に、
おそらく暖房や給湯の熱源に供給するのであろう、
灯油のタンクが据えてあった。


2基併置され、配管は接続された状態である。


23051801.JPG


危険物に関する取り扱いは、
所轄の消防によってかなり異なる。


呼称490リットルのタンクは指定数量の2分の1未満だから
規制がかなりゆるい。

けれども、相互の離隔距離が小さいと、
合計した容量で規制をかけるという場合もある。

離隔距離について、特に制限が無かったり、50cmだったり
1mだったり2mだったり、さまざまである。



また、離隔距離に関わらず、
配管で接続されていれば一体とみなす、という場合もある。
だって、配管に孔があいてしまったら
2基分全部漏洩してしまうからね。

でも、配管が接続されていても一体とはみなさない場合もある。



もし上の写真の状態で一体とみなされると、
合計1,000リットル未満、すなわち、指定数量未満ということになって
防油堤が必要だとかそういう話になる。

でも防油堤が設けられていないところをみると
特にそういう規制は無かったか。

危険物看板の容量は、合計数量になっているみたいだけど。



もっとも、建築確認申請における消防同意は
申請が必要な場合にしかおこなわれない。

新築とか、増築とか。


つまり、内部改修などの場合には、消防チェックが入ることなく
施工できてしまう。


よって、この状態を見ただけで
「ああ、規制がゆるいのね」と安易に判断することはできない。



とにかく、危険物を取り扱う場合には
新築であれ改修であれ、
所轄消防の危険物係のような部署に
確認を取っておく必要があるのだ。

結構いろいろ決められていることが多いから。



積雪対策として、屋根を設けてあるのは
実害が生じたからなのかもしれない。

でも、配管が接続されていたり、
防油堤が無かったり、
消火器が置かれていなかったりするのは
消防からの指摘が無かったからだけなのかもしれない。


さて、真相はいかに。



ところで、接続されている鋼管、
地面ころがしのような状態で
大丈夫かいな。


一応表面に塗装をかけてあるようだけれども
剥がれてきているし、
プラグなんか、錆びてきていないかな?


ひどいことにならないうちに、
防食テープを巻くとか、
外面被覆鋼管でやりかえるとか、
対策をしておいたらいいんじゃないかなと
老婆心ながら思ってしまうのであった。


でも何やるにもカネがかかるし
そもそもこんなところを誰も注視しないから
何か事が起こってからの対処になるのだろうねぇ。
(「屋根は、あるけど」おわり)
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2023年05月05日

奥行きギリギリ

昨日の記事 でも思ったのだけれど
内装の仕上げと設備機器との寸法関係の取り合いって
なかなかに面倒な部分もあるものだ。


そんな目で見ていると、
ときどき驚嘆の思いを抱くことがあるものだ。



たまたま見かけた、天吊形のエアコンなんかが、そうだ。


23050501.JPG


下がり天井ぴったりに据えられた
この室内機よ!



幅はともかく、
奥行きがかなり、かな〜りビタビタなのである。


スゴいな、って思いません?



思わず、撮ってしまった次第。



ただ惜しむらくは
ドレン管の納まり。


フィルター掃除用に、パネルを外すのは可能そうだけれども
ちょいと邪魔なんじゃないかな。


本体を、もう300mm写真の手前側につけておけば
もちょっとスッキリ納まったのにぃ。



でも一品生産モノのケンチクだもの。

こういう、ちょっとしたズレっていうものは
できてしまうもの。

そう思うしかない。



出来上がってしまった後からだったら
いろいろ茶々入れられるんだけど、
なかなか、設計・施工の最中って
一所懸命取り組んでいたとしても
どうしても「抜け」が生じてしまうものだ。



「プロだろうぉ? ちゃんとやれよぉ」

「それでカネ貰ってんじゃないか」

「ダセェやつ」



言うのはカンタンだよ?
そーうまくはいかんのよ?

文句あるなら、アンタ、やってみ?



ついつい、開き直っちゃうよね。



こういうのがどうしても許せないのであれば、
それ相応の費用をかければ
何度かやり直しをした上で
最終的にちゃんとすることは可能だ。

不満なところを見つけたら、
片っ端からやり直せば良いのだ。

何なら、ボードだって壁紙だって
一回壊してキレイに張り直せば良い。



が、一発で「完璧」を求めるのは
ご無体というものだ。

すんごい費用と期間をかけて
チェックにチェックを重ねて
万全を期したはずのロケットだって
「ちょっとしたこと」でうまく打ち上がらないのだ。

費用も時間もあまりかけられないケンチクでは
致し方ない面もあるのだ。



「ギョーカイの甘え」って言われちゃうかなぁ。


「費用に応じた品質」ということで
納得してもらえるんじゃないかなぁ。


誰も、100均の製品に、数百万円の製品と同等の品質を
求めたりしないでしょ?

技術的にも費用的にもムリだって、
わかるでしょ?
(「奥行きギリギリ」おわり)
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2023年05月04日

うまくはめ込んだ

とある施設内に、エアコンが据えてあった。


天吊形である。


23050401.JPG



本体の幅と高さと奥行きに合わせて
天井仕上げを欠いてあって
そこにはめ込んだ形になっている。


なかなか、芸が細かいね。



でも、ここまでする必要があったのかどうか?



形状的に、ビルトインタイプにすれば
バッチリじゃない?


もしくは、天吊露出形なんだから
あえて切り欠かなくてもよくない?
素直に天井面に取り付けたって
そんなに変じゃないよね?



とまあ、いろんな感想も湧いてくるのだけれども
こうしようと意図して、
実現させた方がおられるのだから
そしてその費用を捻出されたのであるからして
文句を言うようなことではないし
これはこれで「良くやってあるよね」と
素直に感心すれば良いのである。



あとは、人それぞれの好みの問題でしかない。


室内機の寸法は、
メーカーによっても若干異なるのだから
現場でちゃんと打合せが出来た結果でもあるわけで
立派なことなのである、と言っておこうじゃないか。


なんて、そんな偉そうに言えるような立場の者ではございません。

単に「スゴいなぁ」と感嘆してれば良いのだ。
(「うまくはめ込んだ」おわり)
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2023年05月01日

曲げたかったんだね

腰壁に配された、温水パネルヒーター。


窓ガラス面からのコールドドラフトを緩和し
窓自体の結露も防ぐことができるから
なかなか合理的な設備ではある。



たいていの外壁は直線なのであるが
ちょいとデザインを凝った建物だったりすると
曲面壁もあるわけで。



するってぇと、
ガラスも、そして放熱器も
曲面にするのかどうか、ってことで。


23050101.JPG


曲面にしないで、多角形にするのも
一つの方法なのである。

そうすれば、型枠も、ガラスも、放熱器も
直線の組み合わせで構成できるから
比較的安価に済ませることができよう。

しかし、「どうしても曲面を」という
強いデザイン的要望があるのならば
もちろん出来なくはない。



あとは、どこにどのくらい
建設資金を配分できるかという予算的課題と、
優先順位の問題だけである。



ここでは、「曲面」に対する優先順位が
ことのほか高かったのであるということなんだろう。



ただ、曲面や、直角ではない角度を持つ壁の場合
家具什器の収まりがあんまりよろしくない。
少なくとも市販品は、しっくりこない。


だから、造り付けにするなり、特注品を揃えるなり
何らかの措置をしたほうが
曲面デザインをより活かした空間を構築できるはずだ。

冷暖房換気、照明などの「設備」もまた、同様に。
(「曲げたかったんだね」おわり)
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2023年04月23日

どっち向きが正解?

室外機が並ぶ、外壁沿い。


23042301.JPG


1台だけ、上方に被せられた防雪フードの向きが
違うんだけど。



排熱を効率よく外気に放散させたいのであれば
手前向きに設けるのが良いのだろうし
壁面に向かって吹き付ける吹雪などに対抗しようとするならば
外壁面に向けて設けるのが良いのだろうし。


外壁の方位と冬期季節風の風向によって
考え方があろうかと思うのだけれど
「どっちも」っていうのは、アリなんだろうか。



どっちかに揃えたいような、
どうでもいいような。



期待した機能を果たすことさえ出来るなら
まあどっちでも構わないんだね。
(「どっち向きが正解?」おわり)
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