2021年12月05日

たまには掘ってあげても

散水栓ボックスを、開けてみた。


仕事ですよ? 仕事。

いくらワタクシだって、
何の脈絡もなしに他所様の散水栓ボックスを
無闇矢鱈に開けて回ったりはしません。



ずいぶんと長らく使用されていなかったようで、
こんな有様になっていたのである。



21120501.JPG



もっと底は深いはずなのに
カランのハンドルも埋まりそうな勢いで
土? 泥? 葉っぱまで入り込んでいる。


何かの生物による繊維状の放出物が
湿気で輝いている……。



一応、飲料水とおんなじ給水管に接続されているのだ。



水栓のコマで止水されているとは言え、
あんまり衛生的じゃあないんじゃないかな。



ほんとうに、ごくたまにでいいから
掘り出してあげても、バチはあたらない。


1年に1回、なんて贅沢なことは言わないからさ、
5年に1回くらいは、掘ってあげてもいいんじゃないかな。



もっとも、まだこうやって見つかるだけマシなのかもしれない。



もはや地中に埋まってしまって
その所在さえわからなくなってしまった散水栓ボックスも
あるやもしれぬのだ。



完成図に描いてある散水栓が、
埋没して行方不明になっているものなのか
単に実際の工事では取り付けなかっただけなのか
もはや誰にもわからないことになっている例は、
気づかれていないだけで、
多々あるんじゃないだろうか。


そうではないことを願うのだけれど。



上の散水栓ボックスも、
あと5年くらい放置していたら、
行方知れずになっているのかも。
(「たまには掘ってあげても」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月28日

掃除用流しって、健気じゃぁないか

「掃除用流し」って、
必要であるのだけれども
たいていどこか隅の方だったり掃除用具置場内だったり
狭いところに押し込められていて、
どっちかと言うと陰キャなのである。


きれいな水は流してもらえず、
鼠色に汚れた雑巾水を流されたり
すえた臭いのするゲロ掃除後のモップを洗われたりして
あんまりキレイなイメージは持たれようがない。



周囲には所狭しとバケツ、洗剤、モップ、ちりとり、ゴム手、
その他何でも置かれまくって文字通り足の置き場もない。


21112801.JPG



洗面器のように誰かがその前で化粧直しをすることもないし、
洋便器のように上に座って考え事をしたり、スマホを眺めたり、
つらさをじっと堪える人も、来ない。



たまに、忙しそうな掃除係の人が
テキパキと、あるいは気だるそうに、
自らの仕事をただ黙々と果たしに来るだけだ。


でも、文句も言わず(ただの陶器だ。言えるわけもない)、
ただ、そこに在る。

便所改修に伴って撤去される、
あるいは建物自体が解体される、その時まで。


こういうのを、「健気」って呼んでもいいのかどうか。



でも敢えて言おうじゃないか。


「健気だね」と。



次々とデザインも機能も洗練されていく他の衛生器具と違って、
変わらない、SK22A。
(「掃除用流しって、健気じゃぁないか」おわり)
posted by けろ at 13:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年11月26日

酸素を貯めてある

あんまり普通の建物では見かけないけれど、
ちょっと大きめの病院の脇には、結構あるモノ。

液化酸素の大きなタンクが置いてあった。


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なかなかに厳重な柵で囲われていて
「火気 油脂厳禁 無断立入禁止」と
看板が貼り付けてある。



手術室とかICUとか、一般病室であっても、
酸素吸入が必要な患者さんがそれなりにいるから。


病室にもたいてい、酸素(と吸引)については
壁面にアウトレットが備えられているはずだ。



お世話にならないに越したことはないけれど
万が一の際にはとても助かるものである。



うしろには、蒸発器。


21112602.JPG


絶賛稼働中であれば、
ここに霜がびっしりついていたりするのであろう。



それにしても、だ。


冒頭の画像の看板なんだけれど、

「火気 油脂厳禁」は、まあわかる。


でも「無断立入禁止」ってのは、一体何なんだろう。

そもそも柵で囲ってあって鍵までかけてある場所に
うっかり入ってしまうような輩がいるのかしらん。



うっかりじゃないとしたら、
故意に入ろうと目論む人物が居たとしたら、
そういう御仁がこの看板を見て

「ああ、無断じゃダメなんだね。やめとこ」なんて
引き返すだろうか?

故意に入ろうとする時点で非常識なのだから
看板の注意を見て思い留まるなんていう
常識的な行動を取るだろうか?



「立入禁止」


この表示、いっつもモヤッと来るんだよなぁ。



いや、ワタクシは入りゃしませんよ。

たとい看板が無くったって、
「どれどれ」なんて、入りませんよ。



「観察家」だから、怪しいって?



そんなぁ。疑わないで欲しいものです。

ワタクシはいつだって、
ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ
「せつび」への興味関心が人よりも強めだっていうだけの
善良な一市民として「観察」をしているだけなのです。


それも、仕事じゃなければ、
長時間じっくり観察するなんていうことはなくて
ほんとにごく一瞬、せいぜい数十秒の観察と撮影。

それだけなんだから。
(「酸素を貯めてある」おわり)
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2021年11月25日

バイブラ装置に送るためのブロアポンプ

機械室内で唸っている、
ちょっとした装置。


モーター直結の回転体があるように見える装置。


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配管が2本接続されていて、
手前左のやつは送り出す管。

装置から出てすぐに上方に分岐して
バルブを介して漏斗状のものが取り付けられている。


もう1本は、ただ上部が開放されている管。
ここから空気を取り入れて、
この装置で圧縮して、
空気を送り出す「ブロアポンプ」である。

「ブロワ」と書いてあることもある。



この先は、浴槽の底につながっていて
底面からブクブクと気泡を放出する「バイブラ」として
利用される。



ただ湯が溜まっているだけの浴槽だけではなくて
気泡浴(バイブラ)だったり、ジェット噴流浴だったり、
打たせ湯だったり、
大浴場なんかの浴槽には、いろんな機能が付加されているものも多い。



それぞれの機能には、
それぞれの配管が、装置が、接続されていて
人の見えないところで
しっかりと働いているのである。


「黙々と」というわけではない。
動作中は結構唸っている。

でも、客前ではそれを見せないのである。
陰で密かな努力を続けているのである。



ビッグボスみたい?
(「バイブラ装置に送るためのブロアポンプ」おわり)
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2021年11月24日

何とかして固定しようと

何度も改修を重ねたと見える、
とあるトイレのブース内。


紙巻器の取付に少々困難が生じていたのか
それを何とか解消すべく
なかなかガンバッタ細工が施してあった。


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手すりと紙巻器とを結構無理矢理という感じで接続して
固定しようと努めている感じ。


紙巻器用の固定ビスが、うまくボードに刺さらなかったか
ボードが劣化していてビスをうまく受け止められなかったか、
紙巻器自体は何とか留まっているけれど
利用者が手をかけたりしてちょっと力がかかると
すぐ取れちゃう状況だったか。



理由は何ともわかりかねるけれども
誰かが苦心して取り組んだ成果であろうことは
想像できる。


新築・改修後のピカピカの状態であったら
こういうのはご法度であろうけれど
改修に改修を重ねてあちこちその痕跡が満ちているような場合だったら
こんな応急処置もまあ、良いんじゃないだろうか。
(「何とかして固定しようと」おわり)
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2021年11月08日

とあるトイレにて

ちょっと小用を足そうと寄ると、
足元にあるモノ。


21110801.JPG


何だか、わかるだろうか。


わからない方は、フツーの人。

わかる人は、たぶん寒い地方に住む人。
または、住んでいたことがある人。



水抜き栓、もしくはドレンバルブ用の
フロアハンドルである。



床面にフラットになっているレバーを起こして回転させると、
給水管の引き込み管側を閉止して
屋内側配管内の水を排出する機構になっている。


詳しくは、メーカーのカタログ なんかを見ると、わかる。

水道凍結が日常的である地方には、
必須のモノであるが、
日本国一般の地域に住む人にとっては
一生お目にかかることがないかもしれない品でもある。



21110802.JPG


床下から給水されているようだけれども
たとえば夜間冷え込んだりすると
屋内の水道管内が凍結してしまう恐れがあるから
暖房機や温床線巻きなどの手段で「暖める」か、
凍る水そのものを無くしてしまう「水抜き」か、
どちらかの手段が必要となるわけだ。


暖めるには、エネルギーが必要だし、
水抜きには、手間が必要。
抜いてしまう分の水は、無駄にもなる。

でも、凍らせてしまったならば
それはそれはエライ手間と苦労と費用を要する事態になるので
侮るわけにはいかない。


たまに、甘く見て懲りた方の体験談に接することも
無いわけではない。

ワタクシ自身も、苦い経験がある者の一人ではある。



寒いから、手洗いの水も冷たい。そのままだと。

というわけで、やはりお湯を出したいものである。


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このトイレの手洗器の下部には
小型の電気温水器が設けられていた。


小さいけれども、それなりの値段するので
TOTOさんとかせっせと宣伝して販促に努めている。

「コロナ対策で、しっかり手を洗うには、
 水よりもお湯!」

とても説得力があるから、
自動水栓とともに需要は拡大中であるという。

商魂逞しい、と感心するか、
公衆衛生に多大な寄与をしている、と賞賛するか。
いずれにせよ、長期の低迷により衰えたと言われて久しいとはいえ、
日本国の豊かさの一端を表していると言えないだろうか。



と、この画像、
何やら右上のほうからおりてきた配管が
排水系統に接続されているように見える。


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ちょっと、あまり見かけない
特殊なつながりじゃないだろうか?



この管の先は、天井内へと伸びている。
(というか、天井内から降りてきている)


21110805.JPG


トイレの外の天井部分を見る限り、
どうやらエアコンのドレン管のようである。

エアコンドレンの処理は、
それなりに悩みどころでもあるので
こういう感じもまたアリかな、ってところか。

途中、ウォーターベストみたいなやつを
つけてあるよね? きっと。

そのまま排水系統につながっていたら
天井内が臭くなるから
何らかのモノは必要なのだ。


頻繁に人の出入りがあるトイレだと、
なかなかこうじっくりと観察できないだろう。

空いてるところで、良かった。



仕事で調査する時には、
ちゃんと「調査中」って表示つけたり
時間が短い場合には、いかにも調査中とわかるように
敢えて工具カバンとかドアの所に置いておいたりするんだけど。

トイレを使おうとして何気なく入ってきた時に
なんか写真撮ったり床点検口開けたりしてたら
びっくりされるもんね。

使いたそうな人が近づいてきたら、
「どーぞ、どーぞ」って言って
その場を暫し離れていれば良いのだ。



仕事じゃないとき、
自分自身が利用者として入ったときに、
人が居ない&暫く来そうになければ
観察して、面白ければ撮る。




いろんなトイレの「ちょっとした違い」が嬉しくって撮るんだけれども
初めての子供が生まれた時に写真を撮りまくる親みたいなもので
他人が見たら、ちっとも変わりばえのない
同じような写真ばかりになっている
そんな感じで、ね。


いいんだよ。

本人が満足してるんだから。
(「とあるトイレにて」おわり)
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2021年11月03日

便座の色を意識するかしないか

昔の衛生陶器には、
いろんな色があった。

カタログにもいろんな色のバリエーションが載っていて
なかなかカラフルであったものであるが、
最近はめっきり色数が減った。


TOTO株式会社の2021年カタログ P.17には

#NW1 ホワイト
#SC1 パステルアイボリー

この2色が標準色としてあるのみで、

#SR2 パステルピンク
#NG2 ホワイトグレー

の2色が納期約2週間の受注生産品となっている。


よほどの大型物件で大量注文があれば
特注対応をしてもらえるのかどうか。

生憎該当するような案件に関わったことがないので
知る由もない。


古い飲食テナントビルに入る店のトイレなんかに
昔のいろんな色の便器が据えられているのを見ることもあるが
徐々にその姿を減らしているのであろう。



ロータンク式の洋式トイレは
便器・タンク・便座の組み合わせになっているのだけれど
改修やら取り替えやらの都合で
色が揃わないこともある。

洗浄便座など、陶器メーカー以外でも造っているし。



そんな便器セットを見かけると、
やはり撮っておきたくなるのである。


21110301.JPG



白い便器・白いタンクに、クリーム色と表現したらよいのか、
そういう便座が載っている。


元々普通便座で、後から温水洗浄便座に取り替えた、
そんな感じだろうか。



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照明がいまいち明るくないので違いがわかりづらいかもしれないが
こっちの便座はピンク系だ。

洗浄機能の無い、暖房便座である。


これも、普通便座からの置き換えか。



これらのように、便器と便座、
ごくたまに便器とタンクとの色が違ったりするのを見ると
嬉しかったりする。


止むを止まれぬ事情により
心苦しいながらも仕方なく
心ならずもそうせざるを得なかった苦渋の決断に対して

「嬉しい」

なんて言ったら、怒られるかもしれない。



でも、むしろ心を軽くしていただきたいものだ。

「不本意ながら」と思っていたことが
実はある人物にとっては希少価値を感じるものである
可能性もあるのだと。



切手とかコインなどの収集家にとっては、
何かしらの「エラー」が出来てしまったものこそ
価値あるものだったりするのだ。


ペットの動物でも、
特殊な模様や毛並みを有する個体のほうが
重宝されたりするものなのだ。



そんな風に捉えることができたら、
物事結構気楽に取り組めるのではないだろうか?



だからと言って、
エラーに満ちた設備設計図は
誰にとっても希少価値などではない
ただの「クズ」と言われてしまうので
そっちのお仕事はちゃんとやらないとならないのだ。

(っていう、自戒なのだ)
(「便座の色を意識するかしないか」おわり)
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2021年10月30日

配管改修をした後の洗面器

あるところのトイレに寄ったら
配管改修をした後と思われる洗面器が並んでいた。



その改修自体が、結構前のことだったのだろう、
すでに「故障中」となっている。


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何が故障しているんだろう?

カランがダメになった?

排水が詰まった?

少なくとも止水栓は機能しているようだ。



水石鹸入れと、混合水栓のスパウト部が取り外されていて
こういう状態を目にすることは珍しいだろう。



給水管も給湯管も排水管も、
一斉にやり替えたのだろう。


元々ライニング内に配管されていたものを
ライニングごと壊してやるのではなくて
配管のみ露出で通してつなげましたという状態。



こうなると、ちょっとしゃがんで下から見てみるしかなくなる。


21103002.JPG


なかなか、うまい具合につなげたものである。



Sトラップには、この長さのものが部品としてあったものか
下部を切断して使ったものか、
よくわからない。



配管保温の外装材が綿布巻きになっているから
結構昔の施工によるものだ。

保温材を巻いて、針金で留めて、
綿布を巻いて、目止めを塗って、
中塗りと仕上げ塗りをして……。

すごく、すごく手間のかかる仕上げなのだ。

よくこんな事してたなぁ。


最近の仕様だと、カバーをかけておしまいだ。


21103003.JPG


支持金物もボルト・ナットも、全部クリーム色に塗ってあって
執念を感じるくらいだ。



タイルも、目地も、
だいぶ劣化してきている。


打診棒を当てたら、
かなり浮いているヤツが多いんじゃないかな。



遠からず、トイレの全面リニューアルでも行われるんじゃないかな。
(「配管改修をした後の洗面器」おわり)
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2021年10月21日

人が降りられる排水桝

既設の桝を調べる必要があることもある。


21102101.JPG


排水をつなぐ必要があるとか、

流れが悪いことの原因究明だとか。



最近は塩ビ製の桝がかなり多いけれども
既設の桝にはコンクリート桝もたくさんある。



深いものになると、ある程度の大きさを確保して
メンテナンスできるようにしてある。


21102102.JPG


タラップが取り付けてあって、
人が降りていくことができるようになっている。

これが無いと、中で何かするのはとても大変な作業になる。



あんまり大きな鉄蓋だと重たくて開けるのも大変だから
蓋口径は600mm、内部の桝は900mm、というふうに
なっているものも多い。

「人孔桝」などと呼ばれることもある。



最近の塩ビ桝だと、口径は150mmとか200mmとかだから
絶対に人は入っていけない。

かわりに棒付きの鏡とか、
内視鏡的なカメラとか
そういうもので内部を確認できれば良し、
という発想になっている。

建築では。



公共下水道では、
特に流量が多く太い系統になれば、
やはり人が入っていくことができるのが理想だ。


もっとも、管内探査ロボットなど
いろいろなものが出てきているから
人が入るなんていう「原始的なこと」は
どんどん減っていくのかもしれない。
(「人が降りられる排水桝」おわり)
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2021年10月19日

寒冷地の水道管は深いのだ

地面に、鉄蓋がある。

長方形のやつ(角は面取りされてるけど)。


21101901.JPG


ご丁寧に「水道メータ」と鋳出してあるから
それであることが誰にでもわかる。


「メータ」「コンピュータ」「センサ」など
カタカナ後の最後に「ー」を付けない表記は
JIS Z8301:2011 に基づくものだから、
本来これが正しいとされている。

ま、日常生活では意識されないけれど。



蓋を開けてみる。


21101902.JPG


中には更に蓋がある。

断熱材の板である。



これを更に開けると


21101903.JPG


水道管とメータが出てくる。

ずいぶん深い位置にあるから、
目盛りを読み取るには
視力が良くなくてはならないだろう。



東京都心だとこんなに深い位置にメータがあるなんて
あり得ないのだけれども
寒い地域ではこのくらい深く埋めておかないと
冬になったら凍ってしまう。



建物の基礎などの「凍結深度」とは別に
各水道事業者などによる「凍結深度」によって
最低限の土被りが決められている。

建築のそれとは異なる(水道のほうが深い)ので
寒冷地における設計・施工時には注意が必要だ。


深く掘らなくてはならないから、
土工事も費用が嵩む。

積雪寒冷地では、断熱も含めて工事費が割高になってしまうのは
仕方ないのだ。

人件費はちょっと安いのかもしれないけれど。
(「寒冷地の水道管は深いのだ」おわり)
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2021年10月17日

洋式便器化したのだ

トイレブースの中に、
便器が斜めに取り付けられている。


そして、給水管とフラッシュバルブが
特徴的なつながりになっている。


21101701.JPG


元々和風便器ブースだったところを
なんとか洋式化しようと
苦心した跡なのであろうか。



既設の和風便器の向きによって
給水管取り出し位置が逆パターンになっているところもあった。


21101702.JPG


給水管を床から350mmほど立ち上げてから横引きしているのには
何か深い理由があるのだろうか。


もうちょっと床ころがしに近い低い位置で横引きすると、
踏む人が出てくるからだろうか。


それとも、保温材の施工しやすさを考慮したものだろうか。


もしくは、設置可能なフラッシュバルブの寸法に合わせてみたのか。



新築のトイレではたいそうキレイに納まっているものだけれども
部分改修されたトイレではさまざまな工夫が、
あるいは苦心が満ちていて
味があるものだ。



そんなに気にすることはないのだ。



誰も気付きゃしないのだ。



一瞬違和感を持ったとしても、
そのうち慣れてしまうものなのだ。



なんていう言い訳も、できなくもないのだ。



壁給水パターンもあった。


21101703.JPG


便器の前出の少ないコンパクトなものならば
斜めに付けなくてもなんとか納まった感じ?



改修トイレは、見どころ満載なのだ。
(「洋式便器化したのだ」おわり)
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2021年10月13日

鋳鉄管と鉛管と

見た目、格好良いと思うんだ、
鋳鉄管って。


なんか、メカメカしてるじゃん?


21101301.JPG


どう? この赤っぽいやつ。



これに比べると、後方に移っている鼠色の配管は
あんまりメカっぽくない。

配管用炭素鋼鋼管(白)だ。

炭素鋼鋼管に亜鉛メッキを施してあるやつだ。



継手の前後が赤いのは、錆止め塗料だ。

錆止めにもいろんな色のやつがあるけれど
赤っぽいと、鋳鉄管とうまくマッチする。


なんて、誰もそんなことは気にしちゃいない。



鋼管の末端につけられている砲金製プラグが青緑色なのは
銅が酸化してしまったからだ。

ふっるい十円玉でこんな色になったやつを見たことがあるだろうか。



鋳鉄管に他の管種のものがつながっていることもある。


21101302.JPG


ジュート巻きの給水管(たぶん)でちょっと隠れてしまっているけれども
鋳鉄管から通気管が取り出されていて、
通気は白管(配管用炭素鋼鋼管(白)を単にこう呼ぶ)だし、
掃除口接続の管もそのようだ。



もちょっと下から見てみる。


21101303.JPG


おお、これならつながりがよくわかる。


掃除口と通気管の他に、斜めにつながっている管が何本もある。

これは鉛管である。


なんとなく、ビミョーに曲がっている感じがするのがわかるだろうか。



鉛は柔らかいので、中に砂を詰めて木槌で叩いて
目的の曲率に成形するんだとか。



もう、イマドキの配管屋さんで鉛管の施工をやる人なんて
居ないんじゃないだろうか。
かなりのご年配の方を除くと。



さあ、各管種の配管の乱舞を見たまえ!


21101304.JPG


美しいであろう?



ピット内の排水管は通常、保温材を巻かない。

多少結露しても、まあ、ピット内だから下階に迷惑はかけない。

それに、給水管や冷水管ほど結露するものでもない。

下階があると、ポタッ、ポタッとちょっと滴下するだけでも
天井板にシミが出来てしまったりするから、
排水管でも保温するのだけれど。


ピット内の保温の外装材は、
得てしてカビやすいものだ。


21101305.JPG


呼吸に注意しないと妙な肺の病気になっても困るだろう。


各配管が、しかるべきつながりを正しく形成されて初めて、
設備は機能するのである。


排水にせよ、給水にせよ、その他配管だったとしても。



しかも排水管には一定の勾配を設ける必要さえあるのだ。



こういう配管を、3Dで適切に施工できる方々はスゴいのだ。

特殊な技能なのである。

だから、配管工には技能士制度があるのだ。



ま、ものづくりにはすべからく技能が必要であって、
だからこそいろんな分野の技能士がおられる。



普段だあれも関心を持ってくれなかったとしても、
それでもこのような技能者によって
健康で文化的な生活は維持されているのである。



災害や故障などがあって初めて
意識されるようになるのだけれど
普段意識されないということは、
そのくらい適切に働いているということなのだ。



水管橋が破断して断水して困った事例が報道されていたけれど
ああいうことでもなければ
「水管橋」なんて誰の意識にも上っていなかったはずなのだ。
(「鋳鉄管と鉛管と」おわり)
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2021年10月12日

手洗い流しの配管

利用者の多いトイレには、
手洗い用の流しがついていることがある。


21101201.JPG


こんなやつ。



陶器をいくつも並べるよりも手っ取り早く
多くの手洗い者を捌けるから。



蛇口が、ひねるやつじゃなくって
ハンドル式になっている。


21101202.JPG



操作性という観点で言うと、あのひねるやつは使いづらいに違いない。
手に不自由があったりすると、尚更だ。

固形石鹸や水石鹸は、従来の形で設けられないようになったかも。

こうやってプッシュボトル式のものをライニングに置いておけば
十分に事足りる。



流しの下を物入れにすれば、
収納もバッチリである。



21101203.JPG


レバー式には、こんなタイプもある。
というか、こっちのほうが一般的と言えるかもしれない。


蛇口はさっきのようなただの横水栓ではなくて
吐水口回転形になっている。

くいっと捻って、水飲みやうがいに使えるのだ。

横水栓だと、顔を思い切り下げて口を上に向けなきゃならないが
これならそういう無理な姿勢をしなくても良い。


いや、お上品であれば、ちゃんと両手で掬って水を口に入れるよね?


給水管は、一度やり変えてある。

ライニングをぶち壊してまでやるもんじゃない、と
配管露出で済ませてある。



湯も出したい……となると、
しかも露出で済ませようとなると、
段違いにせざるを得ない。


21101204.JPG


天井内の給湯主管から分岐させてきて、
下ろしてきている。

ここではレバーは使われていない。



別の例も。


21101205.JPG


なぜか、給水カランのみレバー式の吐水口回転形横水栓だ。

給湯はヒネるタイプの横水栓。

何か深い理由があったのか、何となくこうなっちゃったのか、
今となっては知る由もない。

給湯管が左側天井内から下ろされている。



給水管は、右側からだ。


21101206.JPG


ライニングの上に、いったい何本の「キレイキレイ」が乗っているのか……。



結構コストもかかるけれど、
コロナ下の現在、致し方あるまい。



流し台の下部スペースを少しでも広く取りたいからだろうか。

流し排水トラップからの排水管が
少し後方に振って取り付けられている。

そのまんまズドンと真下に下ろしても良かったのかも。



いやそれとも床にスリーブを入れる時点では、
流しの排水口位置は決まっていなかったかな。



ま、45°エルボで2回振れば、
たいていの位置合わせはできるであろう。

あまりにも微妙なズレでなければ。
(「手洗い流しの配管」おわり)
posted by けろ at 21:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2021年10月10日

連立小便器の改修

先ごろ自公連立政権(もう長いこと続いている)が新しくなったけれど
設備業界で連立と言えばやはり小便器であろう。

勝手に決め付けて申し訳ないが。



とある連立政権、いや、連立小便器。


21101001.JPG


すべて個別のセンサー洗浄方式になっている。


元々は手押しのフラッシュバルブ方式であったものを
自動化した感じである。


自動フラッシュバブルの陰に、一部「表示板」が残されている。

(これをちゃんと読んで「なるほど」と思ってくれる人が
 どのくらい居るものか……)



ライニング内の給水管がだいぶ劣化してきていると
給水管ごとやり変えたいのだけれど、
ライニングをぶっ壊すのは費用がだいぶかかってしまうから……
という場合には、給水管を露出でやり替えていることもある。


21101002.JPG

あんまり見た目は良くないけれど、
数日間使っていればじきに慣れてくる、かな。


元々の給水管の孔は、埋めてあるだけ。
化粧っ気も何も無い。

けど、機能は果たすからいいよね。

そういう割り切りがあったことだろう。



昔むかしの連立小便器であれば、
ハイタンクが据えられていて
そこから連立用の洗浄管を経て各便器が一斉に洗浄されるしくみになっていた。


上方のハイタンクに横水栓からジョボジョボと常に給水されている様子を記憶しておられるとしたら
結構な年配の方ではあるまいか。



そんなトイレは部分改修や全面改修を経て
ほぼ見られなくなってきている。


でもその面影は、どこかしらに残されていることもある。


21101003.JPG


壁面にハイタンクが2個据えられていて、
4台連立と3台連立とを組み合わせていたことであろう
そんな名残。



既存の給水管や洗浄管を利用しつつ、
苦心して接続した痕が垣間見られる。


床下にはきっと、古い鉛管や鋳鉄管が見られることだろう。



やがては、改めて全面改修される日がくるのかもしれない。

そうすると、こんな苦心の痕も
ハイタンク時代の名残も、
全部一掃されてしまう。



ピッカピカのきれいなトイレは気持ちの良いものだけれども
古い「せつび屋」のノスタルジーをくすぐるような
こんな改修っ気満載のトイレも少しは残っていて欲しいものだ。



誰かお金の有り余っている人が
「設備の変遷博物館」なんて造ってくれやしまいか。


「そんなにトイレがいっぱい有っても
 あちこちで用を足せやしないよ。
 犬のマーキングじゃあるまいし」


ごもっとも。


でも、なんか楽しそうだなぁ。

でも、来館者少なそうだなぁ。
(「連立小便器の改修」おわり)
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2021年10月07日

元々は陶器に取り付けていたんだろうけど

掃除用流しを、時々見かける。


トイレブースの中に隠されていることもあるし、
剥き出しで設けられていることもある。


陶器自体には、そんなにバリエーションはないが、
水栓の付き方はいろいろだったりする。


21100701.JPG


水だけを供給する流しもあるけれど、
ここでは湯と水とが使えるようになっていた。



元々は、陶器に水栓が取り付けられていたのを
配管更新に伴って壁付にしたような感じだろうか。


元の水栓接続部には、化粧プラグが取り付けられている。


掃除具置き場としてのブースが無いから、
モップやバケツや雑巾が
そのまま周囲に並べられている。



見た目を気にせず、機能を重視するならば
これはこれで良かろう。



21100702.JPG


この掃除用流しも、上のやつと同様だ。

掃除用流しは、略してSK(エスケー)と呼ばれる。


って、何を略したらSKとなるのやら、ようわからん。
流しを意味するシンクをSKと表記するのが
いつの間にやら掃除用流し限定で呼ばれるようになったと
書いてあるやつもあるけれど、
ホントかどうだかわからん。


けど、エスケーと呼び慣わされているから仕方がない。



上のやつ、裏がPSなんだろう。点検口の扉がついている。
が、このサイズだと、小型の人間しか出入りできまい。

ちょっと体格の良い方だと、辛い、いや無理だろう。
遠慮せずに大きなの付けとけば良かったのにぃ。



この水栓、湯と水とが出せるんだけど、
湯は60℃、水は15℃くらい?


バケツで混ぜるならともかく、
直接触るには、湯は熱すぎる。



だからなのか、


21100703.JPG


混合水栓を取り付けてあるところもあった。



シングルレバータイプなので、
ウォーターハンマー防止措置がどこかにあると良い。
ミニサイズの膨張タンクのようなものだ。


そして、スパウト(吐水口)の長さは
部材としてはいろいろあるので、
流しのサイズに適したものを選ぶと良い。


テキトーに発注すると、あとで交換する羽目になるから、
手間もかかるし費用も無駄になる。

流しを建築工事で作る時なんか、
たまにうっかりしちゃうんだけど。
(すいません)
(「元々は陶器に取り付けていたんだろうけど」おわり)
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2021年10月06日

手洗器の観察

ちょっとしたトイレの個室


少し、メニューが多めの。


21100601.JPG

ロータンク式の洋風便器なんだけれど、
洗浄便座にとどまらず、
壁掛け半埋込の手洗器がついているし、
手すり、背もたれなんかも揃っている。


緊急呼び出しボタンと引き紐まで備えられている、
そういうトイレ。



今日は、手洗器がちょっと気になった。

INAXマークのやつ。ちょっと古いタイプだ。


今どき、こういうボトルがあるから
水石鹸入れなんかが無いところも増えた。



給水は、自動水栓になっている。


コロナ禍以降、自動水栓は引っ張りだこで
TOTOもLIXILも納期がかかるらしい。

でもここについているのは、結構古いタイプだ。



自動水栓の作動部を見てみる。


21100602.JPG


水栓エルボのような部材?
あんまり見たことないや。

まだ部品残ってるのかなぁ。



手洗器の吐水部。


21100603.JPG


イマドキのものにくらべると、
ごっつい感じ?


メーカーさんが、日々、年々、
改良に改良を重ねて今があるんだなぁと思うのだ。

そしてこれからも、更に重ねていくんだろう。


「ものづくり」の世界だ。



機器類も、材料も、工法も、
どんどん変化していく。

法律も、世間の意識も、社会情勢も、
やはり変化していく。


なかなか、20年先のことなんて、
見据えられないよね。



ほんの3年前だって、
コロナ禍によって世界がこんなことになってるなんて
ほとんどの人は想像だに出来なかったはずなのだ。


ほんの11年前、東北であのような震災や原発事故が起こるとは
やはり考えもしなかった。


明日のことも、やはりわからない。


どんな事件、事故、天災が起こるのか、
病気が発覚するのか、
経済状況に驚愕するのか。



そういう意味では、
責任ある立場の人たちは、大変だ。



首長しかり、政権しかり、企業経営者しかり。


いやー、みんなすごいなぁ。



ほそぼそと設備業界の片隅に棲息していると、
雲の上の方々のご苦労なんて
わかりようがないのだけれども。



古いタイプの手洗器を見て、
こんな語りをしてしまうなんて、
何とも困ったもので。
(「手洗器の観察」おわり)
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2021年10月03日

ブロアくん、居た居た

トラックに踏まれている、浄化槽らしきモノ。

の、上のスラブなんだけどね。



21100301.JPG


トラックが荷捌きをする、まさにその場所に据えられているようだ。



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絶対に踏まれる、そんな場所。



だから、強化されているとは言え樹脂製の浄化槽を保護すべく
がっちりした構造躯体と、耐重型のマンホール蓋が設けられている。



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フジクリーンさんの製品。

2500K と書いてある。

ケルビン温度だったら鉄が溶けちゃうから、そうじゃない。
2500kgの重量にも耐えられるということか。



荷捌き用のステージの下に、何かあるぞ。


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四角い箱のようなものが。



ほら。


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ちゃんと屈んで見てみよう。



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コンクリート平板2枚を基礎代わりにして
ブロアポンプの入ったボックスが置いてある。


電源は、防水コンセントから。



その他に、たぶん浄化槽用の放流ポンプへの電源が
送られているんだろう。



浄化槽を設置する場合、
大した大きさじゃないとはいえ、
こういうモノもどこかに置かなくちゃならない。


設計の際には、うっかりしがちなんだけれど。
(「ブロアくん、居た居た」おわり)
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2021年09月28日

せっかくの化粧蓋なのにね

歩道を歩いていると、
時々残念に思うことがあるのだ。



いや、大したことじゃないんだ。


たぶん普通の人にとっては全く意味のないこと、
気にも留まらないこと、
存在にさえ気づいていないことなのだ。



それでも、その業界の片隅に在るワタクシとしては
やっぱり気になってしまう、そんなモノだ。



21092801.JPG



どうでしょ?

気になりません?



「別に……」

「歩道、だよね? それが何か?」



そうだよね。フツーは、そうだよね。



でもね、ちょっとだけ、見てみて欲しいんだ。


マンホールの蓋が4個もついているのが、わかるかな。
歩道表面を飾っているインターロッキングの材料を、
蓋にはめ込むことができるようになっている
「化粧蓋」なのだけれど。


ただの鉄蓋よりも、値段が高いんだ。
施工も大変(面倒)なんだ。

そんな「化粧蓋」なんだ。



何のために化粧蓋を使っていると思う?


歩道の仕上に連続性を持たせたい、
そういう要求があったからだよね?



ただの鉄蓋だと、そこだけ仕上材が途切れてしまって
面としての一体感が損なわれてしまうから、
それを緩和するために敢えて化粧豚、もとい、化粧蓋を採用したんだよね?



だったらさあ、
どーして右側の2つは、
せっかくはめ込んだ仕上げの向きを周囲に合わせないのさ。

蓋をはめる際に、周囲と向きを合わせる、
ただそれだけのことじゃないか。

ねえ。



左側の2つに至っては、
はめ込んである仕上材が違うじゃん!

点字タイルもぶっ千切っちゃってるしぃ!

化粧蓋使ってる意味が、ぜんぜん無いじゃんかっ!



決して簡単なわけじゃないインターロッキングはめ込み作業中に
「これでいいのかな?」って誰か思わなかったんだろうか。


思ったんだけど「ま、いーや」と無かったことにした?


左側の模様の材料に余裕が無かったから、どうしようもなかった?


訴えたんだけど、監督さんが「いーから、これでやって」と言った?


完成検査の際に、そもそも誰も気づかなかった?


気づいたけど予算も厳しかったし今更やり直せっていうわけにもいかないから
もういいやって済ませた?



どういう物語がそこにあったのか、
ワタクシには知る由もない。

知ったからと言って、どうにもなるわけでもない。

人生が豊かになるわけでも、今後の業務に活かせるわけでも、
対人関係が円滑になるわけでも、経済的に潤うようになるわけでもない。



そんな「どーでもいーこと」を、あれこれ思い巡らせるのが
好きなだけなのだ。

そういう趣味趣向なだけなのだ。


勝手に「せっかくの化粧蓋なのにぃ」と勿体ながっているだけなのだ。
(「せっかくの化粧蓋なのにね」おわり)
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2021年09月23日

低圧用フラッシュバルブ

まだまだ、和風便器は健在である。


さすがに新築の事務所ビルや集合住宅や物販店舗ではまず見かけないけれど
既存の公共施設や学校などではまだまだ現役である。



よく見かけるのは、こんなやつだろう。


21092301.JPG


レバー式のフラッシュバルブがついていて、
ペラッペラの紙巻器が伴っていて、
陶器製の「注意板」なんていうものが取り付けられている、
そんな和風便器ブース。


ある程度の年齢の方であれば、
ちょっとなつかしい感じがするかもしれない。



では、こんなタイプのフラッシュバルブを目にしたことはあるだろうか。


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さっきのやつと、形が違うのだけれど。



これは、普通のフラッシュバルブ方式で必要となる水圧が確保できない場所に設けられる、低圧フラッシュバルブである。



なぜこんなものを?



と思うかもしれないけれど、
昔はこれが必要だった頃があったということなのだ。



今だったら、水圧が足りるような加圧給水ポンプユニットを選定するのだから
こんなモノは必要ない。


けれど、高置水槽方式(高架水槽、ともいう)の給水システムを使っている建物だと
最上階の水圧がどうしても不足しがち。

それで、このタイプが使用されることがあった。



もちろん、洋風便器でも使用された。


21092303.JPG



現代は、給水システムを高置水槽方式で組むことも少ないし、
高置水槽とする場合でも、
最上階だけは加圧給水システムにするとか
十分な高低差を設けるとか、
対策のしようがあるから、まず使われることはない。


既存のが壊れちゃったから、取替用に……っていう需要しか
ないんじゃないかな。



だから、見かけたら記念に撮っておくと良い。

じきに見られなくなる、一種の産業遺産なのだから。
(「低圧用フラッシュバルブ」おわり)
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2021年09月22日

流し台廻り

ちょいと、事務所の流し台にお邪魔しますよっと。


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ザ・事務所流しっ! っていうくらい、
典型的な流し台廻りに見えません?


シンクと脇のスペースがあって、
シンク下の収納があって、
吊戸棚、LED照明、布巾掛け、電気温水器、混合栓。


設備とは別に、食器洗いスポンジとか洗剤とか電気ポットとかコップとか
什器類もいっぱい。



掃除の行き届き具合とか、整理整頓の様子とか、
そいう方面が気になる方もいらっしゃることと思うのだが
ワタクシはやはり何と言ってもここの主役は電気温水器だと思うのだ。

ここの設備では一番カネかかっているし。



脇に貼ってある銘板を見る。


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イトミックとか細山熱器とかじゃなくって、TOTO製。


貯湯量約12Lなので、本体の運転重量は15kgを超える。
平成24年国土交通省告示第1447号により、
耐震固定 が義務付けられている。


建築確認申請時に明記しておかなくてはならない事項だ。



この機器の沸き上がり温度は90℃。
「ボイリング仕様」と言って、沸騰させる機械もあるけれど
これは違う。



電源は、単相100Vを使用している。
他に、単相200Vや3相200Vの電源を利用する機種もある。

電気設備の事情に応じて、一番都合の良い電源を選べば良い。



電気温水器の下側を覗いてみる。


21092203.JPG


電気温水器だから、設備機器だから、
こういう覗きは許容されて然るべきだ。


そうじゃなくって、対象が人間だったり他人の住居内だったり
そういう趣味嗜好の方が時々摘発されるようであるが、
それはイケナイ。

ぜひ、「設備」に宗旨変えすべきである。


犯罪ではない上に、人様のお役に立てる可能性があり、
ひいては事業収入に繋がるし、
何より楽しいではないか。

おひさまの下で正々堂々と立ち回れるではないか。
(いや、屋内だから直射日光は当たらないのだが)


まあそれはともかく。



給水管、給湯管、排水管がそれぞれフレキで壁内に潜っている。

本体カバーを下方に伸ばすことによって、
これらの配管類が正面から見えないようになっている。

もっとも、隠さずに見せている管も一般的に多く見かけるけれど。



シンクの水栓は、熱湯専用栓付の湯水混合水栓である。


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壁付のシングルレバー混合水栓で、
レバーの上下で吐水止水を操作し、
レバーの左右回転で湯水の混合具合の調整をする。

昔は、一番右に振ると水で、
左に振る角度で徐々に湯の温度が上がっていったが
近年は「エコシングル」となっている。
レバーが真っ直ぐの状態では水だけが出て
それより左に回すと湯の温度が上がっていく。

昔のタイプだと、まっすぐのまま使って
ほんとは水でいいのに無駄に湯を使ってしまうことになったから
少しでもエネルギーの無駄を省くように工夫されたものだ。


その他に、電気温水器で沸かされた熱湯を出すための専用栓が
設けられているやつだ。



熱くなる部分は、樹脂で覆われている。
金属だと火傷しやすいから。



熱いお茶やコーヒーを入れたり、
カップ麺を作ったりする際に利用できる。



メーカーや機器によっては、
温水器本体に熱湯専用栓がついているものもある。


そもそも飲用の湯が必要であれば
電気ポットでいいのでは? ということで
熱湯専用栓を設けないこともある。

湯沸器は、洗い物の際に水だけだと冷たいから必要、
という位置付けだ。


ま、何を必要とするかは、その建物、その室により異なるだろう。
何事も、必要に応じて据え付けるまでだ。



続いて、中身も見るのだ。


電気温水器ではなくて、流し台の。



前面の扉を開けてみよう。


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洗剤とゴミ袋とティッシュペーパーがたくさん入っているが
そんなモノたちにはあまり興味はない。

ぎっちり詰まっていると「邪魔だなぁ」と思うくらいのもので。


それより、この中で見たいのは配管類である。



電気温水器からの排水が、専用トラップを介して
流し台シンクの排水管に接続されている。

その加減と納まりとを観察したいのだ。



そして、その接続管の更に下には
ミニドルゴが取り付けられている。


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うん、なかなかイイじゃない。



この部分の排水管が、どのようなルートで屋外まで導かれているかは
ここを見ただけじゃわからないけれども
排水管の流れには「通気」が大事なのである。


排水管内には、空気が入っているのだ。
そこに排水が流れるためには、
管内の空気をうまく移動させてあげなくてはならない。

特に、流れるモノの上流側から
空気をうまく取り入れてやることが大切になるのだ。

そのために設けられるのが、通気管。



配管をそのまま伸ばして屋外に開放するのが本来であるが、
近年は空気取り入れだけを行うことができるドルゴ通気弁が
よく使用されるようになった。

パッキン類の信頼性が高まり、臭いが出てこないようになってきたし
低位ドルゴなんていう便利な製品も出てきたので、使いやすくなった。



小規模事務所とか住宅とかマンションとか
通気なにそれ美味しいの? っていう感じで全く設けられていないところも
良く見かけるのだけれど、やっぱり通気は欲しいよね。



海外の集合住宅における開放式の通気の場合、
SARSや新型コロナなどの感染を拡大させた事例が報告されているようだから
(まあ、トラップ切れも原因の一つらしいが)
ドルゴ通気、使いどころじゃないかな。

値段もそんなに高くないし。



そうそう。



シングルレバー混合栓を使う場合、
ウォーターハンマー(水撃)防止器も欲しいところ。
「防止しろよな」って 建設省告示 にも書いてあるし、ね。
(「流し台廻り」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする