2020年12月21日

FF式の壁ヒーター?

外壁側に、
見慣れないモノを見かけたのだ。



20122101.JPG



「見慣れている」という方は、
実際に採用した方か、
採用された建物を利用している方か。



長年設備に関わっている人でも、
「見たこと無い」って言う人も
少なくないんじゃないだろうか?



屋外には、給排気トップがついていた。


これ、FF式なのだ。



横の方に貼ってあったのは、


20122102.JPG

「熱源内蔵型真空暖房機」を名乗っている。



ほぉ。


珍しいもんを見た。
(「FF式の壁ヒーター?」おわり)
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2020年12月18日

ペリカウンターの中身だ

ビルなんかの窓側外壁沿いに
「ペリカウンター」が設けられているところも多い。

外皮をペリメーターを称するのであるが
そこにあるカウンター上のモノなので、
「ペリカウンター」なのだ。



あそこは、書類などを置くための台、というわけではない。

洗面器や小便器のライニングが荷物置き場ではないのと同様に。



ここは、設備のためのスペースなのである。



だから、開ける必要が出てくるのだ。


20121801.JPG


中におわしますは、ファンコイルユニットでござい。



冷温水管がつながっている本体と、
カウンター上部に設けられた吹出口とをつなく
グラスウールダクトが見える。


吸込みは、下部のグレーチングから。


後からフリーアクセスフロアにした関係上、
こういう収まりになったようである。



ペリカウンター内は、配管スペースも兼ねていて
横引きの冷温水管が伸びている。


このファンコイルユニット(FCU)だけではなくて、
窓に沿って何台も設置されているから。


20121802.JPG


冷温水管の往き管と還り管、
ドレン管、電源や制御ケーブル用の電線管が
通っている。



カウンターとの取り合いを撮ってみたけれど。


20121803.JPG


ピントがうまく合っていなかった……。



遊びで開けてるんじゃないんです。

れっきとした、仕事(調査)なんです。



ここを開けるための金属パネルは
たいていケンドン式になっているのだけれど
時々すんごく幅の長いやつがある。


そうすると、
外したはいいんだけれども
元通りはめようとすると撓んでしまって
なかなかうまく付けられない……なんてこともある。


機器本体と周辺の配管がある程度触れれば良いので、
あんまりにも幅広のパネルにはして欲しくない、
今日この頃。
(「ペリカウンターの中身だ」おわり)
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2020年12月11日

仙台空港の空調機とか

仙台空港には、結構発着便があるのだ。


20121101.JPG


小回りの効く、小型機が多いようだ。


地方都市間を結ぶ場合、あまり大型ではないほうが
採算的にも良いのだろう。


それにしてもこのボーディングブリッジ、
えらく下方まで下がっている。


20121102.JPG


小型の機体だから、こうなる。


空港によっては、バスで乗り付けて階段車で上がるんだろう。


主翼の地面からの高さが、
作業員さんの頭の高さと同じくらいだから
下から上がっても、すぐだ。



空港ターミナルの外壁側には、
空調機が押し込めてあった。


20121103.JPG


なかなか、壮観じゃないかな?


給排気がショートサーキットしないように
スパイラルダクトの先端を少し離してあるのがわかる。



空調機本体はぎっちり詰めてある感じだけれど、
こういう配置だと側面には取り付き易いから
コイルやフィルターの点検清掃などに便利だ。
(「仙台空港の空調機とか」おわり)
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2020年11月23日

誰がために室外機は並ぶ

道路に室外機が並んでいる……わけじゃない。


標識が建っている位置からすると、
ちゃんと敷地内に収まっている……はずだ。


20112301.JPG



何かの店舗のようで、
木のおしゃれな外装。


軒裏換気口と、2階の排気フードは白く、
エアコン冷媒管用のスリムダクトは外装色に合わせてある。



1階の排気用とおぼしきスパイラルダクトは、
そのまんま。



エアコンの室外機は、
色のバリエーションが無いから、
仕方がない。


無理やり着色してあるものも見かけるが、
メーカーが「保証できないよ」って言うから、
ちょっと躊躇うよね。



室外機は全部、
架台に乗せてある。


冬は、雪が積もるから、だね。
防雪フードも取り付けてあるし、ね。



誰がために並ぶか、って?


そりゃ、店舗ならお客さんのためと従業員のため。

物によっては、製品のため。


つまり、必要性があって、ついている。



もし、建物のデザインにとことんこだわりたいのであれば、

どこに置くか、
どんな並びで置くか、
どういう形式にするか、
隠すか、現しか、目立たせるか。

そんなこんな事も考えてあげないといけない。



「デザイン上、邪魔だから、つけない」


まあ、それも有りっちゃ有りだ。

その場合、
「誰がために」……それをも犠牲にするということにもなる。
その建築がオブジェじゃないのだったら
なかなか、選択しづらい。



あとは、徹底的にカネをかけて、
これらのものが決して表に出てこない
そういう設備システムを採用することだ。

カネをかけさえすれば、
大抵のことはできる。

物理法則に反しない限りに於いては。



意匠も、構造も、電気も、設備も、
すべて揃って全体が成り立っているんだな。

それらを、それなりに理解した上で
全体を構成するのが
プロジェクトリーダーたる建築士の仕事なのである。

すんごく、大変。


リーダー以外は、
自分の領域に専念できるから、
そういう意味では気が楽かな。
(「誰がために室外機は並ぶ」おわり)
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2020年11月17日

エレベーターホールに、パンカールーバー

エレベーターホールの脇にさ、
目立つのよ。


20111701.JPG


わかる?


右上にある、目玉みたいなやつ。



パンカールーバー っていう、
れっきとした吹出口なんだけれどね。



あんまり、こういう場所についているのを
見たことがなかったので。

まあ、ワタクシの経験が浅いだけ・見聞が狭いだけ
なんだけどさ。


面白いなぁ、って思って、撮っちゃった。



左側の壁にだって、
当然ついてるよ?


20111702.JPG

吹出の向きが、右側のやつと違うよね。


自由に動かせるのが、キモなんだ。



だから、工場とか厨房とか、
スポット的に的を絞って送風したい場所に
使われることが多い気がするんだ。



でも、この建物では、
エレベーターホールの壁に、
とっても目立つ場所に、
使ってあったんだよね。



何となく、嬉しいような、
こそばゆいような、
そんな気がしない、かな?



それとも、この地方では、
これが標準なんかな?

知らんけど。
(「エレベーターホールに、パンカールーバー」おわり)
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2020年11月10日

連立している灯油タンク

地上置きの灯油タンクが
3基、並べられていた。


20111001.JPG


それぞれ、防油堤が設けられている。

万が一タンクの油が漏れても、
周囲に流れ広がらないように
一定量以上の灯油を貯蔵するタンクの周囲に
設けなければならないことになっている。

(所轄消防によって指導内容が結構異なる)



結構場所を取るし、
目立ちもする。


20111002.JPG


でもそれは、仕方がない。

これが嫌だったら、
地下埋設のオイルタンクでも設けるんだね。

でもコストが結構かかるから、
これでよしとしたわけで。たぶん。



でもこの防油堤、
雨が降ったら、水が溜まる。


20111003.JPG


だから、所轄消防によっては、
防油堤に水抜用の単管とバルブを設けるように
言われることもある。



配管まわり。


20111004.JPG


被覆銅管(被覆が剥がれかかっているけれど)と
鋼管とが使用されている。


鋼管には可撓性が無いので、
フレキシブルジョイントを挟んであって、
地震時などに変位を吸収できるようになっている。


このタンクには「戻り管」も設けられている。

冒頭の写真でも、タンク上部に接続されている
戻り管を確認できよう。



そして、タンク廻りには
これらもつく。


20111005.JPG

これまた、意匠屋さんには疎ましがられる、
危険物看板と消火器である。


消防から付けるように言われたら、
つけないわけにいかないんだから
仕方がない。

あとは、どこに付けるか、だけである。


目立たせるためのモノだから
目立つ場所につけなくちゃならないんだけれど
それだと目立つから避けたい……。


デザイン的には、確かに難しい問題で。



総務省で、デザインコンペでもやったらいいのに!
(「連立している灯油タンク」おわり)
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2020年10月30日

スポットクーラー

局所的に、冷やしたいから。


そんな時に、

スポットクーラー(某猫型ロボットの口調で)


20103001.JPG


ああ、涼しぃ〜。



でも、冷やした分の排熱が出るし、
結露水も下部タンクにどんどん溜まっていくから
手放しには喜べないんだけれど。



飽くまでも、補助。

緊急避難的対症療法。
(「スポットクーラー」おわり)
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2020年10月12日

冷暖房と、換気と

設備システムは、高度にすればするほど
カネがかかってしまう。


だから、ある程度潤沢な建設資金が無い限りは

「最低限必要な機能を果たせば良いから……」

ということになりがちである。



温熱源、冷熱源を設けて、
冷温水を循環させて、
各所に放熱器を設置して適切に個別制御して、

熱交換換気を天井内機器にて行い、
外壁までダクトを伸ばして……。



結構な費用がかかる。



更にエアハンドリングユニットなどを置いて
空気式で空調を行うなら、なおのことだ。



そういうの一切合財を削って削って
最小限にしてしまうと……。



こうなる、かな。



20101201.JPG



冷暖房は、壁掛形のエアコンを。
室外機は、すぐ裏の外壁に。



換気は、熱交換タイプの
やはり壁掛形のもので。



貴賓室のようなところでは、
こういうわけにはいかないけれど
王族でも貴族でもないフツーの人間が
フツーに使う部屋だったら
これでイイのかもしれない。



ああ、でもこれじゃ、「設備設計」なんて要らなくなっちゃうなぁ。



ただでさえ、
中央熱源の空調システムや
エアハンを置いたシステムなんて
採用されなくなってきてしまっているんだから。


中小規模ならエアコンで、
大規模でもマルチエアコンで、
換気はロスナイをいっぱい並べて、で済んじゃう。



ま、でも、次々と新しい製品、機構、システムが出てくるんだ。
しっかり追いついていければ、いいかな。



ある程度古い建物の既存システムに関しては
今までの知識や経験も活かせるし。

改修案件とか、ね。



「空気調和」って言うのがおこがましくって
「冷暖房」と言い換えざるを得ないことも多くなりつつあるこの頃。


「正解」が1つに決まってるわけじゃないから、
だからこそ、面白いって言えるんだろう。「せつび」って。
(「冷暖房と、換気と」おわり)
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2020年09月21日

へろへろと延びる細い管

決して新しくはなさそうな、住宅っぽい建物の外壁に
細〜い管が貼り付けられている。


20092101.JPG


ところどころに分岐もあって
家の中に潜り込んでいる。



これは……


20092102.JPG


灯油用の、細い銅管。
(一応、被覆銅管かな?)



その表面に、外壁に合わせた白ペンキを塗ってあるだけのもの。



きっとどこかに灯油タンクがあって、
きっと2階のどこかにオイルサーバーがあって、
きっと各部屋に灯油ストーブが置かれているのだ。



壁に穴はあるけれど
FF式の給排気トップが見当たらない。


誰も住んでいなくて、ストーブは持ち去られているのか、
煙突式のストーブなのか、
この写真部分だけではわからないけれど。



新築であるなら、壁中、床下、天井内などに隠れているはずの配管。
後付けで、外壁に沿わせて伸ばすことになったのであろうか。



外壁で別の何か作業を行う際に、
うっかり潰したり切断したりしないように
気をつけてほしいものである。
(「へろへろと延びる細い管」おわり)
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2020年09月19日

玄関先のパネルヒーター

玄関に、それはそれは大きな大きな
温水パネルヒーター。


天井内に敷設された温水の往き管と還り管が
天井から生えてきている。


20091901.JPG


この地は、そのくらい寒いんだろうか。

なら、正面はガラスじゃなくって
断熱材がしっかり入った躯体壁にしたら良かったのでは?


でもでもそうすると、玄関が暗くなっちゃうじゃない。

エントランスの開放感も薄れてしまうし。



天井にファンコンベクターを埋込みで設けたら、どう?



それだと本体天吊で、ダクトと制気口とスイッチをつけて
コストもその分高めになるじゃん?



暖房用に温水回すんだったら、
パネルヒーターが一番でしょ!



そういう経緯があったか、無かったか。



このくらい大きいと、
放熱器というよりも温かい壁という感じになるだろうか。



どこを、どのように暖房(冷房)するか、
古くて新しくて完璧な解答はない
奥深い問いだったりするのだ!
(「玄関先のパネルヒーター」おわり)
posted by けろ at 17:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月10日

大きすぎるノズル

ある施設に入って、驚いた。


奥行きがほんの4mほどしかない事務受付室の壁面に
立派な、それはそれは立派なノズルがついていたから。



20091001.JPG



室の幅だって、7〜8mくらいしか、なかろう。


なのに、こんなにでっかいノズルが、4つもついている。


どんだけの送風量なのさっ!!!



でも何か、きっと何か理由があって、こうなっているのだ。

無意味に、なんとなく、こんなモノをこんな数つけるわけがない。

対面が全面ガラス張りだから、負荷が、特に冷房負荷が多大になると見込まれたからなのだろうか。



う〜ん。

でもね、対面のガラスは北面なのだ。
しっかりした庇もあるから、
直射日光が差し込むことは、下記の日の出・日没頃を除いて、あまり無い。



じゃあ、暖房負荷対応か?


寒冷地ならともかく、連日猛暑日がこれでもかと続くような温暖地の施設なのだ。

そもそも、ペリメーター暖房負荷を処理するのに、
広くもない室の対面にこんなに大きなノズルを多数配置する意義はあるのだろうか。



……まあ、いろいろと思い巡らすのは勝手なのだ。



設計時に、あるいは施工時に、
聞けば「なるほどっ!」と思うような当然の理由があったのかもしれない。



あるいは、建設当時、この地で(またはこの業界で)流行っていた方式なのかもしれない。



絶対的な正解や、絶対的な不正解がそんなに無いからこそ、
「せつび」は味わい深くて、興味深いのである。
(「大きすぎるノズル」おわり)
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2020年08月29日

仕上がってくれば何てことはない、室内機

木造建築に、エアコンの室内機を設ける。



コンクリートスラブのように、
コンクリートスラブ打設前にインサート金物を埋め込んでおくことはできないから
何とかして、吊る。


20082901.JPG


床下地の木材を足がかりにして鋼材を渡し、
そこから、吊る。



天井下地(木造だけど、ここでは軽量鉄骨下地なのだ)を流して


20082902.JPG


天井カセット形・4方向吹出形であるから、
不要となる部分の天井下地を切断し、
適切な開口補強を設けてから
天井ボードを貼っていく。


20082903.JPG


ボードも、必要箇所を切り抜くのだ。



天井が仕上がったら、フェースを取り付けると出来上がる。



天井裏がどのような状況になっているのか
このようにボードを貼ってしまうと全くわからなくなる。



ギリギリ収まった!? と思われる室内機であっても
ボードを貼ってしまえば、そんな事情など全部隠れてしまうのだ。


20082904.JPG


仕上がってしまうと、

「室内機は、窓のセンターに合わせたかったよね」

とか、勝手なことを言えるのであるが
そうしたくてもできない理由が存在したのである。


いつだって、第三者は勝手で無責任だ。



でもだからこそ、客観的に批評してくれたりする。


それはそれで、尊重したいものである。

……五月蝿いと感じるものであったとしても。
(「仕上がってくれば何てことはない、室内機」おわり)
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2020年08月28日

ドレン配管の防臭に

エアコンなどの、ドレン配管。


機器本体で生じる結露水(ドレン)を集めて、
排出するための配管であって
要は排水管なのであるが。



一般の衛生器具だったら、器具にトラップが付いていて
排水管内の悪臭が出ないようになっているのだけれど
エアコンにはそのようなものは無い。


と言って、悪臭が出てきてしまうのは困る。



それで「ドレントラップ」を設けて、それを防止したりする。


こんなやつ。


20082801.JPG


フラップにある程度水が溜まると、弁が動いて流す。

流れてしまって軽くなれば、弁は戻る。



封水によって防臭するタイプとは、
機構も形状も異なる、そんなトラップ。



あんまり普段目にすることはないだろうけれど、
たまに部屋の隅っこなんかにこそっと付いているのが見えることも
あるのだ。



見つけたら、ラッキー!?



別に、そんなご利益はないのだ。
(「ドレン配管の防臭に」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月27日

灯油タンクに屋根はついているか

灯油タンクとは、文字通り灯油を貯めておくためのタンクである。


タンクローリーから給油するための、給油口
どのくらい灯油が入っているかを示す、ゲージ
灯油の減りに応じて空気が中に入るようにする、通気口
使用場所へ送り出す部分に設ける、ストレーナー
などの部材から成っている。


また、倒れないように脚部を束石などに固定して埋めたりする。



設置場所によっては、「屋根」を設けることもある。


20082701.JPG


タンクに雪が積もってしまい、
それが日光に照らされて一部融けて
冷気に晒されて凍って……を繰り返すと
給油口は凍りついて開かなくなるし、
ゲージも見えなくなってしまう。



屋根がついていれば、それらを防ぐことができる。



また、屋根から落ちてくる雪や雪庇から
タンクを守る効果もある。


まあ、程度によりけりではあるけれど。



そもそも、こんな立派な灯油タンクは
温暖地ではあまり見かけまい。



雪国に行ったら、探してみよう。



どんな灯油タンクがついているのか、
(丸形、角形、など形状にもバリエーションがある)

容量はどのくらいか
(90Lとか275Lとか490Lとか950Lとか、いろいろだ)


そして、屋根はついているかどうか。
(「灯油タンクに屋根はついているか」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月24日

ギリギリ収まった!?

せつびの収まりには、
いつだって気を揉むものなのだ。



たぶん、出来上がってしまったら
何の変哲もないただの事務室なんだろうけど、
その天井内では人知れず丁々発止の遣り取りが繰り広げられていた。



梁成の大きな、木造建築だけに
エアコンのカセット形室内機が梁間に収まるかどうか
かなりシビアな状況になっていた。



20082401.JPG



何とか、ほんとうに何とか、入っている様子がわかる。


エアコンだから、冷媒管にドレン管、電源と制御のケーブルが
接続されなければならない。

それらがギリギリ梁下を通過できるか?


そんな鬩ぎ合いが、ミリ単位で行われていたであろうことが窺える。



梁下で、天井仕上材の上で、
何としても冷媒管を通過させるために……


20082402.JPG


ドレン管には勾配が必要だから、
これまた難題である。



たとい天井内が如何様であったとしても、
天井下地が取り付けられ、天井仕上材が美しく付いてしまえば
ただの「室」にしか見えなくなる。



そうなんだ。



設備屋さん、電気屋さんの苦労は
いつだって「人の見えないところ」にあるんだ。



設計者も、時間的制約の中で、限られた情報の中で、
それなりに考えはするんだけれど、
実際に実現に至らせなければならない、機能させなければならない、
現場職員と職人さんたちの汗と涙の結晶には遠く及ばない。



テレワークできない職種にこそ、価値が詰まっているのである。

と、痛感するのである。
(「ギリギリ収まった!?」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月12日

ガンバッテ通したのだ

柱を巻いて、冷媒配管(と電源・制御ケーブル)を
伸ばしたのだ。


20081201.JPG


左手前の外壁を貫通して、
柱をぐるっと巻いて、
向こう側の室外機に繋がっている。



途中には、ルーフドレンの配管が!
(ドレン管も、そっちに放流されている)



その間に、ギッチギチでするりと通して
仕上げてあるのだ。


なかなか、ガンバッタ。



たまーに、
よく見ると冷媒管用のスリムダクト(プラスチックのカバー)を
こっそり切り欠いてあったり……
なんてことが、あるのかもしれないけれど。
(「ガンバッテ通したのだ」おわり)
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2020年08月04日

凹まされてしまったのだ

ガッツリ、凹まされてしまったのだ。


何か、やらかした?


いやいや、何も悪いことしてないのに。


強いて言うなら、「存在が邪魔」だったからなのかな。


なんて、悲しいんだ。そんな言われようは。



十分に強ければ、
逆に相手をやり込めることが出来ただろうって?

だから、体を鍛えろって?



カネがかかるから、丈夫な体になることができなかったんだよ。

「非常識だ」ってね。

「お前なんかを強くしてどうするってんだ!」ってね。



だから、やられるばかりなんだ。

相手は馬力があるからね。
ぶつかられて弱るのは、いつもこっちなんだよね。

まあ、相手だって無傷じゃ済まないだろうけどさ。

かといって、そんな大ダメージを受けるわけじゃないだろうさ。



こっちは主に、人知れず地中ではたらく存在なんだから、
まあいいや。

多少、地上部が凹まされてしまったとしても
美観上情けなくなることを除けば
機能の上で支障ないんだから。



そんなボクは
ロードヒーティングヘッダーボックス。


20080401.JPG

(「凹まされてしまったのだ」おわり)
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2020年07月31日

壁にズラッと室外機

窓から〜下を〜見てみるとぉ〜〜〜。


エアコンの室外機が、たくさん並んでいた。


20073101.JPG



冷媒管や電源ケーブルを入れたスリムダクト(商品名)は
外壁の色に合わせてあって、そんなに目立たない、かも。



室外機も建物の裏手だから、誰も気にしないし
特に問題は無いよね。



ほんとに、「これでもか」と並んでる。


20073102.JPG


カラオケボックスなんかも、そうだね。

部屋ごとに1台、ルームエアコンがついてるから。



ああいうのは、マルチにしないで個別にしといたほうが
故障してもその室だけ貸さなければ済むし、
何せ価格が安い。

妥当なところだね。



なぜ、室外機をぜんぶ下の方につけてるのか?



そりゃ、あんまり高い位置だと、
メンテも交換も大変だからさ。



このくらいの高さにしておけば、
高くない脚立で十分届く。

地面に直接置かないので、
雪に埋もれる心配も無い。

配管はちょっと長くなるけど。



心配があるとすれば、
ドカ雪が降った時に、室外機の上にがっぽり雪が溜まることと
陸屋根のパラペットから雪庇(氷塊)が落ちてきて
潰されてしまわないか、ということくらいかな。
(「壁にズラッと室外機」おわり)
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2020年06月02日

床暖房のヘッダーが古めかしい

とある機械室の、
グラスウール断熱材も剥き出しの壁面に、
かなり年代モノの古めかしい床暖房ヘッダーを見つけた。


20060201.JPG



いつ頃のものだろう。
建物の年代からして、バブル期のものだろうか。



たったの3回路だから、
そんなに広い面積をカバーするものではなさそう。



それでも、ちゃんと往管、還管にそれぞれ温度計がつけてあって
ヘッダーには圧力計もついていて、
管理できるようになっている。



現在でも健在のようで、
「せつび」としては十分に働けていると言えるのではなかろうか。



「古めかしい」設備は、故障がちだとか性能効率が悪いとか電気をやたら食うとか
あんまり良い評価はされない。


これだけ科学技術が日進月歩である現代だから
当然と言えば当然なんだけれど、
たまには「末永く大事に使われるせつび」があっても
いいんじゃないかな。

特に、機械系じゃないやつについては。



まあそれは、趣味の領域、なのかもね。
(「床暖房のヘッダーが古めかしい」おわり)
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2020年05月31日

下がり天井脇にはノズル

広めの空間に空気を送るには
ある程度の到達距離が欲しい。


ということで、良く見かけるのは ノズル形吹出口 である。


ダクトから、勢いよく空気が吹き出してくるイメージに
なるだろうか?



下がり天井を設けて、その天井内にダクトを通し、
天井が下がっていない空間へ、吹き出す。


20053101.JPG


極めてよく見られる光景だ。



あるものは横吹き出し、
あるいは、高い天井内のダクトから
下吹き出して取り付けられたものも少なくない。



ちょっとした天井の高い空間があったなら、
見渡してみよう。



きっと、こんなやつが、ついているんだから。



上の写真のやつは、まだまだ小さなモノ。


空間が大きくなれば、
もっとでっかいノズルがついていたりする。

遠近法で、そんなに大きく見えないけれどね。



ノズルの奥、
ビス止めしてる部分が白いのは、
結構気になる。


あそこは、黒色塗装で良かったんじゃないだろうか。

製造工程上、あそこだけ黒くするのは至極面倒で高コストになるから
仕方ないのかな。
(「下がり天井脇にはノズル」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする