2021年02月22日

ガラスの下の、放熱器

雪降るような地であっても、
広いガラス面を設ける建物は、ある。


意匠的には、
ガラスの透明感は何としても欲しいところが、ある。



けれども
どんな高性能断熱ガラスであったとしても
一般的な断熱材付外壁に比べれば
「断熱性能」なんて無きが如し。


コールドドラフトは、
起こらないわけがない。



だから、
ガラス面の下部には
放熱器が、欲しい。


21022201.JPG


全スパンに渡って
弱くていいから放熱するものがあれば
理想的なのだろうけれど
そうではなくても有るだけで効果はあろう。


床暖房、という手もある。

窓付近は、放熱パイプのピッチを狭くする、
なんてことも出来よう。



もしも、このような出っ張りが気になるなら、
床面にグレーチングを設けて
その下に放熱器を収めることだって可能だ。


そういうことが出来るかどうかは、
意匠設計者がそれを知っているかどうかにかかっている。


プランが固まってしまったあとに、
取ってつけたように設備設計を慌てて外注したのでは
取ってつけたような設備を設けるしか
選択肢がなくなるのだから。


ま、でも結構、
この類の放熱器は
一般の方々の視界には入らないものだ。

あまり隠そう隠そうとしなくても
まったく構わないのかもしれない。
(「ガラスの下の、放熱器」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月16日

ヒーティング、してます

わさわさと雪が降ると、
ロードヒーティングは忙しいことになる。


とは言え、一瞬で融かせるわけでもなし。


時間をかけて、徐々に融かしていくのだ。



その過程において、
ヒーティングパイプの走向がわかるのだ。


21021601.JPG


積もった直後にも、融けきった後にも見られない、
ひとときの地上絵。



「頭上 落雪注意」


注意して通れ、

というのではなくて

雪がドサッと落ちてくるんだから
この下に来るな!

という意味である。



道路標識にある「落石注意」よりは頻度の多い、
甘く見ていると被害に遭いやすい事象なのだ。
(「ヒーティング、してます」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月13日

冷蔵倉庫を冷やすやつ

家庭用の冷蔵庫なんかよりもずっと大きな
冷蔵倉庫。



部屋全体が冷蔵庫なのだ。



壁も屋根も床も、
分厚い断熱材でぐるり覆われている
そんな部屋なのだ。



室内には、そこをガンガン冷やすための機械がついている。


21021301.JPG


エアコンの冷蔵倉庫版、っていう感じかな。



日立だったら「クーリングシステム」を名乗っているやつ。


製造社が日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社で、
販売者が日立グローバルライフソリューションズ株式会社で。



三菱とか東芝とかパナソニックとか日立とかダイキンとか、
各種製品を出している会社は
社名が結構変えられていくから、
なかなか面倒くさい。


社員の方々も、
そのたびに名刺が変わって大変かも。

あと、名前が長いし。



それはともかく、
冷蔵倉庫だ。



倉庫だから、
見た目はほとんどどーでも良い、という感じ。
機能が果たせれば、問題ない。

そんな作り。



冷媒管の貫通位置と、
ドレン管の伸ばす距離感が、
ちょーっと想定と違ったのかな。


21021302.JPG



フォークリフトなんかで
引っ掛けたりしなければ、
無問題。



もしも、もしも、
冷蔵倉庫や冷凍倉庫に入る機会があったら、
こんなやつがついていないかどうか
見てみて欲しい。



上の写真2枚は、
エアコンで言うところの室内機に相当するものだ。


よって、どこか屋外に室外機が置いてあるはずだ。
そこまで、冷媒管がつながっているはずだ。



ヒートポンプの温度条件が
一般のエアコンよりも厳しくなるので、
使用される冷媒ガスも異なる場合がある。


上の日立の製品では、
一般的な R410A の他に、
R448A や R404A を使用するラインナップがあるようだ。


冷蔵温度や冷凍温度の条件によって、
組成を決めているはずだ。

そんなのも、室外機に貼ってある銘板を見ると
書いてあったりする。
(「冷蔵倉庫を冷やすやつ」おわり)
posted by けろ at 23:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年02月10日

吹出口をなんとなく隠してある

少し広めの空間の
上の方を見てみる。


と、壁面に吹出口とおぼしき、長方形のグリルが見える。


21021001.JPG


木質の内装材が、
そこだけカットされていて
吹出しを阻害しないようになっている。



でもだいぶ上の方なので、
意識してそのあたりを見ない限りは
決して気づかれることはあるまい。



手前のすぐ上にある照明器具、
LEDならでは。


蛍光灯や白熱電球では
こんな表現はできなかったろう。



照明デザイナーにとっては
世界が拡がったんじゃないだろうか。



それに比べて……。



吹出口、吸込口や
換気フードって
旧態依然というか、
あんまり昔の製品と
代わり映えがしないような気もする。



露出のファンコンベクターとかも
そうだね。



エアコンの室内機も、
昔むかしのものとくらべると
かなり改善されてきたように思うけれど
まだまだ、デザインの余地は十分にありそう。



建築設備のプロダクトデザインは、
これから、である。



今がんばれば、
ブルーオーシャンじゃないかな?
(「吹出口をなんとなく隠してある」おわり)
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2021年02月06日

パネルヒーターも配管も年数が経つと

壁掛けの、温水パネルヒーターがあったのだけれど
取り付けられてから、だいぶ年数を経ているようだ。


21020601.JPG


パネル端部のヘッダー部分、
塗装が剥げた部分は錆びっ錆びである。


配管も、そうだ。
塗装の剥がれたネジ部、
床の貫通部、
かなり、キてる。


還り管のレタンコックも
青銅が錆びて緑色になっている。



ここまでになるのに、
どれだけの月日、頑張ってきたんだろう。



無生物であって、
意思も感情も無い、
ただのパネルと配管なんだから
「頑張る」もへったくりも無いのだけど
それを観る主体であるワタクシ自身が
ややもすると感情移入してしまったり。



モノは、古びる。



昔の人は、だから「諸行無常」を語り、
記したのである。



人の世の栄枯盛衰を、そこに映したのである。



今の時代は、
スクラップ&ビルド じゃない。


こういうモノを、
いかに費用をかけないで、
長持ちさせるか。

場合によっては、
騙し騙し使い続けるか。



そんな腕前や知恵が商売になる、
世の中になっているのである。



けどまあ、
本音としては

「そろそろ、取り替えません?」
(「パネルヒーターも配管も年数が経つと」おわり)
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2021年02月02日

ロードヒーティングの熱源は、ここに

駐車場とか、すっきり雪が融かしてあると
助かるものだ。


そんなヒーティングの熱源は、
建物の陰になったところなんかに
ひっそりと置いてある。


21020201.JPG


ヒーティングは、油焚きだったりガス焚きだったり
電熱線だったりするけれど、
ここのやつは油(灯油)みたい。

近くに灯油タンクがあったから。



火気なので、消火器を背負っている。


ステンレスの箱に覆われていて、
ぱっと見、ボイラーっぽくはないけれど
この中に機械が収めてあるのだ。


「ボイラー」って呼びならわされているけれど
ボイルしないから、正確にはボイラーじゃない。

温めるだけだから、本来的にはヒーター。

ま、でもボイラーで構わないや。



箱の上に雪が積もってしまって、
排気口が埋もれそう。

それはちょっとまずい。



箱の左上から伸びている棒の先に
降雪センサーがついているみたいだ。



降雪を検知すると、運転する。



ただ、雪が降るだけで積もらないこともあるから
運転制御を厳密にやろうとすると
結構面倒なことになる。



地温センサーを浅く埋めておいて、
地温がプラスだったら雪が降っていても運転しないとか、

地表に水分センサーを設けておいて
水分を検知しなければ運転しないとか、

降雪センサーも、降雪の度合いに応じて作動させるとか。



積もり具合を見ながら、人力でON-OFFするのは
なかなか面倒だし、大変だから、
なるべく自動運転させたい。

でも、灯油代がばかにならないから
不要なときには動かしたくない。


いろんなセンサー類をつければつけるほど
設置費がかさむ。



どこかで折り合いをつけて
妥協することになる。



まあでもそのうちに
AIとか画像処理とか搭載した
もっと性能の良いものが出てくるに違いない。



東京や大阪などの大都市圏で需要がないから
その開発速度はそんなに早くないんだろうけど。



もしも、積雪地に行って
ロードヒーティングがあるのを見たら
その熱源は何だろう? と探してみてほしい。

見つからないかもしれないけど。
(「ロードヒーティングの熱源は、ここに」おわり)
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2021年01月23日

スリムダクトの色を分けるかどうするか

エアコンは、
室内機と室外機とを組み合わせて使う機械である。

室内機から室外機へ、
あるいは室外機から室内機へ、
『熱』を運ぶ装置なのだ。



よって、室内機と室外機との間を
配管で結んである。



配管(通常は、銅管である)に断熱材が被せてある状態で
露出されていることもあるし、
外壁に出ている部分などには『カバー』がかかっていることもある。



このカバーは、通称「スリムダクト」と呼ばれたりする。

これは 因幡電工 の商品名なのだけれど
一般名詞化してしまっている。



ただ例に漏れず
国土交通省としては商品名を使うわけにはいかないから
公共建築工事標準仕様書(機械設備工事編)平成31年版 では
『保温化粧ケース』などというような名称を捻り出している。
(第2編 第3章 第1節 保温工事 表2.3.1) 



さて、このスリムダクトであるが、
建築外装材に合わせるかどうか、
好みの分かれそうなところ。



標準のカラーバリエーション から選んだり、
別途塗装したり。



外装材の色が変わる部分は、どうだろう?



こんなふうにしてあるところも、
たまに見かける。


21012301.JPG



こうやって色をいちいち分けていないところも
多く見かける。



好き好きである。


ただし、若干の費用の違いが生じることもある。


そのへんも含めて、オーナーさんの好きなように決めれば良いのだ。



設備屋さんの持ち出しになってしまわないように、
こういう希望があるんだったら、
図面に描いておくべきなんだけれど。
(「スリムダクトの色を分けるかどうするか」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年01月22日

隠蔽形エアコンの露出

エアコンの室内機には
いろんな形式があるのだ。


その1タイプに「天吊隠蔽形」なるものがあるのだけれど。



ある建物で上方を見やると、
ソレがあった。


21012201.JPG



隠蔽形、なんだけど、
天井を貼っていないから、露出になっている。


エアコン本体にドレンパンがあって、
ドレンアップ装置が脇に取り付けられている。

吸込み側・吹出し側に、それぞれチャンバーが取り付けられているのがわかる。

吹出し側チャンバーからは、
丸いフレキダクトが3本、
各方向に伸びている。


その他にも、普段隠れて見えないはずの
ケーブルラックやら電線管やら、
いろんなモノが見えている。



必ずしも費用をかけて天井仕上げを貼らなくっても、
まあ、こういう状態であっても、建物は利用できるのだ。



そう。


「設備も、内装」

なのだったら、なのだ。
(「隠蔽形エアコンの露出」おわり)
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2020年12月30日

室外機の防雪フード、あんなに向かい合わせで

なんか、狭い所に追いやられている、
エアコンの室外機。


雪が降るところだから、
防雪フードも取り付けられているんだけれど。



20123001.JPG


2台の室外機が、
ずいぶんくっついちゃってるね。


防雪フードなんて、
2台あわせて三角屋根、って勢いだ。



メーカーの標準設置間隔を遥かに下回る
近接設置状態である。



どうしても、
どうしても、
仕方なかったんだろうね。



建物には、
いろんな「仕方なかった」が満載である。


そこにあったドラマを、物語を、
いろいろ想像してみるのも面白いものだ。


とっても人間くさくって、
愛らしいものだ。
(「室外機の防雪フード、あんなに向かい合わせで」おわり)
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2020年12月27日

煙突をどこに建てるか

最近は、非燃焼系の熱源も多くなってきているけれど
それでもやっぱり燃焼系熱源も少なくはない。


そうすると、燃焼したあとの排気をどこに出すのか、
それが重要な論点の一つになる。



端的に言えば、

「煙突をどこに建てるか」

ということになる。



あんまり目立たせたくない、というデザイン上の要請があったり、
いっそ、煙突自体をデザインに取り込んでしまえ、という解法があったり、

時として、設備設計が関与し始めるまで
そもそも煙突の存在自体が失念されていたり、

まあいろんな経緯を経て、
それでも必要なものは必要なわけで
どこかに落ち着いてくるのである。



たとえば、こんなふうに。


20122701.JPG



燃焼機器を屋上に持っていけば、
こういうモノは不要になるし。

熱源を非燃焼系にすれば、
やっぱり不要になるし。


でも、燃焼系の良さってものもあって、
その建築全体において、何を是とし、何を犠牲・妥協するか、
そういう総合的プロデュースがあることが
望ましいと言えよう。



世の中にたくさんある、
煙突を背負っている建物。



その煙突が、そこに存在するに至るドラマは
建物の数だけ、あるはずなのだ。



「えええ? そんなモノが、そこについちゃうの?」


たまぁに、現場も佳境に入ってきた頃に
そんな驚愕を持って施工図を見つめる人が、
存在することもあったり、ね。
(「煙突をどこに建てるか」おわり)
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2020年12月21日

FF式の壁ヒーター?

外壁側に、
見慣れないモノを見かけたのだ。



20122101.JPG



「見慣れている」という方は、
実際に採用した方か、
採用された建物を利用している方か。



長年設備に関わっている人でも、
「見たこと無い」って言う人も
少なくないんじゃないだろうか?



屋外には、給排気トップがついていた。


これ、FF式なのだ。



横の方に貼ってあったのは、


20122102.JPG

「熱源内蔵型真空暖房機」を名乗っている。



ほぉ。


珍しいもんを見た。
(「FF式の壁ヒーター?」おわり)
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2020年12月18日

ペリカウンターの中身だ

ビルなんかの窓側外壁沿いに
「ペリカウンター」が設けられているところも多い。

外皮をペリメーターを称するのであるが
そこにあるカウンター上のモノなので、
「ペリカウンター」なのだ。



あそこは、書類などを置くための台、というわけではない。

洗面器や小便器のライニングが荷物置き場ではないのと同様に。



ここは、設備のためのスペースなのである。



だから、開ける必要が出てくるのだ。


20121801.JPG


中におわしますは、ファンコイルユニットでござい。



冷温水管がつながっている本体と、
カウンター上部に設けられた吹出口とをつなく
グラスウールダクトが見える。


吸込みは、下部のグレーチングから。


後からフリーアクセスフロアにした関係上、
こういう収まりになったようである。



ペリカウンター内は、配管スペースも兼ねていて
横引きの冷温水管が伸びている。


このファンコイルユニット(FCU)だけではなくて、
窓に沿って何台も設置されているから。


20121802.JPG


冷温水管の往き管と還り管、
ドレン管、電源や制御ケーブル用の電線管が
通っている。



カウンターとの取り合いを撮ってみたけれど。


20121803.JPG


ピントがうまく合っていなかった……。



遊びで開けてるんじゃないんです。

れっきとした、仕事(調査)なんです。



ここを開けるための金属パネルは
たいていケンドン式になっているのだけれど
時々すんごく幅の長いやつがある。


そうすると、
外したはいいんだけれども
元通りはめようとすると撓んでしまって
なかなかうまく付けられない……なんてこともある。


機器本体と周辺の配管がある程度触れれば良いので、
あんまりにも幅広のパネルにはして欲しくない、
今日この頃。
(「ペリカウンターの中身だ」おわり)
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2020年12月11日

仙台空港の空調機とか

仙台空港には、結構発着便があるのだ。


20121101.JPG


小回りの効く、小型機が多いようだ。


地方都市間を結ぶ場合、あまり大型ではないほうが
採算的にも良いのだろう。


それにしてもこのボーディングブリッジ、
えらく下方まで下がっている。


20121102.JPG


小型の機体だから、こうなる。


空港によっては、バスで乗り付けて階段車で上がるんだろう。


主翼の地面からの高さが、
作業員さんの頭の高さと同じくらいだから
下から上がっても、すぐだ。



空港ターミナルの外壁側には、
空調機が押し込めてあった。


20121103.JPG


なかなか、壮観じゃないかな?


給排気がショートサーキットしないように
スパイラルダクトの先端を少し離してあるのがわかる。



空調機本体はぎっちり詰めてある感じだけれど、
こういう配置だと側面には取り付き易いから
コイルやフィルターの点検清掃などに便利だ。
(「仙台空港の空調機とか」おわり)
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2020年11月23日

誰がために室外機は並ぶ

道路に室外機が並んでいる……わけじゃない。


標識が建っている位置からすると、
ちゃんと敷地内に収まっている……はずだ。


20112301.JPG



何かの店舗のようで、
木のおしゃれな外装。


軒裏換気口と、2階の排気フードは白く、
エアコン冷媒管用のスリムダクトは外装色に合わせてある。



1階の排気用とおぼしきスパイラルダクトは、
そのまんま。



エアコンの室外機は、
色のバリエーションが無いから、
仕方がない。


無理やり着色してあるものも見かけるが、
メーカーが「保証できないよ」って言うから、
ちょっと躊躇うよね。



室外機は全部、
架台に乗せてある。


冬は、雪が積もるから、だね。
防雪フードも取り付けてあるし、ね。



誰がために並ぶか、って?


そりゃ、店舗ならお客さんのためと従業員のため。

物によっては、製品のため。


つまり、必要性があって、ついている。



もし、建物のデザインにとことんこだわりたいのであれば、

どこに置くか、
どんな並びで置くか、
どういう形式にするか、
隠すか、現しか、目立たせるか。

そんなこんな事も考えてあげないといけない。



「デザイン上、邪魔だから、つけない」


まあ、それも有りっちゃ有りだ。

その場合、
「誰がために」……それをも犠牲にするということにもなる。
その建築がオブジェじゃないのだったら
なかなか、選択しづらい。



あとは、徹底的にカネをかけて、
これらのものが決して表に出てこない
そういう設備システムを採用することだ。

カネをかけさえすれば、
大抵のことはできる。

物理法則に反しない限りに於いては。



意匠も、構造も、電気も、設備も、
すべて揃って全体が成り立っているんだな。

それらを、それなりに理解した上で
全体を構成するのが
プロジェクトリーダーたる建築士の仕事なのである。

すんごく、大変。


リーダー以外は、
自分の領域に専念できるから、
そういう意味では気が楽かな。
(「誰がために室外機は並ぶ」おわり)
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2020年11月17日

エレベーターホールに、パンカールーバー

エレベーターホールの脇にさ、
目立つのよ。


20111701.JPG


わかる?


右上にある、目玉みたいなやつ。



パンカールーバー っていう、
れっきとした吹出口なんだけれどね。



あんまり、こういう場所についているのを
見たことがなかったので。

まあ、ワタクシの経験が浅いだけ・見聞が狭いだけ
なんだけどさ。


面白いなぁ、って思って、撮っちゃった。



左側の壁にだって、
当然ついてるよ?


20111702.JPG

吹出の向きが、右側のやつと違うよね。


自由に動かせるのが、キモなんだ。



だから、工場とか厨房とか、
スポット的に的を絞って送風したい場所に
使われることが多い気がするんだ。



でも、この建物では、
エレベーターホールの壁に、
とっても目立つ場所に、
使ってあったんだよね。



何となく、嬉しいような、
こそばゆいような、
そんな気がしない、かな?



それとも、この地方では、
これが標準なんかな?

知らんけど。
(「エレベーターホールに、パンカールーバー」おわり)
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2020年11月10日

連立している灯油タンク

地上置きの灯油タンクが
3基、並べられていた。


20111001.JPG


それぞれ、防油堤が設けられている。

万が一タンクの油が漏れても、
周囲に流れ広がらないように
一定量以上の灯油を貯蔵するタンクの周囲に
設けなければならないことになっている。

(所轄消防によって指導内容が結構異なる)



結構場所を取るし、
目立ちもする。


20111002.JPG


でもそれは、仕方がない。

これが嫌だったら、
地下埋設のオイルタンクでも設けるんだね。

でもコストが結構かかるから、
これでよしとしたわけで。たぶん。



でもこの防油堤、
雨が降ったら、水が溜まる。


20111003.JPG


だから、所轄消防によっては、
防油堤に水抜用の単管とバルブを設けるように
言われることもある。



配管まわり。


20111004.JPG


被覆銅管(被覆が剥がれかかっているけれど)と
鋼管とが使用されている。


鋼管には可撓性が無いので、
フレキシブルジョイントを挟んであって、
地震時などに変位を吸収できるようになっている。


このタンクには「戻り管」も設けられている。

冒頭の写真でも、タンク上部に接続されている
戻り管を確認できよう。



そして、タンク廻りには
これらもつく。


20111005.JPG

これまた、意匠屋さんには疎ましがられる、
危険物看板と消火器である。


消防から付けるように言われたら、
つけないわけにいかないんだから
仕方がない。

あとは、どこに付けるか、だけである。


目立たせるためのモノだから
目立つ場所につけなくちゃならないんだけれど
それだと目立つから避けたい……。


デザイン的には、確かに難しい問題で。



総務省で、デザインコンペでもやったらいいのに!
(「連立している灯油タンク」おわり)
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2020年10月30日

スポットクーラー

局所的に、冷やしたいから。


そんな時に、

スポットクーラー(某猫型ロボットの口調で)


20103001.JPG


ああ、涼しぃ〜。



でも、冷やした分の排熱が出るし、
結露水も下部タンクにどんどん溜まっていくから
手放しには喜べないんだけれど。



飽くまでも、補助。

緊急避難的対症療法。
(「スポットクーラー」おわり)
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2020年10月12日

冷暖房と、換気と

設備システムは、高度にすればするほど
カネがかかってしまう。


だから、ある程度潤沢な建設資金が無い限りは

「最低限必要な機能を果たせば良いから……」

ということになりがちである。



温熱源、冷熱源を設けて、
冷温水を循環させて、
各所に放熱器を設置して適切に個別制御して、

熱交換換気を天井内機器にて行い、
外壁までダクトを伸ばして……。



結構な費用がかかる。



更にエアハンドリングユニットなどを置いて
空気式で空調を行うなら、なおのことだ。



そういうの一切合財を削って削って
最小限にしてしまうと……。



こうなる、かな。



20101201.JPG



冷暖房は、壁掛形のエアコンを。
室外機は、すぐ裏の外壁に。



換気は、熱交換タイプの
やはり壁掛形のもので。



貴賓室のようなところでは、
こういうわけにはいかないけれど
王族でも貴族でもないフツーの人間が
フツーに使う部屋だったら
これでイイのかもしれない。



ああ、でもこれじゃ、「設備設計」なんて要らなくなっちゃうなぁ。



ただでさえ、
中央熱源の空調システムや
エアハンを置いたシステムなんて
採用されなくなってきてしまっているんだから。


中小規模ならエアコンで、
大規模でもマルチエアコンで、
換気はロスナイをいっぱい並べて、で済んじゃう。



ま、でも、次々と新しい製品、機構、システムが出てくるんだ。
しっかり追いついていければ、いいかな。



ある程度古い建物の既存システムに関しては
今までの知識や経験も活かせるし。

改修案件とか、ね。



「空気調和」って言うのがおこがましくって
「冷暖房」と言い換えざるを得ないことも多くなりつつあるこの頃。


「正解」が1つに決まってるわけじゃないから、
だからこそ、面白いって言えるんだろう。「せつび」って。
(「冷暖房と、換気と」おわり)
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2020年09月21日

へろへろと延びる細い管

決して新しくはなさそうな、住宅っぽい建物の外壁に
細〜い管が貼り付けられている。


20092101.JPG


ところどころに分岐もあって
家の中に潜り込んでいる。



これは……


20092102.JPG


灯油用の、細い銅管。
(一応、被覆銅管かな?)



その表面に、外壁に合わせた白ペンキを塗ってあるだけのもの。



きっとどこかに灯油タンクがあって、
きっと2階のどこかにオイルサーバーがあって、
きっと各部屋に灯油ストーブが置かれているのだ。



壁に穴はあるけれど
FF式の給排気トップが見当たらない。


誰も住んでいなくて、ストーブは持ち去られているのか、
煙突式のストーブなのか、
この写真部分だけではわからないけれど。



新築であるなら、壁中、床下、天井内などに隠れているはずの配管。
後付けで、外壁に沿わせて伸ばすことになったのであろうか。



外壁で別の何か作業を行う際に、
うっかり潰したり切断したりしないように
気をつけてほしいものである。
(「へろへろと延びる細い管」おわり)
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2020年09月19日

玄関先のパネルヒーター

玄関に、それはそれは大きな大きな
温水パネルヒーター。


天井内に敷設された温水の往き管と還り管が
天井から生えてきている。


20091901.JPG


この地は、そのくらい寒いんだろうか。

なら、正面はガラスじゃなくって
断熱材がしっかり入った躯体壁にしたら良かったのでは?


でもでもそうすると、玄関が暗くなっちゃうじゃない。

エントランスの開放感も薄れてしまうし。



天井にファンコンベクターを埋込みで設けたら、どう?



それだと本体天吊で、ダクトと制気口とスイッチをつけて
コストもその分高めになるじゃん?



暖房用に温水回すんだったら、
パネルヒーターが一番でしょ!



そういう経緯があったか、無かったか。



このくらい大きいと、
放熱器というよりも温かい壁という感じになるだろうか。



どこを、どのように暖房(冷房)するか、
古くて新しくて完璧な解答はない
奥深い問いだったりするのだ!
(「玄関先のパネルヒーター」おわり)
posted by けろ at 17:00| Comment(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする