2023年03月22日

壁につくもの

外壁というものは
屋内と外界とを隔てる構造であって
内外の何かしらのやりとりをするための
開口を有するものでもある。


23032201.JPG


上方には、換気用の深形フード付きベントキャップ。

外装色に合わせて、指定色塗装品が使用されている。



換気風量の多少に応じて
フードの大きさも大小あるのである。


フードから垂れる水滴が外壁を汚すのを避けるため
水滴を少し壁面から離すようなプレートが付いている製品も
存在している。

気にせず、垂れ水の筋がくっきりと出ている外壁も
まあまあ見かけるものだが。



下方には、FF式燃焼機器の給排気トップが並ぶ。

古いものだと、排気筒がもっと出っ張っているけれども
近年のものはこのくらいの薄型で済むのである。

ただ、換気用フードのような指定色塗装品は無い。

無理やり塗っている現場も見ないことはないが
結構すぐに剥がれてくるようでもある。



3つ並ぶ給排気トップは
外装タイル目地を意識した位置に取り付けてあって
誰も気付かないかもしれないけれど
そこにプロの気概が見られるのだ。


もっとも、同じ水平ラインに並ぶ照明器具と
等間隔に並べようなんていうことは
もともと目指していないだろう。

分担が違うし。


むしろ、高さを揃えてあるのが
スゴイことだったりする。



23032202.JPG


換気フードに挟まれた、
躯体打ち込み形の通気金物。


フードの芯に合わせるか、
フード上端に合わせるか、
悩ましいところでもある。



まかりまちがっても、
この距離で給気用フードに据えることは無い。

下水臭の供給源になってしまうから。



ただ、打ち込みの通気金物よりも
ワタクシは換気用フード流用のほうが好きかな。

デザインが合うし、
打ち込み手間もかからないし。

それに、古くなると錆びてくるイメージがある。
赤茶の錆色が、なんか古臭くて汚らしい感じがする。

完全に好みでしかないから、
人それぞれなんだと思うけど。
(「壁につくもの」おわり)
posted by けろ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年03月21日

和っぽい設備

和室に設けられる設備って、
ちょっと気を遣うかもしれない。


木目調の天井仕上材なのであれば、
換気や冷暖房の制気口だって
なんとなく気を遣う。


標準色アイボリーでいいやってわけには
いくまいて。


23032101.JPG


本当の木目枠にしないまでも
似た色にしておくのが無難だろう。


照明器具も、
木枠に障子……っぽい雰囲気にしてある。


フツーの洋室よりは
ちょっと余計に費用をかけてる感じかな。



スイッチ類も、何かする余地はあるだろうけれど
ここでは一般的な新金プレートであった。


23032102.JPG


ずっと昔から「新金」とは呼ばれてるけど
いつまで「新」なんだろうかね。


新大阪とか新横浜とか新幹線とかそんな感じで、
いつまで経っても「新金」なんだろうね。



何とかギリギリプレートが納まる隙間が
確保されてる感じ。

意図してこうしたのか、
たまたま何とかなったのか。


たぶん、何らかのストーリーがあったのだろう。



ちょっと色合いの似た
樹脂プレートっていう手もあっただろうけど。



洋室よりは、
何か気を遣ってる感じが
興味深い和室なのだ。
(「和っぽい設備」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月21日

自動エア抜き弁

内部に水が充満されている配管では
水中に溶け込んでいた気体が泡となって出てきて
「エアがみ」することがある。



そうなりやすい、システムの最上部には
その「エア」を抜くための装置を設ける。



単にバルブをつけて、
手動でちょちょっと開いて抜くこともできるし
自動で抜ける装置を取り付けることもある。



「自動エア抜き弁」というやつだ。



小さいものから大きなものまで
いろんなタイプがある。



中にゴミが噛んでしまったら取り外して清掃したいから
手前にバルブをつけておいたほうが良い。



こんな感じになる。


23022101.JPG


手動弁には「常時開」の札がかかっているけれど
普段は閉められていることも多いだろう。




「自動」エア抜きで、手前のバルブも開であれば、
配管頂部にエアが溜まると
都度ブシュブシュと排出されることになるはずだけれど
上の写真では排出用のパイプが接続されていない。

ってことは、普段は排出部は閉塞されていて
自動では出て来ないってことなのである。



施設ごとに状況がさまざまだから
そのあたりは施設管理者が適切にやるのが良いのだけれど
「適切に」設備系が管理されていない施設も少なくない。


造られた以降は、基本的に放置される。


望ましくはないが、結構一般的であったりする。
特に小規模な施設ほど。



「そんなもの」


という前提で造ったほうがいいんだろうけど
適切なメンテをすることで
寿命も延びるしトラブル防止にもなることは
言うまでもない。


自動車だって工作機械だって
メンテしなくちゃ早晩ダメになるからね。


そういう意味では、建築設備って
結構頑張っているんじゃないかって思う。


一品生産モノのメカなのに
ノーメンテでも何とかなってるっていうことなんだから。
(「自動エア抜き弁」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年02月03日

壁ヲ這フモノタチ

建物どうしの隙間は、
時として、ワンダーランド。



あちこちから「目障りだから隠れてろ」と追いやられた
いろいろな設備モノたちが
ぎゅうぎゅうに押し込められていることも、ある。



とある、2棟の隙間。



22020301.JPG



灯油タンクが3基、
ビタビタにくっついて並んでいる。


開口部のすぐ近く。

通用口もすぐ脇にあって、
危険物に関するいろんな法令や条例に
ひっかかるんじゃないかと思しき
そんなタンクの設置状況。



ま、消防の方々も限られた人員でやりくりしているし、
どこもかしこも好き勝手に改修をやりやがるから
どうにもこうにも手が回らないことであろう。



壁を這う、冷媒管やら電線管やらいろんな長モノたち。

冷媒管の屋内への導入部分が、ちょっと独創的かも。



ルームエアコンの室外機は
部屋ごとに壁掛け設置であるようで。
上の方の機器には寄り付けないから
まずもって、ほぼノーメンテ。


いや、寄り付けたとしても
たいていは、ノーメンテ。



これが建物正面玄関の面なんかだったら
えらいこっちゃだけれども、
こういう隙間なんだったら
ま、どーでもいいよね。


機能を果たすことさえ出来るなら
それでいいんだもんね。



防火とか耐震とか、
安全に関わる事項と、

雨とか雪とか水害とか、
気象による弊害を避けることと、

ある程度メンテを必要とするモノであれば
それが可能な状況を用意しておくこと。


それくらいは、せめて確保してあれば
良いんじゃないかしらん。



蔦が外壁面を覆い尽くすように、
徐々に設備機器類配管類が
壁面を覆い尽くす、なんていうことは
たぶん無いんだから。
(「壁ヲ這フモノタチ」おわり)
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2023年01月25日

冬は雪が降るものだから

寒波だ寒波だと、しきりに報道される。


実際、あまり頻度の多くないほどの寒波なのだそうだ。



しばらく前には北米でものすごい寒波であると報じられ、
西欧で異常な高温と報じられ、
つい先日はシベリアなどで超低温と言われ、
そして日本にやってきた、と。



夏は毎年のように酷暑酷暑と言われ
梅雨や秋は豪雨水害土砂災害が連発し、
季節関係なく噴火やら地震やら。


おまけに感染症。戦争。



もう、何でもアリだねぇ。



ま、そういうものだと、思うしかないのだ。

そういう前提で、生きて行くしかないのだ。



ある程度何か出来ることもあろう。

だが、どうしようもないことも、あるだろう。



自分に何とかできる部分は何とかして、
どうにもならん部分は受け入れる、或いは諦めるしかない。



どの程度で諦めるか、
人によって違いはあるだろうけど。



ま、冬は雪が降るものだと
思っておくしかない。


23012501.JPG


だって、冬だもん。


雪やこんこん、なんだから。



滅多に降らないところで降ると
何かと大変なことも多いけれども
有史以来一度も降らなかったなんてことはないのだから
降るかも、って思っておけば良いだろうさ。


イマドキは、予報も出るしね。
ある程度、備えておくことは
できるんだからさ。



さんざ警告されても、
ノーマルタイヤで峠に繰り出そうなんていう
聞く耳のない輩も一定割合で存在するけど、
やっぱり「そういうものだ」と思うしかないのだ。



そんな中でも、「せつび」は働いているのだ。


23012502.JPG



雪を全く意識していなくって
働けなくなったり壊れてしまったりするモノも
出てくるんだろうけどね。



ま、リスクをどこまで見込むか、
その辺の判断は人によって違うのだからね。



雪の中でも働ける「せつび」が
優秀だってだけなんだよね、きっと。
(「冬は雪が降るものだから」おわり)
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2023年01月09日

木造倉庫?

通りがかりに、木造の倉庫っぽい建物。


脇の道を通るついでに、裏側を撮ってみる。



23010901.JPG


結構雪が多い地域(写真は降雪前)なのだが
三角屋根。



敷地に余裕があれば、これで問題ない。

余裕が無ければ、陸屋根にしなくちゃ
雪の始末が大変なんだけど。



雪がどっさり積もるであろう軒下には、
窓がない。


いや、元々あったのだけれども
板で塞いであるようだ。

積雪ゆえ、割れてしまったからかな?



出入口もあるようで、
これは後付けの庇を設けて
防護してある感じ。



妻側の窓の外部には
割れ防止のために防護の板が渡してある。


これつけちゃうと、
基準法上の窓面積は、どう計算される?
減じられると聞いたことは無いけれど
実質減ってるよね。


ま、倉庫なら関係ないかな。


消防法上の無窓階の判定とかには
影響しそうな気もするんだが。



ガスボンベは、埋まる前提かな。


「冬は使わない」ってことも、
あるかもしれない。


壁につくFFのトップは
一応立ち上げてあるけれども
窓の防護具合に比べると
地面からの高さがいまいち低いのではないかという
気もする。



2階外壁から伸びるのは、
テラスがあった跡なのか、何なのか。


板を渡して何かに使うとか?

よくわからん。



2階部分(なのか、吹抜けなのか、ロフトなのか)にも
トップが見える。


23010902.JPG


暖房? 給湯?



灯油タンクは見当たらなかったけれども
向こうの面にあるのかもしれない。

もしくは、プロパン焚きの暖房機か。

軒下に巻き下がった氷塊は
大丈夫だったのかな。

隣のガラスが保っているみたいだから
大丈夫なんだろう。



「設備設計」をやっていると、
住宅とか、この規模の倉庫とか、
比較的小規模な建物に関わることがあまり無い。

わざわざ、設備部分を外注することもないだろうから。
時間的にも、費用的にも、内容的にも。

水道屋さん、電気屋さんが、
ちゃんとやってくれるから。



でも、こうやって時々見かけるものを観察しておけば
きっと後々いろいろ役立つんだろうから
記録しておくのだ。


役立たなくっても、
単に「興味を引く」からだったりする。


ま、そういうモノ好きが居ても許される
日本社会に感謝したい。
(「木造倉庫?」おわり)
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2023年01月06日

生えてる

地面から配管が生えている。



故あって、埋まっている。

そこから、地上に姿を現しているのである。


23010601.JPG


壁面についているのは、ガスメーター。


いちばん左のガス管から分岐して、
2つのメーターにガスが送られている。


配置の関係上、
分岐管は手前側に通すしかなかった。
そんな感じ。



ガスメーターへの接続の手前には
ガスコックが設けられている。



メーター類は定期的に交換しなくちゃならないから
手前で締め切ることができるようにするのは
当然のことなのだ。
(水道メーターも同様)



ガスメーターに接続される配管は、
左上部から入ってきて、右上部から出ていく。


普段気にかけもしないメーターを、
見てみてほしい。
きっと、そうなっているはずだ。



メーターを通ったガスは、
それぞれの場所に向かって送られていく。


別々のテナントに向けて送られるのか、
料金プランの異なる2種類の用途があるのか、
それはここだけ見てもわからない。

いずれにせよ、財布を分けなくちゃならない
理由があるのだ。

だから、こうなっている。



地面を見ると、
FEPが生えてきていて、
その中から配管が2本、伸びている。



これは……?


23010602.JPG


室外機に接続される、冷媒管とケーブル類である。


液管・ガス管の2本がまとまった冷媒管と、
電源線・制御線の2本を納めた可撓電線管と。



あんまり普段の「設備」では見ないやり方だけれど
エアコンの室外機じゃなくて
冷蔵庫か冷蔵ショーケースの室外機だから
携わる人がそもそも違う職種の方だから
なのかもしれない。



「普通はこうするもの」



設備は、そんな先入観の塊だったりするので

「いっそ、こうしてみたら?」

なんて、新しい発見だって、あるはずなんだ。



ただね、自分がオーナーでもない限り
なかなか冒険はし辛いものだよね。


「前例あり」

「一般的な」

「無難な」


そういうコトに落ち着くことになるのだろう。



家電製品や自動車のように、
同じモノが数多く売られて、
不具合の報告と改善、トライ&エラーを経ていくものとの
違いなのである。



だからね、
現実として「重大なエラー」が許されない、
しかも「重大なエラー」が生じた際のリスクがとんでもなく高い、
だからして、上記トライ&エラーの洗礼を受けることが不可能な
現状の原子力発電システムには
ワタクシは懐疑的なのである。


チェルノブイリで、スリーマイルで、
そして福島で、
やっちゃってるから、余計に。

(それぞれシステム違うだろ、っていうツッコミは無しね。
 上流側の原理的な部分に関してのお話なので)
(「生えてる」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年01月01日

何が開いていくのだろう

2023年。



昔むかし、2001年宇宙の旅だとか
続編の2010だとか、
「はるか未来の出来事」的に扱われてきた21世紀であるが
それから更に20年余を経ていることになる。



ドラえもんの誕生日はまだまだ先ではあるけれども
しかしそれほど遠い未来ではないのかもしれない。

……過ぎてしまえば。



全世界的なコロナ蔓延は未だ留まるところを知らず
しかし次々と変異する株にもはや戦うことは半ば諦めて
共存する道を模索し始めている感がある。

激増する死者を前にして「共存」と言い難い面もあるけれど
無症状や軽症の人が多い中にあって「運の悪かった人」として
「仕方ないよね」と扱われつつある。

当事者にとっては決して「仕方ない」わけではないのだけれど
しかし他の疾病、怪我、事故、災害、戦争によっても多くの犠牲者が生じている中、
新型(と言うには、もはや年数を経ているかもしれない)コロナだけを
「特別扱い」するのも必ずしも適切とは考えられなくなったとしても
やむを得ないのかもしれない。



大方の予測に反して始められ、長期化している露宇戦争。

物価高騰、気候変動、食糧危機、政情不安。

いつの時代にも、どこの世界にも常にあった事とは言え、
ひとつひとつの事象に目を向けていくと
「明るい未来」なんて想像しづらいなんていう方も
増えているのではなかろうか。



現代医療が発達していて、
治安が良くて教育も行き届いているという日本においても
国債が、防衛費が、社会保障が、セーフティーネットが、国際競争力が、
少子高齢化が、リーダーシップの欠如が、災害対策が、と
やはり多くの課題を抱え、
毎日傷害事件やら殺人事件やらが報道され(報道されるだけマシとも言える)
未解決事件も積み上がっていく。



「世界終末時計」なるものが、
冷戦期の核軍拡競争時から掲出されていて
世界の終末である午前0時の100秒前(2022年1月現在)ということだそうだ。



ちょうど、このくらいかな?



23010101.JPG



この針が進んだ時、
(というか、時間は常に一方向にだけ進み、留まることがないのだ)
果たしてどうなっていくのか。



多くの人たちが、
各分野の専門家たちが、
数多くの予測を立てるものの、
それらは飽くまで予測でしかなく
実際のところは誰にもわからない。



時が過ぎた時、
いったい、何が開いていくのだろう。


23010102.JPG


はじめて見る、からくり時計のように
期待を持って、ワクワクしながら
見ていることができるだろうか?



ともかくも、1年経てば
2023年がどのようなものであったかは
明らかになる。



ワールドカップの優勝国だとか、
日本シリーズ制覇チームだとか、
オオタニの2024年の年俸だとか、
そんな予測を楽しむように、
世界の発展や向上や平和や進歩を
楽しめたら良いのだけれど。



われらが「せつび業界」も、
果たしてどうなることだろう。
(とたんに矮小なテーマに変わる)



年々「誰か、居ない?」


訊かれることが増え続けているような気がする。


どうにも手一杯で、突破している限界も突き抜けて、
何とか誰か助っ人を……と連絡を取っても
「逆に頼みたいくらいだよぉ」と返される。



旧知の、あるいは誰かからの紹介で
同業者から、意匠設計事務所から、役所から、
「仕事、頼める?」
こちらに連絡が来た場合も
お返しできる回答は上と同じにしかならない。



でもある意味、しょうがないよね。


「ケンチク」の業界において
「せつび」をあまりにも邪険に扱い過ぎていたよね。


だから人が減っちゃったよね。

新しい人材も、あんまり集まらないよね。



となると、待遇を改善するしか、
解決策は無いよね。



「そんなに稼げるなら、設備設計者をめざしちゃおうかな!」



建築学科の学生さんが、こぞって目の色を変えるくらいじゃないと
「設備業界」の隆盛の芽は無いだろうねぇ。



なんて。


設備だけじゃなくって、
建築業界全体が、そんな感じになってきているのだろう。



もちょっと拡げるなら、
技術系の職種が、総じてそんな傾向にあるのだろう。



モノ好きがやってる、
大変だけど報酬は伴わない割の悪い職業。

技術職って、そんな立場になってしまったのかもしれない。



ま、それはそれで、良いじゃない。



なるように、なるよ。



ワタクシとしては、
「せつび」を愛でつつ、
ひぃひぃ言いながらも、図面を描いたり、積算したり、
調査に出向いたりし続けるだけなのだ。



やっぱり、楽しいからね。「せつび」は。



2023年、何が開かれていくのか
せめて気持ちの上では期待しながら
始めていこうじゃない。
(「何が開いていくのだろう」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月26日

全部わかるかも

「建築設備」は、基本的に隠れている。

いや、隠されている。



たいていのモノは、天井内や壁内や床下や地中に
埋め込まれているのだ。



しかし、全部が全部完全に隠蔽されているかといえば、
決してそんなことはない。


余程こだわりの強い、揺るがない意思を以て期するのでなければ
ある程度の「設備」はオモテに出ることになる。



さて、とある店舗。



電力引込と受変電は、
そのまんま屋外に顕になっていた。


22122601.JPG


引込柱が建っていて
キュービクルが屋外型となっていれば
極めてわかりやすい部位である。

ちょっとばかし規模の大きな施設だったり
無電柱化区間だったりすると
とたんにわかりにくくなってくるのだけれども。



変電後のルートも、外壁面に電線管が露出となっているため
たいそうわかりやすくなっている。



屋根の端には、アンテナもはっきりと見て取れる。



外壁面をずずっと見ていくと、
多くの設備たちが姿を出しているのが見える。


22122602.JPG


灯油もガスもエアコンも使っているし
FFトップは給湯か暖房か、
換気用フードもあるのだなと
容易に判別できる設備類が目白押しである。



灯油タンクを外壁色に塗ってあるという細工はあるものの
ことさらに隠蔽したり覆いを設けたりすることなく
誰にでも見える状態になっている。



22122603.JPG


電力の盤やら照明やら、
何ならホウキやチリトリやバケツや除雪ダンプやスコップなど
とにかくこの店舗がどのように使われるのか
手にとるように(は、言い過ぎかな)わかる状態になっている。



22122604.JPG


もう少し先には、
排気と思しきダクトとファン。


水道メーターの指示計もついていて
「全部わかる」ことを期待させる造りとなっている。



これは、なかなかどうして、
楽しからんや。



ん……?


22122605.JPG


「送水口」だって……?



スプリンクラー専用


と表示があるのだけれども
それほどの規模ではないし
はて、どのような理由でコレがあるのか
ちょっと気になる。



あまりにもいろいろあっけらかんとしているので
「全部わかるかも」と油断していたのだけれども
逆に疑問が生じてしまったわい。



見えるが故に
却って謎が生じてくるのもまた
いとをかし。



22122606.JPG


排気ダクトの勾配は、
意図して設けたものだよね?


雪の重みで垂れてきたわけじゃ、ないよね?
(「全部わかるかも」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月25日

裏側のひとこま

わざわざ立ち入ることは無いけれど、
行った先の施設や店舗、駐車場に隣接している場所は
気になるので見るのである。



そして、事情が許すようなら、撮るのである。


今日も今日とて、
ちょっとした店舗の裏側を。


22122501.JPG


「設備」じゃないものも含めて
いろんなモノたちがそこに在る。



電力量計が3つあるから、
少なくとも3店舗が、
あるいは2店舗と1住戸が、
入居していることであろう。



自転車は、居住者のものか、従業員のものか。



除雪用のダンプも、準備されている。

なぜか未だに「ママさんダンプ」と称されている。



エアコンも、それぞれの区分ごとに
設けられているのであろう。


今どき、「集中空調」は無いよねぇ。
少なくともこのサイズの施設では。



壁についている給排気トップは
給湯機かしらん?


あとは、換気用の小さいフード付ベントキャップが少々。
小さめの防雪フードも1個。



1階と2階の区切りとして設けてある外装のボーダー、
配管類にとっては少々邪魔なんだよねぇ。

仕方ないけど。
(「裏側のひとこま」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月20日

並びはOK?

壁面に並ぶ、賑やかなモノたち。

それぞれの位置に、特別な決まりというものはない。


22122001.JPG



設置するのも、計装屋さんだったり電気屋さんだったり
エアコン屋さんだったりするので
「統一した扱い」にしづらい。



微妙な高さのズレとか
てんでバラバラな相互間隔とか
そういうのは余程念入りな調整をしない限り
難しいところである。



そこまで気を遣って、
一体誰が気にするのさ。


一体誰が気づくのさ。


そのコストと手間はどこから捻出するのさ。


そんなことを気にするくらいなら
もっと他にできることがあるよね。



そんな葛藤があったのやら、無かったのやら。



結果としてこうなっている。


その事実だけが、厳然として存在するのみなのである。
(「並びはOK?」おわり)
posted by けろ at 15:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月16日

仕上げの無い仕上げ

どんな内装が、お好み?



和風が良いとか、欧風貴族風味が良いとか
レンガが好き、木の板が好き、
コンクリート打ちっぱなしが魅力的とか
漆喰の塗り壁が健康的だとか。



天井は、どうだろう?



高い高〜い天井が好みだろうか?

いやむしろ、低めのほうが落ち着けるだろうか?



そんな天井仕上げは、
じつは無い方が良いのである。


もちろん飽くまでも、個人的嗜好なのである。



だってさ、天井仕上材が貼られていなければ
その中が全部見えるんだよ?


22121601.JPG


これって、魅力的じゃない?



「秘すれば花」



そういう言葉もあるけどさ、
秘するばかりが能ではあるまいに。



それに。



しくみがわかるし、系統も理解できるし
改修するにしても模様替えするにしても
現況が一目瞭然なのだから
極めてわかりやすいじゃぁないか。



それにさ、
そこまで天井板にこだわりを持つ人が
どのくらい居るのさ。

意外に、気づかないんじゃないかな。



22121602.JPG



電球風の照明とも相まって、
なかなかの空間を作り出してるようなないかな?



天井を貼らない場合に比べて
配管や配線や保温や塗装に
ちょっと、いやかなり、
気を遣わなくちゃならないという事はあるけれど
「見てもらえる」チャンスと言えなくもない。



「収納場所は、見せないものです」

「内臓丸見えじゃ、キモチワルイでしょ」

「オモテとウラとはしっかり弁えるべし」



ま、そういうご意見が存在するのも理解するけれども
でも同意はしないな。



内臓はともかく、「せつび」は別にキモチワルくはないでしょ?
むしろ、いつまでだって眺めていられる(大袈裟)
そんな対象じゃないかな。



仕上げが無いという仕上げも
立派な仕上げと言えなくもないのではないかと
思わなくもないのである。
(「仕上げの無い仕上げ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年12月14日

建物は裏側に限る

表玄関は、キレイに、立派に造られるものだ。


なんてったってアイドル、じゃなくてメインエントランスなのだ。


客が入りたくなるような、
魅惑的な造りでなくてはならぬ。



だがしかし、裏側ともなるとそのような配慮はなされない。

いや、カネに糸目を付けないのであれば配慮できなくもないが
そこに遣うカネがあるなら他にもっと遣いたいところがあるわけで。



そんな裏側こそ、
建物本来の表情を見せてくれるのだ。



22121401.JPG


表には絶対に出て来ない、
室外機やらダクトやらガラリやら配管やら
遠慮なく露出している。


こういうものまでも隠匿している建物ももちろん存在するが
この建物ではそこまでこだわらなかったようで
ワタクシとしてはありがたい限りなのである。



全体システムのうちほんの一端を垣間見ているに過ぎないのだけれども
それでも何もないのっぺりとした(たとい種々の装飾がついていたとしても)
設備の露出しない外壁よりは
遥かに魅力的であることは間違いない。



サンマは、目黒なのだ。


そして建物は、裏側なのだ。
(「建物は裏側に限る」おわり)
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2022年12月12日

何のタンクだろう?

とある庁舎に入ろうとすると、
脇に何か、ある。


22121201.JPG


駐車場の脇に、である。

樹脂製の一体型タンクか?


接続管や通気口などがあるところを見ると
何らかの液体を貯めておくもののようではある。



公共のものなのか、
それとも隣は私有地で、持ち主がいるのか。



……と佇んでいると、通行人がやってくるので
あんまりじっくり見ているわけにもいくまい。



かくして、疑問は疑問のまま
残されたのであった。
(「何のタンクだろう?」おわり)
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2022年12月04日

内装と設備と

ただのボードに壁紙を貼っただけの壁なら
特に何の制約も、悩むことも、工夫も必要ない。


けれども、意匠的にちょっと洒落た感じを出そうという建物だと
壁面に取り付けられるいろんなモノが、
普通じゃない対応を迫られることがある。



木材で仕上げた内装の、ホール。


22120401.JPG


そこに取り付けられるコンセントが
こういう納まりになっていた。



「とにかく、切った」感が出てしまっていないだろうか。



木材の小口処理が、もうちょっと丁寧だったら
より洗練された見栄えになっていたのかもしれない。



プレートの色は、これで良かったかどうか。
木材の切断幅は、これで良かったかどうか。



評価が分かれるところかもしれない。



上の方に、目を向ける。



22120402.JPG


ずっと上の方まで続く、内装。

その壁面に設けられた、吹出口。



材料の寸法に合わせて設けられた目地と
無関係に切り取られた仕上げ材の開口。


先ほどのコンセントよりも高い位置であるため
小口処理は気にならない。


なぜこのラインに目地を入れたか、
そっちのほうが疑問かもしれない。


が、何らかの深遠な理由があったに違いないのだ。


やむにやまれぬ、
誰が聞いても「そりゃ、仕方ないよね」というような理由かどうかは
わからないけれども、
少なくとも、設計者、施工者、監理者、発注者が
ある程度納得した上での造りに違いないのだ。



内装材を特別にするんなら、
それに絡んでくる設備類も、
やっぱり特別にしなくっちゃならないよね。


そのあたり、意匠設計者と設備設計者(機械設備、電気設備)とが
意思疎通できるかどうか、そこが問われるんだよね。


そして得てして、出来てなかったり、するんだよね。



「えっ!? そんなんなっとったの? 知らんかったぁ〜!」
(「内装と設備と」おわり)
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2022年12月03日

揃えられるものなら

壁面に並ぶ、スイッチ類。


換気や空調のリモコンと
照明やスピーカーのスイッチ、
インターホンとが
ずらりと並ぶ、そんな壁面なのだ。



22120301.JPG



いつだって、どんなときだって、
悩ましい。


どれを、その高さに、どの位置に、取り付けるのか。


それぞれの中央を揃えるのか、上端を揃えるのか、下端を揃えるのか。


それぞれの間隔はどうするのか。



全部おんなじデザイン、おんなじ寸法のものであれば
割合揃えやすい。


けれども、それぞれ幅や高さや厚みや形状や用途が違う。



どこにあったら、わかりやすいのだろう。

どこにあったら、操作しやすいのだろう。

どこにあったら、咄嗟の時に間違えにくいのだろう。


そして、どこにあったら、
いちばんバランスよく見えるんだろう。



取付前に、展開図や立面図を起こして
下地の位置や裏ボックスの位置を綿密に検討して
決められることって、多いだろうか?


なかなか、そんな余裕が、
時間的にも作業的にも心理的にも
無かったりするんじゃないだろうか。



いろんなものが付く建物だと
そのあたりの苦労や考察や思い切りが
垣間見られて興味深いものである。



でも結局、どんなに先々まで読み込んで検討しても、
その場のノリと雰囲気でエイヤッと決めても、
後々何らかの不便が明るみに出ることがあるし、
ぜんぜん何ともないこともある。



その辺を「経験」なんていう括りで済ませてしまったら
「伝承」が行われないわけなんだけれど、
いろんな制約は結局のところその現場限りのことも多いから
統一したものってなかなか作れないんだろうな。



そういうのって、AIの独擅場になってくるのかもね。
(「揃えられるものなら」おわり)
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2022年11月27日

剥がれとる?

とある、スーパー(の入った複合施設?)の駐車場に入って、
ふと前を見ると
室外機のようなものが並んでいる。



いや、これは正確な表現ではないな。



室外機が並んでいるから、
わざわざその付近に停めて
ついでに観察した、と言ったほうが
正しいのであろう。



ま、結果的に、
観察をしたわけだ。

通りがかりに。



22112701.JPG



壁から生える、冷媒管と
据えられている室外機。



もっとも、これは冷暖房の室外機じゃなくて
冷蔵ショーケース用のもののようだ。


ビルマルとかと、形が違うじゃん?



それから、フツーの設備屋さんの手じゃないことも
フツーの建築設備じゃないことを示している。

そんな気がする。



だってさ、フツーの配管屋さんだったら、
設備のマルチエアコンの配管屋さんだったら、
外壁からの配管取り出し部にプルボックスみたいなやつを
拵えたりしないし
冷媒管をダクターで支持したり、しないじゃん?


どっちかというと、
メーカー関係の業者さんで、
電気畑から冷媒用銅管のハンダ付けもやるようになった
そんな感じに見えるじゃん?


ものすごく、すごく勝手な想像でしかないけどさ。



でも、空調設備の配管というよりも
電線管に見えちゃう施工なんだから
仕方がない。



って、主たる違和感はじつはそこじゃない。



22112702.JPG



電線管っぽく見えてしまうのは
本来かかっているはずの被覆が無いせいなのである。



最初っから無かったわけじゃ、
なさそうなんだ。


22112703.JPG



ね?



辛うじて、痕跡だけは残ってるでしょ?



と思ったんだけれど、
指示金物部分を保護しているだけで
やっぱり断熱材の被覆は、
元々無かったのかなぁ。


断熱材っぽいものは、
カケラも無いもんね。



さすがに、屋内部分には
被覆はあるんだよね?


一介の訪問者の身分では
それを確かめる術はないんだけど。



そもそも、こういうショーケース用の配管って
断熱被覆が無いのがデフォルトなの?

ギョーカイが違うから、わからん。



おんなじ原理の、おんなじような構成の機器だけど
「A工事」で入らないモノについては
フツーの設備設計者が関わることがないんだ。


世の中、
知らんことばかりだ。


いろんなことが、
複雑怪奇に絡み合って、
この世は、社会は、成り立っているのである。



「知の巨人」なんて言われている方々も、
ある程度本質的なことを見抜き判断する力は
凡人に比べて相当に凄いのであろうけれど
それでも「ニンゲン」としての限界はあるわけで
知らないことのほうが多いのである。



いろいろ自分なりに判断して
ワクチン4回目の接種は受けた。

BA4・5対応のやつだ。

重篤ではないまでも、副反応も出た。



「効果あんの? 無いんじゃね?」

「むしろ射ったらかかりやすくなるんじゃね?」

「5類でいいじゃん」

「mRNAワクチン、不安」

「原理的に、大丈夫さね」

「ワクチン本体より添加物が問題だね」



生化学に詳しい人詳しくない人
感染症に詳しい人詳しくない人
理科系の人、文科系の人、経済系の人、
医学の人、生物の人、感染症の人、
物理の人、ライター、週刊誌記者、
テレビの人、ラジオの人、YouTuber、
日本の人、アメリカの人、ドイツの人、
大学の人、開業医の人、看護の人、
厚労省の人、財務省の人、内閣府の人、


いろんな人がいろんな事を言っていて
その前提条件や基礎知識や専門分野が違っていて
何が正しいやら、正しくないやら、
陰謀なるものがあるのやら、無いのやら、
「本当のトコロ」は、わかりようがない。



だからね、
それぞれが、それぞれなりに
判断するしか無いわけ。


「エビデンス」なんて、
まだまだ収集中という側面が大きいのだから。



他の分野でもあるように
「これぞ決定的な証拠」とされるものが
「いやいや、それこそ誤りである証拠でしょ」と
正反対の解釈を受けることも有り得るのだ。



世の中、
ままならぬことばかりなり。


でも、それが社会であり、人生なのである。



……と思うしか、ないのである。



最近、山田全自動氏の日記が
妙に楽しくて仕方がないでござる。
(「剥がれとる?」おわり)
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2022年11月17日

材料置場のひとこま

ちょうど休憩中なんですよねっ。

ちょいと、お邪魔しまぁす。


材料や工具や撤去材が
整然とではないけれども、
雑然というほとでもなく置かれたスペース。



22111701.JPG



改修工事らしい風景である。



ダイドレの箱や製品が
並べられて? 置かれて? 積まれて? いる。


ニップルは、ナゴヤ製。


パイプレンチも、昼寝中か。



もう、あとは処分されるだけの撤去材も
脇に仮置きされていた。



22111702.JPG


長年、ご苦労さん!



せめて、眺めた責任として、
労ってみるか。



使われてこその材料なんだから
在庫のまま廃棄されるブツよりも
余程良かったに違いないが。



必要もあって、
たまに現場にも出向く。



でもそこで作業されている方々にとっては
ただの邪魔者でしかないワタクシは
この撤去廃棄材以下の存在価値でであろうが、
まあ致し方ない。


実際、ジャマなんだからね。


お役目の違いということで、
ウザくても耐えていただきたい。


撤去鋼管や廃棄バルブを投げつけられたりはしないから
まだ何とか耐えていただけているのであろう。
(「材料置場のひとこま」おわり)
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2022年11月08日

体育室のせつび

体育「館」ってほど広くはないんだけれども
各種運動などができる、体育室。


そんなところを、ちょっと覗いてみる。



22110801.JPG


オリンピックの種目にもなった、ボルダリング。

いや、競技名は「スポーツクライミング」か。



「クライミング」と「ボルダリング」の違い、なんてことは
2021年に開かれた2020オリンピック前にさんざん説明があった

……はずなんだけれども、結局その場限りですぐ忘れてしまう。


それほど興味関心が無いからか?


いや、面白そうではあるんだけれど、
運動系は基本的に自分でやるのは苦手だからさ。

上手い人がスーパープレイをするのを見るのは
楽しいんだけど。



閑話休題。



こんな施設も内包する、
それほど大きくない体育室だ。



大空間というほどではないけれど、
一般室に比べると大きな空間。


天井も高いし。


ちょっとしたビルのエントランスホールくらいの空間なら
吹出はやっぱり、ノズルなんだろう。


22110802.JPG


脇のスリットは、対応する吸込口かな。


そっちの壁の向こうに、機械室があるんだね、たぶん。



空間としては、こんなもの。


22110803.JPG


体育「館」と言っちゃうには、少々こぢんまりしているでしょ?



でも、ほどよい空間なんだね。



梁に囲われた天井面それぞれに、感知器。

イマドキは、水銀灯なんかも使うまいて。
LED、便利便利。



間にネットを張って、
仕切って使うこともできる。


22110804.JPG


本格的じゃなくても、いろんな競技を並行してできる。
そんな場所なのだ。



壁についている設備モノには、
保護ガードが取り付けられている。


バスケットボールの激突には
耐えられなくちゃならないから。



もっとも、高い位置にある換気扇までは
届かんだろうという観測であるようだ。



でもブラケットのスピーカーは、
守ってあげなくちゃね。


22110805.JPG



このご時世だ。

この類のアンテナだって必要だ。



22110806.JPG



情報コンセントごと、がっちりガードするのである。



そういえば、ところどころの壁にあるコンセントには
キャップが取り付けてある。


22110807.JPG


お子さんとかが、不用意に何かを突っ込まないように、かな?



そうそう、そういえば。

ここのコンセントは、ずいぶん高い位置についている気がする。

床面から400mmくらいについている感じ。



この体育室に限らず、施設全体がそんな感じだから、
何らかの明確な意図があって揃えているんだろう。


いやいや、イマドキはこれが普通なのかな。

「FL+200」っていう感覚は
かなり古いのかもしれないな。
(「体育室のせつび」おわり)
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2022年11月06日

水槽が、いっぱい

パッとしない天気の中、
あんまり気持ちが上向かない時。


そんなときには、上を向いて歩こう。



とは言え、街なかで実際に上を向いて歩いていたら
人にはぶつかるし、何かに蹴つまづくし、
あんまりイイことはない。


ながらスマホと何ら変わらない
いい迷惑を振りまくだけになってしまう。



だから、通行の支障にならなさそうなところで立ち止まって
それから上を向いてみるのがいいのだ。



パッとしない天気なんだから、
そこに爽快な青空は広がっていない。

あまつさえ、雨粒でも落ちてきそうではある。



それでもね、
そこにはたくさんの、せつびワンダーランドが広がっているのさ。



ほら。



22110601.JPG



ちょっと見上げただけで、
いったいいくつの高架水槽を見つけられるだろうか。



水槽本体は露出で置かれているとは限らない。

ご丁寧に高架水槽室に収められていたり、
看板で四方を囲われていたりするから
目視できる数が全てではないのだ。



冷却塔も、数多く見られることがある。

上の写真じゃ、1基しか写らなかったけどね。



キュービクルだったりファンだったりダクトだったり配管だったり、
ほら、見始めたら、世間のいろんな厳しさなんて
吹っ飛んでしまうよね。


どこにも表示されていない、
機器類や配管類やダクト類やケーブル類の
用途や系統を想像するだけで、
現実逃避にはもってこいなのである。


未だに多くのVHFアンテナが健在(働いてないけど)だなとか
避雷針、向こう3軒両隣で兼用したいよねとか
ほら、もう、現実のゴタゴタなんて
大したことじゃぁなくなってきているよね。



見上げてごらん屋上を。



そうしたら、活力が湧いてくるからさ。



それに、ただでさえ人材不足のせつび業界。

「ちょっとせつびにくわしい」人になったら
そんなに儲かりはしないだろうけど
食いっぱぐれる心配は少なくなるんじゃないかな。
(「水槽が、いっぱい」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする