2022年05月23日

でっかいタンク

出来たてっぽい工場の裏手に
何とも背の高い、でっかいタンクが立っていた。


LNGタンクなんだね。


22052301.JPG


60kLと表示されているから
結構なものである。



「リットル」は、かつては小文字の筆記体で書かれたものであるが
手書きからワープロ、パソコンへと媒体が変わる段階で
いつしか大文字のLで表記されるようになった。

そこだけ筆記体フォントに変えるのも面倒だし、
だいいち環境が変わったら思うように表示されない。

小文字のエルの活字は数字の1と紛らわしいし。

だから、Lが標準になってきている。

ま、それはそれでいいよね。



ただ、接頭語であるキロやミリは、ちゃんと小文字にして欲しいものだ。
上のタンクではちゃんと小文字になっているけれど、
結構大文字表記になっているものも見かける。

大小の区別は、大切なのだ。
トイレじゃなくても。



すう〜っと視線を平行に移動させると
大面積の壁面に屋外消火栓ボックスが見えた。


22052302.JPG


タンクもでかいし、壁面積も大きいものだから
相対的にずいぶんとちっちゃく見えてしまった。


フツーの大きさなんだけど、ね。
(「でっかいタンク」おわり)
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2022年05月17日

いろんなものが一目瞭然

その建物は、どういう設備によって構成されているのか。

ぱっと見わかりづらい建物は多い。



設備なぞ、あまり世間様にお見せするようなものではなくて
ただ機能を果たすことのみが求められるものだから。



いろいろな「工夫」によって、その設置場所も隠匿されて
そういう建物ほど「グレードが高い」ものであると
認識されているようにも思うのだ。


ま、実際、そんなものである。



「見た目が9割」かどうかはともかくとして
「中身こそ大事」だという建前はあるにしても
やはり見た目は重要視される領域なのだから。



ただ、そういうことにこだわり始めるとコストが嵩むから
ローコストの方が優先度の高い建物であれば
おのずと「設備」たちが表だって見えてきてしまうものだ。


殊更に己を主張するわけではなくとも
そこに存在することが見えてしまえば
「目立つ」と言われても仕方がない。


ただそれも、ローコストを追求した結果なのであるから
「オモテにツラ出してんじゃねーよ」と
文句は言わないで欲しいのだ。


積極的にしゃしゃり出てるんじゃなくて
姿を隠させてもらえるだけの費用を出してもらえなかっただけなのだから。


22051701.JPG


でも、正面じゃあないんだから
許容範囲だよね?


メインエントランスから見たら、側面にあたる壁面なんだから
たとい駐車場側だったとしても、日の当たる場所だったとしても
それはそれで仕方ないよね?



でもさ、一人くらいは居るものなのだよ。
こうやって写真に撮るヤツが。

受水槽(ずいぶんちっこいけど)を置いて、
給湯器を並べて、
冷暖房も換気もガスも丸見えの
そんな外壁に興味を持つ輩が。



「一目瞭然」とタイトルには書いたけれども
電力や電話の引き込みは、わからん。

給水の一次側も、埋まってるからわからん。

排水系統もだ。



何やかや言っても、なかなか一目では瞭然とならないものだ。
(「いろんなものが一目瞭然」おわり)
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2022年05月05日

店内撮影可

大型店舗の入口に、時々表示を見かける。



「店内撮影禁止」

または

「店内撮影可」



カメラのピクトグラムと一緒に
ゴシック体で書かれた文字が見られる。



観察家としては、当然撮りたい。



けれど、禁止のところで敢えて隠し撮りするようなことはない。

「撮影可」と謳っているところで
他のお客さんに配慮しつつ控えめに撮るだけである。


もちろん、撮るだけなんていうことはない。
そこで、なにがしかの商品を購入していく。



そもそも、撮影取材で訪れているのではなくて
買い物の用事があって店舗に赴いているのだから
撮影はそのついでである。


調査用・取材用のカメラを持ち歩いていることもあるし
スマホで撮ることもある。

いろいろだ。



店舗としては、商品や価格を撮って他店と比べてもらおう、
価格優位性や品揃えの豊富さを見てもらおう、
そういう意図なんだと思う。

店内の「せつび」を撮って宣伝してくれ! なんていう思いは
微塵もないことだろう。



でも、「撮影可」としている以上、
駄目じゃないよね。

迷惑でもないよね?



築後、結構な年数を経ていると思しき店舗。


撮影可を確認しているから、撮る。


22050501.JPG


梁貫通の配管類が、縦横無尽に走る。



エアコンは元々のものではなさそうだし、
照明器具もLED化されている。

建物自体は古くとも、設備関係は随時改修されているのだ。



このように天井を張っていない店舗であれば
外装を白く塗っておくのも一つの方法だろう。


逆に全部黒く塗っているところも見かけるが。



22050502.JPG


ドレン管が、梁のずいぶん上の部分を貫通している。

前の写真では冷媒管とドレン管は梁下を通してあったけれど
この場所ではたまたま他の不要配管が貫通していた跡があったのかどうか。



もっとも、現在ほど耐震やら何やらの意識が強くなかった頃には
既存の梁をダイヤモンドカッターで穴あけして配管を通すなんていうことが
当たり前のように行われていたから
ひょっとすると後から設けた貫通孔かもしれない。

そのあたりのところは、なかなか窺い知ることができない。
たいてい、そんな詳細の図面や記録は残されていないから
後の時代に究明するのも難しかったりする。



ま、こうやっていろんなところを観察して、撮影して、
いろんな事例や可能性について思い巡らせるようにしていれば
いろいろ学ぶこと、得るものもあるだろう。



ただ単に「せつびを愛でたい」だけであって、
その他の理由はみんな後付けなんだけれどね。
(「店内撮影可」おわり)
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2022年04月27日

撤去費ケチるならせめて

民間の改修工事の場合、
なかなかに予算が厳しいことが少なくない。


限られた資金の中でメニューを何とかこなそうとすれば
何かを削っていくしかなかったりする。



たとえば、「撤去費」を「節約」してしまおう、
という発想が生じたりする。


撤去しなければ、撤去工賃、搬出費、廃材処分費、
それぞれが浮くのだから。



もちろん、ある程度現地にスペース的な余裕が無いと
成り立たないことでもある。



新設の機器や配管を別の場所・ルートに通すことができれば
既存機器や配管は切り離した上で残置することもできよう。



でもせめて、その旨は記録しておいて欲しいものだ。


22042701.JPG


そう。もう、マジックでもいいのだ。
こうやって書いておきさえすれば、
情報が伝わるのだ。

せめて、書いておいて欲しいのだ。



要らなくなった配管も、そうだ。


22042702.JPG


撤去するとなると、
排水管だから洗浄とか消毒とか
そういう措置も必要になるから。

で、残置したうえで「不用管」と表示しておいたというわけだ。



これが無いと、生きてる(使っている)のか死んでる(使っていない)のか
見ただけではわからない。

後の更なる改修計画時に、とても困ることになる。

だからやっぱり、書いておいて欲しいのだ。



それを逆手に取って、

「この建物についてはウチが詳しいんで、
 改修案件はウチじゃないと出来ませんよ」

敢えて分かりづらくしておいて
業務(や工事)を囲い込む輩もいるのかもしれない。



でもそれって、お客さんの為にはならないよね。
自己中だよね。


そういうのを「営業努力」とか「種まき」とか言って
持て囃すのは違うんじゃないかと思うのである。
(「撤去費ケチるならせめて」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月26日

現場合わせは麗しい

換気機械室内が、みっちりである。


すごく古いやつ、
ちょっと古めのやつ、
比較的新しめのやつ、
いろいろあるようで。



22042601.JPG



空いているところを狙って後から後から通すから
なかなかアクロバティックな納まりになっているような。



もう、現場合わせの極致かな。


3Dスキャナで全体を把握するのも
なかなか難しそうだ。

障害物が多すぎて。



ダクト屋さんの寸法取りの妙手が炸裂する機会なのであろう。



だぁれも褒めてもくれないし
納まって当たり前くらいにしか思われていないのかもしれないけれど
ワタクシは単純に感動する。



絵に描けさえしない餅を
長年の勘と培ってきた技術でもって
実現させるお仕事なのだ。



人手不足と言われてから久しい、建築に関わる各職種の技能者。
ますます拍車がかかっていることだろう。

外国から人材を調達したりもしているようだけれども
言葉や文化や習慣の壁もあるし、
そう簡単には不足が解消されることはあるまい。


でも、ある程度はこういう生産活動に興味を持ち
矜持を抱ける人たちが居るはずだ。

人材不足であれば、高待遇で扱われる日がきっと
遠からず来るに違いないのだ。



……設備設計者も、どうですかね。
人材、不足してるんですがね。

でも、待遇あんまり良くないもんね。

人も寄り付かないよね。



いや、そうじゃない時代が、きっと来るのだ!



ま、ワタクシはこのお仕事好きだからさ、
株取引や You Tuber なんかよりは余程楽しいからさ、
当分やってるんだろうな。
(「現場合わせは麗しい」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月19日

ダクトは伸びて立ち上がる

青空の中、
ダクトが外壁に伸びている。


いかにもな、排気ダクト。
飲食店舗だから、当然といえば当然。

22041901.JPG


結構太さのあるダクトだから、
これを隠蔽でやろうとすると、
結構な場所を取る。

天井内やDS内に納めるのは大変だ。


でもさ、建物の裏手だったら
露出でいいじゃん。



外壁からアングルで支持を取れば
何の問題もナシ。



そして、排気する先は
よいしょっと上方に持ち上げてから、
雨が雪が入らないように
先っぽだけちょいと曲げて立ち下げておく。


22041902.JPG


青空が明るくて、日差しが強くって、
良く見えなかったんだけれども
開口部には網くらいついているよね、きっと。



ただの開口だと、
虫にとどまらず、鳥も入ってきちゃうからね。


構造の都合なのか、屋根の都合なのか、
ナナメについている金物が、なんかステキ!

(「ダクトは伸びて立ち上がる」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月18日

頑張って働いてるね!

結構古い建物の地下機械室に行ってみれば、
そこは歴史博物館のようであった。


古い専門書の白黒写真で見るような機器たちが
未だ現役で活躍していた。



現代の機器類は
何から何までユニット化、パッケージ化されていて
ブラックボックスと化した電装品が
かなり幅を利かせている感がある。


けれど、古いものになればなるほど
1つ1つ組み上げた感に満ちていて、
なかなか楽しいものだ。



現代のようなキレイな「文字標識」なんかも
わざわざつけてはいない。


マジックて書いときゃ、
わかるのさ。


22041801.JPG



過去数次の改修を経て今があるので
比較的新しい機器や配管もあるけれど、
新築以来現役で働いてきたようなモノたちも
それなりに見かける。



「機械って、ちゃんと面倒見てやれば
 結構長いこと働けるんだね」



ま、ニンゲンもそうなんだけどさ。



必要とされるかされないか、
活用を考えてくれるかくれないか、
とにかく使う側の考え方次第なんだけどね。
(「頑張って働いてるね!」おわり)
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2022年04月16日

キミは一体何?

道を歩く。いつものように。


前を見つつ、足元を見つつ、
でも何となく通過する建物が気になりながら、
道を歩く。いつものように。



いろんな「せつび」が視界に入ってきて
それなりに気にはなるけれども、
たいてい流す。

だって、いちいち気にしていたら
前に進めないじゃない。



でもたまに、流せなくなってしまうこともある。


そんな時、人通りがそんなに多くなければ
立ち止まって撮ることもある。


たまに、だ。



22041601.JPG


でさ、2階(だよね?)にある、キミは誰?

一体、何?



ヘッダーのような、太い配管が
やたらとしっかりした鋼材から支持されて
外壁沿いに走っているじゃない。



ところどころ、上取り出して、分岐しているじゃない。


どこか正面側に回れば、
会社名か何か、書いてあって、
そこから用途を推定できるようなことがあるのかもしれないけれど、
この道沿いを歩くだけでは
わからないじゃない。



何だろうなぁ。


まあそれが何であったとしても
それで世界が変わるわけじゃないし
ワタクシの人生を左右するようなことは
ないんだけどさ。


たぶん。
(「キミは一体何?」おわり)
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2022年04月15日

壁で感じる

機械室の壁面に、何かがついてる。


22041501.JPG


防音と断熱を兼ねたグラスウールボードが
全面に貼られた機械室の壁に
そのままじゃ留まりにくいから、
ボードをボルトナットで留め付けて、
そこにネジで留めてあるものたちだ。



右の2つは、どうやら温水熱源用の地震感知器。


22041502.JPG


強い地震動があった際に
熱源を強制停止させるためのセンサーである。

揺れを感じるためのものである。



左のやつは、
温度調節器である。



22041503.JPG


「換気温度調節器」と書いてあるから、
しかも(設定28℃)とあるから、
まさにこの機械室内の換気用かな?


設定温度以上になると、
換気装置が自動運転するような
制御が行われているということであろう。


給排気ともファンがついているのか、
どちらかだけの機械で
もう片方は自然換気なのか、
そのあたりはダクトや送風機をよく観察しないと
わからない。

設備図が手元にあれば別だけれど。



あれ?


28℃設定とテプラで貼ってあるけれど
見るからに25℃に動かしてある状態だね。



28℃じゃ、思っていたよりも暑く感じてしまって
下げたのだろうか。


それとも、この温度調節器部分が28℃になるような設定だと
熱源機付近はもっと暑くなってしまうから
ここを25℃くらいにしておくと
ちょうど良いのかもしれない。



古い機械類のある古い機械室だと、
こんなにコンパクトではなくて、
もっと大きなモノがついていたりする。


意外と気づかない、センサー類(や調節器類)。
(「壁で感じる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月13日

いい位置の点検口があると

天井点検口。


建築工事で取り付けてもらうことが多いのだけれど
その位置合わせが微妙なもの。



天井内の設備機器類や弁関係、ダンパー関係などを
点検できるように設けてもらうもの。



もちろん、設備用だけじゃなくって
シャッターだとか、建築用の点検口もあるのだけれど
設備・電気用のものが圧倒的に多いだろう。



ただ、違う手によって設けられるものだから
必ずしも良い場所に造られるとは限らない。



最初に設備施工図を描いた時点では
「このあたりに点検口が欲しいな」と思って
建築と位置合わせしたのだけれども

施工の段になって
「やっぱりこのダクトはこっち、この配管はこの辺が
 都合が良いなぁ」
なんてことでルートが若干変わったりして、
そうすると、ピッタリ合わせたつもりの点検口位置が
イマイチになってしまう。



点検口自体、天井に取り付けられるものだから
照明器具、スピーカー、感知器や
天井仕上材の目地などを意識した位置合わせになるから
「ここ」っていうピンポイントで指定するのは
そもそも難しかったりする。



22041301.JPG


太めの配管がかかってしまっているけれども
まあ、このくらいなら悪くはないかな。


欲を言えば、この点検口があと150mm右に設けられたら
ドンピシャなんだけど
そうすると天井材の目地中央に合わないもんね。

ケーブル類も、何とか支障なさそうな状態に
まとめられている。

これなら、上半身を突っ込んでの点検や作業が
できそうだ。


でもいつだってこうできるわけじゃない。



22041302.JPG


狙いすましたかのように、
ど真ん中にダクトが通っている。

250mmほど、右か左にずれていると
とっても良いんだけれど、
そうできない事情、または意思疎通の齟齬が
あったんだろうな。



見る限り、天井の中はスカスカなのである。

下から見上げる範囲においては、
他に配管やケーブルは見当たらない。

なのに、敢えて、
ダクトがど真ん中に通る位置に
この点検口は設けられてしまった。


ま、こういうこともあるさ。



そして、「こういうこと」の集合体が
「ケンチク」だったりするのだ。


理想形を追求する姿勢は必要だけれども
理想は飽くまで理想であって
現実はまた異なるものなのだ。
(「いい位置の点検口があると」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月12日

結構結露してる

とあるトイレにて
床面が濡れていて。


犯人(原因)は、明らかである。


コイツだ。


22041201.JPG


フラッシュバルブが思いっきり結露していて
そこから雫が滴るのである。


水が冷たいから仕方がないのか、
湿度が高いから仕方がないのか。


まあ、両方だね。



湿度は適度に必要だし、
むしろ加湿したいくらいなんだけれども
相手が冷たい水では結露せざるを得ないのだ。


物理法則なのだから
如何ともし難いのだ。


せいぜい、
このフラッシュバルブの全面を
保温材で覆うくらいしかあるまい。


あとはボロ布でも巻き付けておいて
適宜絞るか。



見た目は悪くなるけれど
床びちゃびちゃよりもマシかもしれない。
(「結構結露してる」おわり)
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2022年04月08日

ガスボンベの本数

よくある、50kgのガスボンベ。


何本も仲良く並んでいて……。

と思ったんだけれども
よく見ると?



22040801.JPG



どうでしょ? なんか変じゃない?



LPGボンベって、片側の残ガス量が少なくなってくると
自動切替されるようになっている。

だから、本数は通常偶数なのだ。


10本並んでいたら、5本+5本。

ガスの同時使用量からいくと、ボンベ5本分なのだけれど
自動切替になる予備分も5本あって、
都合10本立になるのである。



けどさ、上のやつ、数えてみると11本あるんよ。

右側の2本はそもそも、メーターが別なので
まったく別系統のもののようだ。

表面に書かれている供給業者名も違う。



でも残りの9本は一体……。



よおく見ると、4本+4本に
1本イレギュラーで接続されている。

1本だけ、自動切替調整器 を介さないで
直接メーターに向かう配管に接続されているのだ。



何か理由があるはずなんだろうけれど
こういうのもあるんだね。

へぇ〜。



必ず偶数だと刷り込まれていただけに
新鮮な驚き。



ボンベたちの上に並べられた室外機も
これはこれでお茶目。


防雪フードの有無、
冷媒管カバーの有無、
壁貫通部のこれでもかというパテ盛り、
そんなこんなが、お茶目。


所有者がそれぞれ違うのかしらん。
(「ガスボンベの本数」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月07日

外壁の設備機器を目立たなくする方法

「そんな目立つところに室外機(オイルタンク、ガスボンベ庫、電気メーター)を
 つけたくない」


時々頂戴するリクエストである。



じつは、一般の人類の方々は、
設備機器をそんなに意識しておられない。


機器、配管、ダクトがどこにどのようについていようとも
網膜には映っているはずなのだけれども
それを脳内で「いらない情報」と認識しカットされていて
顕在化した意識の中では「無いもの」として扱われているのが普通である。



一部、「室外機マニア」なる奇特な方々が
その存在を認識しておられるようであるが
「マニア」なのであるから、むしろ歓迎されていると
解釈しても差し支えあるまい。



けれども、設備のギョーカイ人の中には、
また意匠に強いこだわりを持っておられる意匠設計者の中には、
それらの存在が気になって気になって仕方がない人も居る。



ワタクシは、肯定的な意味で、気になって仕方がないクチである。

「そこに在ってくれるだけで愛おしいのだよ」



でも、「邪魔だ邪魔だ、視界に入ることさえ不快だ」

と、否定的な意味で気になって仕方がない方々も、
確かにおられる。



言い分は、わかる。

わからないとは言わない。



確かに、設備機器類は、配管類は、ダクト類は、メーター類は、
決して美しくはあるまい。

「プロダクトデザイン」という領域においては
建築設備系の諸々は、目も当てられない悲惨なものである、
という言説を、否定できるとは思わない。

誰だって、目を見張るばかりの絶世の美女を目の前にしては
心中で己の肖像と比較して嘆息するしか無い事態に
遭遇することはあるのだ。



でもね、「アバタもエクボ」って言うじゃない?



完全無欠の存在よりも、
むしろそこから少〜し(結構?)外れていたほうがむしろ、
親しみやすく愛らしく却って魅力的であったりするようなことも
あるじゃあないか。



透き通るような白魚のような滑らかな手よりも
一所懸命に携わってきた職業ゆえに
荒れた肌、節くれだった指となっている無骨な手のほうがむしろ
その人生の深みが表現されていて深い魅力を感じたり
するんじゃないか?


だから、その職分を果たすべく日夜懸命に働き続ける設備機器類こそ、
美しい建築意匠とは別の方向性で「機能美」を発揮していると
そういう捉え方だってできるのではあるまいか?



でもまあいろいろ弁明釈明しようが
「好き嫌い」という面においては仕方のない面もある。

「嫌いなものは嫌い」……理屈じゃないんだから。



もし設備機器が目立ってイヤなのだったら、
それ以外が目立てば良いんじゃないか?



そういう発想で建てられたものなのかどうか。


22040701.JPG


楳図ハウス顔負けの、赤と黄色の Two-Tone 。


このくらい目立つ外装を背景にすれば
灯油タンクなんて地味で地味で地味で
まったく目立たなくなる。


積雪下でガードレールの位置を示すしましまポールさえも
その存在を埋没させられてしまっているのではないか。



まあ、周囲の建物がみんなこんなデザインだったら
他所から訪れた人は皆引くだろうなぁ。



大阪市のゴミ処理場だったら
本体にすべての意識を奪われて
付帯設備なんか眼中に無くなるのだが。


ああいうパターンは、
関東では通用しないのかな。
(「外壁の設備機器を目立たなくする方法」おわり)
posted by けろ at 17:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年04月06日

用途は書きたい

「ええと、キミは誰かな?」

「どこの誰?」



初対面で相手が名乗ってくれないと
戸惑うことも多いだろう。


ボソッと

「タナカ」

それだけ名乗られても、ちょっと足りない。



「○○株式会社設計部の田仲です。
 普通の田中ではなくて、ナカは人偏がつきます」

少なくとも所属と名前くらいは言ってもらえないと、
挨拶もし辛いのだ。



ある程度話を続けていけば、
実は同郷で出身高校が同じだったとか、
母方の祖母が恩人の知り合いだったとか、
前職の上司が自分の上司の先輩だったとか、
設計部所属だけど積算ばかりやらされてうんざりしているとか、
詳しいことがお互いにわかってくる。



でも、せつびの世界では
名も名乗らないヤツも多いのだ。



「見りゃわかるだろ。配管だよ、配管」

そりゃ、配管だってことは見りゃわかるよ、確かに。



でもさ、一体キミは、何を流す配管なんだい?

どっち向きに流れてるの?

どういう系統の管なのさ?

太さは何mm? 保温材被ってるから、わからないんだけど。



いろいろ、情報足りないよね。
もっと語ってよ。


でも、配管は語らない。

語れない。



だからさ、せめて、最低限の情報は
書いておいて欲しいんだな。



「図面見れば、わかるっしょ」



まあね。その図面が正しければね。

そもそも、図面が残っていればね。



でもさ、得てして図面って、正しくないでしょ?

図面すら残っていないことなんて、ザラじゃない?
公共の建物だって、マトモに既存図が無いなんて
よくある話でしょ? 特に設備図って。改修されてたら特にさ。



22040601.JPG


流れの方向と、用途が書いてある。
バルブには「常時開」とか書いた札が下がっている。


せめて、最低限、これくらいは欲しい。

できれば、太さも欲しい。

バルブの用途も欲しい。
何々系統の止水弁とか、何々室用とか。

配管材の種類とか、保温材の種類と厚みとか、
設計単位摩擦抵抗とか、
系統の給水負荷単位、排水負荷単位とか、
いろんな属性がわかればわかるほど良い。



面倒くさいって?

そうだよね、実際にそれをやるとなると大変だよね。


そういうやつを全部デジタル化して、
3Dモデルに落とし込んで、
属性情報をすべて詰め込んで、
施工やメンテナンスなどに役立てようって話がある。

二次元CADが普及し始めた頃から盛んに言われているが、
施工情報のデータベース化ってそんなに進んでいるように思われない。

いつしか形式化し、
ただ作っただけで誰もチェックしない、誰も検証しない、
誰も利用しない、正確性も不明なただのデータファイルが
サーバーのどっかに半永久的に保存されるだけになってしまう。

データ形式とか汎用性とか日進月歩のデバイスとか
詰め込みたい情報が多すぎて一般化しにくいんだろう。



現地に表示するのさえ、面倒くさいんだ。

データに落とし込む作業なんて、
もっともっと大変に違いないのだ。

(実際、業務仕様書に書いてあったゆえに作成したこともあるから
 大変さは身にしみている)

そして、それらを改修のたびに正確に更新して
入力ミスを見つけたら修正して、
……人力でやるのは大変過ぎるのだ。

だから、たいていやらない。


AI搭載自動調査機か何かで、
勝手にデータベース化してもわらないと
とてもやってられない。

果たして今後どうなることか。



ひとまず今できることは、
現場である程度親切に表示を書いておくことだろう。



もしも何の予備知識も無い状態で
何らかの改修工事が必要になった場合、
図面と現地とを見て現状が正確にわかるかどうか。


そういう観点で現場の表示を行って、
工事完成図を作成してもらえると
とても助かるのだ。



でも竣工間際、てんてこ舞いの状況にあって
そんなちまちました事に打ち込めるほど
現場に余裕は無かったりする。

施主側も、そんなモノは求めちゃいなかったりする。



だから「現状よくわかんない」建物がたくさん生じるのだ。



それ故に「それを何とか解明して、改修計画を作らなくちゃ」
と、設備技術者のメシの種になる、という側面もある。



でもさ、しっかりした表示と、正確な完成図が残されていれば
後々の改修計画もちゃんとできて、

「現状不明点がたくさんあるけど、こんな感じかな。
 何とか施工してよ。頼むね」

そういう無茶な設備改修設計図が減っていくはずだから
将来の施工者にとっても決して悪い話では無いはずなのだ。


そうは言ってもねぇ、
「今」のワタシにゃ関わりのねぇこってす。


結局は、そこに行き着いたりする。
(「用途は書きたい」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年03月28日

建物の味変

「素材の味」も、大事だ。

けど、味付けも、やっぱり大事だ。


量が多かったり、
体調に変化があったりすると、
途中で味に変化をつける
「味変」も大事になることがある。



建物の「味変」。それは、設備改修なんじゃないかな。



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屋上に並べられた室外機群。

外壁を這い上る、排気ダクト。



きっと、このビルの「味変」なのだ。



少々年季の行った建築物が
新たな設備の設置によって
「味変」を果たしているに違いないのだ。


よぉく観察すれば、
味変されている建物の多いことに
気付くのではないだろうか。
(「建物の味変」おわり)
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2022年03月26日

日の当たることもある

建物に於いて、
「設備」というのはどちらかというと
日陰の存在である。


表立ってその存在を主張することなく
陰ながら居住環境を作り出し、整えているから。


そして、設備機器類も
建物の側面や裏面、
屋上や地下、
世の中から隔絶された機械室の中など
たいてい日陰の存在なのである。



でもたまに、日が当たることもある。


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ま、日が当たったからといって
人々の視界に入ったからといって、
それが認識されるかどうかは別なのだ。



人間の脳はかなり高度であって、
眼球から光信号が入ってきて
網膜で受像して
視神経によって脳に運ばれてきたとしても
脳においてそれを知覚するとは限らない。

膨大な視覚情報を適宜取捨選択して
自らにとって不要な情報をカットする能力が
備わっている。


全部を同等のデータとして取り込んでしまうわけではない。


AIの画像認識の精度も向上してきたけれども
その点の処理については
まだ人の脳には及ばないのだとか。

(顔認識なんかは、かなりうまくいくようになってきた)


「せつび」は、たいていの人たちにとって
不要な情報である。

だから、常にカットされる対象である。
認識外に捨て置かれる対象でしかないのである。



でも、日が当たろうが当たるまいが、
認識されようがされまいが、
「せつび」はそこに在る。


在って、働いている。



人々から認識されようがされまいが、
有難がられようが無視されていようが、
そんなことは本質ではない。



劣化損傷によって機能できなくなるまで
黙々と(時に運転音を軋らせながら)
なすべき働きをするだけなのである。


そういう「せつび」に関わる人たち自身も
そんな側面を持っているような気がする。
(「日の当たることもある」おわり)
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2022年03月22日

冬期養生をしておく

積雪地でのこと。


学校脇の歩道を歩いていた。



屋根の骨組みが、見える。


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温室? ではない。



これは、プールのようだ。



水泳の授業がある頃でも
外気温はそれほど高くない時もあるから
鉄骨の上にビニールシートを張って
温室のようにして使うようだ。


でも冬は雪が積もって凍って破れたら困るから
片付けてしまうのだそうだ。



ブルーシートで覆われているのは
有圧換気扇のようだ。



雪がついて凍って破損してしまわないように
覆って防護してあるのだという。



庭木には、雪囲いを設ける。

積雪で隠れてしまうような機器類の脇には
スノーポール を立てる。

夏しか使わない冷房の室外機も
カバーで覆う。

冷却塔も上部と側面とをカバーで覆い
冷却水系統配管の水抜きを行う。



こういうのを、冬期養生という。

秋が深まると、養生を行い、
春が進んでくると、片付ける。

雪のない季節のあいだ、
養生材を仕舞っておく場所も必要になる。

雪かき用スコップや、除雪機や、
長靴、手袋、帽子、冬用ワイパー、スノーヘルパー、チェーン、
スタッドレスタイヤなんかもそうだ。


雪とはあまり縁のない地方の方々が
積雪地の案件に関わる場合には
盲点になりやすい部分である。



強力な台風に襲われる頻度が高い地域、
海岸沿いの塩害の強い地域、
軟弱地盤の場所、
昆虫類が大発生する地域、などなど
さまざまな気候帯に跨る日本国内には
いろんな地域があって
それぞれに特色がある。


それぞれの地域内の人にとっては
意識もしないくらい当たり前のことであっても
違う地域の人にとっては晴天の霹靂、
想像だにできない事も多かったりする。


気をつけなくちゃね。
(「冬期養生をしておく」おわり)
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2022年03月12日

隙間に並ぶ設備

建物の隙間って、
たいていの人は見ることがない。


見る必要も無い。


興味関心も、無い。



悪事を企む輩が
防犯上の隙きを窺って
観察を試みるくらいなのだろう。



しか〜し!



設備屋もまた、観察をするものである!


なんて。


勝手に設備屋を代表したような言い方(書き方)を
するわけにはいくまい。


世の中の設備屋さんは、
もっと上品で紳士的でインテリジェンスな方が
ほとんどに決まっているのだ。


そこから少々(いや、大きく)外れてしまった
ワタクシなんぞが勝手な事を述べてはならないのだろう。



でも、わかっちゃいるけど、書く。



ま、別に一般化する必要はないのだ。

「せつび観察家」を自称して、
観察記録を公開しているだけなのだ。



さて、ちょっとした隙間は
気になるものである。


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それほど多くのものがひしめいているわけでもないが
それでも、隙間を構成する隣り合った建物に関する情報が
ある程度流れてくるではないか。


その存在が、少しく「設備システム」を物語っているではないか。


さて、上の写真に、何を見るだろうか?


どれだけの情報を、獲得できるだろうか?



そんなこんなを観察するのは、
じつは本業ではない。

飽くまで趣味である。



本業は、一応、設備設計事務所、ということになっている。



趣味と実益を兼ねた状態と言えるのかもしれない。

ただ「好きを仕事に」したわけじゃない。
どっちかというと、「仕事を通じて好きになった」という感じ。


「なんと、物好きな」


そういうご意見も、多々拝聴しておる所でありますが
仕方ないでしょ。蓼食う虫なんだから。
(「隙間に並ぶ設備」おわり)
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2022年03月05日

吹抜の脇には

よくある、吹抜の空間。


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こういうところの脇の壁には、
たいていノズル形吹出口が並んでいる。


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もちろん何ごとにも例外はあって、
違う形式のものが採用されることもあるけれど
やっぱりノズルが多いような気がするのだ。


正式に調査して統計を取ったわけじゃないから
単なる個人的な感覚的な印象でしかない。


だから、疑問を感じる方がおられたら
ぜひいろいろ見て検証していただきたい。



ひとくちに「ノズル」と言っても、
一重、二重、風向調整有無、丸形、角形など
さまざまな形式があるから
見た目は結構バリエーションがあると感じるかもしれない。


でも、これも感覚だけれども
丸いやつが多いように思うのだ。



身近にたくさんある吹抜を、
ぜひ観察いただきたい。



それから。



屋内消火栓には包含範囲があるから
結構どこに設けるか悩ましかったりするものだが
こんなところも候補の一つと言えるだろう。


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エスカレーター下の部分なら
高さもそれほど取らなくて良いし、
でも結構扱いやすい場所で
都合が良いのではないだろうか。



ただ、えてしてこのような場所は
物品置場として活用されちゃうことがあって
そうなると消火栓がイザという時に
使えなくなったりするから
日頃の維持管理も大事なのである。
(ちゃんと使えるように空間を確保しておくだけだけど)
(「吹抜の脇には」おわり)
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2022年03月03日

雪は水平投影面積のあるところに

だいぶ春の声が聞こえてくるようになったこの頃、
とは言えまだまだ気候としては冬だ。


そして今冬は全国的に積雪が多いようだ。



風のある時、雪は「吹雪」と称して、
空気のように流れる。

ただ、いつまでも流れ続けられないから、
どこかに吹き溜まる。



風の無い時、
雪はとにかく水平投影面積の有るところには
容赦なく乗っかっていく。


何が埋もれようと、
知ったこっちゃない。

自然現象だから、何の遠慮も配慮も、無い。



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こんなになった自販機は
大丈夫なの?

どっかショートしちゃったりしないで済むの?


硬貨や紙幣は、ちゃんと入るの?
濡れて内部でくっついてしまったりしない?



画面に白い縦線が映るくらい、
風はあんまり無いのに短時間にものすごく降ってる。


この自販機上の雪、
たぶんほんの1時間ほどで積もったみたい。



水平投影面積は、
別に大きい必要はない。

小さくたって、関係ねぇ。


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小さなボックスだって、電線管だって、
何ならフレキの曲がった部分にだって、
遠慮会釈なんて、無い。



ま、自分で雪を除ける必要が無ければ
ヒトゴトとして「大変だねぇ」と言っていれば済む。



が、たいていの人は、何かしらの労力を強いられるのだ。



ずらり並んだ中古車屋さんの展示車が
みるみる白いモコモコへと変わっていってしまう。

次の日の朝に出社した社員は
もう堪らんだろうなぁ。
(「雪は水平投影面積のあるところに」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする