2023年09月17日

この上はトイレ

ふと見上げると、
そこにある配管たち。


どう見たって、
この上にはトイレがあるよね!?


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ほとんどが排水管で、
給水管もちらっと見えて、
通気管も辛うじて視認できるかな。



排水の合流部分が
基本的にTY継手ではなくて
45°エルボ+Y継手になっているのは
たまたまではなくて
狙ってやっているはず。


流れ的には、その方がたぶん良さげだもんね。
そうしておくに越したことはないよね。


おそらく、多くの人が一時にどっと利用するだろうから。


天井仕上げを張っていないから、
そのままいろいろ見えて、いいな。


何なら改修工事もしやすい……ってことは無いね。
こんなに天井が高いからね。

そして何より、
階段から見上げているのだからして
高所作業車も使えないのである。
(「この上はトイレ」おわり)
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2023年09月15日

紋太ではない

紋別市の歩道にあったマンホールの蓋なのだけれども。


てっきり、ご当地キャラクターなのかと思ったのだけれど
そうじゃないみたい。


23091501.JPG


紋太 じゃないよね。

もちろん、相方の べつこ でもない。



まあ、いろいろ経緯があったのさ。

そう、受け取っておくのだ。


決まりがあるわけじゃないし、
ご当地キャラを使わないことによる罰則があるわけでもない。


だから、大丈夫なのだ。
(「紋太ではない」おわり)
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2023年09月14日

和便からの洋便化

見るからに、そうだよね。


元々、和風便器が設けられていたブースで
洋風便器に取り替えたんだよね。


床面のタイルを周囲のように仕上げることなく
モルタル均しで済ませてあるから
そんな様子がアリアリだ。


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いや、タイルで仕上げていたとしても
周囲と色合いや劣化具合が明らかに異なって
やっぱり目立つに違いない。

どーせ目立っちゃうんだから、
安めの仕上げで構わないよね。

そんな思惑も見えたり見えなかったり!?



洗浄便座用のコンセント電源は
天井からモールで下ろしてきてある。


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ギリギリ、棚のバーをクリアしている?

ビッタビタである。



そのまんま洋風化したわけじゃなくて
和風用だとちょいと狭かったブースを
拡げてあるんだよね、きっと。


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水回りって、
建物のサイクルの中では
何度も何度も改修されていくものだろう。



そんな履歴が、それとなく残っているのが
愛おしい。



痘痕(あばた)(えくぼ)、ってやつかなぁ。
(「和便からの洋便化」おわり)
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2023年09月13日

構造物の配管

なんか、雰囲気が違うのだ。


普段、建物の建設時に見かけるような配管とは
ひと味もふた味も違って見えるのだ。


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排水管にハウジング形継手を使う場面が、あまりない。

吊りバンドも、普段見かけるモノとは少々異なる。

鳩避けのトゲトゲなんかも、あんまり設けない。



なんか、ちょっと、感じが違うのだ。



建築工事や土木工事で入っている配管って、
設備工事で関わる配管屋さんとは違う手が
入っているのだろうか、と思うこともある。

金物屋さんだったり、板金屋さんだったり。



そのあたりは、構造物の「せつび」にかかわってみないと
わからないんだろうけど。



これはこれで、刺激があって楽しいのだけれど。
(「構造物の配管」おわり)
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2023年09月07日

ストレート止水栓

調査先の、洗面器。


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カウンターはめ込み式の、
角形洗面器である。

これも、一時期流行ったやつ。



ついでだから、下の方を見てみよう。


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給水・給湯とも、ストレート止水栓である。

また、排水はSトラップ。



壁の向こうのライニングやPS内に配管するのではなくて
床下から直接立ち上げている、そんな配管方式。



洗面器下部にスペースがあるのなら、
これが一番やりやすい。

建築工事との調整も少なくなるし。



下が梁だったりすると、
こういうわけにはいかなくなるけど。



同じ施設のトイレ内では、
ちょっと違った。


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給水は、アングル止水栓。

ライニングの中を立ち上げた配管から
接続されている。


でも、給湯管はストレート止水栓で、
床下からやってきている。


そして、排水はPトラップである。
ライニング内を立ち下げている。


全部アングル(P)形にするか、
全部ストレート(S)形にするか、
統一すればいいのに。



と、無関係な第三者が勝手なことを言うのは
自由じゃないかと思う。

けれど、たぶん、
こうなったにはなっただけの理由があるんだろう。

だから、それはそれで尊重せざるを得ない。

というか、今更どうしようもない。



給湯、無いつもりだったのに、
混合栓だったんだよねぇ。



そんな理由なのかもしれないし、
そうじゃないかもしれない。



配管がライニング内に飛び込む部分、
タイルの目地と合っていないんだけど。

どうせなら、合わせようよ。



……これも、勝手な感想。



だいたいもって、
そんな所を見て気にする人なんて
ほとんど居ないんだから。

「どうたっていい」

そんなところに、
なんか知らんけど、
いちいち気になってしまうのは
職業病というか、(さが)というか。


ま、「いろいろある」くらいに留めておくのが
無難である。
(「ストレート止水栓」おわり)
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2023年09月06日

予備ロール……

改修工事の調査で。


改修に改修を重ねた古い施設だから
造りも古い。

が、ところどころ新しい。



さて、現況確認。


たいてい、既存図や改修図とは違っている。
正確な図面なんて、望むべくもない。



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だいぶ見かけなくなった、和風便器。

女性用トイレゆえ、音姫もついている。


ここまでモールで電源を引っ張ってきて、
それでいてコンセント電源って。

直接繋げばいいじゃん、とも思う。

あ、でも、
スマホ充電には良いかもね。

って、和風だとキツイかな。



そして、紙巻器。


2連なのだけれど、消費が激しいのだろうか、
予備ロールが積んである。
芯無しタイプだから、1巻きの長さもだいぶあるだろうに。


ま、持ち去られるような治安の場所じゃないんだろう。
それはそれで、良いことだ。


そして、陶器製の注意板。


これも、絶滅危惧種である。
(「予備ロール……」おわり)

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2023年08月31日

ギリギリ足りてるのか

道端に、ときどき見かける水槽たち。


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FRPのパネルタンクが、
物陰にひっそりと建っている。



たいてい、表通りではなくて
横や裏の、少し細い道に面している。


裏動線、サービス動線、
そういった、お客さんの目にあまり触れない場所。


それでも、道に面している以上、
通行人から見ることはできる。



隣に建つのは、立体駐車場であろうか。


水槽との離隔距離が60cm以上あるかどうか?

この写真から見る限り、微妙?
足りてそうにない気もする。

飽くまで、見た感じ。
実際には測ってみないとね。



また別の建物脇には、
ステンレスのパネルタンク。


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50cm幅のパネル寸法を考慮すると、
隣の建物との離れは、
なんとなく足りてそうだね。


非常階段側も、
ギリギリ? 大丈夫な気がする。



それにしても、スペースがキツかったんだろうね、
平べったくて、背が高い水槽である。



太い塩ビ管のエルボの制約上
配管がタンクから離れてしまうのを嫌ってか
オーバーフロー管が上部で45度振ってある。

支持の都合もあるだろうし。



非常階段から、簡単にタンクに乗り移れる状態は
便利なのか、無用心なのか。


ま、そうは言っても日本だからさ、
それほど酷いことにはならないよね。



今のところは。
(「ギリギリ足りてるのか」おわり)
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2023年08月21日

小田原市のマンホール蓋

小田原市


何度か行っているけれども、
ふたたび。



やはり、市章の入ったマンホール蓋がそこかしこに。


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ただ、地の模様が亀甲ではなく鱗文だ。



だいぶ古そうなコンクリート蓋の中央には
市章の中に「下水」の文字が記されていた。


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酒匂(さかわ)の渡し」のデザイン蓋もあった。


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これのカラー版はマンホールカードにもなっているのだが
すでに在庫切れとなっているようだ。



小口径の桝蓋には、市の魚であるメダカが描かれている。


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日射や交通の関係上、上下逆にしか撮影できなかった。



小田原市では、いろんな蓋を 紹介 している。

ここまでやってくれている自治体は
少ないんじゃないかな。

ありがたいな。嬉しいな。



道路脇の集水桝の蓋には
マツが描かれていて、
しかもカラーである。


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なんとなく、城下町の雰囲気を出している
気がする。



地下雨水流出抑制施設の蓋には
ご丁寧に名称が記されている。


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だから、ちゃんとわかるのだ。
小田原市、やるなぁ。



踊り子号リニューアル車両のカラー蓋もあった。


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鉄道開業150年(2022年)を記念しているのだ。

これも、マンホールカード になっている。

絶賛配布中である。
が、配布時間には注意が必要だ。
朝イチで行っても、もらえないのだ。



「北条五代を大河ドラマに」蓋も
小田原城の方向案内として設けられている。


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鎌倉殿の13人」が制作されたので、
実現したと捉えて良いのかな。

「五代」全員じゃないから、
まだまだ、なのかな。



小田原鉄道歴史研究会 の蓋なんかもあって
ほんと、力が入っているなぁ。


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地下式消火栓の蓋は
例のごとく赤と黄(オレンジ)の配色。


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防火水槽の蓋は、オレンジのみ。
だけれども、だいぶ剥がれてしまっている。


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ま、めったに使うものじゃないし。
でも、だからこそ目立たせておく必要性もあるわけで
ま、そのうち塗装されることでしょう。



駅からそんなに広い範囲歩いていないのだけれど
いろいろあって楽しい小田原市なのである。
(「小田原市のマンホール蓋」おわり)
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2023年08月18日

洗面カウンターの下

ちょいと薄暗い洗面スペースだけれど
せっかくカウンター下が開放になっているのだから
観察しておく。

他に人も居ないし。


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他に利用者が居る場合には
決して撮ったりしませんよ?


通報されてもイヤだしね。



アンダーカウンター式の楕円形洗面器に
グースネック形のスパウトを有する自動水栓。


カウンター上に手指洗浄用の液体(泡状)石鹸が置かれるようになったのは
コロナの影響であろう。



カウンターの下を、見る。


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ニコイチで電温。

洗面器2台に対して、1台の電気温水器ということである。


昔の電気温水器は、
本体周囲の配管接続が矢鱈と複雑であったけれども
だんだん簡素化されてきている。

ありがたいことだ。


筐体の中に必要なモノを一体化するようになった。



洗面器排水の途中に
排水接続用の部材を挟み込むのも
たいそう簡便になった。



水回り下に設置するのだから
アースは必須だ。

接地極付プラグなんだよね?

めんどくさいから接地端子には繋いでない、
なんてことではないよね?


他人事ながら、余計なことが気になったりする。



カウンター奥側には構造梁があるんだろうなぁ。

そんなことも邪推しつつ、
この場を後にするのであった。
(「洗面カウンターの下」おわり)
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2023年08月16日

テキトーでごめん

天井点検口を開けて、
中を覗きますよっと。


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きれいにベントした電線管に
ボンディングがしっかりと取り付けられていたりして
最近は見ないよなぁとちょっくら感動しながらも
今回の目的は排水管である。



改修計画にあたって
管種とか保温材とか確認しておきたいのさ。



カッターナイフでざくざくと切り欠いて
ガシッと剥がしてみる。


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ま、施工年代からしてそのはずではあるんだけれども
想定通りの鋳鉄管とグラスウール保温材なのであった。



どうせ何ヶ月後かに撤去更新しちゃうんだからって
このまんま放っておいても構わないという人もいるかもしれないけど
何となく気持ちが悪いよね。

だから、一応、何らかの手を加えておこうかな。


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布テープでぐるぐる巻にして、留めておくね。



テキトーで、ごめん。

下手くそで、ごめん。


一応、アルミガラス粘着テープも持っていったんだけれど
切った線に沿ってテープを貼ろうとしても
古い保温外装だし、粘着がいまいち効かんのよ。


全周ぐるぐる巻にして留めるしか
なかったんよ。


で、布テープの出番となってしまったわけ。

一応、その辺の材料は持って行ったから。



配管屋さんや保温屋さんが見たら大笑いされそう
もしくは激怒されそうだけれど、ごめんなさい。

不器用な「餅を画に描く」だけの人間が
無理くり手を出してしまったが故の不出来さなのです。

もうちょっとしたら、全部撤去されてしまう運命なので
いましばらくご辛抱くださいませ。


短い間だけれども
結露水ヒタヒタというのを避けたいだけの
間に合わせですので。
(「テキトーでごめん」おわり)
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2023年08月15日

湯河原町のマンホール蓋

湯河原町 を、ちょいとブラついた。


そんなに時間があったわけじゃないけれども
少し寄ってみたかったのだ。



「ゆがわらまち」と読む。
「ゆがわらちょう」じゃあない。


まち と ちょう。

読み方の判別は、とっても難しい。



マンホール蓋の中央に配されている町章は 
「ゆ」の図案化 であろうことが容易にわかる。


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もちろん、鋳鉄蓋にもバッチリ鋳出されている。


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少し歩くと、見た目丸いのに丸くない、
四角いようでいて、実は三角な
不思議なマンホール蓋を見かけた。


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この丸の大きさの蓋にしたら
重たすぎるから分割した。

っていうなら、丸い親子蓋で良いような気もするが。


町章が袈裟斬りされているようで
イヤだという人は居なかったんだろうか。


だからなのかどうだか、
町章が無い蓋もあった。


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そして、化粧マンホール蓋。


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なんだけど、周囲はアスファルト舗装なのだ。
「化粧」の意味、ある?


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ねえ?



樹木桝がみかん箱である当地。


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本来、こういう歩道に設けるマンホールに
上のような化粧蓋を使うんじゃないかな。


ゆえあって、移設してきたんだろうか。



あいにくの天候で、
ピントがいまいちだけれども
水道の制水弁蓋には町章はない。
○に水のマークだけだ。


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量水器桝も同様……だけれども
割れちゃってるね。


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プラスチックだからね、
あんまり重たい車に踏まれると
割れちゃうのも仕方がない。


設置場所を間違えたね。



そして、湯処の一つである町であるからして
温泉インフラも存在しているようだ。


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○に温と書いてあるけれど、
温水じゃなくって温泉だよね?


排気弁と排泥弁とが並んであるのは
山でも谷でもなく平坦な場所だから
なのだろうか。



引き込みも賑やかになる。


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水と温泉と排水。



温泉のメーターも「量水器」呼びで
いいんだね。


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量湯器とか量温泉器とかいう造語も不自然だしね。



雨水桝に転がし配管を直接ぶち込んである。


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蓋は大胆に切り欠いてある。

ま、建物脇の部分だから
目立たないし、構わないよね。



あんまり長い時間は過ごせなかったけれど
ちょいと街を歩いてみるのも楽しいものだ。


その土地土地の、
何らかの面白さが潜んでいるのだから。


せっかく湯河原に行ったのに、
温泉に浸かることもなく撤収してしまったのは
とっても名残惜しいのだけれども。
(「湯河原町のマンホール蓋」おわり)
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2023年08月05日

真鶴町のマンホール蓋とか

神奈川県 真鶴町


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まなづるまち と読む。

「町」の字を「ちょう」と読むか「まち」と読むか、
そこここで異なるので調べてみるしかない。
文字を見るだけじゃ、判別できないのだ。


東海道線の駅があるから、
田舎田舎のローカル線と異なり
結構な本数の電車が停車する。

1日数本しか運行していない路線も数ある中で
1時間に3本(多い時間帯は4本)の停車があって
朝は4時台から、夜は23時台まであるって
すごく恵まれていると言えよう。



相模湾に突き出す真鶴半島の部分は
かなり高低差がある。


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そのため、坂が多い。

すごく、多い。



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というか、平地ってあるんか?
ってくらいである。



もちろん住宅の床は水平なんだろうけれども
敷地自体は水平じゃないところばかり目についた。


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県道739号真鶴半島公園線は、
真鶴駅前から発して半島の北海岸沿いを走り、
ぐるっと回って尾根を戻ってくる。
大江戸線のような環状の構成になっている。

結構狭いし、路側帯がほぼ無い場所も多い。

もう、広げようがないのだ。



空き地に、止水栓と水道メーターと水栓がひとつ。


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散水か何かに使うため?

これでも、毎月の基本料金がかかるよね?



とにかく坂なので、インフラは大変だと思うのだ。

路面にも、そこかしこに止水栓筐の蓋が点在している。


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蓋には、真鶴町の町章


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昭和25年制定にしては、
洗練されたデザインなのではないかと思うのだけれど
デザインセンス皆無のワタクシの感想はほぼ無意味。



少し大きめの、制水弁筐の蓋。


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これには町章が無くて、水道の「水」の文字だけである。



配水管接続の、埋設消火栓の蓋も
そこかしこに見られる。


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丸形だったり、角形だったり。


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下水のマンホール蓋は
ガッツリ鶴である。


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鶴と波と、なぶん「ハマユウ」。
ハマユウは、クスノキ、イソヒヨドリとともに
町のシンボルとして制定されている。



宅地内桝から、小口径の公設桝へと
接続されているだろう箇所。


23080512.JPG



とにかく、坂が多い地だから
排水管も、ドロップに次ぐドロップ。


23080513.JPG


勾配を設けるんじゃなくって、
落とすのである。

車だって、斜面に駐車されるのだ。



至る所階段だらけで
しかもその下には下水道管が埋まっているようだ。


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高いところから低い所へと流す公共下水にとって
厳しい条件下にあることは確かなようだ。



上水道の配水管だって、排泥やら空気抜きやら
上下関係が面倒くさそうだ。



道路沿いに、あったもの。


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車庫、にしては入り口が小さいし、高さも無い。



配管が飛び出しているところを見ると
LPGボンベ庫なんだろう。


坂を上がった住宅脇にボンベを並べると
交換が難儀であるからして
道路沿いに設けたボンベから
配管で持っていくこととしてあるようだ。


もっとも、道が狭いから
交換のためにトラックを停めていると
他の交通の支障になることは避けられそうにない。



ちょいと故あって訪れることとなった真鶴であるけれど
短い滞在時間でも、なかなか見どころ満載なのであった。


訪れたことのない街は、
まだまだたくさん残っている。


ってか、行ったことのある場所のほうが、
遥かに少ないのだ。


人間の一生の間に、どのくらいの街に行けるものかな。

まして世界に目を向ければ、
人生ヒマだとか退屈だとか
言ってる場合じゃないと思うんだな。



もっとも、「先立つもの」がある程度確保されてこそだし
疫病やら戦争やら天災やら、
移動の阻害要因も近年多いから、
せめて可能な限り、近場からでも制覇してみたいものである。


それに、一度行ったところであったとしても
季節や時間帯や天候によってその表情は異なるし
数年経つと様相が変わったりするから
何度でも楽しめるんだよねぇ。



5万年くらい生きないと、時間が足らんね。
(「真鶴町のマンホール蓋とか」おわり)
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2023年08月04日

殿のトイレ

お武家然とした、公衆トイレ。


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バリアフリーじゃ、ない。

ま、仕方ないだろう。
別途、設けるしかなかろう。



男性、女性の表示ではなくて
「殿」「姫」である。


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殿と姫とは、少々立場が異なるような気もするが
あんまり突っ込むところじゃないんだろう。

が、近年はジェンダー関連がなかなか難しい。
今後、どうなることやら。



手洗い場は、このとおり。


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石鹸ボトルが置いてあるのは
コロナ禍を経た措置であろうか。



内部の便器は木製で……なんてことはなくって
現代の陶器であり、洗浄便座も当たり前についている。


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武家っぽいのは、飽くまで外観だけ。

だって、使うとき、大変じゃん?
「洋風便器」とか「洗浄便座」なんて
無かったわけだし。

もちろん水洗じゃないし。

そんなん、利用者が困る。



小便器も、個別センサーの自動洗浄。


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傘掛け金具まで設けてある。


ライニング、内壁、汚垂石ほか、
現代仕様である。



そう。



ここは、一般向けのトイレなのだ。

外観の雰囲気は大事だけれども
利用者の利便性はもっと大事なのだ。


武家仕様にこだわるあまりに
ほんとうに武家の時代の「設備」にしてしまうと
現代人には利用しづらいのである。



これが、昔の建物の復元とかいう話になると
より難しい議論になる。


構造耐力のほか、冷暖房であったりトイレであったり
バリアフリー対応(エレベーターとか)であったり、
考えどころが多すぎる。

「正解」なんて、無いのだ。
そして、時代とともに移り変わる。


そんなものなのだ。



少し坂を下っていくと、
給水管と排水管とが顔を出していた。


23080406.JPG



公共水道とか公共下水道っていうのも
現代のインフラだし。



外観デザインだけでも
訪れた人に何らかの訴求を図ることができるから
これはこれで、良いんじゃないかな。


「ただの見た目だけじゃん。嘘っぱち」


そういう意見もあるかもしれないし、


「この見た目の実現のために
 余計にどれだけのカネをかけたのさ」


なんていう批判も、あるかもしれない。



すべての人にとって「すばらしい」「問題ない」
なんていうモノを作り出すのは
極めて難しいと言わざるを得ないのだ。
(「殿のトイレ」おわり)
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2023年08月02日

きょうのトイレ

きょうのトイレ監察、じゃなくってただの観察。

他のブースにも利用者が居ないから、
観察して撮っておく。


23080201.JPG


ま、一般的なトイレブースなんだけれども
全く同じトイレというものはそうそう無くて
こまごまビミョーに違うから、イイんだ。



センサー式ではない、自動フラッシュバルブ。


洗浄弁配管から分岐してウォシュレットにも給水されているから
この建物では雑用水は使っていないのだ。


23080202.JPG


ウォシュレット用のコンセントのアース線が
接地端子に接続されている。ちゃんと。


たまに、アース線がぷらんぷらんと遊んでいるところも、
無いわけじゃない。



プラグ用の線や、給水用のチューブなんかが
こうやってまとめられているところが多いけれど
だらしなく垂れ下がっている場所も、ある。



側面も、見てみよう。


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手すり、紙巻器、リモコンその他の並びは
ほんと、千差万別だ。


決まってるようで、決まってない。

目安はあるけれど、たいてい施工段階で思惑が外れる。



壁パネルの目地なんか、
設計段階では設備側に情報が無いことも多いし
施工段階で変更されることも多いから
現地で「それなりに」合わせることになる。



腰掛けるとちょうど足が置かれるくらいの場所に
床上掃除口がついている。


23080204.JPG


ワタクシは、これ、嫌い。

踏まないところに取り付ければいいのに、と
いつも思う。

けど、意外に、ぴったり踏む部分についているんだよね。

なんで?



ベビーチェアも、
何とか設置位置が確保されている。


23080205.JPG


施設の用途にもよるけれど
不特定多数の利用者が想定されるところでは
有るに越したことはない。



トイレブースって、
小さな空間なのだけれど、
いろんな要素が詰まっていて
いろんな取り合い、せめぎ合いの跡があったりして
これはこれで興味深い場所なのである。
(「きょうのトイレ」おわり)
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2023年07月25日

配管いっぱい

ふと、路地を見る。


何やら、すごくごちゃごちゃしている。


23072501.JPG


それぞれの配管に意味と働きとがあって
ちゃんとそれぞれの役割を果たしているんだろうけれども
「ごちゃごちゃ」していて、何が何やら把握するには
時間がかかりそうだ。


23072502.JPG


配管材料から想像してみるのも一つの方法。


こういう状態の場合、
既存配管図というものはあまりあてにならない。


23072503.JPG


たとい存在していたとしても、
平面的立面的に正確に表現してあるはずはない。


ピピっとスキャンすると
三次元的に配管の繋がりや用途や材料を取り込んで
データ化してくれるようなAIは、
いずれ出てくるんだろうね。

そしたら、いろいろ便利なんだけど。

世界中に散らばっている、せつびに関する知識と経験を
高速学習して適切な診断ができるようになるのは
結構近い未来なんじゃないかと期待してみる。


そしたら、設備設計者なんて、要らなくなる……かな?


AIに支配される社会とならないためにも、
人間側は人間としての理解・判断・再構築が
必要なんだと思うんだけどね。


個々人で異なる「価値観」なんていうものも、
必ずしもAIが「適切に」獲得できるとは限らんから。


AIにとって「適切」な判断があるとするならば、
たぶん、人類殲滅なんだろうと思うんだよね。

でも、それは人類としては、受け入れ難いのさ。
(「配管いっぱい」おわり)
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2023年07月14日

暑さ対策ではない

屋根面に、水が張られている。


23071401.JPG


このところの酷暑であるからして、
屋上緑化や壁面散水同様に、
打ち水のように、
気化熱による空気の冷却が見込めるのではないか。


うん。


確かに、見込めるのかもしれないね。



けどね、これはそんな積極的な、また意欲的な行動による結果
ではない。


この屋根部分のルーフドレン金物が
あるいはそれに接続されている雨水管が
詰まってしまった結果
降った雨水が排出されずに
ただ溜まっているだけなのである。



確かにね、これが大気中に蒸発する際に
蒸発潜熱を奪うのだからして
周囲空気は若干の温度低下を認めることでしょうよ。


屋根面に加温された「湯」が溜まっていることや
蒸発にともなって湿度が上昇することはさほど気にならない
そういうことならば、「効果がある」と言えなくもない、かも。



それでも、だからといって
この状態は奨めできないなぁ。



それほど新しくもなさそうな、この建物。
屋根部の防水は、大丈夫?



普段の雨ならしのげても、
こうやってずっと水が溜まっている状態、
浅いとはいえ、水深に伴う水圧が常にかかっている状況だと
防水層のちょっとした欠陥が、
雨漏りをもたらすことになるよねぇ。


ここでボウフラが湧いたりしても
イヤだよね。



このまま放置しておいて、
良いことは何もない。


さっさと、詰まりを解消すべきなのだ。


配管の中が詰まっているような場合には
しかるべき業者さんを手配する必要があるかもしれない。



ただ、問題は、
この状態に、誰か気づいているのかどうか。


「放っておいたらダメだね」と判断できる人まで
情報が伝わっているのかどうか。



得てして、現場で認識されていることが
上層部では「大したことではない」と放置されて
その結果、大きなしっぺ返しを食らったりするものだ。


そのくせ「認識していながら放置していた現場が悪い」と
責任転嫁されてしまいがち。



どこぞの戦争に関して時々報道されたりしているけれど
(そしてその信憑性を確認するのは難しいことではあるけれど)
トップや上官が無能だと、
下々の犠牲が多大になるものなのである。
(「暑さ対策ではない」おわり)
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2023年07月07日

北名古屋市のマンホール蓋

北名古屋市 なんて、初めて聞いた。


そんな人も、いるかもしれない。


230万人を超える人口を擁する名古屋市の存在感に比べると、
9万人弱の北名古屋市は全国に対するインパクトが小さいかもしれない。
そもそも、平成18年の合併によって生まれた市であるので
中部地方に関わりの無い人にとって馴染みがなくても仕方がない。



だからなのか、西春駅前にあったマンホールの蓋には
大きな文字で市名が記されていた。


23070701.JPG


新しい市なので、市章 も現代風デザインなのだが
蓋には記されていない。


市の名称と、市の花であるツツジと、桜の花びらのようなものが
描かれている。



もちろん、市章蓋も存在している。


23070702.JPG


中央に、市章。

その周囲には「快適な水環境」をテーマに公募して選定された
田園の生き物たちが乱舞している。



水道の仕切弁蓋には、市章が無い。


23070703.JPG


なぜなら、当地の水道事業は市営ではなくて
北名古屋水道企業団 によるからである。

その企業団の紋章が記されているのだ。


「団」と言っても、構成しているのは北名古屋市と豊山町だけだから
それほど大きな規模ではない。



蓋を見て、撮って、後から見返していろいろ調べると
いろんな事がわかって興味深い。


なので、ますます沼に嵌っていくのである。
(「北名古屋市のマンホール蓋」おわり)
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2023年07月05日

川崎市のマンホール蓋

神奈川県川崎市で、マンホールの蓋を見てみた。


23070501.JPG


太陽高度的に、カメラを翳すと影が写ってしまうのだが
時間を改めるわけにもいかないから已むを得ない。

本体にかかってないから、良しとしよう。


下右にある「B」という文字は
下水処理区域を示すのか、設置時期を示すのか、
何なんだろうね。


中央の「下水」の文字を囲んでいる三本線は
川崎市の「川」をグイッと曲げた、
川崎市の市章 である。


市章蓋が多かったが、
市民の花である「ツツジ」を中央に配したデザインも
存在する。


23070502.JPG


周囲を取り囲んでいるのは、
市民の木「ツバキ」の花なのかどうか。
ちょっとわかりにくい。



市章は、敢えて言うならば、
インパクトが少ない。

だからかどうなのか、
市のブランドメッセージ というものが制定されて
それにちなんだデザインの小洒落た蓋も存在している。


23070503.JPG

結構カッコいいと思うんだけれども、
まあ、好みは人それぞれであろう。



水道系の蓋にも、結構カラフルなものがある。


23070504.JPG


多排空気弁 だって。

こちらのほうが、ツツジとツバキがよくわかる。
青色だけどね。


23070505.JPG


水道用のちっちゃい弁蓋には
市章の中に「W」と書いてある。

Water の W だよね?



地下式消火栓の蓋は、
文字と色が違う。


23070506.JPG


注意喚起色ということで、黄色である。

だいぶ汚れちゃってるけど。



四角い蓋もあって。


23070507.JPG


特に統一されているわけではなさそう。



「でんき」と書かれた
市章付の蓋もあった。


23070508.JPG


電力会社のものではなくて、
構内配電線路用なのかな。


もう何十年も開けていない感じで
開けようったってそう簡単には開かなさそう。



どんなマンホールも、
本来は、いざという時に開けるためにあるはずの存在なのだ。


だから、マンホールの管理者は
できれば1年に1回、少なくとも3年に1回は
ちゃんと開け締めして欲しいなぁって
勝手ながら思うのである。


数あるから、大変なのは重々承知しているのですけれども。
(「川崎市のマンホール蓋」おわり)
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2023年07月04日

マンホール優先?

インターロッキング舗装の歩道と芝部分との境目に
ちょうどマンホールの蓋がかかっている。


芝部分の地面が少々高くなっているために
そのレベル差をなんとなく斜面で解消しても良いとは思うのだが。


23070401.JPG


かなりしっかり、ガッツリ、
敷石ブロックがわりのレンガでもって
レベル処理をしている。



インターロッキングにかかっているのは
蓋の一部分だけだし、
普通の鋳鉄蓋でも違和感は無さそうなのだけれど。



ここまで大々的にマンホールを囲ってやっているのには
何か並々ならぬポリシーがあったのだろうか。



建築「付帯」として、
隅っこへ、見えないところへ追いやられたり
ルーバーや壁で目隠しされたりすることの多い「設備」であるが
たまに、このような過剰なまでの応対を受けることも
あったりする。


普段の扱いに慣れていると、
ちょっとこそばゆい感じがするなぁ。
(「マンホール優先?」おわり)
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2023年06月30日

減りつつある和風便器

ちょっと古めの施設のトイレに入ったら
和風便器ブースがあった。


近年、めっきり減っている。


新築では、まずお目にかからないし
既存建物でもトイレ改修で様式化・バリアフリー化
されていくことが多い。


だから、和風便器は減る一方だ。



ゆえに、画像として記録に残しておくのだ。



23063001.JPG


掃除口付きの陶器だ。


掃除口も、陶器後方の床面につくやつと
このように陶器本体につくやつとがある。



陶器一体になっている
和風便器のトラップ内に何かが詰まると
掃除(除去)が大変だから、ね。


こういう掃除口があれば
比較的やりやすくなる。



洗浄管は、床シンダーコン内に
埋設になっているタイプだね。

押し釦でフラッシュバルブを操作する。


和風便器用の手すりを
どこに、どの高さで設けるか
これまた難しい。

紙巻器と、どうしても干渉するから。



そもそも、手すりを要する人は
和風便器を使用しないんじゃないか、
という論点もあるだろう。


足、腰、膝に難点がある人は
洋風便器のほうが圧倒的に使いやすいだろうから。


和風便器の上にしゃがむというのは
身体健常であってこその動作なのであるからして。



座って右前の下方に
四角いグリルが見える。


吸込口、かな?


トイレの排気は天井面から取られることが多いけれど
こうやって下方から吸い込んでくれると
臭いがあまり拡散せずに済むのではないか。

そういう考え方もあって
ダクトを引っ張るスペースがあるのであれば
このほうが望ましい感じはする。



そして、「注意板」も
見なくなった。


23063002.JPG


こんなモノ。新築では、まず付けない。

既設のトイレで
未だ残っているところにだけ存在する。


これまた、記録に留めておくべき「遺産」であろう。

かつて我が国には
便器に吸殻・紙屑・ガム等を捨てるのがフツーの時代が
あったのである。

そういう、時代の記憶を
「せつび」たちはその身に残している。


しかしやがて、消えていくのだ。
(「減りつつある和風便器」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする