2023年12月31日

ゆく年

さて、年末である。
大晦日である。

少しずつ時代が変わっていく。

その「区切り」としての機能を
「年末年始」は果たしている。



今年も、いろいろあった。


去年始まったロシアによるウクライナ侵略は続く。

イスラエルによるガザ侵攻も、10月以来継続している。

報道されないだけで、世界各地で常に争い・戦いは存在していて
戦時下にない日本においても、
事故・事件・犯罪の無い日は無いし、
寿命や病気を含めて、毎年100万人以上の日本人が死んでいる。

いつ、自分の番が来るやもしれない。



インボイスも始まったし、
残業規制も完全施行間近だ。

建築物省エネ法も含めて、建築関係もどんどん変わる。

資格も、規制も、制度も、変わっていく。



諸行無常だ。



でも、世の中そういうものなのだ。

よろしくない事、不満な事、困ったこと、
まずいこと、挙げ出したらきりがない。

けれど、良いこと、ありがたいこと、
助かったこと、嬉しいこと、
そういうことだって、ほんとうはたくさんあるのだ。

そちらのほうにこそ、目を向けていきたい。



そのほうが、精神衛生上よろしいのではないだろうか。



「嫌なことから目を背ける」

いつでも推奨されるわけではないけれども
それが必要な場合もあるのだ。

対象が強すぎる場合に、
常に直視してしまっては、
やられてしまうのだ。



太陽は、肉眼で見てしまってはダメなのだ。


同様に、深淵を覗き続けるのも
よろしくないのだ。



だから。



軽い気持ちで、楽しむ面持ちで
「せつび」を眺めるのは
良い気分転換になるのだ。

精神衛生上、すこぶる良いのだ。
(「ゆく年」おわり)
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2023年12月25日

弁天島の蓋

弁天島にあった、蓋。


23122501.JPG


松の木が、ひたすら並んでいる。


浜名郡舞阪町の島であったが、
現在は浜松市西区に編入されている。

よって、付近の新しめの蓋には
浜松市の市章があしらわれていたりする。
が、舞阪町時代の蓋も数多く残っている。



消火栓の蓋は、
汎用品である。


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これも、新しいものになると
市章入りがあったりする。



「島」ではあるけれど
東海道本線も東海道新幹線も道路も貫いていて
あんまり「島」感はない。


23122503.JPG


潮風に晒され続けているからか、
鉄骨に入ったサビは、心なしか多い気がする。
塗装の頻度は、高いのだろうけれど。
(「弁天島の蓋」おわり)
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2023年12月22日

でっかいスリーブ

地下の躯体を構築中。


23122201.JPG


建築か土木かプラントか、わからないけれど
鉄筋を組んだあとに
いろんなスリーブが取り付けられている。



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奥に転がっているスパイラルダクトは
実管スリーブかな?


手前の塩ビ管スリーブが216φだとすると、
転がっているやつは結構な径になるね。
(「でっかいスリーブ」おわり)
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2023年12月18日

すべては側面に

いろんな設備類は、
建物の側面に、あるいは裏面に
設けられることが多い。


ここでも、典型的な存在感であった。


23121801.JPG


隣に何か建っていたら、
もう、ぜんぜん目につかないことだろう。


ただ残念なことに敷地は空いていて
駐車場になっているものだから
丸見えなのだ。



それでも、ダクトを塗ったりして
あんまり目立たないように腐心されている。



それにしても、平べったいダクトだね!
アスペクト比、ギリ4?


あの奥に厨房でもあって
屋上から排気してるんだろうね。



あらゆる引き込みが
全部側面にまとめられている。


隣に何か建っちゃったら、
いじるのは大変になるから
このままが良いのかもしれない。
(「すべては側面に」おわり)
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2023年12月15日

賑やかで目立たない

結構賑やかに設備関係が露出されている建物なのだ。


建物自体にも、看板やら広告掲示やらついていて
外装もごちゃごちゃしている。


そこに、ありとあらゆる露出モノが
ごっちゃごちゃに取り付けられている。



23121501.JPG



あのてっぺんの水槽を掃除に行く人、
ご愁傷さま。

とんでもなく、おっかない。



広告主募集の塔屋壁面をガッツリ照らすであろう照明、
当たり前のように鎮座するキュービクル、
おそらく飲食店から這い登るダクト、
その他、もろもろ。



逆に、このくらい賑やかになっていると、
却って個別の設備が目立たなくなっているんじゃないか。


過ぎたるは猶及ばざるが如し


そう言われるように、過剰に存在していれば
むしろ存在感が失われてくるんじゃなかろうか。



だから、何も気にせず、
設備はどんどん露出でいいのさ。


……そんなことを主張するつもりはない。



ただ、たまたま目にした建物の状況を
あるがまま、受け入れる。

それだけなのである。
(「賑やかで目立たない」おわり)
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2023年12月07日

仮設テントの裏側

公園などで催されるイベントにおいて
仮設テントが立ち並ぶこともある。


ただの物販であったとしても
照明・コンセントの類は必要とされていて
仮設電源が設けられるわけであるが、
何らかの飲食物が供される場合には
仮設物が多くなる。


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表側は、いろんなガイドやイベント情報などで
たくさん紹介されているが
裏側を撮ったものは、あまり見かけない。


まあ、撮ったって見る人が居ないんだから
仕方がないのだけれども。



が、敢えて、撮るのだ。



23120702.JPG



ガスボンベ、ガスメーター、ブレカー盤などが並ぶ。


ちゃんと、交換用の動線も考えられているみたい。



こういうのって、最初にやる時には不具合も多いし
見落とし、手戻り、反省点のオンパレードになる。


けれども回数を重ねてくると
だんだんと要領が見えてきて
「もうちょっとこうしておけば」という点が
どんどん改善されていくことになる。



そういうのが「ノウハウ」なのであって
もちろん「マニュアル」的な文書があれば助けにはなるけれど
実際に実行して体感された経験は貴重である。



いろんな分野で人手不足が叫ばれ、
新規就労者獲得難・経験者の人材難・後継者難などが
言われるようになって久しい。


電気、配管などを含めた建設系の人材も
元々不足していたけれど
現状は更に拍車がかかっているように思われる。


一時的にカネだけ出しても、
「ノウハウ」は、
実際の経験は、
買えない。

継続的な教育と実践が必須な分野だから。



経済屋さんには、
わかんないんだろうなぁ。



札束で頬をひっぱたいて出来ることも、確かにある。

でもね、出来ないことだってたくさんあるんだよ。


科学技術・技能の分野では
長期的な視点・対策・取り組みが必要なんだよ。


どうせ言ったってわかんないだろうし
言うだけ無駄だってことも重々承知しているんだけれども
でも、言っておくね。
(経済屋さんは、聞いてはくれないけどね)



「設備設計やってくれるトコ、知らないでしょうか?」


いきなり、伝手の伝手を頼って連絡してこられる方がいる。
ごめんなさい、ワタクシは手一杯でございます。

そして、今まで値切りに値切って
ぞんざいに扱ってきた意匠事務所に対して
義理や人情を感じる設備屋さんも
そうそう多くはあるまい。



「建築設備」という分野に対して、
上の立場に立つ意匠分野の方々が中心となって進めてきた
教育、政策、法体系、実務上の扱いの結果が
現在の状況を招来しているのである。


ちょこちょこっと小手先の対策を講じたとしても
なかなか根本的な解決にはならないのである。


なんてこと、わかっちゃいないんだろうなぁ。
お偉い人たちは。



イベント用の仮設工事も、
主催者側があんまりご無体なことを続けていると
請け手がなくなっちゃうかもね。
(「仮設テントの裏側」おわり)
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2023年12月05日

いろいろついてる

工事囲いの中、現場事務所の脇。


いろんなものが、ついている。


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風向、風速、気温、その他、なんだろう?


パトライトも3色。



理由があって、目的があって、
効果があるからして、
このように取り付けられているんだろう。



常設の建物でも、
ここまでついていないような。



つけたらいいんだろうけれど、
コストと利用目的を考慮すると
結局無しになってしまいそう。
(「いろいろついてる」おわり)
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2023年12月01日

力に耐え得るのか

改修工事で、普段隠れている部分が顕になると
いろいろと出るわ、出るわ。



たとえば、天井を剥がした場所では


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梁に、たくさんの孔があいているのがわかる。

何本もの電線管が貫通しているのである。



これ、1本1本の孔用に、
あるいはまとめて、
補強用の鉄筋が入っているだろうか。


見るからに、後から梁に孔をあけて
配管を通してあるんじゃなかろうか。



梁の主筋こそ無事であろうけれども
あばら筋はどうだろうか?


そんなもの気にせずに、
ダイヤモンドカッターでぐわーんとあけてしまって
いるのではなかろうか?



もしもここが梁や耐震壁でなければ、問題ないだろうか。
鉄筋探査したうえで、
あばら筋を切らず、
かぶり厚も確保された状態であれば
大丈夫だろうか。



「新耐震以降の建物なので安全です」


たまぁに、そういう表現を見ることがある。


が、もしも構造体に欠陥を生じるような
配管貫通穴などがあちこちに追加されているのであれば
本来期待される強度は出ないはずだ。



そういうのって、誰か調べた上で評価してる?



だぁれも、調べていないし、
気にもしていないんだろうなぁ。
(「力に耐え得るのか」おわり)
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2023年11月30日

浜松市の蓋たち

浜松市の路上にて。


蓋を、眺める。



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浜松市の旧市章に「下水道」の文字を入れた
数多く見られる蓋である。



蓋の地のデザインは
もっともっと一般的な古いものもある。


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これには「合流」の記載がある。
先ほどのものには無いけれど、
書いてないものはわからん。



公設桝なのだろうか。


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旧市章が大きく載っていて
中央に「下木」。

に見えるけど、当然「下水」だよね。

「げぼく」にしか、見えないんだけれども。

ま、ワタクシは業界の中では「下僕」的立場には
違いないわな。



「雨水浸透井」と書かれた、
小口径の蓋。


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浜松市の旧市章の中央上にちっちゃい点があるのには
ちゃんと意味があるのだ。

遠州灘の波を表す縁辺は
白抜きの「公木」の文字を形作っているのだから。

「公」と「木」を合わせて「松」になるのだ。


「公」の字の「ム」の部分を区切る要素として
「・」が入っている。

……と、説明されている



がしかし、
明治44年制定の市章は
平成17年に 新しいものに更新 されている。



それ以降に設けられた蓋類には
新市章があしらわれている。


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仕切弁の楷書体が戦国っぽい感じ?



地下式消火栓の蓋には
微妙に色が残っているが
だいぶ剥がれ落ちている(もしくは汚れて見えなくなっている)
感じがする。


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四角いのは、CCB用の蓋だろうか。


23113007.JPG


なんとなく、札幌ドームのロゴ っぽい感じも
するかな。
(「浜松市の蓋たち」おわり)
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2023年11月28日

揃わないデザイン

コンセントと、ブランクプレート。


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上下のズレ加減、ちこっとナナメ加減、
近くでもなく遠くでもない離れ加減、
なんか、気になる。


ただ、分電盤の回路番号やG回路であること、
用途についてしっかり記載してあるのは
たいへん好ましく思うのであった。



上方へ目を向けると
これまた微妙な加減であるように感じるのだ。


23112802.JPG


エアコンのリモコン類は、
今はこういうデザインが一般的となった。

厚みがあって、液晶ディスプレイがあって
操作ボタンがあって。
すると、こうなるのは必然か。



まあるいフォルムの照明・放送のプレートとの
コンセプトの違いが如実である。



別に規格があるわけじゃなし、
各社各様の勝手な操作系なのだから仕方がないのだが。


このへん、すっきりまとめたいなんていう意匠屋さんも
居るんじゃないかな。

デザイン知ったこっちゃないのワタクシでさえ
気になっちゃうんだからさ。



この4つのスイッチ・リモコン類の離れ加減、
施主の意向なのか(それは、まず無い?)
電気屋さんのセンスなのか
作ってみたら結果こうなっていただけなのか。
(「揃わないデザイン」おわり)
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2023年11月27日

大量の空気を

壁面に並ぶ、
空気の出入口。


23112701.JPG


上のほうには、冷却塔の吐出ダクトが並び、
その下には、あまりにも巨大なガラリで埋め尽くされた壁面。



背後に控える施設のために
大量の空気を取り入れ、もしくは排出している場所。


施設正面の目立つ場所ではないけれども
裏手の、どちらかというと人目にあまり触れない場所には
違いないけれども
それでも否が応でも目についてしまう存在。



ガラリは、これくらい大胆に欲しいものだなぁ。



建具とか階段とかと比べると
大きさがより際立つのではあるまいか。


23112702.JPG


あの階段、歩いてみたいねぇ!



どのくらいの通過風速なのか。


どのくらいの風切り音なのか。


そしてあの中身には
どのようにダクトたちが繋がっているのかどうか。



見る機会があるといいなぁ。
(「大量の空気を」おわり)
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2023年11月23日

壁這う管

ちょっと、いろいろあった。
ま、世の中、いろいろなのだ。



さて。



外壁を這う、配管たち。


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勾配の要るもの、要らないもの。

まっすぐつながるもの、邪魔を避けるもの。

色を外装に合わせてみたり、みなかったり。

最初からついていたり、後付けだったり。



いろんな歴史を背負って
建物は建っている。


その歴史について、
誰も関心も興味も無かったとしても
そこに「在る」のは確かなのだ。



そして万象は諸行無常。


やがて、朽ち、崩折れ、無くなっていく。



長いようで、過ぎてしまうと短い
建物の在りようである。



いわんや、ヒトをや。



短い一生を終える者。

天寿を全うする者。

自らの意思で終焉を迎える者。

他者の悪意によって強制終了させられる者。



生ける者とて、

身体に病有りて闘病しつつ生気に溢るる者。

身体壮健なれども悩み多き者。



ま、いろいろ、なのだ。
(「壁這う管」おわり)
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2023年11月14日

伸ばすしかなかった

受電点から、ずいずいっと引っ張ってから
盤に接続されている。


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電柱の位置的に、
ここからしか受電出来なかったし、
外壁の配置の都合上、
ここにしか盤が設置出来なかった。



のかなぁ?



何か囲ってある部分にも盤があるから
その隣に並べても問題なさそうに見えるけど
それは何も知らない無関係の第三者の
勝手な意見なんだろうか。



やむにやまれぬ、のっぴきならない理由があって
こうなったのかもしれないじゃない。


単に、なんにも考えてなくて
盤をてきとーに据えたらこうなっちゃった
だけなのかもしれない。



まあ、誰にもそれほど迷惑をかけてるわけじゃなし、
見た目が著しく酷いことになっているわけでもなし、
気にすることも無いよね。


電線管とダクターも、
ちょうど表示を取り付けるのに
都合よくなっているみたいだし、
活用できてるんだから。
(「伸ばすしかなかった」おわり)
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2023年11月09日

水槽もダクトも

ホームで列車待ち。


ナナメ向かいには、
わりかし見慣れた、何かの建物。


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いろいろ、ついているから、好き。

眺めていて、飽きない。



排水管の勾配が取れていることが
よぉ〜くわかる。


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ダブルUバンドで留めてあるとか、
ところどころ上から支持取ってるとか、
細い管がちょくちょく合流しているとか、
上部がきれいで底部がキタナイのは
雨で洗われているから? とか。



這い上がるダクト、
壁支持の室外機、
何かの水槽。


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いろんなモノがいろんなふうについているのが
興味深い。



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水槽と建物とは支持母体が異なるからか、
接続配管には防振継手が挟まっている。


結構、無理やり接続感が出てるけど。



あとからあとから、
必要に応じて増設していった結果なのだろうか。


23110905.JPG


いろいろな苦労が偲ばれる。

そんなふうに、見えてしまう。


実情は、皆目わからないんだけど。



ただ、気をつけないと、
見るのに夢中になってしまうと
入線を知らせる放送や
下手すると、入ってきた列車にさえ気づかずに
乗り遅れそうにもなる。



運行頻度が結構高いからって、
油断は禁物なのだ。
(「水槽もダクトも」おわり)
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2023年11月08日

あそこの設備は

見上げると、ビル。

最上部には、ヘリポートらしき場所。


23110801.JPG


ヘリポートには、
消火設備があるのかしらん。


雨水排水は当然として、
散水のようなものは、あるのかしらん。


表示灯や、通信系の設備も、
たぶんあるはずだよね。


あの場所に昇降するのは
機械じゃなくてハッチ付の階段かな。
ハッチもなにもなくて、単に階段?



まだ、あのテの場所に
上がったことはないんだ。


いったい、どんなふうになっているんだろう。



画像は検索すればいろいろ出てくるけれど、
その場所でしか体感できない、
気づけない「何か」は
たくさんあるはずなんだ。


ま、そのうち機会もあることだろう。
生きていれば。
(「あそこの設備は」おわり)
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2023年11月05日

廃浴場

街ごと廃止された区画。


エネルギー政策の転換によって
国内の炭鉱街は、一挙にその住民を失った。



散在する集落を維持できなくなって
過疎化と高齢化に伴って
行政やインフラの効率化・縮小化を進めざるを得ず
集落まるごと、
そのあたりの街まるごと、
廃止されてしまったところがあちこちに残されている。



上下水道の供給も、
防火体制の維持も、
道路維持も、
ごみ処理や除排雪も、
一切の行政サービスを中止してしまう。

維持する費用も人材も確保できなくなってしまったから。



そんな街の一角に、
かつての共同浴場が残されていた。


23110501.JPG


もう、解体する費用も出せない。

解体整地したとしても、
用途があるわけでもない。

ただ、そのまま放置するしかない。


そんな感じなのだろうか。



23110502.JPG


換気用のフードと、
ストーブ用のFFトップと、
屋根の上の煙突とガラリ。

便槽もあるようで、
そもそも公共下水道が整備されないまま
廃止されてしまったということだろうか。



加熱用ボイラーの燃料として用意されていた灯油も
もう使われることはなかろう。


23110503.JPG


ちょいと残油があるかのように見えるのは
実際にあるのか、油面計がイカれているか。


危険物看板も、もはや無用である。



ここを利用して育った人たちも、
すでに高齢者の括りに入っているかどうか。



諸行無常である。



が、世界情勢を鑑みるに、
戦争や災害でもたらされたものではなくて
産業転換による衰退なのだからして、
それほど悲惨なことでは無いと言っても
過言ではあるまい。


時代の流れ。


そう、受け取ることができるのだから。
(「廃浴場」おわり)
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2023年11月04日

側面

建物の側面に並ぶ、
もろもろ。


23110401.JPG


外壁色に合わせて塗られているのは
何かの盤。



それ以外は、製品色のシルバー、あるいはアルミ色。



高さを合わせたり、間隔を揃えたりすることもなく
点々と並んでいる。


ただ、そこに出てきたからつけている。



外装材の目地もなんのその。

そんなこと、知ったこっちゃねぇ。



それで何か違和感があるかというと
別にそんなことはない。


「言われてみれば、揃ってないかも」


せいぜい、そんなものだ。



「でもさ、せっかくタテ目地があるんだから
 それに合わせたってバチは当たらないよね」


そういう考え方があっても良いし、


「そこに余分な労力と時間をかけるくらいなら
 気にしないでちゃっちゃと造ってよ」


というのも、否定されるものでもない。



設計者、あるいは施工者、もしくは監理者の
好みだったり拘りだったりコスト管理だったり
そういった要素が、結果として残っているに過ぎないのだ。



見る者としても、
これは好きだとか嫌いだとか
勝手な感想を述べるまでのこと。



ただの落書きも、

巨匠の手によれば、作品。

素人のものならば、
ただの落書き。

愛娘の作であれば、
かけがえのない宝物。



そんなものなのだ、世の中。
(「側面」おわり)
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2023年10月30日

プラナリアか

とある屋根の上に並ぶ設備機器類。



左から、目隠しがあって、室外機が並んで、
ハトの棲まないハト小屋の脇には、空調機らしきモノ。
ただのファンかもしれない。



23103001.JPG


給気口なのか排気口なのか、
シュモクザメとも、プラナリアとも言えそうな
そんな形状のダクトがくっついている。


なんかカワイくて、
ズームで撮ってしまった。


更に右は、発電機かな。



奥に背景模様のように見えるのは、
背の高い建物の外装材である。

開口部が無いから、ほんと、背景みたい。


そこを泳ぐ、プラナリア。



メスで切ったら、
それぞれの断端からまた
カラダが生えてくるのかしらん。
(「プラナリアか」おわり)
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2023年10月29日

集合住宅の外壁

駐車場に面した、集合住宅の側面に並ぶ
換気フードと給排気トップと室外機。


23102901.JPG


良く見られる風景である。

が、誰も特に気にも留めていない風景でもある。



漫画やアニメの背景画を見ると
この手の設備が表現されているものと
すごくテキトーになっているものと、
そもそも描かれていないものと。


建築意匠図の立面図にも
描かれていないことも多い。


が、こんなに存在感があるのだ。
無視するのはナニゴト?


なんて息巻くような人物は
そんなに居ないことであろう。



正面側であっても、
そこにしか据えられないものは
多少目についたとしてもそこに置くしかない。


23102902.JPG


上のベランダから吊っちゃう。

冷媒管が、外壁貫通部のすぐ近くから
ちょっと苦しい曲がり方をしているが
本体に隠れがちだから気になるまい。

ドレンは、各階垂れ流しなんだね。



取り立ててデザインを気にする建物でなければ
こういう感じで十分なのである。
(「集合住宅の外壁」おわり)
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2023年10月27日

改修されたトイレ

結構古そうな建物ではあった。

そこに据えられた便器は、INAXブランド。


23102701.JPG


ブランド名だけじゃなくて、
製造者として株式会社INAXと書かれているから
LIXILに統合前に納品されたものに違いない。



それにしても、紙巻器の位置が妙に高い。


23102702.JPG


どうしても、タイル部分じゃなくちゃ
取り付けられなかった事情があるのか。

せっかく腰壁内装をきれいにやりかえたのだから
そこにはビス穴を開けたくなかったのか。


事情は、わからない。



そして、上部。


23102703.JPG


元々、上はツーツーのブースだったんだろうねぇ。

そこを、仕切ったんだろうねぇ。


でも、天井壊して内部のダクトをいじるまでは
やりたくなかったから、
吸込口を半分こしたよということなんだろうねぇ。


アンダーカットだけじゃ足りなさそうだから、
通気ガラリも設けた、ということなのかな。



いろいろ、見どころいっぱいの
トイレなのであった。
(「改修されたトイレ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする