2021年11月27日

後から取り付けると

上の方の窓から覗く、給排気トップ。


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FF式の暖房機だろうか。

窓の向こうになんとなく給気管と排気管らしき影が見えるから
きっとそうなんだろう。



元々は設置されていなかった暖房機を新たに付けたかった。

だけど、壁が無くって、給排気トップを出す場所がない。



壁が無いんだったら、窓を潰せばいいじゃない。



設備界のアントワネットが言ったのかどうだか
こういう造りになったに違いない。



かくして、外側の窓は、閉まらなくなった。


建具の内部であった木枠は、
内装材から外装材へとジョブチェンジした。


容赦なく吹き付ける風雨に、風雪に、
外壁タイルと同等に耐えられるや否や。

まあ、耐えられるわけは無いんだけれども
悪くなったら取り替えればいいよね。


そんなこんな、葛藤があったのかどうか。



違う場所でも、同様の造り。


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こっちは更に、換気用のフードまでが
窓を亡き者にしてしまっている。

哀れな窓たち。



建築「付帯」設備と昔呼ばれていた設備機器たちが
下剋上を果たしたのかどうか。


そんな上下関係なんて、ホントは無いんだけどね。


とにかく新築とは異なり、
改修の際には何かと制約があるものだ。


それらを掻い潜って、
如何に必要とされる機能を、安価に、容易に実現するか。

それが、改修設計の醍醐味であり難しさであるわけなのだ。


で、意外と結構行きあたりばったりして
それもまた見ていて楽しいのだ。

(当事者は眉をひそめているのかもしれない)
(「後から取り付けると」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月19日

網戸の向こうの室外機

曇天が徐々に暗くなっていく夕暮れ時、
ふと窓の外を見る。


網戸越しに、室外機たちが陣取っている。


防水層を巻き込んだ、立派なコンクリート基礎の上に載っていて
脇と頭とにこれまた立派なフードを被った、
そんな室外機。


21111901.JPG


防振架台にも載せられている。


よぉく見ると、
ガス管がつながっているようでいて
じつはつながっていないのかも。



元々置かれていたGHP(ガスヒートポンプエアコン)を撤去して
EHP(電気式のヒートポンプエアコン)を設置したのかどうか。


あいにく、この建具は鍵がかかっていて開かない。

確かめに行く術はない。



一番近くから見られる窓が、
ここだったのだ。


まあ、無闇に屋上に出ていかれたら
施設管理者としては困るだろうから
眺めるだけにしておくのだ。


仕事で行ったんじゃないから。
(「網戸の向こうの室外機」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月18日

蒸気を使うなら水処理

あんまり見ることは無いと思うんだけど、
世の中の建物の中には「蒸気ボイラー」を使っているものも
若干ある。


水を加熱して、沸騰させて、蒸気を作って、
その蒸気を配管であちこち持っていって使うのだ。


たとえば、暖房用に。

水を加熱してお湯を作る際に使われることもある。

要は「熱源」として、だ。



あとは、空気に湿気を送り込む「加湿」の目的で
使うこともあるくらいかな。


工場なんかで動力源として使ったり
なんてことも、無いわけではない。
(もう、そういう存在は「建築設備」ではないけれど)



さて、蒸気の元になる水なのだけれど、
普通の水道水には、ミネラル分が若干含まれていたりする。
(地域によって異なる)



水を沸騰させると、中に溶け込んでいたミネラル分が析出して
だんだん固形分が蓄積されてきてしまって、
ボイラーの中や配管の中にこびりつき、成長し、
下手すると塞いでしまうような事態にもなりかねない。


というわけで、ちょっと薬品を混ぜたりして
水中に溶け込んでいるミネラル分(硬度、と言ったりもする)を除去する
「軟水器」なる機械に通してからタンクに貯めて、
そしてボイラーに送り込む。

そんな水処理装置が、
蒸気ボイラーに付随して、置かれているはずだ。


21111801.JPG


こういうやつ。



見たことは……業界外の方だと、まず無いことでしょう。
業界の方でも、蒸気に縁遠い皆さんだと
やっぱり見たことがないかもしれない。


結構「レア」なものなのかもしれない。

特に最近は。



ま、見られるうちに、せいぜい見ておくことです。

ファッションの流行みたいに、
リバイバルで流行していくことが、有りや無しや。


でも多分、無いことでしょう。
(「蒸気を使うなら水処理」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月16日

やあ!室外機たち

風除室(って、わかりますか?)を出て、
視線みたいなものを感じて、
ふと振り返る。


すると、君たちがそこに居たんだ。



室外機くん? ちゃん? さん?

結構年食ってそうだから、「さん」で大丈夫かな。

「さま」ってほど偉そうでもないし
「どん」ってほどいかつくもない。


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暇だったら、
もしくはそれが仕事だったら、
あるいは、附近に人の気が全くなかったら、

冷媒管のつながりだとか
ケーブルの走向だとか
架台のサビ具合とか
アンカーのあり方とか

いろいろと観察してから立ち去るんだけどね。


なかなか、そう都合よく事は運ばないものだ。


だから、ちょこっと挨拶だけして
さよならするね。



逢う機会があれば、またね。
(「やあ!室外機たち」おわり)
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2021年11月14日

蒸気用のパネルヒーター

パネルヒーターといえば、
電気式、もしくは温水式のものを思い浮かべる方が
多いのではないだろうか。


実際に、検索しても出てくるのはそういうモノだけである。


けれど、蒸気を熱媒としたパネルヒーターも
世の中にはまだ存在しているのだ。



熱源に蒸気ボイラを使う建物自体が、
どんどん減ってきている。

使うにしても、貫流ボイラなど、
ボイラー技士資格者が常駐しなくても済む機器しか採用しないことが
ほとんどであろう。


だから、蒸気用の放熱器も
どんどんその姿を消しつつある。


存在するうちに、愛でておくしかないのだ。



さて、見つけましたよ!

蒸気式の、パネルヒーター。


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今は無き、シーム暖房器のやつかな?


蒸気用の放熱器弁と、放熱器トラップとがついているから
蒸気用であることがわかる。

温水なら、違うモノが付属するのだから。

なんとなく、セクショナルボイラの缶体っぽいフォルムである。
(そもそも、ソレ自体、見ることが少ないが)


脚もあるけれど、壁にも固定されている。


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結構カラフルな色をつけてあるものだ。



別の室には、別の色のヒーターがついていた。


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表面が汚れてきてしまっているが
機能としては健在のようだ。


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壁支持の金物も同じ色なのが良い。

どうせならボルトナットも……なんていうのは
贅沢を求め過ぎか。



ちょっと縦長のやつも。


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右側に壁があるから、横幅を取れないから
縦方向に面積を確保して放熱量を賄う算段である。



なんか、手前にロッカーを置かれてしまった
可哀相(?)なやつもあった。


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壁とロッカーに挟まれて
たいへん窮屈そうだ。


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それにしても、
温水パネルよりも温度が高くて
早く乾くからなんだろうね、

かなりの割合で、雑巾が掛けて乾かしてあった。


使えるものは、使わなくちゃ。

そういうことなんだろう。


蒸気のパネルヒーター、
まだ造ってるとこ、あるのかな?
(「蒸気用のパネルヒーター」おわり)
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2021年11月13日

秋だ!室外機だ!

春夏秋冬、季節の移り変わりが鮮やかだから
この国に生まれ育った有り難さを味わっている。


きっと、どのような地においても
それぞれの良さ、それぞれの感動があるのだろうから
優劣を語るような事ではないのだろう。


それでも、日本の四季の映えることについては
他国の方々にとっても異論を挟むものではなかろう。


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特に、秋の極彩色が目に麗しい。


春は春で、若葉の新緑が映え、
夏は夏で、濃さを増した緑が網膜を癒やし、
冬は枝のみを残して
本来の外壁であるレンガの姿が雪の白さと対比されて魅せるのであろう。

しかし、秋こそ彩度が一層に際立つのだ。



そんな背景に置かれた室外機の
映えないわけがあろうか!


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夜はライトアップもあるのね。

さぞや幻想的なことであろう。

もっともこの室外機たちは陰となって視界から消えようが。



21111303.JPG


送水口、採水口の類の、本来目立つはずの赤いプレートが
蔦の赤の暴力に霞んでしまっている。

ま、消防隊が位置を把握していれば済む話だ。
一般の利用者や来訪者には知ったことじゃない。


むしろ室外機の白い肌こそが
背景に浮かび上がる状態になっている。

むりやり合成したように見えなくもないが、
確かにここに実在する機械なのである。



四季折々の中、変わらずそこにある機器類ではあるが
これだけ豊かな季節変化があるということは
マシンにとっては結構過酷な環境なのであろう。


ぜひ、労ってあげていただきたいものだ。
(「秋だ!室外機だ!」おわり)
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2021年10月31日

壁面に埋め込まれている熱源機

とある、駐車場にて。



壁面部分に、何かが埋め込まれている?



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上方に、給排気トップと思われるものが2つ。

その少し下と、最下部に通気口らしきベントキャップが計4個。
(1つは、ひしゃげている)

そして何か、電線管らしきものが、左上方から伸びてきている。



これは、何だろう?



たぶん、この駐車場部分用に設けられた
ロードヒーティングの熱源機が2台、
この壁面に埋め込まれているのだろう。



給排気トップが出ているということは
電気式ではなくて燃焼式なのだ。


灯油なのかガスなのかは、ここだけじゃわからない。


どこかから引っぱってこられているのだろうけれど
表に見えていないから、わからない。



あの扉を開いて中を見たら
わかるんだろうな。



でも、たまたまここに来ただけだから、
わからんよ。



雪を解かしてしまうのが前提だから、
建具下端が地面ギリギリであっても問題ないのだろう。
(「壁面に埋め込まれている熱源機」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月24日

壁際のFCU

事務所建築の壁際に
ペリメーターカウンター(略してペリカウンター)があって、
その中に床置隠蔽形のファンコイルユニット(略してFCU)が納まっていた。


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カウンター手前のパネルは、
たいていケンドン式になっていて比較的容易に外せるんだけれど
たまにやたら幅のあるパネルになっていて
外せることは外せるんだけど、
ひとたび外してしまうと、
その撓みによって簡単には元に戻せなくなるやつがある。

そういうのは勘弁してほしい。

適宜小割にしてほしい。

上の画像くらいのサイズが限界、とワタクシは主張したい。



それはともかく。

このペリカウンターは
たいてい物置として利用され、
さまざまな物品や書類や仕事の道具や私物などが
ここぞとばかりに載せられていることが多いものだ。



さて、密かに鎮座していたファンコイルは
だいぶ年季モノの東芝製であった。


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暗いし、近いし、だいぶくたびれたコンデジでは
なかなかピントがうまく合わない。

オートフォーカスが適切に効かないのだ。



1992年製というから、もうすぐ30年選手だ。

人間ならまだまだこれからであるが
機器類はもう年貢の納め時と言っても良い経年である。



カウンターは窓下にずっとあるのだけれど
放熱器(FCU)は所々に点在していて
その間に冷温水配管などが通っている。


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ファンが内蔵されているから
電源も必要とされていて、
しっかり供給もされている。



床下のどこかから、配管が生えてきている。


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カウンターの端からのこともあれば、
中央から両側に分岐供給されていることもある。


カウンターの上には、相変わらずいろんなモノが載っている。


辛うじて、吹出口は確保されているようだ。



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コイルユニットだから、
コイルもちゃんと見える。


奥行きをあまり取らなくて済むように
コイルは斜めにセットされている。

FCU本体の下から空気を取り入れ、
コイル内の冷温水により冷却or加熱されて
本体上部のダクトを経て、
カウンター上面に設けられた吹出口から
冷風or温風が吹き出される。

古くからある、オーソドックスな方式だ。



でも、最近はパッケージエアコンが幅をきかせている。

だって、簡易だもん。冷温水系に比べると。

製品性能がどんどん向上していることもあろう。



時代とともに、せつびも変わっていくのである。
(「壁際のFCU」おわり)
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2021年10月22日

雨漏りか結露か

角型アネモの周囲が、キタナイ。


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雨漏りによる染みだろうか?

それともダクト保温(保冷)の不十分による
結露水の滴下によるものだろうか?


天井の中を覗いてみないとわからないかな。


覗いてみてもわからないことも少なくないけれど。

覗いてみて、
ダクト保温材を少し剥がして中を確認してみて、
周囲のスプリンクラ配管などの漏水も無いかどうか見てみて、
近くに外壁があればその内側の結露や
外壁亀裂からの雨水浸入を疑ってみたりして、
それでもわからん時はわからん。



「設備のせいだ」

「いやいや、建築のせいだ」



無用な責任の押し付け合いは
あまり良い結果にならないような気がする。
(「雨漏りか結露か」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月20日

トイレに暖房

冬、寒々としたトイレは
居心地の良いものではない。


寒い地域になると、
公衆トイレにも暖房がついていることが多い。


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温水パネルヒーターと同じような形だけれど
電気ヒーターだ。


窓下など、一番冷えやすいところをケアしている放熱器だ。



主目的は、暖房というよりも凍結防止。

トイレには給水管とか排水トラップとか
水が溜まっている部分が多いのだから
厳寒期に無暖房だと凍ってしまう。

それを防止するために設けざるを得ないのだ。

その目的であれば、
設定温度は5℃とか10℃とか、
そんなものである。

利用者にとっては暖かくもなんともない……
ということもなくて、
屋外が−20℃なら、ものすごく暖かく感じるはずだ。

メガネも一瞬で曇る。


でも、もう少し暖かくありたいと思うなら
+15℃くらいにはしたほうが良かろう。

となると、窓下放熱器だけでは力不足である。



この場合、たとえば入り口ドア近くにも放熱器を設けて、
そちらからの外気負荷に対抗したりする。


21102002.JPG


これも見た目は完全に温水パネルヒーターだけれども
やはり電気ヒーターのようだ。

コンセントがついてるから。



ただ、比較的湿気の多いトイレ。

徐々に錆びてくる。

たまーに、塗装でもしてやるといいんだけれど。

せめて、3年に1回くらい、
面倒を見てあげたらいいんだけどね。

でも大抵は放置されているのだ。

朽ちてダメになるまで。
(「トイレに暖房」おわり)
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2021年10月09日

あとから灯油管を追加しましたよっと

元々はエアコンだけで冷暖房するはずだったらしい建物。


それだけじゃ、厳冬期には寒かったんだろうか。
灯油焚きのFF暖房機が後付けされている建物があった。



まずは、灯油タンク。


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いわゆる「ホームタンク」と呼ばれる、既製品だ。


思い切り窓の外に置かれているが、
もし新築計画であったなら、
「開口部から1m以上離して設置すること」なんていう指導が
消防方面から出てきていたのではあるまいか。


設備改修では「消防同意」なんていうものがないから
そのあたりのチェックが入ることはない。

(だから「コレで良い」というわけではないのだが)



タンクから出る灯油管(被覆銅管)は、
コイル巻きをしてから外壁に留め付けられている。


このコイル巻き部分で、たとえば地震時の揺れや変位を
吸収できるのである。



タンクの足元も見てみよう。


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サイコロの上に乗せてあるだけ?

それとも、下部躯体と一体になった基礎?

どちらかによって、堅牢性に天地の差がありそう。


一応、躯体基礎に金物で固定してあるから
簡単にバッタンと倒れてしまうことは防げそうだ。



被覆銅管は、外壁沿いに露出で配管されている。


21100903.JPG


屋内を通すよりもずっと施工しやすいことは確かだ。



外壁貫通部は、他の部材を流用したカバーを設けて
雨水の浸入を防いであるようだ。


21100904.JPG


すぐ脇に給排気トップがついているから
ほんとにこのすぐ裏(室内側)に
暖房機が置かれているのだろう。



外観とか、凍結とか、接触破損とか、
そいういう支障が無いのであれば
こういう配管方法も排除されないのではなかろうか。



ポンピドゥ・センター や
浜松科学館 みたいな「敢えて見せる」ことを狙わないにしても。
(「あとから灯油管を追加しましたよっと」おわり)
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2021年09月25日

暖炉風だけど石油ストーブなんだ

ロビーに、暖房機。


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暖炉のようにも見えるけれども、
FF式の石油暖房機なのである。


上部の扉の中で、モノを温めたりすることはできる。



フツーの製品よりも、オシャレ。

もちろんその分、値段は高いんだけれどもね。



21092502.JPG


株式会社トヨトミ製である。

「加熱機能付」と書かれている。



裏側を見てみる。

向かって左側から。


21092503.JPG


ガラス面に沿って設置してある温水パネルヒーターをまたいで
給排気管用のカバーがうまいこと設置されている。


だいぶ苦労したんじゃないだろうか。



この暖房機も建具枠もパネルヒーターも
みな黒色で統一されているのだが、
コンセントプレートだけは白い。

モールやボックスまで黒いのに。

床仕上げ色を意識した感じ?



右側面も。


21092504.JPG


給気管と排気管が、隙間から見える。

それにしても、頑張って作ったカバーだなぁ。



「せつび」って、あんまり意匠には関わらないし
どっちかっていうと隠されがちなものなのだけれども
こんなふうに「魅せる」製品が無いわけでもない。


結局は予算が合わないからと
バッサバッサ削られることも多いのだけれど
内装の雰囲気とか、空間の構築とか、そういう枠で
このように設けてみても良いのではないだろうか。



バックヤードまで凝る必要はないだろうけどさ。
(「暖炉風だけど石油ストーブなんだ」おわり)
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2021年09月24日

長〜く伸ばした給排気管

FF式の温風暖房機が、あちこちについていた。


21092401.JPG


いやぁ、給気管、排気管が、長いこと!

床面から2mくらいは上の方で給排気しているみたい。


雪が、積もるから? きっとそういうことだよね。



21092402.JPG


他の室には、それほど立ち上げられていないものもあった。

窓下のラインより上には上げられないから。


給排気トップに接続されていないようだけど……。



別の室には、立ち上げ部分とトップ接続部分のみ見えるところがあった!


21092403.JPG


なるほど、さっきのようなやつは、隣の室で立ち上げてから
給排気トップに接続している、ということか。



それじゃ、この暖房機も同様だね。


21092404.JPG


しかし、だ。


燃焼機器のすぐ脇にプロパンガスボンベって、
危なくないかな?


危ないよね!?
(「長〜く伸ばした給排気管」おわり)
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2021年09月18日

床吹出口の配置

床吹出空調、っていうのがある。


フリーアクセスフロアの空間に空調空気を通して、
床面から吹き出す。

排気は天井面から取る。


そういう、空調方式。



とある打合せ先にも、あった。


21091801.JPG


ここに設けられていたのは、
四角いタイプ。


なんだけど、配置が結構ランダム。



テーブルやら椅子やらあったから
全体像を写すことは出来なかったんだけれども
かなり、ランダムだった。



家具や什器の配置計画を元に
これら吹出口を割り振ったのか、
それとも、ほんとにランダムに、テキトーに割り付けたのか。


そのへんの経緯は、わからない。


ただ、規則性なく、フリーダムに配置されていたことは確か。



だいたいもって、床下に配線を通すことによって
机などの配置を自由に変更できることがメリットのフリーアクセスなんだから
吹出口の位置もそれに合わせて自由に変更できるはずなのだ。


けれど、あんまり意識されないから、
コンセント電源とLANケーブル位置を整えておしまい、
という結果になってしまったのではないだろうか。


すべてが推測、いや妄想に過ぎないのだけれど。
(「床吹出口の配置」おわり)
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2021年09月16日

しっかり囲われた室外機

とある店舗の店先に、
なかなかしっかりとガードされた室外機があった。


軒先から落ちてくる雪塊から、
東芝の室外機を守っているもののようだった。


21091601.JPG


かなり頑丈に見えるものである。
頑丈ゆえに、メンテナンスをしようと思うと、大変だな。



設置高さはだいぶ低いから、
積雪のたびに除雪もしっかりやらなくてはならないだろう。



屋根のすぐ上に出ている、
古いタイプのFF暖房機用給排気トップ。

これは、落雪にやられなくて済んでいるようだ。
だとすると、この室外機ももうちょっと軽い囲いでも
大丈夫だったのかもしれない。


木板の外壁に、冷媒管用のスリムダクトが貼り付いている。
その一部を欠いて、ドレン管が真下に伸びている。


せっかくスリムダクトがあるんだから、
中を通しても良かったんじゃないかな。


ま、そのへんは結果論で外野が勝手なことを言っているに過ぎない。



いろんなところに、いろんな室外機の設置状態があって
面白いものだ。


「せつび」と関係ない職業であっても
「室外機マニア」なる方々は少なからずおられるようで
ツイートに反応が多いのは室外機の画像である。


マンホール画像も結構多い。ボットも反応してくるし。



しっかり囲われていても、囲われていなくても、
それぞれに理由があって、
見た目と、保護と、機器能力の低減などのトレードオフ関係を
いろいろ考慮した(あるいは特に考えなかった)結果として
いろんな状態となるのだ。
(「しっかり囲われた室外機」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年09月14日

ヒーティングヘッダーだ

立体駐車場の屋外階段(避難階段を兼ねる)の脇に、
ロートヒーティングの装置が据えてあった。



そう書いてあるわけではないけれど、
それ だよね?


21091401.JPG


地面に長方形の蓋がいくつもあって
開けられるようになっているじゃないか。


きっとこれを開けると、
ロートヒーティングのヘッダーが入っていて、
各系統行きの樹脂管が
所狭しと並んでいるはずなのだ。


これくらいの寸法の蓋を要するところを見ると、
20系統くらいはあるのかな?



そのための熱源は、たぶんビニルシートで覆われている
あの四角い箱なんだろう。


だって、手前にあるガスメーター以降のガス管が
接続されているじゃないか。

そして、いかにも温水の往き還りとおぼしき
2本の配管が接続されているじゃぁないか。



足元も見てみるよ。


21091402.JPG


ロートヒーティングするくらいだから、
雪が積もるはずなのだ。

だから、まとめて雪が降った際に埋もれてしまわないように
架台で少し高い位置に持ち上げてあるのがわかる。
30cmくらい?



今はこの装置にとってのシーズンオフだから、
シートで覆って養生してある。

ゴミや葉っぱや虫などが入り込みにくくなるから
こういう手入れは必要だ。

ノーメンテだと、絶対に装置寿命が短くなる。



積雪地の都心部に行けば、
こういうものがたくさん見られる。


気にして探さないと、
見過ごしてしまうのだろうけど。



見慣れた全国チェーンの店が並び
どこに行っても同じような建物ばかりに見えるかもしれないけれど
実はその土地土地の気候に合わせて
建物そのものも、そこに据えられる設備類も
ちゃんと違うものになっている。


そんなところを探して見つけることができると、
「同じような建物」では無いことに時めくのである。



ただただ時間に追われ、
取引先との打合せだけで終えてしまうよりも
そういうちょっとした違いを発見しつつ移動するのは
楽しいことではなかろうか。

たとい足早に通過するだけであったとしても
それらを「観る」ことは出来るはずなのである。
(「ヒーティングヘッダーだ」おわり)
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2021年09月07日

室外機の色合いをどうする

エアコンの室外機には、
アイボリーしかない、と思っている人はいるまい。


けれども、特にその色について問うこともなく
標準色のまま据えられることも少なくあるまい。



それでも、たまに外装の色を考慮したものが
選ばれているのを見ることがある。


21090701.JPG


カネさえ出せば、かなりいろんな色のリクエストに
応じてもらえるようだけれど、
標準価格のままでとなるとあまり選択肢は多くはない。


外壁と全く同じ色にする必要性が無いのなら
ちょっと濃い目の色くらいを選んでおくと
あまり目立たなくなるのではないだろうか。



何が何でも隠したかったのか、
過剰に鉄板で覆ってしまったものもあった。


21090702.JPG


これじゃ、冷暖房の効率は著しく減じてしまうだろう。



ここまでして室外機や換気ガラリを(ご丁寧に丸木を貼ってまで)隠すなら
銀色の換気フードや白色の冷媒管も
何とかしたかったかなぁ。
(「室外機の色合いをどうする」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年08月30日

室外機と屋根

エアコンの室外機に、屋根は付けますか?


設計上、見込んでおくこともあるだろうし、
そんなもの見込まないこともあるだろう。



見た目は、室外機単体で置かれるよりも目立ってしまう。
費用だって、その分余計にかかってしまう。


じゃ、何のために屋根なんかつけるの?



強い直射日光が当たるような場所に設置される場合、
室外機が熱くなってしまうと冷房効率が落ちるから
日除けとして屋根を設ける場合がある。



積雪が多い地域の場合、
雪の荷重が室外機本体にかかって負担にならないように
設ける場合もある。



積雪が結構あって、なおかつ寒冷地であるような場合、
雪どころか氷の塊が建物の屋根から落ちてくるようなことがあって
そういう場合には室外機にも屋根がないと、すぐに壊れてしまう。
だから、保護のための屋根として設けたりする。



そんな屋根付きの室外機を、見つけた。


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架台で少し高い位置に据えてあるところを見ると、
ここでは冬になるとそれなりに雪が積もるようだ。


勾配のきつい屋根がかけてあって、
結構強度がありそうだ。


これなら、建物の屋根から雪庇が落ちてきたとしても
十分に防護できそうに見える。



エアコンメーカー(や、関連会社)製の既製品もあるし、
上の写真のように鋼材で製作するものもある。



ただ見ての通り、
設備屋は機能重視っていうか、機能だけにしか意識が行かなかくて
意匠的な素養が無かったりするので、
デザイン的には気に入ってもらえるようなものを盛り込めない。

(別に設備屋さんを貶しているわけじゃなくって、
 ワタクシの自認についての言及である)



だから、もしこういうのがお気に召さないのであれば、
このたぐいの架台は意匠担当の方が設計されることを
オススメする。


材料にしても、形にしても、色にしても、
外装デザインに沿った、
意図されたデザインの架台になることだろう。



どうです?


この手の屋外架台は、
建築(意匠)設計、建築工事にしちゃいかが?
(「室外機と屋根」おわり)
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2021年08月28日

冷媒管を通す場所が無かった

床置形のエアコンが、
柱を背に置いてあった。


下の方に、何やら不思議な形の箱が作ってあった。


21082801.JPG


そう。


この箱の中に冷媒管とドレン管を通して、
外壁を貫通させて、
室外機につなげているんだな。



何せ、背面は柱だ。
そのまま穴を開けるわけにはいかない。



左側は、窓だ。


だからやっぱりそっち側にも通せない。



となると、ここをこうやって通すのが
何となく格好がつく形だったんだろう。


箱を丈夫に作っておけば、
何ならモノも乗せられる。


乗せるには中途半端なサイズではあるけれど。



いっそ、右に見える建具幅まで
棚みたいに作ったら良かったんじゃないかな。



ま、後からなら、第三者は好き勝手な事を言える。



この時、この設計をした人にとっては、
この施工をした人にとっては、
なかなかイケてる計画だったんじゃないだろうか。


むき出しで被覆銅管を通して、
何かが引っかかって破いてしまうよりも
ずっと良いのだから。
(「冷媒管を通す場所が無かった」おわり)
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2021年08月18日

鋳鉄製の放熱器は消えゆくのか

すっかり目にすることが少なくなった
鋳鉄製の放熱器。


蒸気暖房自体がどんどん減っているから
当然と言えば当然。



でも、たまに目にすると嬉しいものだ。



21081801.JPG


トイレの暖房として、随分と立派なモノがついていた。


五細柱700Hの床置形なのだが、転倒防止のために壁からも支持を取ってある。

足回りを中心に、だいぶ錆びてきているようだ。



21081802.JPG


数えてみると、29節が連結されている。

結構な放熱量になりそう。



右側の管から低圧蒸気が入ってきて、
ここで放熱して凝結して湯になり、
左下の放熱器トラップで還水のみ分離されて
恐らくどこかに置いてある真空給水ポンプへと引かれていく。

そこから還水槽へ送られ、
ふたたび蒸気ボイラで加熱・気化されて
全館へと送られていく。

そんなシステムになっているはずだ。



今でも 作っているところ があるんだね。

使っているところがあるのだから、
修理や更新の需要がそれなりにあるのだろう。


必要放熱量に応じて、節の数を選定 する。

カタログには三細柱とか二柱とか壁掛とか書いてあるけれど
一通り生産しているのだろうか。
そんな事はなさそうな気もする。



五細柱700Hだと、1節あたり 8.7kg ということだから、
29節で 252.3kg。

かなり重たい放熱器である。



どうだろう。


こんな立派なやつ、身近にあるだろうか?



上から後ろ側を覗いてみる。


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壁にアンカーを打って支えてあることがわかる。


この金物だけはキレイだから、
耐震改修などに合わせて後から追加したものだろう。


250kg超のモノが倒れてきたら、
無事じゃ済まなさそうだから。



別の壁には、12節の放熱器がついていた。


けれど、随分と錆びてしまっている。


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転倒防止金物と放熱器トラップだけがキレイ。

そこだけ取り替えていることがわかる。



本当なら、放熱器本体も錆取りをして
ペイントし直したかったところだろうけれど。

なにぶん、費用がかかることだし
見送ってしまったんだろう。



はんぶん産業遺産的な位置付けになりつつある、
鋳鉄製放熱器。


見られるうちに、よく鑑賞しておこうじゃないか。
(「鋳鉄製の放熱器は消えゆくのか」おわり)
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