2021年07月29日

浄化槽の機械ボックス

公共下水道が無い場所に、
給排水を要する施設を設ける際には
その排水を浄化槽によってキレイにしてから
河川や湖沼などに放流する。


そのまんま垂れ流し、などということはない。


たいていは、目立たない所にひっそりと
設けられているものだ。



それでもある程度大きなものになると、
否が応でもその存在に気づかざるを得なくなる。



え?


オマエは、どんなにちっこくても、
目ざとく見つけてしまうじゃないかって?


まあ、そうなんですけどね。

話の流れなんだから、茶々入れないでもらえます?

って、誰も突っ込んじゃいないんだけれど。



さて、地中に埋設されている浄化槽を
何を以て それ であるかを判別するかって?



21072901.JPG



見ての通り。

浄化槽上部には、
たくさんのマンホールやらマシンハッチやらが
並んでいるのだから
かなり容易に見つけることができるのだ。

たいてい、近くに水回り(公衆便所とか、観光案内所とか)が
あるものだし。



そしてここには、
制御盤、ブロアポンプ、ひょっとすると薬液注入ポンプなどが一体となった
機械室をキュービクルに納めたような、そんなハコが鎮座していた。



盤の上方には「汚水処理制御盤」とその名を明快に言い表しており、
下方には「株式会社ハウステック」と少し控えめに
製品提供者の名が記されている。



ひょろりひょろりと伸びる可撓電線管の他に、
金属電線管らしきものと、左隅にはブロア管らしきものが
見えたりなんかする。



近くに建屋があれば、
そちらに納めてもらっても良いのだろうけれど
ここでは別置きになっていた。



建築物本体と外構との整備時期や発注形態の関係上
そうするのが最も妥当であった、ということなのかもしれない。



海、湖、川、山、原野などなど
いかにも公共下水道がなさそうなところを狙って
探し歩いてみようか、浄化槽を。
(「浄化槽の機械ボックス」おわり)
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2021年07月19日

ダブルトラップやん

今日も、洗面台の下を観察する。

するったら、するんだい。


でもちゃんと、人の居ない時間帯に、
迷惑のかからないように撮っているのだから
構わないよね。


学術調査に近い位置づけなのだ。

なのだったら、なのだ。



興味関心や趣味も、いささか、若干、ごく僅かに
含まれているに過ぎない。



仕事が趣味なのか、趣味が仕事なのか、
とにかくも「せつび」に関わる仕事をしている者にとっては
必須事項と言っても過言ではないだろう。

え? 過言だって?

それは見解の相違ですな。



さて、気を取り直して
洗面台の下を見る。


3台の洗面器が並んでいるところである。


21071901.JPG


そんなに新しい施設ではないので、
何度か改修を繰り返してあるようである。


設備系についても、配管更新など
大掛かりにやってあるようだ。



壁面に露出で配された、給水管と給湯管。



主管から立ち上げてエルボで返してからアングル止水栓って
なかなかアクロバティックなワークじゃないか。


うん、うまい具合に配しているね。



と言いたいところなのだけれど、
この排水は、なんじゃらほい?



Sトラップと見せかけた、Pトラップ?

Sトラップの部材から、無理やり蛇腹管で壁に抜いている状態。

sp混成軌道かいな。

いやいや、そんな量子力学的存在じゃあないのであるが。



ちょいと、給水管を水平に流す位置が、高すぎたのだ。

もしくは、アクロバティック配管に固執しすぎてしまったのだ。

その結果、排水の取り合いに支障が出てしまったのだ。

それ故に、何とかして給水管を跨がなくちゃならないから
こんな苦しい納まりになってしまったのだ。



なんてこと、ある?



21071902.JPG



素直にPトラップで、いいじゃん。


何なら、S部材からエルボで返して水平に伸ばして
その高さで壁を抜けば、いいじゃん。


なして、S部材2個をつなげちゃう必要があるのさ?



蛇腹管がU字状にたわんでいるものだから、
ダブルトラップになってしまっとるやんか。


排水、流れにくくね?



自分の仕事じゃないところでこういうのを見かけると、
とってもたのしー。


好き勝手に茶々入れて、純粋に楽しんでいられる。


自分のミスでうっかりこんなことをやらかしちゃったら
気に病んでしまうかもしれないけどね。


そんなタマじゃないかなぁ。

素っとぼけちゃうかなぁ。

いやいや、そんなことは、ないはず。たぶん。恐らく。



ともかく、「せつび」は奥が深くって、
いろんなイレギュラーにも満ちていて、
それでも何やかや機能していて、
大きなトラブルにつながっていないことも多くて、
「たのしい」ものなのである。


ぜひ、この「沼」に嵌まる人たちが増えるといいのだ。



マンホールカード収集なんかも、入門としては手近であろう。

それはそれで楽しいのだけれど、
マニアックな設備沼にハマればはまるほど、
その楽しさは増していくものなのだよ。



ただ、時として、
いろんなイレギュラーが重大な事故につながってしまうことも
無いわけではない。


そう考えると、

「ほんとうにシッカリと教科書どおり・理論どおりに造られた
 完璧な建築設備」

なんていうものが、この世にあるんだろうかと
いや、1つだって有るはずがないだろう、と
そう思ってしまったりもする。


みんな一所懸命に設計し、施工し、監理し、検査しているんだけれどね。

それだけ、微に入り細に入り、複雑繊細なものなのだ。設備って。


それでいて、結構テキトーで、ちゃらんぽらんで、文字通り「良い加減」な
愛すべき「せつび」なのである。
(「ダブルトラップやん」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月18日

雨水管内の凍結防止ヒーター

寒冷地の雨水管には、凍結防止ヒーターが設置されることが多い。

管内がひとたび凍りついてしまうと、
凍結膨張による管破裂が起こり得る他に
雨水の排水がうまくいかなくなることによる
建物内の漏水の心配が出てくるから。



立体駐車場内でも、それを見かけた。



21071801.JPG



主管の他に、枝管にもヒーターが入っているのがわかる。



配管全体を暖める必要はない。

管内の水みちだけ確保されれば良いので
配管の外から巻くタイプのヒーターではなくて
配管内部の挿入するタイプとなっている。



電源は、コンセントから。


枝管側と主管側とで、異なるタイプのコンセントが使われている。
通電状態で光るランプがついていると、
故障による通電不良や分岐ブレーカーの入れ忘れに気づきやすくなる。



このヒーターは、冬期間ずっと点きっぱなし、というわけでもない。

自己温度制御式で、温度が下がった時にだけ通電する。
温度も、凍結しない程度を維持できれば良いので、
触って暖かいようなものでもない。

だから、無駄はあんまりないはずだ。



それでも、地球温暖化に少々貢献してしまうのは確かであって
でもそれは仕方がないことで、
寒冷地に建築することのコスト(金銭的にも、環境的にも)に他ならない。



建築物省エネ法の計算上、凍結防止のために使用するエネルギーについては
除外して良いことになっている。

飽くまで「現状では」ということで、
凍結防止の省エネルギー性について適切な評価ができるようになれば
算入されてくることになるかもしれない。


その道の研究者がどのくらいいるか、
どのくらい研究され、成果が上げられるかに
かかっているような気がする。


無茶苦茶暑い日本列島ではあるが、
もしも寒冷地を訪れる機会があれば
そこが冬期にどのようになっているかを想像しつつ、
このような「凍結防止設備」を探してみると
面白いはずである。
(「雨水管内の凍結防止ヒーター」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月15日

ちいちゃな便器と並んで

親子で入れるトイレブース、というものも
時々見かける。


普通の便器では
小さな子どもは落ちてしまうから
ちいちゃな便器を据える。


21071501.JPG


フラッシュバルブの大きさは同じだけれども。



大人用は、洗浄便座付き。
暖房便座でもあることだろう。



一方で、子ども用は普通便座(の、ちっちゃいやつ)。

冬は、冷たいかな。

暖房便座にしてあげたいところだけれど
どうだろう?
(「ちいちゃな便器と並んで」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月11日

発電機回路のトイレ

停電時に、あらゆる電源が止まってしまうと困るので
防災系の機械類を動かし、避難に必要な最低限の照明を維持できるように
非常用発電機を設けるのが一般的だ。



そんな中で「建物としての最低限の機能」も面倒をみてやろう、
という考え方もあったりする。



たとえば、トイレ。


21071101.JPG


ここのトイレ(便器洗浄と便座)の電源は、
非常用発電機の回路となっていた。


すべての人が外部に避難してしまえば済む建物であれば
問題は無いのだけれど、
もしもそこに人が残って何らかの活動をする必要がある場合、
トイレが使用できることは、やはり必須と言えよう。


それで、全部のトイレではなかったとしても
一部トイレを稼働させる状態にするのは
重要なことなのだ。


ということで、このトイレでは
使用できる状態を確保することとしたようだ。


給水されること(給水ポンプが稼働すること)も
当然確保されているはず。そうじゃなきゃ、意味無い。



非常に暑い地域や非常に寒い地域では
冷暖房なんかも必須事項のうちに入ってくるだろう。



ついでに、トイレ背中側のライニング。


21071102.JPG


この点検口を設けたようである。


これ、開け閉めしやすいものではないのだけれど
頻繁にやるわけでもないから、まあ、十分だろう。
鉄扉なんかつけてしまうと
ライニングも含めてゴッツい物になってしまう。
コストもかかるし。




近年我が国では、地震をはじめ風水害、火山災害などが
頻発している。


だからこそ、
災害時の病人・けが人を受け入れる病院とか、
災害対策本部を置くことになる役場庁舎とか、
避難所として利用されるような公共施設とか、
そういう用途の施設では、
トイレが稼働できるよう発電機回路にすることは
考慮すべき項目の一つになっているということなのだ。
(「発電機回路のトイレ」おわり)
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2021年07月07日

災害対策としてのマンホールトイレ

最近、駐車場や公園などで
こんなモノを見かけないだろうか?


21070701.JPG


「災害用トイレ」と書いた、小さなマンホール蓋。



えっ? この蓋開けて、出すの? ハズカシイ。



いえ、そんな事はなくって。


21070702.JPG


こんな蓋が、ズラッと並んでいるのだけれど、
皆が尻出して連れトイレ、じゃないのである。



ちゃんと仕切りと出入り口のついた仮設トイレを置いて、
その排水をこの蓋を開けた桝に投下できるように
なっているのだ。



その先は、公共下水が生きていれば、そちらへ。

公共下水にも被害があれば、汲み取り槽へ。



そんな仕組みになっている、はずだ。



「マンホールトイレ」で検索すると、
いろんな 紹介ページ が出てくるはずだ。



災害時、多くの避難者が居るところでは、
水や食料だけではなくて、トイレの需要がものすごくあるのだ。



今まで、いろいろな災害における避難所で
トイレに行けないから、水を飲むのを控えてしまって、
体調を悪化させた事例が多数あったのだ。


学校などに避難しても、汚物の行き先が無いものだから
便器に汚物が溢れ、すぐに使用不能になってしまう。


それじゃ、ものすごく困るのだ。



普段の生活もとても大切なのだけれど、
災害時、避難せざるを得ない場合にも
それなりの生活が送れる、そういう準備が必要なのだ。


だから、こんな施設が、あちこちに設置されている。
今後も、増えていくことだろう。



地震、津波、大雨、洪水、土砂崩れ、大雪、突風などなど
日本列島は毎年多くの災害に見舞われる。

その中で、生存していかなくてはならないのだ。


たといコロナ禍が完全に収束したとしても、
災害は残念ながら無くなることはない。


より起こりにくくする地道な対策と、
起こってしまった際に対処する術とを
備えておくべきなのだ。

建築という「ハコ」も大切なのだけれど、
「せつび」も整っていないと、
人間が生きていく環境としてはキビシイものになってしまうから。
(「災害対策としてのマンホールトイレ」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年07月06日

天塩町のマンホール蓋ふたたび

天塩町


「あまじお」でも「てんしお」でもなくて「てしお」。

「手塩」ではなくて「天塩」


北海道の、北の方に存在する町である。


北の方と言っても、稚内(わっかない)からは
距離にして70kmほど、時間にして1時間ほど南に位置する。



そこのマンホール蓋を、また見る機会があった。


以前 にも見ているのだけれど。



町章の入った、蓋。


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これは、ある程度古い時代の蓋のようである。



ところどころ、小口径桝の蓋も見られる。


21070602.JPG


中央に町章という部分は同じだけれど
地の文様が異なるやつ。

もちろん、サイズは全然違う。



町花、町木、町鳥デザインのものも
あちこちで見られる。


21070603.JPG



以前は気づかなかったのか、見かけなかっただけなのか、
新しく設けられたのか、
別のデザインの蓋があった。


21070604.JPG


西側に広がる日本海に沈む太陽、
てしお温泉夕映
しじみ貝、
エゾヤマザクラ、
利尻富士、
地元の「売り」が目白押しのデザインだ。



近年全国に設置拡大中の「ポケふた」も、あった。


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かなりあちこちにあるけれど、
そこだけの限定版なので、発見難易度が高いかも。

まあ、ちゃんと調べてから行けば大丈夫なんだろうけど
「たまたま」見かける率は相当低そうである。



デザインの説明が貼ってある場所もあった。


21070606.JPG


なんか、上の写真の実物と違う。

こういうのも別に、あるのかな。



21070607.JPG


これも、見かけなかった。

ああ、建物はあったなぁ。



カラー蓋の展示。


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路面に設置されたら、
ここまで鮮やかには保たれないだろう。

仕方のないことではあるが。



天塩町役場に行くと、
マンホールカードをもらうことができる。


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新千歳空港からだと、かなり距離があるから
空路を使うなら、稚内空港 からのほうが近いだろう。



ただし、便数が少ない し、
強風、視界不良(霧や吹雪)での欠航が結構あるから
確実性を求めると厳しいかも。



と言って、新千歳空港から行くとなると
高速道路などを駆使しても陸路で約300km、4時間を要するから
相応の覚悟を持って行く必要がある。



簡単に行けない地のマンホール蓋だからこそ、
実際に見ることができたら、なお楽しいのである。


全国のマンホーラーの方々にも、
ぜひ目指していただきたいものである。



なお、てしお温泉はその泉質が 独特 である。

好き嫌いはあるかも知れないけれど、
一度くらい、これを体験してみてはいかがであろうか。


比較的近くにある、油を含む豊富温泉 とともに。
(「天塩町のマンホール蓋ふたたび」おわり)
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2021年07月04日

洗面コーナーは、その下こそ

トイレの洗面コーナー。



カウンターはめ込み式の洗面器が並んでいて、
前面に大形鏡を配した、
比較的ゆったりしたスペースとなっている。


21070401.JPG



手をかざすとセンサーで電磁弁が開かれて適温の湯が出てくる
自動水栓が設けられている。


コロナ禍以降、自動水栓の採用率が格段に上がった。
「非接触」の需要が、ここまで高まるとはね。

手動操作のものにくらべると、
値段も格段に高いのだけれどね。



水石鹸のボトルは、
あんまり見られなくなった。

カウンター下に大きなボトルがついていて
上には吐出口だけ出ているやつも見かけるけれど
この洗面コーナーには無かった。

ソープボトルディスペンサーに入った市販品が
ポンと置かれている。


これも、相当に消費量が増えたことだろう。



空間寸法や照明など見どころはいろいろとあるのだけれど、
やはりこのカウンターの下部も見てみるべきところである。


21070402.JPG


洗面器やカウンターを支持するためのブラケット、
給排水管の接続状況、
自動水栓の操作部、
電気温水器など、さまざまな作りを見ることができるのだから。



満水重量が15kgを超える電気温水器には
耐震固定などの措置が義務化されたので、
新しめの施設ではガッチリ固定してあるはずだ。

そうでない所は、改正基準法施行以前の設置ということになる。



電気温水器の電源を100Vにするか、200Vにするか。

ウィークリータイマーをつけるかどうか。

膨張水処理の排水管をどこにつなげるか。
(上の写真では、右側の洗面器Sトラップにつないである)

いろいろと、細かな部分も見て取れる。



こういうのは、首都圏のいつだって混雑しているトイレじゃ
撮ることができない。


地方の、あまり利用者がやってこない、
いつだってほぼ貸切状態のトイレじゃないと
皆さんに不快感を与えてしまうからね。


見るだけの場合でも、
人の居ない時を見計らって、ということにしておこう。
(「洗面コーナーは、その下こそ」おわり)
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2021年07月03日

よっぽど結露が酷いんだろう

便器に供給される給水管は
TOTOやLIXILの製品としてのメッキ管が
そのままついていることが多い。


そのメッキ管に、結露の水滴がついている場面も
たまに見ないこともない。


なんだけれど、
ここではそれが、相当酷かったということなんだろうか。


21070301.JPG


フツーは、床上部分は保温(防露)しないものなんだけど
止水栓も分岐継手も含めて
ロータンク接続部までシッカリと保温してあった。



相当に、よっぽど、結露しやすい環境下にあるのだろう。



床がべちょべちょになって困るから、
そうならないように後から保温したんだろう。



なかなか事前には想定できないだろうなぁ。
(「よっぽど結露が酷いんだろう」おわり)
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2021年07月02日

橋を渡る配管たち

橋を、歩いて渡ることはあるだろうか。


無いわけじゃないけれども、
車で通過してしまうことが多い気がする。



でもたまに歩いて渡る場合には
ちょいと橋桁の脇を見てみてはいかがであろうか。


そこに、何か配管は無いだろうか。


21070201.JPG


この橋の脇には、2本の配管が敷設されていた。

上の配管には、水道事業者名が記してあったから
水道管(配水管)に違いない。



下の管には何も表示がなかったのだけれども、
圧送の排水管か何かだろうか?


21070202.JPG


橋と地面との接続部分には、
長いカバーがかけてあって、
恐らくはフレキシブルジョイント的なものが
設けられているに違いない。


普段「建築設備」でお目にかかっているものとは
少々違うモノなんだろうけれども。



給排水以外に通るものと言ったら、
ガス管、電力ケーブル、電話線、光回線、CATVくらいであろうか。



いろんなモノ・信号の供給網が河川を渡る必要性がある場合には
このように通すか、鉄塔などにより上を渡すか、
河川の下に潜らせるかするしかない。

「無線」という方法も無いではないけれど。



さて、その橋には人や車や動物以外に、
一体何が渡っているだろうか。
(「橋を渡る配管たち」おわり)
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2021年06月30日

コン桝がいっぱい

ちっちゃい公園のトイレの裏側。


コンクリート製の桝と鋳鉄蓋とが
ずらっと並んでいる。


21063001.JPG

更には、大きな水道メーター用のコンクリート箱まで埋まっている。



ホントに、ちいさなトイレなのに。



水道直圧でフラッシュバルブ洗浄をしようとすると、
かなり太い水道引き込みになって、
メーター口径も大きくなって、
水道加入金もべらぼうなものになって、
民間じゃ決してできやしないけれど
公共だとそれも可能になる。


各便器からなるべくそのまま屋外桝まで配管して
詰まろうが何しようが、すぐ復旧できるように
桝もたくさん設けることになっているのだろう。


今どきなら、塩ビ桝で十分なのだろうけれど
昔は無かったからね、そんなモノ。
(「コン桝がいっぱい」おわり)
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2021年06月29日

ぴっかぴっかのボンベ庫

LPGのボンベ庫にもいろいろあるのだけれど
たいてい「少しでも僅かでも安価に」などという至上命題により
なるべく簡素なものが選ばれることが多々ある気がする。


でもたまに、ステンレス製の屋根付き・窓付き・鍵付きの
立派なやつにお目にかかることもある。


21062901.JPG


特に新しいうちはぴっかぴっかでカッコいい。

なんて思うのは、ワタクシだけかもしれないけれど。



しっかり基礎が設けられていて、
年々傾いていくこともなさそうなのが
とても良い感じがする。


21062902.JPG


この基礎、建物の躯体と一体で作ってもらいたいのだけれど
構造屋さんからは、地中梁の負担が増えるからヤダ。なんて
言われるかもしれない。

地盤にもよるかな。



一体じゃない場合、
躯体と基礎とのずれが年々拡大していくなんてことも
あるかもしれない。



ああでも、ぴっかぴっかの箱、イイなぁ。


21062903.JPG


レンガ調のタイルと、擬木調のコンクリート仕上げに
ステンレスの給排気トップなどがとても似合うように思う。

目地風の線にピッタリ合わせてあるのも、ポイント高い。
縦方向とのタイル目地と合ってたら、もっと良かったのかな。

そこまでしても誰も気にしないから無駄かな。


いつも悩ましい課題だったりするけれど。



やっぱりボンベ庫は、ステンレスがいいな。

個人的な、希望に過ぎないのだけれど。
(「ぴっかぴっかのボンベ庫」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月23日

手洗器の自閉水栓

手洗器と自閉水栓のセットを見かけた。



手洗器自体、古いタイプのものだ。
よく厨房出入り口付近なんかについていたやつ。


21062301.JPG


そして、元々立ち水洗が取り付けらるはずの孔は塞いであって
上部壁(ライニング)に自閉水栓が取り付けてある。



今どき、どこに行っても自動水栓が見られるけれど
自閉水栓もごくたまに見かける。

頭の部分を押すと水が流れて、
一定時間経過後に水が止まる。

普通の蛇口だと、ひねって水を出して手洗いしたあと
もう一度ひねって水を止めない限り、流れ続ける。


手を洗ったら安心してそのまま立ち去る人が
ごく僅かとはいえ存在する。


そういう人が一人でもいると、
次に違う人が来て気づいて止めるまで
延々と水が流れ続ける。


水道代もかかるし、何より資源の無駄である。
飲んで差し支えない高質な処理を施した水を
ただ無為に捨ててしまうだけなのだから。



これを避けるべく、
一時期の公共トイレには
この自閉水栓があちこちで見られたような気がする。



公園のトイレなんかで、水が出しっぱなしになっているのを
実際に何度か見かけたことがあるから、
それが防止できるなら十分に効果があるだろう。


21062302.JPG

製品品番(TL 19)がわかれば、
TOTOのサイト で詳細情報がわかるから
便利である。



この自閉水栓、どちらかというと洗面器用なので
手洗器と組み合わせると少々デカく感じるけれど
仕方あるまい。


用は果たすのだから、問題は無いのだ。



自閉水栓の欠点を敢えて挙げるとすれば、
ちょっとしか水が要らない時であっても
一定時間が経過するまでは水が出続けること。

また、ある程度長時間水を使いたい時でも
一定時間経過後は止まってしまうから、
何度も押す必要があること。

などであろうか。



今でも、公衆浴場の洗い場で、自閉式のシャワー水洗は
結構見かける。

カラン側はだいたい洗面器1杯分溜まるくらいの水(湯)が出て
止まるように設定されている。

シャワー吐水については、施設ごとに設定時間にかなり違いがあって、
かなり短時間ですぐ止まってしまうところも少なくないように感じる。


少し面倒ではあるけれど「節水」(ひいては施設側の経費節減)という観点では
それが正解ではあるのだろう。



ただ最近は、手洗いにおいては自動水栓が一般化している。



センサー感知による吐水なので、非接触で済み、
昨今のコロナ下にあって
爆売れしているという。

TOTOさんからも、納期がすごく延びちゃう旨の
お知らせがあった。



電気配線が必要だったけれど、
最近は自己発電式のものもあって、
より自由度が増している。



でも、高いんだよねぇ、まだ。



立水洗と比べて、自閉水栓はだいぶ高いし、
自動水栓になると更に高くなる。


数があると、イニシャルコスト差が結構すごくなる。


その分の費用を捻出できるか、というのが従来の懸案だったのだけれど
新型コロナを契機に非接触化の優先度が上がり、
ジェットタオルの代わりに、こちらに費用をかけやすくなってきた。


設備業界の人間としては、まあ、良いことかなと。



でも、手動のシングルレバー混合栓もそうだけれど、
ウォーターハンマー対策は、ちゃんとしておいたほうが良い気がする。

結構、ガンガン音がしちゃうから。



この手洗器、
排水部は古いまま。


21062303.JPG


壁導入部のカバー、結構外れてるのを見るんだよね。

施設の管理をしている人、定期的に見回ってないのかな。
見て、そのまま放置しているのかな。

そのへんが、ちょっと気になる今日この頃。
(「手洗器の自閉水栓」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月21日

コンクリート蓋は重たいから

ちょっと大きなコンクリート桝を設置しますよって場合、
蓋が重たい。


鋳鉄蓋も重いけれど、
コンクリート蓋はもっと重い。

フツーに人力で開け閉めするんだったら
450mm径くらいが限界じゃないかな。



というわけで、ある程度大きな蓋になったら
分割したものを使うのである。


21062101.JPG



ただし、気をつけるべきこともあって。



そもそもマンホールの蓋が丸いのは
「蓋が中に落ちない」ためなのだ。


深いマンホールだと、そこに蓋を落としてしまったら
もう大変。



でも、円筒形の桝に丸い蓋であれば
絶対に落ちてしまうことがないから、
フェールセーフの観点からも大変意味がある形状なのだ。



しかし、上の画像のように2つ割にしてしまったら
桝の中に落としてしまう可能性が生じる。


重いから分割してるのだ。

もし落としてしまったら、重いから、
人力で引き上げるのは至難の技。



というわけで、重たいコンクリート蓋は
できるだけ避けたいものである。



鋳鉄蓋にできない理由があるとか
コンクリートである必要性があるとか、
相応の理由がある時に限って採用したほうが良いだろう。

って、あるのかな? そんな理由。



でも桝がそんなに深くないのであれば、
まあ、構わないかな。

(「コンクリート蓋は重たいから」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月19日

流し台・洗面器の下部を見る

流し台とか洗面化粧台とか洗面器とか、
水回りや衛生器具があったとしたら
どうするだろうか?



どうするって、使うだけじゃん。



ええ、それがごくごく普通の一般的な対応なのですよ。

それはね、重々承知しているんですよ。

いるんですけどね。



でもやっぱり、その「下」って、
見てみたくないですか?

見たくなんかないって?

どうして?

なぜ?



まあ、他人のことは置いておくこととして。

ワタクシは、今日も今日とて
見てみるのであります。



流し台があるとするよね。

そうしたら、迷うこと無く、一切の躊躇なく、
なんてことはないのだけれども
遠慮がちに、周囲の空気をしっかり読みつつ

「これは、開けても一大事にはなるまい」

そういう緻密な判断とともに
おもむろに、さり気なく、
さも当たり前であるかのように、
下部の扉を開けてみるのだ。


21061901.JPG


給水管があって、給湯管があって、排水管があって。


各管が露出で横引きされている状態をそのまま見せるのが癪だったからなのか
それらを覆うカバーまでかかっている状態。


まあ、フツーの配管接続だよね?


ええ、そうですとも、そうですとも。

フツーですよ。
流し台なんだもの。

水、湯、排水、このセットがあって
当たり前じゃない。


でも、その並び、材料の接続具合、納まりの妙、
そういった所に、興味無いですか?


ああ、そうですか。無いですか。

まあ興味や評価は人それぞれですからね。



でも、考えても見て下さい。



人物の「写真集」なんて、あるじゃないですか。

男性アイドルだったり、女優であったり、
そんな人たちの画像を集めた出版物が
いつだって大量にあるわけじゃないですか。


新聞だって、雑誌だって、
見目麗しい男女の姿がいたる所に溢れているじゃないですか。

広告なんて、商品の宣伝だか人物のアピールだか
わからんものも多いじゃないですか。



でも、人々は見ますよね。

写真集も、買う人はそれなりにいますよね。



どれを見たって、手があって、足があって、頭があって、

どの顔を見ても、たいてい目があって、鼻があって、口があって。



お決まりのモノしかついていないじゃないですか。

目が20個ついてるとか、頭が5個だとか、手足が50本あるとか、
そういう珍しさなんて、どこにもないじゃないですか。



それでも、人々はそれを見、楽しみ、愛でるわけです。

ちょっとした配置の妙、表面仕上の美しさ、全体のバランス、
そういうのを評して、イケメンだとか美女だとかかわいいとか
タイプだとかそうじゃないとか、
各人の好き勝手に評して楽しむわけじゃないですか。


それとおんなじなんです。


ただちょっと、ほんのちょっとだけ、
ソッチに目が向く人間の数が少ないっていうだけで
設備だって人物だって、何も変わりゃしないのです。



社会経済的にも、倫理的にも、
後ろめたい所もなければ、
皆様にご迷惑や不快な思いを撒き散らすような存在でも無い……はずなのです。



と、長々と理論武装しつつも、
やはり眺めるのである。


21061902.JPG


洗面器の下部も、なかなかのものだ。

扉を開けるという余計なハードルが無いのもポイントが高い。



「秘すれば花」を楽しむ方もおられようが
こと「せつび」に関しては、秘されて、もとい、隠されていないほうが
良いと思うのだけれど。



給水管が電気温水器に突っ込まれ、
適温の湯が自動水栓を通じて吐出されるものである。



排水管が床上で塩ビ管に接続されているが、
これは上部からのエアコンドレンを合流させるための措置のようだ。

ドレントラップが挟まっているのが一緒に見られるのも
比較的レアなケースかもしれない。



使っているだけならば、その詳細なんて知る必要はないかもしれない。

使い方さえわかっていれば、何の支障もないことも確かだ。



自動車だって、スマホだって、そのしくみや原理を理解している人など
製造・整備に関わるごくごく一部の方々だけであろう。


それでも、趣味的にそれらに関する知識を持つならば、
ただ使うだけよりも楽しい生活が待っているではないか。



建築の「設備」だって、そうなのだ。

あって当たり前、ちゃと働いて当たり前の設備だけれど
どんな仕組みで、どんなつながりで、それらが働いているのか
なんとなくのイメージがつかめていると
ただ使っているだけよりも、余程人生楽しめるというものである。



ここまでお読みになって

「なんて勝手な奴なんだ」「とんねもねぇ設備屋だ」

いい加減腹が立って仕方のない方がおられたとしたら
申し訳ありません。

いや、そんな人はここまで読んでないだろうし
そもそもこんなブログには、やってこないのだから、
気にせずとも良かろうか。



でも、ワタクシが「せつび」にこだわったからと言って、
観て、愛でて、読者の少ないブログにアップし続けたからと言って
何らの不利益を被ることは無いはず。


相手が「設備屋」ってだけで攻撃的になる方もたまにおられるのであるが
存在まで否定されなくても良いんじゃないかと抗弁したくなるときも
無いわけじゃない。

どうしても生理的に受け付けない、という方には
そっと離れていただくしかないのである。重ね重ね申し訳ない。


設備屋全般じゃぁないんだ。オマエだよ、オマエ個人なんだよ、
目障りなのは。


そうだったとしたら、尚のこと申し訳ない。



とにかく「せつび」を眺めて愛でて、
「せつび」をメシの種に生きてしまっていようかと
思っているので。

大丈夫。100年後には、確実に居なくなっているから。

それまで、忍んでいただきたい。



No Life, No せつび!
(「流し台・洗面器の下部を見る」おわり)
posted by けろ at 11:00| Comment(2) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月17日

古い便所の天井内は

古い便所をリニューアルしようってことで、
天井仕上げを解体。


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いろんな配管が姿を現すのである。



何度か改修が繰り返されてきていたようで
さまざまな配管材料、保温外装材が入り乱れていて
なかなかに面白かったりする。



網がかかっているやつは、どうやら汚水管で
しかも鋳鉄管のようだ。
やたらと節がある。


そこから取り出されている通気管は塩ビ管で
いかにも後付けっぽい。



綿布巻きになっているのは、雑排水管っぽい。

天井内隠蔽になる部分の保温外装まで
こんなに凝っていたなんで……。大変。



小便器が連立していた部分の天井内には
自動フラッシュバルブ装置が隠されていた。


21061702.JPG


いつの時代にか、
ハイタンク洗浄方式からこれに交換したのだろう。

現代だったら、個別感知センサー式フラッシュバルブが
当たり前になっているけれども。


時代とともに、せつびは変わるのである。



古い施設の天井内、壁内、ピット内には
古い時代の、せつび遺産とでも呼ぶべきさまざまなアイテムが
ひっそりと眠っている。


そんなモノたちを発掘して
撤去解体されるまでの一瞬、せめて愛でようじゃないか。


たとい、他に誰も関心を持ってくれないとしても、だ。


そんな仲間も、きっとどこかに存在していることだろう。


……たぶん。
(「古い便所の天井内は」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月12日

古〜い公園便所

むかしむか〜し、昭和の時代に建てたという公園便所があった。


造りからしてたいそう古く、イマドキのトイレとはかけ離れた
素朴な(?)トイレ。


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小便器には仕切板なんてもちろん無いし、
一応水洗ではあるけれど、新築では見ることのなくなった、押し釦式のフラッシュバルブ。


なぜか野球のボールが落ちているんだが。

しかもなんとなく、硬球っぽいんだが。



右のほうには、手洗器。


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ほんとうに古い、もうめったにお目にかからないタイプの
壁掛形手洗器だ。



すでにカラン(蛇口のこと)は取り外されていて使えない。
水も止めてあるんだろう。

管の中は、錆で閉塞してしまっているくらいの状態。



排水管は比較的細いから、蹴飛ばされて曲がってしまわないように
鉄板で保護してある感じ。



左下には床排水目皿が見えるけれども
当然にして「トラップ」に封水なんぞ残っているわけがなく
とうの昔に蒸発しきっていて
下水臭や微生物が直に上がってくる通用口となっているのじゃなかろうか。



壁の裏には配管スペースがあって
系統ごとに止水栓が設けられている。



大便器用のフラッシュバルブ装置は
本体を晒すと破壊される恐れがあったからか
ここに置かれていた。


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電気式ではない、配管式の遠隔操作。



いかにもな、コンクリートブロック造の公園トイレ。



しかしもう、その役割を終えて、
やがて遠からず解体撤去されるのであろう。


あるいは、新品の便所として建て替えられるのか
あるいは、人口減少・少子高齢化・人材不足の波に乗って
そのまま廃止となってしまうか。


費用対効果や地元意見の収集や予算措置の優先度など
いろんな要素を考慮して誰かが作成した何らかの長期計画に基づいて
淡々と、粛々と、どうにかなっていくのである。


「せつび」は寿命が短い分、もののあはれ を感じやすいものだ。


美しく咲き誇って派手に舞い散る桜の花とは違って
最初から人の目にはあまり触れないものなのだけれど
だからこその美しさってやつも
あるんじゃないだろうか。
(「古〜い公園便所」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月08日

札幌土木現業所のマンホール蓋

道道脇にあった、マンホール蓋。


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道道(どうどう)って?


地方自治体としての島根県が造った道路なら、県道。
大阪府の道路なら、府道。
東京都なら、都道。

で、北海道なら、道道。


みちみち ではないのだ。



といっても、北海道は広い。


かつては「支庁」と、現在は「振興局」と称する北海道庁(県庁や都庁みたいなやつ)の出先機関が各地に置かれている。


土木系を司る部署が、かつての「土木現業所」である。
(現在は 建設管理部 となっている)



北海道庁の組織改編が行われる前に造られた道道のマンホール蓋には
「土木現業所」名義のものが多数残されている。



道路脇の雨水格子桝には、「道」マークが記されている。


21060802.JPG


市町村名の蓋、都道府県名の蓋、国の蓋など
道路管理者によって異なるデザインとなっている。


国は国で、地方整備局などその地を所管する名称があったりするから
行く先々でマンホール蓋を見るのは必須なのである。
(「札幌土木現業所のマンホール蓋」おわり)
posted by けろ at 09:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月04日

トイレの物置き台

トイレブースの一角に、
物置き台が置いてある。


手持ちのバッグを壁掛のフックか何かに掛けておくのも良いけれど
ちょっと大きかったり、重かったりすると
下に置きたくなったりする。


でも、公共のトイレで床に直接置くのはちょっと……。


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だから、こういう台が重宝するわけである。


もちろん、ちゃんとこまめに清掃されている前提ではあるけれど。



この便器には自動フラッシュバルブが据えられていて、
壁の中に潜っている電源線や制御線が、リモコンへと伸びている。


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新しめのブースは、こんな感じ。



同じ日に、ちょっと古めのトイレも見る機会があった。


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フラッシュバルブは壁内に埋め込まれているタイプ。


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点検口自体に押し釦がついていて
これ、結構硬かったりする。
今どきのポチッとリモコンや非接触センサーとは
だいぶ違う。



ところで。



ちょろっと写っていた「物置き台」にお気づきだろうか?


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どうです? なかなかのものだと思いませんか?



コンクリートブロックを鉄板で覆ってある
お手製の台である。


どっしりと重量感もあって、凄いのではないだろうか。
製品を買ってくるだけが能じゃない、ということかな。



惜しむらくは、鉄の金物を使ってしまって錆びちゃってること。



古いだけに、湿式のトイレ(感染対策としては良くない)だから
湿気が多いんだよね。
(「トイレの物置き台」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年06月03日

水源は川

なんか、エンジン音がする。


川にホースが伸びている。


建築だと、動力消防ポンプとして見られるようなやつが
川べりに置いてある。


21060301.JPG


一体、どうした?



なんと、散水に使っていたのか。



21060302.JPG



この場合、水利権とかその類は問題ないのかな。


河川敷で、結局川に戻るのだから、いいのかな。


そのあたりのことは、よくわからないけど。



なお、川の水はそのまま飲用にすると危ないらしい。


エキノコックス虫卵が含まれていると、
数十年の潜伏期間を経て
発症することがあるようだから。



虫卵や原虫をを除去する フィルター を通す必要がある。
(「水源は川」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする