2020年04月10日

トイレのパイプシャフトが意外と広かったけど

トイレのブース内に、壁点検口があった。


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いや、これ勝手に開けたんじゃないんだよ!?

ちゃんと、仕事上の調査なんです。
そこんとこ、誤解なきよう。



リモコンの脇に点検口って、
なんか新鮮!



中には、意外と広いパイプシャフトが存在していた。


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配管が何本も林立している。

真ん中の管を支持している部分に、
青いプラスチックのプレートがあって、
Uボルト(文字通り、U字形の、配管を留めるための金具)にも
青い被覆がかかっている。

管自体にも、水色のプラスチックテープが巻いてある。



ステンレスの管と、鋼材とが直接触れ合わないように
これらの措置が施してあるのだ。

なかなか、こんな厳重にやっているのは見ないかもしれないけれど
逆に、これらを怠ったために、
鋼材がみるみる錆びていった跡は、見かけるかもしれない。



右側の保温材がかかっている配管には、赤色のプレートが、
左側のものには、白色のプレートが、それぞれ取り付けられている。


管の用途によって色を分けたか、
それとも系統別なのか。



もちょっと奥にも、
たくさんの配管たち。


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排水管には、 満水試験継手 が、


20041004.JPG

その他の管には、バルブが、ついている。


このバルブハンドル、結構出っ張るので、
ちゃんと操作できる位置と向きに取り付けるのが
「職人ワザ」だったりする。



関係者以外に、誰も見ないような、
こんなパイプシャフトの中にこそ、
秘めたる心意気と、誠実さが
表現されているのである。


たとい、誰も褒めてくれなくても。

いや、気づいてさえくれなかったとしても。


でも、そういうのを見つけて喜ぶワタクシのような存在も、
ごく稀には居るんじゃないかな。
(「トイレのパイプシャフトが意外と広かったけど」おわり)
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2020年04月07日

ねじ部は塗ってあるか

調査で、いろんな建物の中身を見る。

PS(パイプシャフト)内や、天井内や、ピット内も見る。



で、たまに気になることもあったりする。



20040701.JPG


鋼管を、ねじ接合で接続してある部分。



配管用炭素鋼鋼管(白)であるから
管に亜鉛メッキが施してあるのだが、
「ねじ」を切った部分は鉄そのままだ。

だから、継手(つぎて)にねじ込んだ部分には
錆止め塗装をしなくてはならない。

そうしないと、このネジの部分から、
配管は錆びていってしまうのだから。



でもたまに、「塗り忘れ」を見かける。



20040702.JPG



ソケットの上のネジ部は塗装してあるのに、
下側には塗られていない。


うっかり塗り忘れて、
数人のチェック・検査で見落とされて、
今があるんだろう。


施工後あまり経っていなさそうだから、
まだ錆びてはいないけれど。



今のうちに、
ちょちょっと塗っておくと
すごくいいんだけれどね。



あと、最近は臭い(VOC)対策として
水性塗料が使用されるようになっているけれど、
ノリが悪いんだよね。

すると、塗ってあるんだけれど塗り残しがあったり
そんな場面にも出くわす。

水性ゆえ、それが元で錆び始めていったり。



まあともかく、
鋼管のネジ部には
錆止め塗装を塗るべし。


工事の後には、確認しておきたいものだ。


ただね、上の写真は通気管だから見えるのだけれど、
保温材をかけてしまうと、わからなくなっちゃうんだよね。

だから、本来的には、配管施工後、保温施工前に確認するべきなのだ。

タイミング的に、なかなか大変なんだけど。
(「ねじ部は塗ってあるか」おわり)
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2020年03月30日

札幌開拓使麦酒醸造所

北海道開拓の頃、
麦酒造りは公的な事業であった。



20033001.JPG



札幌開拓使麦酒醸造所



冷涼な気候がヨーロッパ諸国に似ていて
ビール造りに適している、と判断されたようである。



その当時の施設が
現代に遺されている。


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レンガ造りの工場跡が
売店や見学コースとして再利用されている。


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この醸造所を引き継ぎ、幾度もの再編を経て現在あるのが
「サッポロビール」である。



見学コースには、
醸造装置のいろいろが展示されているが
もちろんこれらは当時使用されていたものではない。


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ピッカピカのステンレス製品。



明治9年、ドイツでビール造りを学んだ中川清兵衛が
この地でのビール造りを始めた のだという。



蒸留釜。


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熱の伝わりやすい銅で造られている、ということのようだ。



レンガ造の建物であるが、
現代の使用に耐えるよう
設備的には完全に新しいものになっている。


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換気用のファンやダクトは黒く塗られ
補強鋼材とともに背景として紛れている。



複合施設「札幌ファクトリー」の一部として
必要な設備が所狭しと付加されている。


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ナナメの角度に合わせた配管の通し方には
施工者の感性が大いに影響しているものだと
思うのである。



古いレンガ造建物と、別の棟とを結ぶ廊下は
新しく造られ、接続されたものである。


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エアコン室外機が、
これまた狭いところに押し込まれているのが見える。



20年30年を経た建物はただ古臭く見えるだけなのだが
100年150年を経過すると、歴史的建造物としての味が出てくる。


それらを活用するとなると、意匠的修復、構造的補強のみならず
空調換気、給排水、動力、照明、防災、通信といった
さまざまな「せつび」を付加していかなければならない。



この「歴史的建造物」には、どのような「せつび」が加えられているのか?



そんな視点で見てみると、
きっといろいろな発見があるに違いない。
(「札幌開拓使麦酒醸造所」おわり)
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2020年03月27日

ピットの中にはいろいろと

昨日は天井内だったので、
今日はピットの中にしてみようかと。


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ピット内には、いろんな配管が通っているものなのだ。


その配管の状況がどうなっているか、
それによって建物の「血管年齢」とでも言うべきものが
わかるに違いないのだ。



ピット底には、
ガラやらゴミやらが落ちていることも
少なくない。


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特に、床点検口から離れた奥の奥のほうに、
いろんな要らないモノが残されていたりするのだ。



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元々はきれいに施工されていたはずの保温材が
べろべろと剥がれかけていたりするのだ。



ピット内に、人通口があると
どんどん奥に行けるのだけれど、
酸欠には注意が必要である。


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改修・更新されていそうな配管と、
古いままであると思わえる配管とが
いろいろあるはずだ。


錆びサビの吊り棒は、もう見るからに劣化している。



20032705.JPG


ピットの中に水が溜まっていたり、
ゴミが浮いていたりするのも
日常茶飯事。


だから、ピット内調査のときには、
長靴や、ウエス(上がる際に拭くために)が
要ることも少なくない。



ところでこのピット、深いでしょ!


床点検口脇にタラップがあるから良いけど、
タラップの無いピットだったら、背の高い脚立もないと
降りられない。


よしんば降りられたとしても、
二度と這い上がることが出来なくなる。
永遠に地下の住人だ。なんて。



20032706.JPG


新しめの配管があったりすると、ちょっとホッとしたりする。



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それにしても、結露が酷いね!

天井に、水滴がびっしりだ。


こういう湿潤環境下だと、
鋼材の劣化も進みやすいだろう。



建物の健康状態は、
ピット内の配管の状態を見ることによって
わかる部分もある。

ピット内も見ずして、把握できた気になっては
たぶんまずいだろう。


ワタクシは、勝手にそう思っているのだ。
(「ピットの中にはいろいろと」おわり)
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2020年03月24日

引き続き管工事テキストに

日建学院さんで、
2019年度管工事施工管理技士の学科受験対策テキストに
本ブログの画像を1枚 掲載 いただいたのですが。



2020年度テキストにも引き続き掲載のお知らせをいただきました。


20032401.jpg



ほぼ2019年度と同様の状態のようです。


20032402.jpg



2020年度は、設備一級の定期講習を受ける年度です。

3年に2回は定期講習があるって……
まあこのご時世、仕方のない面もあるのですが、
省庁の権力争い・資金調達のダシとして利用されるのは
なんとも気持ちの良くないものであったりします。

日建学院さんにお世話になるのかどうか、
コロナ禍の状況と、仕事の具合と、開講の日程次第、
ってとこです。


「せつび」業界にかかわる方々にとって、
2級管工事は登竜門のようなものでしょう。

この業界に、特に10代・20代の人たちがどんどん参入してきて
その楽しさ、奥深さに触れていただければいいな、
っと思ってます。



なお、テキストに掲載されたというご紹介を本ブログに記載することと、
上記テキスト画像の掲載については、
日建学院ご担当者様の許諾を得ておりますことを
申し添えておきます。

(当方からの画像提供の条件に入れさせていただいております。
 ご面倒をおかけして、すみません!)

(「引き続き管工事テキストに」おわり)
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2020年03月20日

どうしてもそこから出したかったんだね

とあるビルの外壁を見たら、
撮りたくなったのだ。


撮らないわけには、いかないでしょ?



だってさ、用途変更だよ?


元々は、換気用の、空気取り入れ、もしくは排気用に
外壁に開けられた開口部なのだよ?


それなのにさぁ、
換気の用途を潰しちゃって、
配管や給排気筒を通すための孔として
使うことにしちゃったってんだからさ。


撮っておきたいって、誰だって思うよね。



おまけに。



貫通部分以外はビニールで塞いじゃえって、
やっつけにも程があるって。



まあ、その良し悪しは置いといて、



一つのサンプルとして、
やはり記録には残しておきたいものなのである。


ご堪能あれ。


20032001.JPG

(「どうしてもそこから出したかったんだね」おわり)
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2020年03月19日

ポリスチレンフォーム保温材

受水槽廻りの配管が組み上げられた後、
保温材をかぶせているところ。


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給水の配管には、SGP-VA と書いてある。

水道用硬質塩化ビニルライニング鋼管 である。



配管用炭素鋼鋼管(SGP)に、ビニル(V)のライニングを施した
そういう製品である。

水道用亜鉛メッキ鋼管を原管としたものであれば、
SGP-VB と書かれる。

色が違う から、配管の切断などでプリント表示が読めなくても
すぐにわかる。


VAは、表面に一次防錆塗装が施されている。

通常はこのまま保温材で被覆するけれども、
錆をものすごく気にするのであれば、更に錆止め塗装をする、
という場合も無いわけではない。



白いカバーは、
見るからに「発泡スチロール」だ。

これを被せて、テープで留めて、外装材を巻く。



20031902.JPG


バルブ廻りをきれいに仕上げるとか
テープを美しく巻くとか、
一般の方々の目には触れないところで
「きっちりとした」仕事をしてあったり、してなかったり。

職人さんの腕の見せ所だ。



通常、配管屋さんと保温屋さんとは全く別の職種であるからして
別々の専門会社に依頼するのである。



どうせ見るようなところじゃないから、
見た目なんてどうでも良い。機能さえちゃんと果たせばいいんだよ。



「日本人の几帳面さ」みたいなステレオタイプな話も
だいぶ過去のものとなったけれど、
「どうでも良い」と言い切る人が、どのくらいいるだろうか。

やっぱり、自らの気分的なものも含めて、
それでもキッチリやってしまうものなんだろうと思う。



もっとも、見た目キタナイと、設備のことをよく知らない検査官であっても
「ここ、もちょっとキレイに直しといてよ」って言えてしまうし、
後々まで「これ、誰やったのさぁ。いい加減っ!」って言われちゃうから
たとい個人の素性は割れなくっても、少々気分が悪い。

だから、程度の差こそあれ、
キレイに仕上げちゃうものなのだ。



この発泡スチロール、
国土交通省の 標準仕様書 では
「ポリスチレンフォーム保温材」と称されている。
(上リンクの平成31年版であれば、P.66)


ロックウールやグラスウールよりも硬いので
カッチリまとまるし、触ってもブヨブヨしない。

ただ、火気には弱いから、ボイラー室内などでは使えない。

うっかり使っちゃうと、消防署のほうから、ご指摘を賜ることになる。



グラスウールよりもお値段が高いから、
設計図ではポリスチレンフォーム保温材が指定されているけれども
グラスウールでやっちゃいました、テヘッ(^_^;) っていう例も
まま見られるのじゃなかろうか。


まあ、公共工事なんかで、お施主さん側がちゃんとわかっていて
厳しい人だったりすると、事前に許可なく勝手に仕様を変えてしまえば
「やり直して下さい」と冷徹に再施工を命じられるから
安易に考えているとヤバいよ。



もっとも、設備工事って、特に改修工事って、
設計上じゃ表現されていないような、追加で費用がかかってしまうような
いろんな「何か」が出てくるから、
そういう時のための「貯金」として指定されたりも
しないわけじゃない。


繊維系のものと違って、水分を含んだりしないから
ピット内なんかで使うには、やはり優れていると言えよう。



「なんで、保温材なんか巻くの?」



確かに、これは給水管。

「保温」は必要なかろう。


でも、内部を冷たい水が流れるので、
そのままだと表面に結露水がどんどんついて
べちょべちょになってしまう。

それが垂れて、周囲を濡らしてしまう。



だから、そうならないように
保温材を巻くのである。

「防露材」という言い方もあって、
給水管、排水管、冷水管などに巻くのは「防露」
蒸気管、給湯管、温水管などに巻くのは「保温」と
言い分ける人もいるけれど
まあ、面倒なのでまとめて「保温」と呼ぶ。



保温されている配管があったら、
「保温材の材質は、何?」
って、気にしてみたら、面白いに違いないのだ。


知らん、って?


なのだったら、なのだ。


きっと、面白いんだいっ。
(「ポリスチレンフォーム保温材」おわり)
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2020年03月13日

外壁にいろいろとくっついている

とある、外壁。


通りがかりに見つけると、
撮っておきたくなる。


こんなに賑やかに、
「せつび」が並んでいるんだから。


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カワイイでしょ?



それぞれ、どんなコか
当ててみて!
(「外壁にいろいろとくっついている」おわり)
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2020年03月11日

件の豊洲市場

いろいろと揉めた、あの豊洲市場である。


とにもかくにも、オープンして今に至っている。


設計は、日建設計さんだっただろうか。


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ペデストリアンデッキ、なのだろうか。
高い位置からアクセスできるようになっている。



煙突が、凛々しい。


下を見ると、「せつび」モノが一杯だ。


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この画像に、いくつの「せつび」が見えるだろうか?


普通の人は、
いや、建築に関わる人たちでも「せつび」以外の人は
網膜には映るのだけれども、情報として意識に取り込まれないのだという。

まあ、さもありなん。



でも、がんばって、意識して見てみて欲しいのです。

そこにちゃんと存在しているよ、ってことを。

しかも、装飾じゃなくって、実際に働いているんだよ、ってことを。



ちょっとメシがてら、水産棟へ。


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と、通路脇には楽しい景色があるじゃぁないか。


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空調機とダクトが整然と並ぶ、スペース。


金網で仕切られているから、あんまり向こうの様子は目立たない。


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敢えて近寄って、「観るぞ」っていう気持ちを持たなければ
決して知ることのないであろう、その様態。



でも、あんまりじっくり見ていると
通行人にはただの不審者にしか見えなかろう。

「ちょっと気づいた」体を装って、すぐに離れるしかないのだ。



通路に、こんなターレが置いてあって、
「絶対に乗らないで下さい」って貼ってある。


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うっかり乗っちゃいそうだよね?


いや、乗らないけどさ。



屋上に上がってみる。


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遊歩道的な?



建物が長いだけに、
ずうっと回ったら、結構な距離になろう。

いや、行かないけどさ。



建屋の外装。


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近年見かける外装。

いわゆる「流行り」だよね?



いや、こういうの、ワタクシは好きなんですよ。

だけど、流行りの外装ってどうなの? って思うんですよね。


十数年経ったら、いかにも古臭そうに見えてしまいそうで。


まあ、百年経ったら歴史的建造物に見えるだろうから、いいのかな。

って、こんな鋼材が、こんな海辺で百年はもたないかな。



屋上面の、エクスパンションジョイント部。


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こういうモノがあると、
必ず乗ってみたくなる奴がいるんだろう。

だから、立入禁止と書いてある。

いや、乗らないよ!?



ここで吸収する変位量は、どのくらいかな。


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配管が、跨いでいるんだね。



屋上緑化スペースもあって。


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手入れ、するのかな。

しないと、収集つかなくなるかな。


林立するアンテナ、
外壁を這うダクトや配管、
そういったモノたちを目立たなくさせる効果が
この外装にはあるのだろう。


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別に、必要とされてついているんだから
目立ったっていいじゃん、ってワタクシは思うけれども
普通の人はそうは思わないに違いない。

設備を「みっともないモノ」という意識で見る方も
少なくないんだろう。



実は、結構人通りがある。


20031113.JPG


その切れ目を縫って撮っているだけなのである。



道路を挟んで向かい側にある棟も、
似たような外観に仕上げてある。


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でもむしろ、
外壁に貼り付いている配管類が
コンクリート面と窓面とで色分けしてあるのが
楽しかったりするんだ。


20031115.JPG



移転前に問題にされていた数々は、
果たして実際の所どうなっているんだろう。


結構、人間は慣れてしまうものである。



でも。



まあ、今日という日付だからこそだけれど、
慣れちゃいけない、
忘れちゃいけない事も
あるんだな。
(「件の豊洲市場」おわり)
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2020年03月08日

狭い狭い機械設置スペース

ある室の隅っこに、
ちょっとした物入れのようなスペース。


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「ちょっとした物入れ」どころか……


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灯油を汲み上げるオイルサーバーと給湯機と
洗濯機まで置かれている



だけじゃなくって。



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給湯機は2台ついていて、



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もう、狭くって全体像が写せないのだけれど
膨張タンクも並べてあって、



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更には、床置の温水暖房機まで置いてあって、
温水床暖房用のヘッダーが壁に張り付いている。


なんと、狭いスペースだこと!!



よくぞ、収めたものだ!!

これを造った設備屋さんの苦労が思いやられる。



点検や交換自体は、
建具を全部取り外してしまえば全部丸裸になるから
まあ、大丈夫かな。



うん。

よくぞ、収めたものだ。

凄すぎ。
(「狭い狭い機械設置スペース」おわり)
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2020年03月04日

天井の中で壁を貫通している

天井の中にも、
壁があったりする。


「天井内には壁なんかなくったって構わないだろ?」


そう思う人がいるかもしれない。



天井よりも下の部分だけに壁がある、
そういう間仕切りもあるのだけれど
壁が有る間仕切りも、存在するのである。



なぜ?



たとえば、防火。



ある部屋で火事が起こっても、
上部のコンクリートスラブまで
天井内にもしっかりと耐火の壁があれば
隣の部屋には延焼しなくて済む。

そういう「防火区画」を形成するために
天井内までも壁を造るのだ。



ある場所で点検口をあけてみると、
確かに壁がある。


20030401.JPG


ブロックを積み上げて造った壁である。



この壁を、ダクトが貫通している部分には
見づらいけれど「防火ダンパー」が設置されている。



せっかくの防火用の壁なのだけれど、
貫通しているダクトの孔を通じて火事が広がるかもしれない。

それを防ぐため、温度ヒューズ付のダンパーが設けられていて、
一定温度以上になるとダクト内部で閉鎖されるようになっているのだ。



防火ダンパーは、fire damper から、図面上FDと表示される。
なぜか「エフ・デー」と呼び慣わされる。

「D]を「デー」というのは、相当昔の習慣なのだと思うのだが。


もちろん、「エフ・ディー」と発音する人もいるのだけれど
まだまだ多数はではないような気がする。



ダクトだけではない。

配管だって貫通させる必要がある。


20030402.JPG



金属製の配管(たとえば配管用炭素鋼鋼管)ならば、
貫通部分の配管と壁との隙間をモルタルなどで埋めておけば
それで済む。

火炎が配管の中を延々と伝っていくことはないのだから。



ケーブルの場合、被覆材が燃えてそれが伝わるのを避けるため、
貫通部分の前後1mは金属電線管に通すことになっている。



上が屋根で、右が外壁である部分の天井点検口を
開けてみた。


20030403.JPG


ファンが吊ってある。

ダクトには風量調節ダンパーが接続されている。

これは、volume damper から、VD(ブイ・デー)と呼ばれる。

「ヴィー・ディー」と発音するのは今のところ聞いたことがない。



「あさひの『あ』」「いろはの『い』」というように、
ただ普通に読むだけじゃ伝わりにくい場合に、
特殊な言い方をするものである。

その類の「伝達方法」の一種じゃないかと思うのだ。



「エフ・デー」

「ブイ・デー」

「エム・デー」(MD:電動ダンパー)

のように呼ぶことで、聞き間違いをなくそうという意識が
かつてはあったのだろう。



CD(チャッキダンパー)については
「シー・デー」でも良さそうなものだけれど
あんまり聞かない。

「シー・ディー」というと、音楽盤のように聞こえる。
(ほんとはこれも「スィー・ディー」であろう)

だからなのか、「チャッキ」と聞くことが多いように思う。



屋根と外壁とに接しているため、
機器やダクト用の「吊り棒」にも
断熱材が吹き付けてある。

ここから結露して天井にシミがつくのを防ぐ効果がある。




とにかく。

天井の中を覗くのは、なぜか楽しい。
いやいや、無闇矢鱈に開けて覗いて回っている変態なのではない。
ちゃんと、調査目的で、必要性があって、開けているのである。

が、調査ついでに、ちょこっとだけ、観察しているだけなのである。

そこんとこ、誤解なきよう。



天井の中にまで壁がある理由について、
「防火」しか言及していないじゃないか。



まあそれが一番の目的(というか、法律の要請)なのだが、
「防犯」としても意味がある。


マンションやホテルで、
天井点検口を通って、天井づたいに隣の室へ……
なんていうことがあったら困るのだ。

事務所ビルで、隣のテナントと天井内ツーツーだと
困るのだ。


逆に言えば、そういう必要性の無い室であれば
天井内には壁がなくて、
天井点検口から天井内に潜り込めば
隣の室に入れてしまうということもある。

貴重品や機密事項などを扱う室の場合には
そのあたりも気をつけなければならないのだ。
(「天井の中で壁を貫通している」おわり)
posted by けろ at 10:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年03月03日

でも雪が積もる

梅前線が北上中であるが、
日本は南北に長い列島であって
その南と北とでは大きな開きが生じるのである。


北国では、まだまだ雪が降る時期である。



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電気モノの上にだって、
容赦なく積もる。



屋外階段に、屋根をかけてやらなければならない理由は
一目瞭然だ。


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雨樋が、壊れそうになっているのがわかるだろうか。



気中開閉器にも、信号機にも、
漏れなく積もる。


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柱上トランスにも、積もる。


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積もったものは、
春までそのまま乗っかっているわけではない。



日射により、あるいは気温の上昇により溶けかけて
ドシャっと落ちてくる。



あんまり上を記にせずに歩いていると
(いや、こんな上なんか気にして歩くことはあんまりなかろう)
ごくたまにではあるが、直撃を食らうことも無いではない。



ふと上を見た瞬間に
強制目薬を食らうことだってあり得る。
(実際、食らった奴が居た)



ハトやカラスの糞を食らうよりは
(これも実際、食らったことがある)
マシと思うべきかどうか。



暦の上では、
もう完全に春なのであるが。



絶賛梅見日和の地も、
日に日に拡大しているのであるが。
(「でも雪が積もる」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年02月27日

旧三菱鉱業寮

昨日ご紹介した旧永山武四郎邸とつながって、
『旧三菱鉱業寮』がある。


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保存復元工事を経て、
たいそう綺麗になっている。


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旧永山武四郎邸との接続部分付近。


20022703.JPG


かつて、煙突を通していた孔が見える。



玄関。


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いきなり、バリアフリーではない。

時代的に、そんな発想は無かった。



文化庁登録の、有形文化財である。


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耐震補強を兼ねて、保存修理工事が行われて
現在のようにきれいになったという。


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内部の暖房は、
FF式温風暖房機で行われている。


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給排気トップは、高く高くカーテンボックスの上まで
立ち上げられている。



天井に設けられていた換気口は、
塞がれていた。


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そりゃ、寒いに決まってるから。



母子像。


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この外壁に、昔は煙突が貫通していたのであろう。



「電話室」というスペースが、
残されている。


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もう、時代劇の世界だな。



2階への階段は、狭くて急だ。


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それが当たり前の時代だ。

流石に、手すりが取り付けられていた。



2階。


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天井裏に上がるための梯子と、天井点検口。

火災報知器や非常照明は、現代法規の要請による。



使われなくなったスイッチボックスは
プレートで塞がれている。



こちらのトイレは、来館者が使えるように
新しくされている。


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洗浄便座付である。



電気ヒーターも取り付けられている。


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200Vコンセントも、そのための電源ケーブルもメタルモールも
後付だ。当たり前のことながら。



換気扇。


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どうせなら、コンセントは左に付けたら良かったんじゃないだろうか。



室内の照明器具も、
現代のもの。


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2階のFFストーブの給排気トップも
立ち上げてあった。


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灯油配管は、床ころがしだ。



このオイルサーバーで、地上の灯油タンクから
揚油する。


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揚油管と、送油管。

タブレット盗難防止用のケーブルを巻きつけるには
たいへん心許ない、細くて弱い配管なのであるが。

所轄消防によっては、返油管を付けるように
指導されることもある。



照明器具や火災報知器や誘導灯は、現代のものだ。


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昔の雰囲気を損なわないように
それでいて現代の利用に耐えるように
さまざまな苦労があったのであろう。


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この時は寄らなかったが、
1階には オシャレなカフェ もある。



こういった形で文化財の中で楽しめるのは
良いことであると思う。


記念物として単に鑑賞するのも良いけれど、
せっかくの建物なんだから、「使ってナンボ」であるとも
言えるんじゃなかろうか。


旭山動物園 よろしく
「動態展示」ってやつだ。


古〜い設備の、動態展示も
やってみたらおもしろいんじゃないかな。


効率が悪くて、排ガスが濃くて、材料劣化が早くて、
難しいのかな。
(「旧三菱鉱業寮」おわり)
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2020年02月26日

旧永山武四郎邸

札幌市の中心部から少し東の方に
『永山記念公園』というところがあって。


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この『永山』は『永山武四郎』のことであって、
鹿児島出身ながら、第2代の北海道庁長官ともなった人物である。

この公園の一角に、旧永山武四郎邸と、旧三菱鉱業寮とが遺されている。


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左側、グリーンの外装なのが、旧三菱鉱業寮。
右側の茶色いのが、旧永山武四郎邸である。



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オシャレなロゴが、作られている。


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武四郎邸は、北海道指定有形文化財
寮のほうは国登録有形文化財である。


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昔の木造家屋。

さぞ、寒かったに違いない。


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屋根からの落雪で窓が割れるので、
冬期には雪囲いが施されている。


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内部は、和風の造り。


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見学できるほか、
申し込めば撮影会なども開催できるという。



本州仕様の縁側。

流石に吹きさらしということはないが、
これはどう見ても寒そうだ。


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現代の要請に耐えるべく、
暖房機が取り付けられている。



室内の暖房も、
これだ。


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灯油コックボックスが見えるから、
灯油ストーブを置いていた時期もあったのだろう。



台所の流し。


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水道管を通していた孔を塞いだような跡が見られる。




そして、便所。


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今では、トイレは「水回り」の一つであるが、
昔はただの「排泄場」でしかなかったのだ。



小便器も、ね。


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掃除も大変だっただろう。



こうやって、少し昔の建物を見ると、
現代社会の有り難さを痛感するのである。


そして、それに大いに貢献しているのが
「せつび」なのである。


もちろん、断熱材とか建具とか建築の要素も
すっごく発達しているのだから
「せつび」だけじゃないんだけれど。
(「旧永山武四郎邸」おわり)
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2020年02月25日

せつびに積もる雪を眺めて

雪が積もった日、
屋外にある「せつび」を眺めると
いつもと違った顔が見られるはずだ。


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普段は、ペロッと外壁から生えている換気フードが
白い帽子を被っているのが見られるようになる。

何日かすると、これらは滑り落ちてしまうのだけれど。



夏も冬もはたらくエアコンの室外機にも
しっかりと雪が乗っかるのだ。


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エアコン室外機用の「防雪フード」が威力を発揮しているのがわかるし、
架台に乗っけて地盤面より少し浮かして置かなければならない理由も
見えてこようというものだ。



意匠屋さんの目で見たら、
雪が積もった際にどのように見えるか、
どの部分から落雪して被害が生じる恐れがあるのか
そういう面が気になるのかもしれない。



雪国に行ったら、
「積もる雪」という視点でも
建物を見てみたい。


それでわかることも、たくさんあるはずだ。



雨の激しい地域

風の強い地域

雷の多い地域

酷暑の地

極寒の地

多湿の地



……それぞれに、それぞれの必要性があって
建物の造作があって、設備がある。


グローバルの時代にあっても、
やっぱり建物はその地に固有なものであり、
独特な事情を抱えているものなのである。
(「せつびに積もる雪を眺めて」おわり)
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2020年02月16日

残されている配管

ピット内の既存配管がどうなっているのか
調べる機会が時々ある。



深〜いピットなんかだと、
床点検口の近くにタラップが設けてあったりする。



勝手に出来るんじゃなくって、
設備からの要望でつけてもらうのだ。



床点検口を開けると、
何やら配管の切れ端っぽいものが見える。


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先っぽは、途切れてる?

何だろ?



中を見ると、どうやらUトラップ。


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床上にあった機器のドレンか何かを
排水するための配管、の名残かな。


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昔は、この先に配管がつながっていて、
しかるべき所まで排水をもっていくように
なっていたのであろう。



けれども、この排水を出すモノが不要になったから
排水管自体も要らなくなった、ってことかな。



じゃあ、なんでここだけ残してあるんだろう?



むしろ、それが不思議。


一緒に取っちゃっても、そんなに手間は違わなかっただろうに。
(「残されている配管」おわり)
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2020年02月13日

パイプシャフトは物入れじゃないんだけどね

「せつび」って、調査が多いわけ。


たいてい、天井内とか壁内とか床下とか
見えない場所にあるからさ。



PS って書いて、パイプシャフト。
配管類が納めてあるスペースなんだけれど。



人間が入って行けるように、
それなりの空間があったりするんだよね。



だからって……。


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ちょうど良い、物入れとして使わなくても
いいじゃない?


え?


使ったって、いいじゃないって?



う〜〜〜ん。
場所によるかなぁ。



数年に1度、誰かが入る「かも」しれないくらいのところなら、
まあ、仕方ないかな。



でも、ここはもうちょっと人が入る頻度が多いよ?



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ね?


浴室用の湯水混合バルブがついているんだから
ちょくちょく操作に入るよ。



そのたんびに、入っている物を取り出すのって
結構面倒くさいんだけどなぁ。



お前が面倒くさいだけなんだろ?

そのくらい、我慢しろ!  って言われちゃったら、
ハイ、と引き下がるしか無いな。



って、ワタクシはいいんですけどね。
たまたま調査で入っただけなんですから。

いつもメンテしてるひとが大変でしょう? ってことなんだけど。



まあ、仕方ないや。



あ、でも、
ボイラー室とか燃焼機器のある場所に
可燃物を置きまくるのはやめてくださいね。

防火上、危険ですんで。
(「パイプシャフトは物入れじゃないんだけどね」おわり)
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2020年02月12日

無理やりつないである

ちょっとね、改修するんで保温材を剥がしてみた配管なんだけどね。


なんか、下のほうが変なわけよ。



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わかるかなぁ。



床貫通部分の配管が、
ちょっぴりナナメっちゃったみたいなのよ。


そんでね、普通にねじ込みの接合が出来ないってんで
なんと、溶接しちゃったみたいなんだ。



んんん。



なかなか、びっくりだ。
(「無理やりつないである」おわり)
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2020年02月04日

支笏湖ビジターセンターの展示アピール

支笏洞爺国立公園の一角、
支笏湖畔に建っている「ビジターセンター」。


「支笏湖」は「しこつこ」と読む。

こんな形の、カルデラ湖である。



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大昔、ここに位置した大火山が噴火し、
地中の噴出物を遠方まで撒き散らして
その空洞が陥没してできたカルデラ湖であるという。


水深が深く、対流によって湖面温度がプラスに保たれるために
「不凍湖」としても知られる。
(ただし、ごくたまに諸条件が整うと氷結する年もある)


そんな、支笏湖の湖畔に
温泉宿泊施設群や土産物店街が形成されている区画があり、
その外れに、ビジターセンターが建つ。


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この地図の中央少し左である。

フラッシュの光点が邪魔で申し訳ない。



センターの中には、地形や地質、動植物に関する展示がある。


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北海道といえば、クマであるか。



こんな木の展示物も。


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「二重根」という、火山活動の証拠らしい。


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このセンター、傾斜屋根なので
天井付のいろんな設備が苦労して取り付けてある。


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写真にしてしまうと、今ひとつその「苦労」が
見えてこなくなってしまっているが。



やたらと目立つダクトが2本、
床から生えている。


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どうしても、納まりがつかなかったのだろうか……

というわけではなく。



敢えて、目立たせているのである。


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ここは環境省の施設なので、
ものすごくアピールする必要があるわけだ。


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冬の支笏湖畔は、寒いのである。

換気用の外気を取り入れるのに、
そのまんまいれたんじゃ、芸がない。



地中に埋めたダクト内に外気を通すことで、
地熱を利用するのである。

「ヒートチューブ」である。



この日この時は、外気温−3.4℃。
かの地としては、だいぶ暖かかったようだ。

これが、+5.4℃の地中で暖められて、
建物内に入るときには+4.0℃になっている。



逆に、夏ものすごく暑い地であれば、
夏の外気を地中に通すことによって
冷やすことができる。

その場合には「クールチューブ」と呼ばれる。


夏も冬も利用するのであれば
「クール・ヒートチューブ」だ。



外気負荷が大きい地域では、
かなり有効な手段ではないかな?
(「支笏湖ビジターセンターの展示アピール」おわり)
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2020年02月01日

都内を歩いていて

都内を歩いていると、
いろんなモノたちに出逢う。


別に都内じゃなくっても、
どこに行ったって、何かに逢えるんだけれどもね。



たとえば、首都高のガード下。


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至るところで、工事をしている。


だってさ、このインフラは
だいぶ古いんだ。


耐震基準も低かった時代、
高度成長期にイケイケドンドンで造ったものなんだ。



阪神や新潟や東北の地震を経験した後、
その分析がなされた今、
補強は必須なのだ。



よしんば強度が足りていたとしても、
そもそも年数を経て、劣化が進んでいる。


何やかや、補修は必要だ。


そんな箇所が、もう数え切れないほどある、はずだ。



歩道橋との立体交差も
多数ある。


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自動車と歩行者の動線分離の観点から
たくさん造られた歩道橋であるが
現代社会においては健常者向けの施設となってしまっている。

足腰の弱い方や車椅子の方にとっては「バリア」でしかない施設。


現代、新しく設けるならば
両側にエレベーターが必須であろう。

建設、維持コストが桁違いに大きくなるだろう。


時代の変遷が窺える、
そんなガード下。



道路に埋まる、各種蓋類も豊富にある。



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小口径ますの蓋だったり、



水道局の制水弁筺の蓋だったり、

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水道管に接続された消火栓の蓋だったり。

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周囲のインターロッキングとの取り合いなんかも
それぞれで興味深かったりするのだ。



そして、都内でしか見られないもの。


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昭和33年に造られてから幾星霜。


東日本大震災で頂部アンテナが曲がったりしつつ、
幾度もの改修や補強、塗替えなどを経て今がある。



昼も、夜も、存在感を放つ。


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高さ333メートル。


倍近い高さのスカイツリーが建ったり、
超高層ビルが次々と建造されていく現代において
このタワーはそんなにすんごい建造物とは言えないのかもしれないけれど
近現代日本の歴史の多くの部分を占める
そんな存在感が、ここにはあるのだ。



いろんな街に、
いろんなモノを再発見する。


楽しみの一つである。
(「都内を歩いていて」おわり)
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