2023年06月28日

用途ハッキリ

何の蓋か、
とってもよく分かるのだ。


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中央に、堂々と書いてあるから。


上下にちっちゃく「下」「水」とも書いてあるけれど
中央の「雨」が、しっかりと自己主張している。



この字体が、何ともひょうきんでカワイラシイ。


誰がデザインしたのかな。


誰かの揮毫なのかな。


それとも、メーカー標準で
こういう字体を使ってた時代があったのかな。



「おすい」「うすい」


ひらがな表記も多いようにも思うけど
表意文字である漢字をそれなりにデフォルメした文字には
味があって好ましく感じるのだ。
(「用途ハッキリ」おわり)
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2023年06月26日

結露したっていいじゃない?

水道メーターがあって、
その先の給水管が露出になっていた。


23062601.JPG


分岐管がそのまま見えていて
蛇口もついている。


ここから水を出すと
量水器ボックス内が水浸しになるのだが
この配置で良かったのだろうか?


カランはもちょっと左側に取り付けて
土部分の上部にしたほうが良かったんじゃないの。


好き勝手に、コメントできるのも
第三者ならではの無責任さゆえである。



ところで、この露出の給水管、
保温材を巻いて、更に綿布巻きのような外装になっている。
一応、塗ってあるかな。


でもさ、屋外の給水管、
何なら結露したって構わないんじゃない?


べつに、保温(防露)なんて、しなくてよかったんじゃない?


見た目だって、そんなに美しくない(いや、ハッキリ言ってきちゃない)し。



なんか知らんけど、
保温する流れだったんだね、きっと。
(「結露したっていいじゃない?」おわり)
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2023年06月24日

圧倒的省スペース

道沿いに、ちょくちょく見かけるモノ。


23062401.JPG


たった、これだけのスペースで
済んでしまうのだ。


そりゃ、これ一択だよね。


何か、特別に理由が無い限りは
広いスペースを確保して
パネルタンクを組み立てて
水を一回貯めておいて
それから改めてポンプで送るなんて
やる必要が無くなった。



イニシャルコストもランニングコストも
圧倒的に安く済む。


メンテに手間がかからない。


水道インフラが充実してきたから、
ポンプ性能が向上してきたから
だからこその機械なのである。



「直結増圧ポンプ方式」なんて
敢えて特別に呼ばなくたって
これがデフォルトになりつつある。


ただ、このポンプは
どこでも無制限に使えるわけじゃない。


その地域の水道事業者の事情によるから
必ず確認しておかなくちゃならない。


場合によっては、事前に書類を提出して
「大丈夫だよ、使っていいよ」の回答を
得ておく必要があったりする。


その回答書にも、有効期限があったりする。
期限を過ぎたら、無効だ。
改めて書類の出し直しが必要だったりする。


それさえ気をつけておけば
こんなに便利なモノは無いね。



建築士試験の製図だって
これ前提(建物の用途には注意が必要だけど)で
考えられれば、機械室サイズだってずっと小さくて済む。


時代とともに、
どんどん便利になっていく「せつび」なのである。
(「圧倒的省スペース」おわり)
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2023年06月23日

電気温水器廻りって

電気温水器廻りの配管って
1/100や1/50の設計図では
表現しきれない。


だからたいてい、
四角(電気温水器本体を示す)に線(給水管)をくっつけておしまい
という図面で済まされていたりする。


湯水混合水栓は宙に浮いた画になっていて

「よしなに結んでおくれ」

そんな感じで。



ま、しょうがない面もあるよね。


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これを、平面図と立面図とで表現しても良いのだけれど
文字通り「絵に描いた餅」であって
支持金物の具合だとか、それ用の壁下地だとか
そういうのを勘案しながら現場で取り付けていくことになるのだから。


接続要領は、機器の取扱説明書に詳しく表現されているから
それを参照してね、と。
採用メーカーによっても違うんだし。


そんなこんなで、テキトーな図面であることも
少なくないのだ。


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それこそ、3Dモデリングで作成するのでもなければ
これを図面として詳細に表現するのは結構大変だし
する意味がどのくらいあるのかという命題もあって
ワタクシ個人的には

「描かなくていいんじゃね?」

そんなふうに、思っているのである。

申し訳ない。



リモコンも、時代とともに変わっていく。


23062303.JPG


操作性も、時代とともに、
その時代のメインの人たち向けに
変わっていくのである。



今どき、1歳2歳の乳児でも
スマホを難なく操作する。

っていうか、生まれたときから周囲にある
デフォルトのモノだから
特別な感覚は無いはずだ。



20年前だったら、
パカパカ開くガラケーを使いこなす
今どきの乳児
って言われただろうし、

30年前だったら、
ポケベルの何たるかが
感覚的にわかっていたのだろうし、

40年前だったら、
テレホンカードやオレンジカードなんていう
磁気カードに抵抗の無い乳児、だったんだろう。

50年前、60年前、100年前、1000年前だったとしても
それぞれの時代の、それぞれの乳児たちは
時代の最先端を当たり前のように感じていて
それより上の世代の人々を驚かせたのであろう。



これから10年後、20年後の電気温水器は
どのようになっているのかな。


案外、何十年このかたほとんど変化していない
床置露出や天吊露出のファンコンベクターのような
存在になっていたりして。


23062304.JPG
(「電気温水器廻りって」おわり)
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2023年05月26日

鯨の止水栓

室蘭市内 の路上で。


小さな鉄蓋がそこかしこに。


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止水栓筐ということのようで。



室蘭市のマスコットである くじらん が描かれている。


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MUR RAN

ではなくて、サッカーボールが「O」を示している。


下にある「TK」とは、なんぞや。


田中角栄、じゃないよね。

不凍バルブのことなのかなぁ。
(「鯨の止水栓」おわり)
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2023年05月24日

お高そうな器具

たま〜に、ほんとうにごくたまに、
ちょっと高級な衛生器具にお目にかかることも
無いわけではない。


普段は、お仕事上は主として予算の関係で、
生活上はそもそも縁が無いために
まずもって見かけることが少ないのだけれども。



まずは、便器。


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一番安っすい密結ロータンクじゃないやつ。

高級感漂うフォルムである。



洗面器用の水栓金具もまた、
なかなかにお洒落である。


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高そう。
一体これだけで、おいくら万円するのやら。



舶来モノですよん。


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フックは、ドイツ製?


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タオル用のハンガーも
結構なお品であるようだ。


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タオルを取ると、


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普段採用することも使用することも無いけれど
気に留めておくのはいいんじゃないかな。



シャワー金具も、これまた高そう。


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シャンプーボトルを乗せている棚だって
お安いものじゃなさそう。



たまには、こういうのを見てみるのもいいよね。


採用するのは、
ある程度慣れていないと厳しいかな。


なにせ、TOTOやLIXILやカクダイやミヤコのカタログしか
普段見ないもので。
(「お高そうな器具」おわり)
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2023年05月03日

公衆トイレの浄化槽

公共下水道なんてとうてい無さそうな
駐車場脇にある公衆トイレ。


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なぜか「公衆」部分の文字は塗装が剥がれ
「トイレ」のみ目立つ。


まあ、今どき「公衆」なんて文字は
不要だろうね。



いっちょ前に(?)、電気のメーターが2個もついている。
1個はトイレ用で、1個は外灯用? それとも冬期のヒーティング用?



公共下水道が無いのであるから、
排水は自前で処理しなくてはならない。


だから、脇に浄化槽が埋まっているのだ。


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それなりに年代を経ていそうだけれども
FRP製の浄化槽が
いくつかの槽に分けて埋設されていることだろう。


木杭でロープを張っていたようだけれども
全部倒れてしまっている。

それほど保ちはよくなさそうだ。



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フジクリーンさんの製品のようで。



まさか、本体は別メーカーで
蓋だけフジクリーン、なんていうことは無いだろう。



定期的にメンテナンスをする契約が結ばれているはず。


何やかや、維持費はかかるものなのだ。



ひょっとすると、冒頭の電気メーターの1つは
浄化槽用のブロワとか放流ポンプなどの動力用なのかもしれない。


近寄って見なかったから、わからないけど。



だってさ、一応、鎖を張った中にあるのだから
部外者が勝手に立ち入るのはダメなのだ。



それに、ある程度一般のお客さんも居るから
怪しいのはマズイよね。



「設備屋? 怪しいよね」


そんな風説は、流したくないものだから。
(「公衆トイレの浄化槽」おわり)
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2023年05月02日

使うたびに水抜き

ちょっと珍しいトイレ設備。


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この洗面器、ちょっとフツーと違うのが
わかるだろうか。



給水に、止水栓が無い。


排水に、トラップが無い。


そして、給水はセンサー式ではない。



どうやって、水を出すかと言えば。


23050202.JPG


壁面に取り付けられたボタンを押すのだ。



押しても、水はなかなか出て来ない。



やや暫くしてから、ようやく出てくる。

そういう作りなのである。



じつはこのトイレ、秋から春にかけては
結構冷える場所にある。


よって、凍結防止のために
使うたびに水抜きを行うシステムなのである。



ボタンを押すと、電動水抜栓が作動して通水し
手洗いできる。

水抜栓から水栓までの間の配管には水が入っていなかったから
実際に水が出てくるまでに時間がかかってしまうのである。

ある程度の時間水が出ると、
また電動水抜栓が作動して水抜きを行う。
すると水が止まり、管内の水が除去されるのだ。

使用する時以外には、配管内に水が無い。
だから、凍結破損しなくて済むのである。



排水口下にトラップなんかを設けてしまうと、
そこに溜まった水が凍ってしまうのだから
トラップは設けていない。


じゃあ、臭いが上がってきちゃうよ。


そうならないように、ピット内、あるいは土間スラブ下、
あるいは浄化槽放流部手前に
トラップ機構を設ける。

そんなことに、なっているのだ。



大便器も、同様である。


23050203.JPG


フラッシュバルブの操作レバーなどは、無い。

壁面のボタンを押すと、
水抜きが解除されて水が送られてくる。

一定程度の水が流れたら、また水抜きされる。



もちろん、便器はトラップの無いタイプの陶器である。

トラップは別途、凍る心配の無い部分に設ける。



ってことは、洗面器の数+便器の数、
要するに給水必要箇所の数だけ、
電動水抜装置が設置されることになるのだ。

費用もそれなりにかかるのだ。



でもね、
給水管や衛生器具、排水トラップなんかを
凍結破損してしまって毎年交換する羽目になるくらいなら
こうでもするしかないのだ。


あるいは、「冬期閉鎖」してしまうか。

冬期閉鎖する場合であっても
給水管が凍結しないように水抜きすること
(つまり水抜きできるシステムにしておくこと)と

排水トラップが凍らないようにしておくこと
(不凍液を流し入れておくとか)は
必須なのである。



もしくは、トイレであってもしっかり暖房するか。



寒いところのトイレを見る機会があったら
そんなところを気にしてみるのも、一興。
(「使うたびに水抜き」おわり)
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2023年04月30日

踊り場に飛び出して

さほど広くない階段をおりる。


それなりの蹴上げ、踏面を有していて
途中に踊り場も設けられている。

手すりもバッチリついている。



そんな階段の踊り場。



誰も踊りゃしないのだけれども
とにかく踊り場と称される場所に。



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配管が、生えている。


壁から生えてきて、床下へと通過する配管が。


保温材で巻かれているからして
給水か排水か、何らかの冷たいモノが通る管ではないかと
邪推する。
だから、記事カテゴリも「衛生設備」としてみた。

でも、実際のところ何なのかは、わからない。



四角い踊り場だから、
避難経路としての幅については
おそらく大丈夫だろう。
この程度の出っ張りであれば。



ただ、手すりを使う人にとっては
すこぶる邪魔な位置でもある。



どうしても、隠蔽にできなかった何らかの理由が
あるに違いない。


深刻な、やむを得ない事情かもしれないし、
しょーもない、どうってことない理由なのかもしれない。



こんなナゾのあふれる建物が
オモシロイ。
(「踊り場に飛び出して」おわり)
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2023年04月24日

多目的トイレの配置

空いている施設があると、
多目的トイレを利用してみる。


配置など、参考にしたいからね。


ご迷惑をおかけしちゃいけないから
混んでいる時や、必要そうな人が見かけられる場所では
もちろん避けるのである。



結構な広さを持つ、多目的トイレがあった。


中に入ってしまうと
全体が写るようなアングルにはできないから
面ごとに撮ってみた。


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まずは、小便器とおむつ替えコーナー。


カワイイ幼児用小便器には手すりがついていて
大きな押し釦もついていて
専用のライニングも設けられている。

汚垂石が設けられているにもかかわらず
別途シートが敷かれている。

シート類の回収取替洗浄を外部委託しているなら
それも有りだろう。



おむつ替え台や、着替え台も備えられていて
幼児、乳児、大人それぞれの用足しや着替えにも
対応可能となっている。



大便器部分にも
いろいろな品々がこれでもかと並べられている。


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荷物掛け、くねくね手すり、シート除菌液、リモコン、幼児用便座、
はね上げ手すり、ベビーチェア。
呼び出しボタンは、衛生器具メーカーのものではなくて
玄関などに設けるインターホンタイプである。


ベビーチェアの説明書は、多言語表記。

ほんとうに、盛りだくさん。


衛生器具としてのサニタリーボックスではなくて、
市販のゴミ箱が置かれている。




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更に、幅は広くないものの、全身が映る鏡。

そして、オストメイト対応の汚物流しユニット。
ユニットは、カタログが新しくなるたびにちょっとずつ変わる。
最初の頃と比べると、かなり省施工・省スペースである。
値段はどんどん上がっている気がするけれど。

サニタリーボックスは、この脇に置かれている。



入り口脇に、手洗いがある。


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L103などのような、車椅子専用の洗面器は
設けられなくなってきた。

時代の流れ、であろう。


傾斜鏡も、見なくなった。

大きな鏡にして、車椅子よりも高い目線でも
利用できるようになっている。

傾斜していると、普通に立っている人間には使えないから。


コロナ以降使用停止されていたジェットタオルも
復活しつつある。

ジェットタオル停止にともなって付加されていた
ペーパータオルは、今後どうなっていくことやら。



洗面器に電気温水器がつくのも
珍しくなくなった。


23042405.JPG


給水接続、給湯栓への接続、逃し弁排水の接続など
これも少しずつシンプルに、省施工タイプに
変わってきている。



汚物流しユニットには
電気温水器が内蔵されているかな。


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あんまり冷たいと困るし。
費用はかさむけれども、目的を鑑みると致し方ない。


現代は、
人工肛門装着者が結構多いのである。

だから、この設備があることで
助かる人が少なからずおられるはずだ。
外見からは健常者と違いが無いので
縁の無い人にとっては意識することも無いのだろうけれど。


それにしても、ほんとうにコンパクトになったものだ。



ちょっと、天井面も見てみる。


23042407.JPG


センサーと感知器とダウンライトと、吸込口。

天井扇でないところをみると
ダクトファンが天井内に納まっていることであろう。
だから、天井点検口も必要となる。



この多目的トイレ一式で
おいくらになるだろう。


内装や自動ドアを除いても
ウン百万かかりそう。


メニューが増えれば増えるほど
費用もぐんぐん増えていくので
何をどこまで用意するかの検討は
大切なのである。
(「多目的トイレの配置」おわり)
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2023年04月20日

簡易水栓

ちょっと郊外にある、トイレ。


いや、「ちょっと」じゃあない。

「かなり」な郊外。


郊外って言うよりも、農場の中みたいな感じ。



そんなところに設けられた、トイレ。


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一見、フツーのトイレにしか見えないし
まあその通りではあるのだけれども。



立地場所からして、
公共下水道なんていう代物は存在しない。


だから、ほんとうにフツーの便器を据えたのでは
排水処理に困るのである。



だから。


23042002.JPG


排水口部分に、フラップがついている。


簡易水栓方式の便器である。



この先は、確認していないけれども
浄化槽へと導かれているに違いない。



都市部に生活している方々にとっては
見慣れないものかもしれない。


公共下水道の普及率もかなり高いから
それほど見る機会も無いかもしれない。



それでも、人口比では少ないものの
面積比でいけば結構な領域に公共下水道が無くて
簡易水栓便器プラス浄化槽の組み合わせで
処理されている場所も少なくないのだ。



フラップ弁付きの簡易水栓便器を見かけたら
ちょっと観察しておくのがお薦めなのだ。
(「簡易水栓」おわり)
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2023年04月17日

埋まってる

壁の中に配管が埋まってる……?


23041701.JPG


配管も保温材も埋め込んであるのか
配管だけ埋め込まれかけている様子なのか
いまいちわかりかねる部分もあるけれど、
タイルに半分埋まってる感があるよねぇ。


最初っからこうだった筈はなかろう。

改修でやむをえずこうなってしまった、と。


床に見切りがあるのが、ちょっと気になる。
(「埋まってる」おわり)
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2023年04月16日

通気管のてっぺん

パイプシャフトの扉を開けると
そこに並ぶ3本の配管。


23041601.JPG


しかも、この3本は接続されている。



一番右側の太いのは、
下階へと続く排水立管。


排水管なので、保温材(防露材)が巻かれている。



左の2本は、耐火二層管のようだ。

そして、用途はループ通気管。



衛生器具のあふれ縁よりも高い位置まで立ち上げてから
排水主管の上部をそのまま伸ばした
伸頂通気管へと接続されている。

排水系統の最上部は
たいていこのようになっている。



伸頂通気管は、このあと?


23041602.JPG

(PS内を下から上へ見上げた写真)


そのまま上方まで立ち上げられて、
最終的に外壁を貫通し大気開放される。


そういうものと、相場は決まっている。



各階同じ位置に水回りがあるような配置の場合
その部分に設けられるパイプシャフトの最上部は
たいていこんな感じになっているのだ。
(「通気管のてっぺん」おわり)
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2023年04月14日

でっかいガスタンク

ホントの、球形の、巨大なガスタンクじゃないんだけど。


32041401.JPG


それでもこのサイズはあんまり見ないかなぁって。


このLPガスタンクの本体や配管に何かあって
出火してしまった際に
はてさて、あの消火器で何とかなるとは思えないけれども
とにかく「危険物」だから、設置義務があるんだろうなぁって。


「機械室」と書いてある小屋は
何だろう?


べーパライザーか何かが入ってるのだろうか。



50kgボンベを並べるほかに、
バルクタンク方式のガス供給も増えてきたけれど
こういうサイズはそうそう有るもんじゃないだろう。


普通の水系タンクとはずいぶんと違った
配管やらシステムやらになっていることだろう。


「建築設備設計」として関わることは
無いんだけれども。
(「でっかいガスタンク」おわり)
posted by けろ at 23:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月02日

区画が切れているのだよ

天井内の様子を調べる必要があって。



改修設計なんだから、
現状把握は大切なのである。


23040201.JPG


ちょっと、今ひとつ不便なところに
天井点検口がついている。
ボードの中央に位置合わせしたんだろうけど
そんなことより使いやすさを求めたいっ!

ブースにまたがって中を見るしかないか?



今どき少なくなってきたのだけれど
和風便器を使っているようだね、上の階では。


23040202.JPG


ってさあ、なんで陶器が見えちゃうわけ?



水平区画、切れてるじゃないかぁ。

陶器だから、熱で割れちゃうから、
認定品の耐火カバーをつけるか、
しかるべき区画処理を行わなければ
ならないんじゃないかな?



和便を使うことも少なくなってるから
そういう事が気づかれない時代になってきてるのでは。



古い人間は
こういう部分でこそ活躍する機会があるんじゃないだろうか。


新しい人は、
少し古めの設備に関しても
知識は持っておかなきゃならんということだろう。



ま、トイレで火災が起こって
上階に延焼するなんてことは
そうそう無いのだろうけれども。



たまに煙感や炎感を鳴らしちゃう人がいるから
無いとは言い切れないかな。
(「区画が切れているのだよ」おわり)
posted by けろ at 23:50| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月15日

ハイタンクの跡

ハイタンク、
とんと見かけなくなったねぇ。



今どき、小便器のプッシュボタン型のフラッシュバルブでさえ
あまり見かけなくなった。


ほとんど、センサー付きのフラッシュバルブである。



ただ、名残は多少見かけないこともない。


23031501.JPG


ずらり並んだ小便器。


後付けタイプのセンサー式洗浄弁が並んでいる。



埋め込まれたライニング内の配管を流用して
接続だけ変えました、っていう感じになっている。


水栓接続脚的な部材を組み合わせて
なんとかつなげてあるのだ。



壁面には、止水栓の跡。



止水栓からハイタンクに接続され、
タンク出口から埋込洗浄管を通って連立小便器を洗浄していたところ
タンクを撤去して、給水管をバイパスしてあるのだ。



連立数が多いことから、
2台のハイタンクを据えていたのだろう。



こういう感じ、
好みである。


23031502.JPG


壁もライニングもぶっ壊して配管も内装も全面やり替えたら
キレイにはなるのだけれど、
いかんせん、カネがかかってしょうがない。



2台連立だと、
ハイタンクは1個。


23031503.JPG


普段使っている人たちは、
こんな事は気にもならないだろうけどね。


配管の入り口と出口とをぴったり繋ぐのって
結構コツが要ると思うんだ。


うまく造ってあるよね!


23031504.JPG



保温外装の綿布巻き仕上げなんて
もう余程年配の職人さんじゃないと
やったことないんじゃないかな。


23031505.JPG


新しい「設備」も
洗練されていてキレイで良いのだけれど、
やがて無くなっていく古い設備の哀愁も
味わい深かったりするんだ。


単なる懐古趣味って言われたら
その通りなんだけども。
(「ハイタンクの跡」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月11日

災害に備えて

もう、12年になる。


喉元過ぎれば……で
震災の記憶も、困難も、教訓も、
一般には忘れられがちである。


けれども、社会インフラにおいては
その教訓はしっかりと受け継がれていて
震災以降、今に至るまで、そして将来計画に至るまで
災害に対する耐性の強化が続けられている。



たとえば、浄水、給水、配水施設の耐震化。


配水管の可撓化。


断水時に地域への給水量を確保すべく
緊急貯水槽などの整備。


23031101.JPG


震災以降に投じられてきた莫大な投資はすべて
将来必ずやってくる災害に備えたものとなっている。



災害後のインフラ復旧も
国を挙げての緊急対応を進めた。



水道、下水、電力、通信。


道路、港湾、ヘリポート。


病院、避難所。


各方面の技術者・技能者が
全国から大量投入されて
地域の復旧に尽力したのである。


23031102.JPG



毎年のように発生し続ける、
豪雨、強風、洪水、地震、土砂崩れ、豪雪。


時々やってくる、強力台風。


頻繁ではないけれども何十年かに1回必ずくる
巨大地震と大津波。


いつかわからない、噴火。


自然が豊かで四季がはっきりしていて
風光明媚な国ではあるけれど
あらゆる自然災害の巣窟でもある日本列島。


それに対処するための戦いは
今も続いているのである。
(「災害に備えて」おわり)
posted by けろ at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月10日

蓋がいっぱい

狭いスペースに
蓋がいっぱい在るのである。


メーターとかバルブから皿型側溝やら
蓋だらけなのである。


23031001.JPG


黒、水色、グレーで、
色もそれぞれ微妙に違う。


赤土や植物が空隙を満たしていて、
なかなかイイ感じやん。



決して、邪魔なだけの「せつび」じゃないのだ!
(「蓋がいっぱい」おわり)
posted by けろ at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月05日

3軒ぶんのメーター

歩道脇の狭い空間に
ごちゃっと貼り付けてある感じ。


23030501.JPG


水道メーターが3軒ぶんと、
ガスメーターが1つ。

もうひとつ下のほうにあるメーターは
温泉インフラの配管につながっているのかな。



ずいぶんと「丸出し」感のある
メーターたちだ。



下手に隠したり狭いボックスに納めたりしないほうが
メンテも検針も交換も簡単だから
これで済むならこれで良いかな。


防犯上は、あんまりよろしくなさそうだけれど。



最近は、犯罪行為を自撮りしてアップして喜ぶ
変わった趣味の人も多いし、
気をつけなきゃいけなくなってくるのかな。
(「3軒ぶんのメーター」おわり)
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2023年02月27日

改修感あふれるブース

外出先にて、ちょいとトイレを拝借。

もちろん訪問者用に設置されているトイレであって
不法侵入じゃないよ。



なんか、「改修しました」っていうのを
すごくアピールしているような
そんなトイレブース内。


23022701.JPG


なかなか、賑やかだなぁって、思いません?



配線をモール内に納めるのはわかるのだけれど
それが結構目立っちゃってる感じ。



23022702.JPG


洗浄用のセンサー、
本来は埋め込みボックスにて設けるものなのだけれど
ブース自体は改修しないことにしたからなんだろう、
露出ボックスに取り付けられている。


だいぶ、苦労したんだろうなぁ。



センサーフラッシュバルブの配線は
こういった形でまとめた、ということ。


23022703.JPG


普段は隠れて見えなくなってしまう部分だから
これはこれで嬉しいかも。

こんな状態を嬉しがる変人はは
そんなに居ないだろうけど。



「こんなつながりなんだねぇ」

意識するには、ちょうど良いじゃない。



そして、センサー部。


23022704.JPG


やっぱり露出ボックスに取り付け。


いろんな取り合いがあるからか、
コンセントは思い切り離して設けてある。

露出ボックスだし、
隅っこにあったほうが間違い無いよね。



メタルモールの色を
多少変えても良かったのかもしれないけれど
ま、こういう状態も「アリ」なんだと思う。

ちょっと仰々しいけどね。



フツーは、樹脂モールで済ませるんだろうなぁ。
(「改修感あふれるブース」おわり)
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