2021年10月30日

配管改修をした後の洗面器

あるところのトイレに寄ったら
配管改修をした後と思われる洗面器が並んでいた。



その改修自体が、結構前のことだったのだろう、
すでに「故障中」となっている。


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何が故障しているんだろう?

カランがダメになった?

排水が詰まった?

少なくとも止水栓は機能しているようだ。



水石鹸入れと、混合水栓のスパウト部が取り外されていて
こういう状態を目にすることは珍しいだろう。



給水管も給湯管も排水管も、
一斉にやり替えたのだろう。


元々ライニング内に配管されていたものを
ライニングごと壊してやるのではなくて
配管のみ露出で通してつなげましたという状態。



こうなると、ちょっとしゃがんで下から見てみるしかなくなる。


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なかなか、うまい具合につなげたものである。



Sトラップには、この長さのものが部品としてあったものか
下部を切断して使ったものか、
よくわからない。



配管保温の外装材が綿布巻きになっているから
結構昔の施工によるものだ。

保温材を巻いて、針金で留めて、
綿布を巻いて、目止めを塗って、
中塗りと仕上げ塗りをして……。

すごく、すごく手間のかかる仕上げなのだ。

よくこんな事してたなぁ。


最近の仕様だと、カバーをかけておしまいだ。


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支持金物もボルト・ナットも、全部クリーム色に塗ってあって
執念を感じるくらいだ。



タイルも、目地も、
だいぶ劣化してきている。


打診棒を当てたら、
かなり浮いているヤツが多いんじゃないかな。



遠からず、トイレの全面リニューアルでも行われるんじゃないかな。
(「配管改修をした後の洗面器」おわり)
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2021年10月21日

人が降りられる排水桝

既設の桝を調べる必要があることもある。


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排水をつなぐ必要があるとか、

流れが悪いことの原因究明だとか。



最近は塩ビ製の桝がかなり多いけれども
既設の桝にはコンクリート桝もたくさんある。



深いものになると、ある程度の大きさを確保して
メンテナンスできるようにしてある。


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タラップが取り付けてあって、
人が降りていくことができるようになっている。

これが無いと、中で何かするのはとても大変な作業になる。



あんまり大きな鉄蓋だと重たくて開けるのも大変だから
蓋口径は600mm、内部の桝は900mm、というふうに
なっているものも多い。

「人孔桝」などと呼ばれることもある。



最近の塩ビ桝だと、口径は150mmとか200mmとかだから
絶対に人は入っていけない。

かわりに棒付きの鏡とか、
内視鏡的なカメラとか
そういうもので内部を確認できれば良し、
という発想になっている。

建築では。



公共下水道では、
特に流量が多く太い系統になれば、
やはり人が入っていくことができるのが理想だ。


もっとも、管内探査ロボットなど
いろいろなものが出てきているから
人が入るなんていう「原始的なこと」は
どんどん減っていくのかもしれない。
(「人が降りられる排水桝」おわり)
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2021年10月19日

寒冷地の水道管は深いのだ

地面に、鉄蓋がある。

長方形のやつ(角は面取りされてるけど)。


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ご丁寧に「水道メータ」と鋳出してあるから
それであることが誰にでもわかる。


「メータ」「コンピュータ」「センサ」など
カタカナ後の最後に「ー」を付けない表記は
JIS Z8301:2011 に基づくものだから、
本来これが正しいとされている。

ま、日常生活では意識されないけれど。



蓋を開けてみる。


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中には更に蓋がある。

断熱材の板である。



これを更に開けると


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水道管とメータが出てくる。

ずいぶん深い位置にあるから、
目盛りを読み取るには
視力が良くなくてはならないだろう。



東京都心だとこんなに深い位置にメータがあるなんて
あり得ないのだけれども
寒い地域ではこのくらい深く埋めておかないと
冬になったら凍ってしまう。



建物の基礎などの「凍結深度」とは別に
各水道事業者などによる「凍結深度」によって
最低限の土被りが決められている。

建築のそれとは異なる(水道のほうが深い)ので
寒冷地における設計・施工時には注意が必要だ。


深く掘らなくてはならないから、
土工事も費用が嵩む。

積雪寒冷地では、断熱も含めて工事費が割高になってしまうのは
仕方ないのだ。

人件費はちょっと安いのかもしれないけれど。
(「寒冷地の水道管は深いのだ」おわり)
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2021年10月17日

洋式便器化したのだ

トイレブースの中に、
便器が斜めに取り付けられている。


そして、給水管とフラッシュバルブが
特徴的なつながりになっている。


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元々和風便器ブースだったところを
なんとか洋式化しようと
苦心した跡なのであろうか。



既設の和風便器の向きによって
給水管取り出し位置が逆パターンになっているところもあった。


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給水管を床から350mmほど立ち上げてから横引きしているのには
何か深い理由があるのだろうか。


もうちょっと床ころがしに近い低い位置で横引きすると、
踏む人が出てくるからだろうか。


それとも、保温材の施工しやすさを考慮したものだろうか。


もしくは、設置可能なフラッシュバルブの寸法に合わせてみたのか。



新築のトイレではたいそうキレイに納まっているものだけれども
部分改修されたトイレではさまざまな工夫が、
あるいは苦心が満ちていて
味があるものだ。



そんなに気にすることはないのだ。



誰も気付きゃしないのだ。



一瞬違和感を持ったとしても、
そのうち慣れてしまうものなのだ。



なんていう言い訳も、できなくもないのだ。



壁給水パターンもあった。


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便器の前出の少ないコンパクトなものならば
斜めに付けなくてもなんとか納まった感じ?



改修トイレは、見どころ満載なのだ。
(「洋式便器化したのだ」おわり)
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2021年10月13日

鋳鉄管と鉛管と

見た目、格好良いと思うんだ、
鋳鉄管って。


なんか、メカメカしてるじゃん?


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どう? この赤っぽいやつ。



これに比べると、後方に移っている鼠色の配管は
あんまりメカっぽくない。

配管用炭素鋼鋼管(白)だ。

炭素鋼鋼管に亜鉛メッキを施してあるやつだ。



継手の前後が赤いのは、錆止め塗料だ。

錆止めにもいろんな色のやつがあるけれど
赤っぽいと、鋳鉄管とうまくマッチする。


なんて、誰もそんなことは気にしちゃいない。



鋼管の末端につけられている砲金製プラグが青緑色なのは
銅が酸化してしまったからだ。

ふっるい十円玉でこんな色になったやつを見たことがあるだろうか。



鋳鉄管に他の管種のものがつながっていることもある。


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ジュート巻きの給水管(たぶん)でちょっと隠れてしまっているけれども
鋳鉄管から通気管が取り出されていて、
通気は白管(配管用炭素鋼鋼管(白)を単にこう呼ぶ)だし、
掃除口接続の管もそのようだ。



もちょっと下から見てみる。


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おお、これならつながりがよくわかる。


掃除口と通気管の他に、斜めにつながっている管が何本もある。

これは鉛管である。


なんとなく、ビミョーに曲がっている感じがするのがわかるだろうか。



鉛は柔らかいので、中に砂を詰めて木槌で叩いて
目的の曲率に成形するんだとか。



もう、イマドキの配管屋さんで鉛管の施工をやる人なんて
居ないんじゃないだろうか。
かなりのご年配の方を除くと。



さあ、各管種の配管の乱舞を見たまえ!


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美しいであろう?



ピット内の排水管は通常、保温材を巻かない。

多少結露しても、まあ、ピット内だから下階に迷惑はかけない。

それに、給水管や冷水管ほど結露するものでもない。

下階があると、ポタッ、ポタッとちょっと滴下するだけでも
天井板にシミが出来てしまったりするから、
排水管でも保温するのだけれど。


ピット内の保温の外装材は、
得てしてカビやすいものだ。


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呼吸に注意しないと妙な肺の病気になっても困るだろう。


各配管が、しかるべきつながりを正しく形成されて初めて、
設備は機能するのである。


排水にせよ、給水にせよ、その他配管だったとしても。



しかも排水管には一定の勾配を設ける必要さえあるのだ。



こういう配管を、3Dで適切に施工できる方々はスゴいのだ。

特殊な技能なのである。

だから、配管工には技能士制度があるのだ。



ま、ものづくりにはすべからく技能が必要であって、
だからこそいろんな分野の技能士がおられる。



普段だあれも関心を持ってくれなかったとしても、
それでもこのような技能者によって
健康で文化的な生活は維持されているのである。



災害や故障などがあって初めて
意識されるようになるのだけれど
普段意識されないということは、
そのくらい適切に働いているということなのだ。



水管橋が破断して断水して困った事例が報道されていたけれど
ああいうことでもなければ
「水管橋」なんて誰の意識にも上っていなかったはずなのだ。
(「鋳鉄管と鉛管と」おわり)
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2021年10月12日

手洗い流しの配管

利用者の多いトイレには、
手洗い用の流しがついていることがある。


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こんなやつ。



陶器をいくつも並べるよりも手っ取り早く
多くの手洗い者を捌けるから。



蛇口が、ひねるやつじゃなくって
ハンドル式になっている。


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操作性という観点で言うと、あのひねるやつは使いづらいに違いない。
手に不自由があったりすると、尚更だ。

固形石鹸や水石鹸は、従来の形で設けられないようになったかも。

こうやってプッシュボトル式のものをライニングに置いておけば
十分に事足りる。



流しの下を物入れにすれば、
収納もバッチリである。



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レバー式には、こんなタイプもある。
というか、こっちのほうが一般的と言えるかもしれない。


蛇口はさっきのようなただの横水栓ではなくて
吐水口回転形になっている。

くいっと捻って、水飲みやうがいに使えるのだ。

横水栓だと、顔を思い切り下げて口を上に向けなきゃならないが
これならそういう無理な姿勢をしなくても良い。


いや、お上品であれば、ちゃんと両手で掬って水を口に入れるよね?


給水管は、一度やり変えてある。

ライニングをぶち壊してまでやるもんじゃない、と
配管露出で済ませてある。



湯も出したい……となると、
しかも露出で済ませようとなると、
段違いにせざるを得ない。


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天井内の給湯主管から分岐させてきて、
下ろしてきている。

ここではレバーは使われていない。



別の例も。


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なぜか、給水カランのみレバー式の吐水口回転形横水栓だ。

給湯はヒネるタイプの横水栓。

何か深い理由があったのか、何となくこうなっちゃったのか、
今となっては知る由もない。

給湯管が左側天井内から下ろされている。



給水管は、右側からだ。


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ライニングの上に、いったい何本の「キレイキレイ」が乗っているのか……。



結構コストもかかるけれど、
コロナ下の現在、致し方あるまい。



流し台の下部スペースを少しでも広く取りたいからだろうか。

流し排水トラップからの排水管が
少し後方に振って取り付けられている。

そのまんまズドンと真下に下ろしても良かったのかも。



いやそれとも床にスリーブを入れる時点では、
流しの排水口位置は決まっていなかったかな。



ま、45°エルボで2回振れば、
たいていの位置合わせはできるであろう。

あまりにも微妙なズレでなければ。
(「手洗い流しの配管」おわり)
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2021年10月10日

連立小便器の改修

先ごろ自公連立政権(もう長いこと続いている)が新しくなったけれど
設備業界で連立と言えばやはり小便器であろう。

勝手に決め付けて申し訳ないが。



とある連立政権、いや、連立小便器。


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すべて個別のセンサー洗浄方式になっている。


元々は手押しのフラッシュバルブ方式であったものを
自動化した感じである。


自動フラッシュバブルの陰に、一部「表示板」が残されている。

(これをちゃんと読んで「なるほど」と思ってくれる人が
 どのくらい居るものか……)



ライニング内の給水管がだいぶ劣化してきていると
給水管ごとやり変えたいのだけれど、
ライニングをぶっ壊すのは費用がだいぶかかってしまうから……
という場合には、給水管を露出でやり替えていることもある。


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あんまり見た目は良くないけれど、
数日間使っていればじきに慣れてくる、かな。


元々の給水管の孔は、埋めてあるだけ。
化粧っ気も何も無い。

けど、機能は果たすからいいよね。

そういう割り切りがあったことだろう。



昔むかしの連立小便器であれば、
ハイタンクが据えられていて
そこから連立用の洗浄管を経て各便器が一斉に洗浄されるしくみになっていた。


上方のハイタンクに横水栓からジョボジョボと常に給水されている様子を記憶しておられるとしたら
結構な年配の方ではあるまいか。



そんなトイレは部分改修や全面改修を経て
ほぼ見られなくなってきている。


でもその面影は、どこかしらに残されていることもある。


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壁面にハイタンクが2個据えられていて、
4台連立と3台連立とを組み合わせていたことであろう
そんな名残。



既存の給水管や洗浄管を利用しつつ、
苦心して接続した痕が垣間見られる。


床下にはきっと、古い鉛管や鋳鉄管が見られることだろう。



やがては、改めて全面改修される日がくるのかもしれない。

そうすると、こんな苦心の痕も
ハイタンク時代の名残も、
全部一掃されてしまう。



ピッカピカのきれいなトイレは気持ちの良いものだけれども
古い「せつび屋」のノスタルジーをくすぐるような
こんな改修っ気満載のトイレも少しは残っていて欲しいものだ。



誰かお金の有り余っている人が
「設備の変遷博物館」なんて造ってくれやしまいか。


「そんなにトイレがいっぱい有っても
 あちこちで用を足せやしないよ。
 犬のマーキングじゃあるまいし」


ごもっとも。


でも、なんか楽しそうだなぁ。

でも、来館者少なそうだなぁ。
(「連立小便器の改修」おわり)
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2021年10月07日

元々は陶器に取り付けていたんだろうけど

掃除用流しを、時々見かける。


トイレブースの中に隠されていることもあるし、
剥き出しで設けられていることもある。


陶器自体には、そんなにバリエーションはないが、
水栓の付き方はいろいろだったりする。


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水だけを供給する流しもあるけれど、
ここでは湯と水とが使えるようになっていた。



元々は、陶器に水栓が取り付けられていたのを
配管更新に伴って壁付にしたような感じだろうか。


元の水栓接続部には、化粧プラグが取り付けられている。


掃除具置き場としてのブースが無いから、
モップやバケツや雑巾が
そのまま周囲に並べられている。



見た目を気にせず、機能を重視するならば
これはこれで良かろう。



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この掃除用流しも、上のやつと同様だ。

掃除用流しは、略してSK(エスケー)と呼ばれる。


って、何を略したらSKとなるのやら、ようわからん。
流しを意味するシンクをSKと表記するのが
いつの間にやら掃除用流し限定で呼ばれるようになったと
書いてあるやつもあるけれど、
ホントかどうだかわからん。


けど、エスケーと呼び慣わされているから仕方がない。



上のやつ、裏がPSなんだろう。点検口の扉がついている。
が、このサイズだと、小型の人間しか出入りできまい。

ちょっと体格の良い方だと、辛い、いや無理だろう。
遠慮せずに大きなの付けとけば良かったのにぃ。



この水栓、湯と水とが出せるんだけど、
湯は60℃、水は15℃くらい?


バケツで混ぜるならともかく、
直接触るには、湯は熱すぎる。



だからなのか、


21100703.JPG


混合水栓を取り付けてあるところもあった。



シングルレバータイプなので、
ウォーターハンマー防止措置がどこかにあると良い。
ミニサイズの膨張タンクのようなものだ。


そして、スパウト(吐水口)の長さは
部材としてはいろいろあるので、
流しのサイズに適したものを選ぶと良い。


テキトーに発注すると、あとで交換する羽目になるから、
手間もかかるし費用も無駄になる。

流しを建築工事で作る時なんか、
たまにうっかりしちゃうんだけど。
(すいません)
(「元々は陶器に取り付けていたんだろうけど」おわり)
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2021年10月06日

手洗器の観察

ちょっとしたトイレの個室


少し、メニューが多めの。


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ロータンク式の洋風便器なんだけれど、
洗浄便座にとどまらず、
壁掛け半埋込の手洗器がついているし、
手すり、背もたれなんかも揃っている。


緊急呼び出しボタンと引き紐まで備えられている、
そういうトイレ。



今日は、手洗器がちょっと気になった。

INAXマークのやつ。ちょっと古いタイプだ。


今どき、こういうボトルがあるから
水石鹸入れなんかが無いところも増えた。



給水は、自動水栓になっている。


コロナ禍以降、自動水栓は引っ張りだこで
TOTOもLIXILも納期がかかるらしい。

でもここについているのは、結構古いタイプだ。



自動水栓の作動部を見てみる。


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水栓エルボのような部材?
あんまり見たことないや。

まだ部品残ってるのかなぁ。



手洗器の吐水部。


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イマドキのものにくらべると、
ごっつい感じ?


メーカーさんが、日々、年々、
改良に改良を重ねて今があるんだなぁと思うのだ。

そしてこれからも、更に重ねていくんだろう。


「ものづくり」の世界だ。



機器類も、材料も、工法も、
どんどん変化していく。

法律も、世間の意識も、社会情勢も、
やはり変化していく。


なかなか、20年先のことなんて、
見据えられないよね。



ほんの3年前だって、
コロナ禍によって世界がこんなことになってるなんて
ほとんどの人は想像だに出来なかったはずなのだ。


ほんの11年前、東北であのような震災や原発事故が起こるとは
やはり考えもしなかった。


明日のことも、やはりわからない。


どんな事件、事故、天災が起こるのか、
病気が発覚するのか、
経済状況に驚愕するのか。



そういう意味では、
責任ある立場の人たちは、大変だ。



首長しかり、政権しかり、企業経営者しかり。


いやー、みんなすごいなぁ。



ほそぼそと設備業界の片隅に棲息していると、
雲の上の方々のご苦労なんて
わかりようがないのだけれども。



古いタイプの手洗器を見て、
こんな語りをしてしまうなんて、
何とも困ったもので。
(「手洗器の観察」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月03日

ブロアくん、居た居た

トラックに踏まれている、浄化槽らしきモノ。

の、上のスラブなんだけどね。



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トラックが荷捌きをする、まさにその場所に据えられているようだ。



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絶対に踏まれる、そんな場所。



だから、強化されているとは言え樹脂製の浄化槽を保護すべく
がっちりした構造躯体と、耐重型のマンホール蓋が設けられている。



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フジクリーンさんの製品。

2500K と書いてある。

ケルビン温度だったら鉄が溶けちゃうから、そうじゃない。
2500kgの重量にも耐えられるということか。



荷捌き用のステージの下に、何かあるぞ。


21100304.JPG


四角い箱のようなものが。



ほら。


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ちゃんと屈んで見てみよう。



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コンクリート平板2枚を基礎代わりにして
ブロアポンプの入ったボックスが置いてある。


電源は、防水コンセントから。



その他に、たぶん浄化槽用の放流ポンプへの電源が
送られているんだろう。



浄化槽を設置する場合、
大した大きさじゃないとはいえ、
こういうモノもどこかに置かなくちゃならない。


設計の際には、うっかりしがちなんだけれど。
(「ブロアくん、居た居た」おわり)
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2021年09月28日

せっかくの化粧蓋なのにね

歩道を歩いていると、
時々残念に思うことがあるのだ。



いや、大したことじゃないんだ。


たぶん普通の人にとっては全く意味のないこと、
気にも留まらないこと、
存在にさえ気づいていないことなのだ。



それでも、その業界の片隅に在るワタクシとしては
やっぱり気になってしまう、そんなモノだ。



21092801.JPG



どうでしょ?

気になりません?



「別に……」

「歩道、だよね? それが何か?」



そうだよね。フツーは、そうだよね。



でもね、ちょっとだけ、見てみて欲しいんだ。


マンホールの蓋が4個もついているのが、わかるかな。
歩道表面を飾っているインターロッキングの材料を、
蓋にはめ込むことができるようになっている
「化粧蓋」なのだけれど。


ただの鉄蓋よりも、値段が高いんだ。
施工も大変(面倒)なんだ。

そんな「化粧蓋」なんだ。



何のために化粧蓋を使っていると思う?


歩道の仕上に連続性を持たせたい、
そういう要求があったからだよね?



ただの鉄蓋だと、そこだけ仕上材が途切れてしまって
面としての一体感が損なわれてしまうから、
それを緩和するために敢えて化粧豚、もとい、化粧蓋を採用したんだよね?



だったらさあ、
どーして右側の2つは、
せっかくはめ込んだ仕上げの向きを周囲に合わせないのさ。

蓋をはめる際に、周囲と向きを合わせる、
ただそれだけのことじゃないか。

ねえ。



左側の2つに至っては、
はめ込んである仕上材が違うじゃん!

点字タイルもぶっ千切っちゃってるしぃ!

化粧蓋使ってる意味が、ぜんぜん無いじゃんかっ!



決して簡単なわけじゃないインターロッキングはめ込み作業中に
「これでいいのかな?」って誰か思わなかったんだろうか。


思ったんだけど「ま、いーや」と無かったことにした?


左側の模様の材料に余裕が無かったから、どうしようもなかった?


訴えたんだけど、監督さんが「いーから、これでやって」と言った?


完成検査の際に、そもそも誰も気づかなかった?


気づいたけど予算も厳しかったし今更やり直せっていうわけにもいかないから
もういいやって済ませた?



どういう物語がそこにあったのか、
ワタクシには知る由もない。

知ったからと言って、どうにもなるわけでもない。

人生が豊かになるわけでも、今後の業務に活かせるわけでも、
対人関係が円滑になるわけでも、経済的に潤うようになるわけでもない。



そんな「どーでもいーこと」を、あれこれ思い巡らせるのが
好きなだけなのだ。

そういう趣味趣向なだけなのだ。


勝手に「せっかくの化粧蓋なのにぃ」と勿体ながっているだけなのだ。
(「せっかくの化粧蓋なのにね」おわり)
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2021年09月23日

低圧用フラッシュバルブ

まだまだ、和風便器は健在である。


さすがに新築の事務所ビルや集合住宅や物販店舗ではまず見かけないけれど
既存の公共施設や学校などではまだまだ現役である。



よく見かけるのは、こんなやつだろう。


21092301.JPG


レバー式のフラッシュバルブがついていて、
ペラッペラの紙巻器が伴っていて、
陶器製の「注意板」なんていうものが取り付けられている、
そんな和風便器ブース。


ある程度の年齢の方であれば、
ちょっとなつかしい感じがするかもしれない。



では、こんなタイプのフラッシュバルブを目にしたことはあるだろうか。


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さっきのやつと、形が違うのだけれど。



これは、普通のフラッシュバルブ方式で必要となる水圧が確保できない場所に設けられる、低圧フラッシュバルブである。



なぜこんなものを?



と思うかもしれないけれど、
昔はこれが必要だった頃があったということなのだ。



今だったら、水圧が足りるような加圧給水ポンプユニットを選定するのだから
こんなモノは必要ない。


けれど、高置水槽方式(高架水槽、ともいう)の給水システムを使っている建物だと
最上階の水圧がどうしても不足しがち。

それで、このタイプが使用されることがあった。



もちろん、洋風便器でも使用された。


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現代は、給水システムを高置水槽方式で組むことも少ないし、
高置水槽とする場合でも、
最上階だけは加圧給水システムにするとか
十分な高低差を設けるとか、
対策のしようがあるから、まず使われることはない。


既存のが壊れちゃったから、取替用に……っていう需要しか
ないんじゃないかな。



だから、見かけたら記念に撮っておくと良い。

じきに見られなくなる、一種の産業遺産なのだから。
(「低圧用フラッシュバルブ」おわり)
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2021年09月22日

流し台廻り

ちょいと、事務所の流し台にお邪魔しますよっと。


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ザ・事務所流しっ! っていうくらい、
典型的な流し台廻りに見えません?


シンクと脇のスペースがあって、
シンク下の収納があって、
吊戸棚、LED照明、布巾掛け、電気温水器、混合栓。


設備とは別に、食器洗いスポンジとか洗剤とか電気ポットとかコップとか
什器類もいっぱい。



掃除の行き届き具合とか、整理整頓の様子とか、
そいう方面が気になる方もいらっしゃることと思うのだが
ワタクシはやはり何と言ってもここの主役は電気温水器だと思うのだ。

ここの設備では一番カネかかっているし。



脇に貼ってある銘板を見る。


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イトミックとか細山熱器とかじゃなくって、TOTO製。


貯湯量約12Lなので、本体の運転重量は15kgを超える。
平成24年国土交通省告示第1447号により、
耐震固定 が義務付けられている。


建築確認申請時に明記しておかなくてはならない事項だ。



この機器の沸き上がり温度は90℃。
「ボイリング仕様」と言って、沸騰させる機械もあるけれど
これは違う。



電源は、単相100Vを使用している。
他に、単相200Vや3相200Vの電源を利用する機種もある。

電気設備の事情に応じて、一番都合の良い電源を選べば良い。



電気温水器の下側を覗いてみる。


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電気温水器だから、設備機器だから、
こういう覗きは許容されて然るべきだ。


そうじゃなくって、対象が人間だったり他人の住居内だったり
そういう趣味嗜好の方が時々摘発されるようであるが、
それはイケナイ。

ぜひ、「設備」に宗旨変えすべきである。


犯罪ではない上に、人様のお役に立てる可能性があり、
ひいては事業収入に繋がるし、
何より楽しいではないか。

おひさまの下で正々堂々と立ち回れるではないか。
(いや、屋内だから直射日光は当たらないのだが)


まあそれはともかく。



給水管、給湯管、排水管がそれぞれフレキで壁内に潜っている。

本体カバーを下方に伸ばすことによって、
これらの配管類が正面から見えないようになっている。

もっとも、隠さずに見せている管も一般的に多く見かけるけれど。



シンクの水栓は、熱湯専用栓付の湯水混合水栓である。


21092204.JPG


壁付のシングルレバー混合水栓で、
レバーの上下で吐水止水を操作し、
レバーの左右回転で湯水の混合具合の調整をする。

昔は、一番右に振ると水で、
左に振る角度で徐々に湯の温度が上がっていったが
近年は「エコシングル」となっている。
レバーが真っ直ぐの状態では水だけが出て
それより左に回すと湯の温度が上がっていく。

昔のタイプだと、まっすぐのまま使って
ほんとは水でいいのに無駄に湯を使ってしまうことになったから
少しでもエネルギーの無駄を省くように工夫されたものだ。


その他に、電気温水器で沸かされた熱湯を出すための専用栓が
設けられているやつだ。



熱くなる部分は、樹脂で覆われている。
金属だと火傷しやすいから。



熱いお茶やコーヒーを入れたり、
カップ麺を作ったりする際に利用できる。



メーカーや機器によっては、
温水器本体に熱湯専用栓がついているものもある。


そもそも飲用の湯が必要であれば
電気ポットでいいのでは? ということで
熱湯専用栓を設けないこともある。

湯沸器は、洗い物の際に水だけだと冷たいから必要、
という位置付けだ。


ま、何を必要とするかは、その建物、その室により異なるだろう。
何事も、必要に応じて据え付けるまでだ。



続いて、中身も見るのだ。


電気温水器ではなくて、流し台の。



前面の扉を開けてみよう。


21092205.JPG


洗剤とゴミ袋とティッシュペーパーがたくさん入っているが
そんなモノたちにはあまり興味はない。

ぎっちり詰まっていると「邪魔だなぁ」と思うくらいのもので。


それより、この中で見たいのは配管類である。



電気温水器からの排水が、専用トラップを介して
流し台シンクの排水管に接続されている。

その加減と納まりとを観察したいのだ。



そして、その接続管の更に下には
ミニドルゴが取り付けられている。


21092206.JPG


うん、なかなかイイじゃない。



この部分の排水管が、どのようなルートで屋外まで導かれているかは
ここを見ただけじゃわからないけれども
排水管の流れには「通気」が大事なのである。


排水管内には、空気が入っているのだ。
そこに排水が流れるためには、
管内の空気をうまく移動させてあげなくてはならない。

特に、流れるモノの上流側から
空気をうまく取り入れてやることが大切になるのだ。

そのために設けられるのが、通気管。



配管をそのまま伸ばして屋外に開放するのが本来であるが、
近年は空気取り入れだけを行うことができるドルゴ通気弁が
よく使用されるようになった。

パッキン類の信頼性が高まり、臭いが出てこないようになってきたし
低位ドルゴなんていう便利な製品も出てきたので、使いやすくなった。



小規模事務所とか住宅とかマンションとか
通気なにそれ美味しいの? っていう感じで全く設けられていないところも
良く見かけるのだけれど、やっぱり通気は欲しいよね。



海外の集合住宅における開放式の通気の場合、
SARSや新型コロナなどの感染を拡大させた事例が報告されているようだから
(まあ、トラップ切れも原因の一つらしいが)
ドルゴ通気、使いどころじゃないかな。

値段もそんなに高くないし。



そうそう。



シングルレバー混合栓を使う場合、
ウォーターハンマー(水撃)防止器も欲しいところ。
「防止しろよな」って 建設省告示 にも書いてあるし、ね。
(「流し台廻り」おわり)
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2021年09月20日

よっぽど結露するんだね

工場の片隅の、ちっちゃなトイレ。


給水管に、ガッツリ保温してあるんだな。


21092001.JPG


あんまり見た目など気にしない場所だから、
きれいにカバーをかけた仕上げじゃなくって
保温材+アルミ箔+金網 くらいの
通常であれば天井や壁内に隠蔽になる部分に使われる仕上げで
済まされているのだけれど。



床下から便器のロータンクに接続される給水管と
水抜栓の軸部分にも、保温材が巻きつけられている。



通常であれば、保温無しで済まされることも少なくない部位。


建物が出来上がった後、使っている際に
よっぽど結露がひどかったんだろうか。


すぐに床面がべしょべしょに濡れてしまうから、
それを何とか避けようとして保温材を後付けしたんだろうか。
(「よっぽど結露するんだね」おわり)
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2021年09月15日

こんな最中は……

衛生陶器を作っているLIXIL(旧INAX)と和菓子屋さんとのコラボで
トイレ型のモナカを発売 したんだとか。



愛知県(某ライブで大顰蹙のあった)常滑市にある
INAXライブミュージアム と、
製造している 和菓子店 とで販売されているらしいのだけれど。



ご自身で、トイレ形の皮に餡子を詰めてお楽しみください。
※入れるときは決してトグロを巻かないようにご注意ください。


……。


「押すなよ、絶対に押すなよ!?」


っていうノリだよね?



戦後すぐに創業した歴史ある和菓子屋さんの 公式ページ にまで
しっかり紹介されていて。



トグロを巻いてセット するととても効果的になる!?



うん、こ んなモナカは、改まった挨拶の菓子折りには使えないのだ。

お詫びにこんなモノをお持ちした日には……。

修羅場にしか、ならないのだ。



結婚申込みに相手方の実家に挨拶に行く時には……?


親が設備屋さんなら喜んでくれる、かもしれない。保証はできない。
(「こんな最中は……」おわり)
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2021年09月12日

フラッシュバルブが大きく見える

多目的トイレにあった、小児用小便器。


21091201.JPG


ちっちゃな小便器に対して、
フラッシュバルブは普通のサイズ。


いやむしろ、押し釦が押しやすいように大きくなっていて
普通のものよりも少々大きなものになっている。



だから、相対的に、
すごく大きなフラッシュバルブに見えてしまう。



普段あまり意識していないようでいて、
モノの形や大きさはある程度把握していて
それは絶対的なものというよりも
相対的な捉え方をしているのじゃぁないか、

そう思ったのである。
(「フラッシュバルブが大きく見える」おわり)
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2021年09月10日

でっかい紙巻器

ある程度の人数が利用する施設では
トイレのペーパーも普通サイズじゃなかったりする。


すぐに補充しなくちゃならなくなるし、
予備ロールを置いておいたら、
持って帰ってしまう不届き者も居ないわけじゃないし。



盗難防止形の予備ロールを収納できる紙巻器もあるけれど、
大型ロールを取り付けるタイプもある。


21091001.JPG


こんなやつ。



使いやすいかというと、
どうかな。


普通のサイズの、ワンハンドカットタイプのやつのほうが
やっぱり使いやすい気がする。
(「でっかい紙巻器」おわり)
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2021年09月06日

後付けのグリース阻集器

たぶん既設の建物を改修した、
調理か何かのスペース。


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流し台、給排水管もすべて
床上の施工により設置されている。



流し台(作業台)からの排水は
グリース阻集器を通して、厨芥や油脂分を除去してから
排水系統へ送られるようになっている。


「グリース阻集器」と書いたが、
「グリーストラップ」と呼ばれることのほうが多い気がする。



このグリース阻集器、やはり既設建物に後付けで設けるため
薄型のものを床上に設置してあった。


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何のコンセントか。


凍結防止? わからないけど。



蓋を開けてみようか。


21090603.JPG


手前に、かご。

ここでゴミを取ってから
排水を右側の槽へ流す。



油脂分は軽いから浮くので
この先は少し水面の下から
排水されるようになっている。


どうせなら、右側の蓋も外した状態で
撮るんだった……。



新築物件であれば、
これはスラブに埋め込まれ、
もしくはスラブを貫通して設置される。


開口補強とか区画貫通処理とか
相応の処置が必要なことは言うまでもない。



既設のスラブにこれだけの開口を開けてしまうのは
なかなか厳しいから、
後付けならば、こういう据え方もよかろう。
(「後付けのグリース阻集器」おわり)
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2021年08月27日

何のスイッチ?

とある浴室に、見慣れないスイッチ。


21082701.JPG


「お湯」「水」って書いてある、ワイドスイッチ。



「これは、何ですか?」



「ああ、これね」 ポチっと。



ドボボドボドボ………。



大きな浴槽の縁についているバス水栓の吐水口から
流れ出す、水と湯と。



そうなんです。


水・湯張り用のスイッチだったんですね。


これを押すと、電動弁が開くようにしてあるそうで。



言われてみれば当然っちゃ当然の方法なんだけれども
この手の施設で見たことが無かったもので。



どう見たって後付けなんだけれども、
いちいち浴槽縁まで行って蛇口を捻ってっていうのが
かなり不便だったようだ。


業界にある程度の期間関わっていて、
ちまちまと狭い世界の中でやっていると
柔軟な発想が失われてしまっていたんだなぁ、と独り言つ。



まだまだ「せつび」は良く出来るってことだろう。


ついつい決まりごとのように、「いつもの」計画をしちゃうよね。
そのへん、気に留めておかなくちゃ。
(「何のスイッチ?」おわり)
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2021年08月24日

井戸水を使う

とある場所で、
浅井戸ポンプで汲み上げた井戸水を、飲料水として使う。


水質はすこぶる良い。


ちょっとしたフィルターを通して微細な砂粒などを除去するだけで
水道水として供給できる。



21082401.JPG



昔むかしの手押しポンプの頃と同様の感覚で使える。



でもたいていは、深井戸でも掘らないと
それほど良い水は出ない。


水が出ても、鉄分やマンガン分が多かったり、
ヒ素など有害物質が含まれていたりすると、
相応の装置を導入して除去・浄化することになって
ものすごく費用がかかる話になってしまう。



自治体で上水道を整備するなら、
それはそれで結構な建設費と維持費がかかる。



きれいな水が、ふんだんに使えるというのは
とても恵まれている事なのである。


水資源の豊かな日本だけれど、
いつまでこの状態が保存されるかな。
(「井戸水を使う」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする