2020年09月20日

露出ダクトは内装だ

配管とかダクトとか放熱器とか、
邪魔だ、邪魔だ。


「設備」なんて、隠すもんだ。


そんなミットモナイものを
人さまに見せるもんじゃない。



そんなふうに思っている人は
実はそんなに多くないんじゃないだろうか。



意匠デザインに強いこだわりを持つ巨匠デザイナーでもない限り
「なんとなくの雰囲気」以上に内装を気にしている人は
決して多くないんじゃないだろうか。



勝手な、思い込みだけれど。



床面積の大きな店舗などでは、
天井仕上げ材の節約も兼ねて
設備類が露出になっているところだってあるけれど
利用客からそんなに気にされているふうもない(気がする)。



どうだろうか?



先日たまたま入った店舗でも
配管やダクトは露出だった。


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それどころか、カラフルに塗装されていた。



黄色いダクト、青い配管、赤いケーブルラック。



グリーンやピンクが加われば、戦隊モノだ。



でもだからといって、誰も気に留めるでもなく
有っても無くても気づかない程度の存在感であるような。



天井仕上げが石膏ボードだろうが岩綿吸音板だろうがクロスだろうが
塗装だろうがあんまり気にしないように、
ダクトや配管がこのようであっても、気にならないのだ。



だから、言おう。


露出ダクトは、内装だ。

配管も、ケーブルも、内装だ。



ただし、天井仕上材が貼られていないがために
ダクトや配管も「キレイに」仕上げなくちゃならない。

天井内に隠蔽されるなら、
多少ぐちゃぐちゃな見てくれでも構わないけれど
露出、しかもカラフル塗装だと
そうもいかない。


「内装」としての体裁を整える必要がある。


ポンピドー・センターみたいなやつなら、外装として。



じゃ、どこまで「キレイ」であればよいのか?

どの程度まで「ぐちゃぐちゃ感」が許されるか?
あんまり気にされずに済むか?



ちょっと興味があるが、
だからといって試してみる勇気も機会もない。



自分がオーナーで店舗を建築するのでも無い限り
あんまりカドの立つ実験はできないのである。


う〜ん、誰か、やってみません?

お金持ちの誰か!
(「露出ダクトは内装だ」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月05日

国立アイヌ民族博物館のせつび

国立アイヌ民族博物館 にも、当然ながらさまざまな「せつび」が存在している。



展示室内、天井面はこんな感じ。


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パン型のアネモ、照明器具などが
各種サインとともに設けられている。


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そんなに凝った感じではないが、
白を貴重とした展示室に黒色天井と黒色フェイスの設備類だから
全く目立たない。

この類の施設では天井仕上げを設けずに、
ダクト、ケーブル類が露出になっているところもあるが
ここでは天井を仕上げることを選択したようである。



エレベーターは、シースルータイプ。


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もう、至るところで見られるのであるが
「せつび」の細部を見ることができるのは
せつび愛好家としてはありがたい限りである。


工程の短い昇降路においては
もはや「エレベーター機械室」は死語となっている。


もう、そんな時代ではない。



トイレ内も「アイヌ民族風味」を醸し出すような内装となっていた。


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もちろん、アイヌ民族隆盛期は近代文明が日本に入る以前であるからして
こんなトイレはもちろん無かったのであるが、
もしもアイヌ文化が現代まで発展を遂げていたら……? という仮想のもと
それらしい雰囲気を想像し具現化させた……ということなのかどうか。



デザインであるからして、好みは各人多様であろうけれど
ワタクシはこれはこれでなかなかのものだと感じた次第。


鏡上下の帯装飾、タイルの文様など、良くこのようにまとめられたものだと思う。
衛生器具は、仕方ない。選択肢が、あまり無いから。


ま、評価としては各論あろうけれど。



小便器廻り。


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まあ、普通のトイレ、ではある。



消火栓は、他の建物同様に、
アイヌ語(カタカナ表記)が第1言語である。


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LEDランプと、易操作性という、現代仕様。



アペウカワッカ チヤイ


覚えられたであろうか!?



館内表示


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アス ウシが、案内所であろうことは
ピクトサインとしての「i」マークでわかるのみ。
あとは、何がなんだか。

表音文字のカタカナだから、「読める」。けど、「理解できない」。



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アイヌ語のカタカナと日本語のカタカナがごっちゃになって、
ゲシュタルト崩壊を起こしてしまって、
意味がわかんなくなってくる。


英語表記、中国語表記をみて、「ああ、そういう意味」と理解できてくるような
そんな感覚。



サインは「せつび」じゃないのに、本記事に含めてしまったのである。


「これ何だ?」

「おお、そういう使い方!」


なんとなく、類似した感覚があったもので。



「言語」と「文化」とは、密接な関係を持つということが
改めて認識できたことであった。


とともに、文字を持たなかったアイヌ語が、
カタカナやアルファベットによる表記法を得て
そこから広がるあるいは伝承されていく側面を得たのではないかとも
思っている。


アイヌ語ラジオ講座 を
ラジコなどで、STVラジオの番組として聴くことができる。


東日本各所の地名とも密接にかかわりがあるようで、
日本国自体の成り立ちにもかかわる学びになるのではないだろうか!?
(「国立アイヌ民族博物館のせつび」おわり)
posted by けろ at 16:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年09月03日

アイヌ舞踊の伝承として

園内西側には、体験学習館、体験交流ホール、という施設が建てられている。


それぞれにプログラムがあるのだが、今回は交流体験ホールのプログラムを観た。


遠景は、こんな建物。


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白い大きなシカが立っているが、
これもプロジェクションマッピングで利用されるらしい。


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裏手には、大きなガラリなど、設備関係がガッツリ据えられている。

目隠しの中身、何だったっけ。撮り忘れた。



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ここでは、アイヌ民族に伝承されてきた舞踊が披露されている。

実際に民族の血を引く方々も伝承に取り組んでおられる由である。


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舞踊プログラム自体は撮影などできないので、
報道などをご参照いただきたい。


非常に興味深いものであった。


このご時世だから、
座席の間隔を空けての興行であるので
違和感はあるけれども仕方がない。



天井面についているものは、
至って当たり前の設備たち。


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フツーの市販品で構成された設備、と言えよう。



けれども、フツーじゃないものも存在していた。


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屋内消火栓代替の、パッケージ型消火設備なのだけれど
日本語表記は第二言語であって
第一言語はアイヌ語(を、カタカナ表記したもの)となっていた。


「トイレ」も、第一言語で「アシンル」という表記となっている。



舞踊もそうだし、表記もそうなのだが、
おそらくこのような取り組みには賛否両論あることだろう。



曰く、「見世物にしている」


また曰く、「まずは知ってもらうこと、関心を持ってもらうという重要な取り組み」



実際に、アイヌ民族のルーツを持つ方々の間にあっても
この『民族共生象徴空間』に対して歓迎(推進)の向きもあれば
反対意見もあるという。

当然であろう。

江戸幕府、大日本帝国、日本国との歴史的経緯を考えると
決してキレイゴトで片付くわけはないのである。



ワタクシの個人的な感想としては、後者である。

そもそも、北海道以外の地域の人々にとっては
日本国内にあっても「アイヌ民族」については「全く知らない」という方が
多いに違いないのだ。


だからこそ、「まずは知ってもらう」というものが存在しても良いし、
存在すべきであると思うのである。


内容や、コストや、持続可能性や、いろいろと難題はあるのかも知れないけれど
始めなければ何も始まらないのであるから。


始めた上で、議論を重ねて、意見をまとめ、調整しつつ
変えるものは変えていけばよいのだ。

簡単なことではないだろうけど。



いろいろなプログラムを味わい尽くそうとすると、
結構な滞在時間を充てなければなるまい。

時間と体力に応じた楽しみ方もあるだろうから
「つまみ食い」もアリだと思うのだ。


まずは観て、感じることができれば
そこがスタートなのだ。


何を感じるだろうか。
(「アイヌ舞踊の伝承として」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月25日

サビサビの配管架台

侘び寂び、ではない。

錆び錆び、なのである。



だけれどもやっぱり、侘び寂びにも通じる所がある。

そう感じる、ピット内。


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ここに据えられて幾星霜。


誰にも感謝されることもなく、
誰にも見られることすらなく、
見られたとしても、多少錆びてきたとしても、
全く見向きもされず、
ただじっと、ひたすら配管を支え続けてきた
チャンネル架台。


年々進行していく錆びに蝕まれながらも
自らは何らの抵抗の手段もなく、
ただただ、酸化圧力に晒され続け、現在の姿となっている。



「醜態」と言う勿れ。

確かに、見目麗しくなど、ない。

いやむしろ、確かに醜さを纏い、常に身近に置きたくはない様相ではある。



けれどもそれこそが、存在してきた証。

じっと耐えてきた年月。

使命を全うしてきた証左なのである。



なんて。



まあこのくらいになってたら、
錆落としをして塗り直すくらいのことは
してあげてもいいんじゃないかな。


いくら古い施設だからって、
ほったらかしってのも、イカンのじゃないかい?


え? カネがかかるって?


まあ、プロに頼んだらそうだよね。


施設管理の任にある人が、
DIY感覚で取り組んでみていただけると
いいんだけれどね。
(「サビサビの配管架台」おわり)
posted by けろ at 14:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年08月07日

ここは何の扉?

階段の、踊り場の壁に
立派な鉄扉。


一体こんなところに、何の扉なのかな?


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扉には、薄めの文字で「PS」とだけ、書いてある。



Pipe Shaft または Pipe Space の略であって、
配管類が納められている空間なのだ。



何の説明書きもなく、ただ扉がついていることも多い。
いや、その方が多いかな。


けれど、それだと「PS」なのか「DS」なのか「EPS」なのか
図面を見ないとわからないから、
このように表示してあると親切である。


誰に対して?



たとえば、改修設計業務に携わる、設備設計者。



普段メンテしてる人なら、書くまでもなくわかってるからいいだろうけれど、
そうではない人にとっては助かる記述ではある。


鍵もついているから、利用者がむやみに開けることもないだろうし。


でも、たまに調査に行くと鍵を掛け忘れていることもあったりするから
油断は禁物だ。



セキュリティ上の理由があって、
敢えて表示しない例もある。


部外者に与える情報を少しでも減ずるために。



まあ、それはそれで、必要性があって書かないのだから、それで良い。



特に表示しないほうがよい理由が無い限りは
こうやって表示しておくほうがいいと、ワタクシは思うのである。


好みの問題も、あるんだろうけど。
(「ここは何の扉?」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(2) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月27日

似鳥美術館のせつび

似鳥美術館について、展示品佳し、建物佳し、とくれば
次は「せつび」なのである。



何度も用途変更を含む改装が行われているので
内部の設備関係はかなり入れ替わっているはずだ。

20世紀初頭の建築時は銀行であり、その後ホテルとしても利用されていたのだから、
給排水も空調換気も配電も何度も更新されているに違いない。

防火耐火避難関係も、消防設備関係も、一切合切基準が変わるのだから。



それでも、いにしえの香りのする設備類と、最新の設備類とがほどよく混在する
そんな状態になっているように思えてくるのだ。


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1階展示室、ステンドグラスギャラリー内には、床置の放熱器が据えられている。

あるものは、露出で。

あるものは、壁埋込みで。


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用途はじっくり追いかけていかないとわからないであろう配管も
ところどころに見ることができる。


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ただし、目立たないように壁と一緒の真っ白に塗装されている。


配管は、床下から来ているのであろう。


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この展示室は2層吹き抜けだからか、
上部にも放熱器が吊られている。


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放熱器、といっても水系ではなくてHFC冷媒系だけれど。

そういえば、外にGHP室外機が並んでいたっけ。



船室をイメージしたような……


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エレベーターの かご である。


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これは、ホテルとして利用されていた頃のものであろうか。


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そして、照明器具。



展示室内は、基本的に現代の照明器具なのだが
階段室や廊下などに使用されているのは、


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展示室から出張してきたような、美術品そのものである。



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結構贅沢に、ふんだんに利用されている感じである。



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現代のライティングレールとスポットライトは真っ白なので
「美術品照明」が映えるのである。



ミュージアムショップで、ふと上を見上げると


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このシャンデリアもまた、結構な美術品そのものであるようだ。



後付けのダクトは、これまた真っ白に仕上げられていて
たぶん誰にも気づかれない。(exceptせつび屋さん)



展示室内には、機械排煙設備の排煙口。


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どうせ暗いから、目立つことはない。

ちなみに、上記写真は地下1階の撮影可能な展示室内である。

2〜4階は撮影禁止だから、画像は無い。



「せつび」の仕事をしていて嬉しいのは、
こうやって展示品、建築とともに「設備」をも楽しめるということなのだ。

1粒で3度「おいしい」のである。


グリコ にまさる、おいしさ!?
(「似鳥美術館のせつび」おわり)
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2020年07月23日

見るべきは正面よりも側面だ!?

コインパーキングに停めて、ふと横を見ると
だいぶ歴史を経てきているような、建物。


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改装を繰り返して、現代に利用されている建物のようだ。


側面に並ぶ、換気口やら風除板やら機器類、配管類やら。



正面のファザードも立派で趣のある建物のようなのだけれど
むしろ側面にこそ魅力を感じたりするのだ。



この煙突が、どの程度強度を確保した状態で使われているのか
少〜し気になったりするけれど。


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駐車場から見えるのは、側面だけ。



裏面は裏面で、楽しめるんだろうなぁ。
(「見るべきは正面よりも側面だ!?」おわり)
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2020年07月18日

転倒防止措置のいろいろ

地震に水害、土砂崩れ、噴火、突風……
もう毎年のように大規模災害がやってくるようになった。


だから、設備機器の耐震対策も重要だ。



エアコンの室外機は、ただ床or地面の上に置いてあるだけでは
すぐに倒れてしまうものである。

だから、いろいろな転倒防止措置を追加する。



たとえば、


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壁面からワイヤーでくくって
ばったり倒れることを防ぐのである。


この室外機は、たしか130kgくらいあるはず。
子どもであれば、下敷きになると危険である。


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壁に打ったビスが抜けさえしなければ、
すぐ倒れてしまうことはなくなる。


条件さえ整えてやれば、
強度計算により安全性を確かめられる。



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どうせなら、室外機本体に受け金物があると
良いのだけれど。

ってか、何で無いんだろう?



バルコニーに置くなら、
手すりさえしっかりしていれば要らないような気がするけれど。


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なぜつけたかな?

横方向への転倒も危惧したのかな?



「室外機は架台に乗せているから大丈夫」とは限らない。


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ということか、やはり壁から支持してあった。


本体と架台が緊結してあって、
架台が床面にしっかり固定してあれば大丈夫なのかもしれないけれど。


また、本来なら室外機本体の上部のほうで固定したほうが良さそうだけれど、
あいにく窓があって無理という感じで、かなり苦しい納まりだ。



室内機だって、同様である。

床置型室内機の上部を覗くと、
こんな金物がついていた。


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これ、効いてるの?

金具と躯体との間にはスペーサーを挟むとして、
金具と本体との接続が細っちいビス2本というのは
心許なくないか?


まあその辺も計算して確かめているんだろう。

重量を支えるわけではないし、下部も固定しているのだから。



別の機器の背面。


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おお、これは頑丈。

さっきのやつと比べて、相当強力そうだ。



天井吊りの機器は
天井内で振れ止め措置を採る。


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天井から吊り下げている棒だけではなくて
それぞれをたすき掛けで留めて
振れ止めにしている。


機器本体の重量を支えるだけではなくて、
地震動による揺れに耐えるようにしなくてはならないのだ。

室内で、天井面を見るだけでは全くわからないけれど
これが有るのと無いのとでは、かなり違ってくる。

機器がぐわんぐわんと揺れて、天井仕上げを損傷して
バラバラと落ちてくるようでは危険極まりないのだから。



ということで、設備機器には(そして、重量のある太い配管やダクトにも)
転倒防止措置・耐震措置が必要なのだ。



もちろん、建物そのものが崩れてしまったのでは
どんなに堅牢に設備を固定しても全く意味を成さないのだから、
そちらのほうがより重要である。


が。


建物は、壊れませんでした。
でも機器が倒れて(落ちてきて)犠牲者が出ました。

というのもまた、困るのである。
(「転倒防止措置のいろいろ」おわり)
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2020年07月15日

旧浦河公会堂

北海道開拓のため、多くの会社が設立されて、
結社移民として北海道各地に入植していった。


その一つ、「赤心社」をルーツとして建てられた教会が
北海道開拓の村に遺されている。


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教会を名乗らず、公会堂と称している。

建物に十字架がつけられていないのは、そのためなのだろうか?


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内部には、資料や鐘が置いてあったりするが


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礼拝・集会所部分では、訪れた観光客に雰囲気を提供するため
ボランティアの聖歌隊が歌っていたりするようだ。



開拓の村の中には木造非耐火の建築物が多く、
といって屋内消火栓をいちいちつけてはいられない。


よって、あちこちに屋外消火栓が設置されている。


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本日までにご紹介した村内のいろいろな画像中で写っているのに
気づかれた方もおられよう。



村内に張り巡らされた電柱と電線網。


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これ、本当に通電されてるの?

単なる展示物?


……さて?
(「旧浦河公会堂」おわり)
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2020年07月13日

旧北海中学校

旧札幌農学校(現・北海道大学)については、寮が移築復元されているのだが、
旧北海中学校(現・北海学園大学)は校舎そのものがある。


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村内の少し高い部分にあるから、
日光に白く映えて目立つ。


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明治18年の北海英語学校を起源とし、
昭和27年に4年制大学が開設された
北海道における最初の私立大学 ということである。


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明治41年築の本館が、復元されている。


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レンガ基礎を基礎とした木造校舎。


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当時の外構がどうであったのかは、わからないけれど
現在は豊かな自然に囲まれた洋館、という雰囲気だ。


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煙突が各所に取り付けられているが、
2つ前の画像のように、眼鏡石だけあって煙突が無い部分も多い。


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屋根からの落雪にも耐えなければならないから
実際に使用しないものについては撤去してしまったのだろう。
維持が大変だから。



内部で照明やコンセントは使用されるから、
電気設備関係は後付けでしっかり設けられている。


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建物よりも、盤のほうが古そうに見えるのが、何とも。



校舎内には、当時の様子が感じられるような展示が設けられている。


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ずいぶんと、天井の高い教室だ。


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この天井高で、この照明で、
冬の午後はさぞかし暗かったのではないだろうか。



暖房は、教室後方隅にある石炭ストーブだけ。


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近くの席では、背中だけが異様に熱くなるし、
教室対角上の席では、全く暖かみを感じなかったんだろう。

しかも、暖気はどんどん室上部に昇ってしまう。

足元は、いつだって冷気がスースー走っていたに違いない。



使用されていない眼鏡石は、
塞がれていた。


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各室の天井四隅には、
換気口が開けられている。



当時の服装……って、


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服装持ち物よりも、顔のほうが気になってしまうのだが。

なぜ、この手のマネキンを使ったのか。



この時代に中学校に通う生徒たちは
小学校卒で働きに出る子どもたちの多い中で
一定のエリート層だったのだろうか。


カネさえ出せば、希望者ほぼ全員がどこかしら「大学」に行ける現代とは
隔世の感である。


科学技術も、人文科学も、学ぶことが格段に多くなっているということもあるが
「意欲」という面では、どうだろう。



コロナ禍の影響で、遠隔授業になった学校が多くあった。


むしろ、通学して対面で授業を受けなくっても
別に構わないんじゃないか。

ネットでも書店でも、
昔よりも遥かにわかりやすく、段階別によくまとめられている教材が
ゴマンとある。

外国の大学の講義だって、ネット経由で視聴できる。


本気で学ぼうとするなら、
現代は過去に比べると
非常に恵まれているといえる。



惜しむらくは、
学ぶ「意欲」という、売買できないものだけが
現代ではむしろ欠損しているのかもしれないのだが。
(「旧北海中学校」おわり)
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2020年07月12日

旧札幌農学校寄宿舎

北海道開拓のアカデミックな象徴は
なんと言っても「札幌農学校」である。


「農学校」を名乗っていたが、
欧米諸国の最先端の農学・工学・数学などを英語で学ぶ
最高学府としての存在であった。


その寮が、移築復元されている。


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「恵迪寮(けいてきりょう)」と呼ばれた。


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この系譜を継いでいる現在の北海道大学の寮も恵迪寮を名乗っているが、
現在の寮が建てられる前、木造の寮に入っていた現在高齢の方々にとっては
もはや別物と捉えられるのであろう。



軟石の基礎の上に、木造で建築されている。


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必要に応じて新材を多用しつつ、
当時の雰囲気は、再現されているのではなかろうか。


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いや、実際には、もっともっとごちゃごちゃして猥雑であったのかもしれない。

わからんけど、昔の寮のイメージって、そんな感じ。

もしそうじゃなかったら、ごめんなさい。



いつどこで誰が書いたのか、どこかに掲示があったかもしれないけれど、
天井に延々と「檄文」的な何かが貼ってあった。


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現在の鉄筋コンクリート造の寮(といっても、1983年築ということだから
既にだいぶ古くなっている)に移る際に、
安保闘争や学生運動の名残も相まって、寮自治会の反発は強かったと聞く。



4人1部屋の寮室に、鋳鉄製の放熱器が据えられていた。


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転倒防止金物を付加するなど、当時とは多少異なるであろうが、
これらが一緒に存在していることが嬉しい。


さて、今でも蒸気は通されているのだろうか?

いないだろうなぁ。

このために、村内にボイラーマンを常駐させるわけにはいかないだろうから。



寮の脇に、如何にも食べたらヤバそうなもの。


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でも、見た目はキレイで魅力的だ。



見た目だけではない……

建築物にも、人間にも通ずることがあるんじゃないかな。
(「旧札幌農学校寄宿舎」おわり)
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2020年07月11日

開拓の村の家々のせつび2

開拓の村 を続けさせていただく。



村内にある、電柱ほか。


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これらが、生きているのか、単なるモニュメントなのであるか、
たぶん後者なんだろうけど。


古い木柱とか、碍子とか、トランスとか、
がんばって探してきたのか、
それごと移設してきたのか。


ちゃんと、これらも含めた「街並み」を再現しようとしているようで
見る方としては嬉しくなる。



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かつての北海道の、建物である。

雨風がしのげるだけで、
そりゃー寒かったろうて。



板張り・無断熱。

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床下だって、外気がスースー通る。



屋内の流し場には、
古めの水抜き栓と、古めの水道管と、古めの保温材とがあったけれど
でも当時のものでは全く無い。

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現代に使用しようとするならば、
自ずと制約があるのは仕方がない。

防災設備関係と一緒だ。



暖房兼湯沸かしであったろう、
居間の囲炉裏。


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開放の燃焼場所だから、
断熱気密性が皆無であった当時だからこそ
可能であったとも言える。

現代の住宅でこれを実現しようとするならば、
酸素供給と廃ガス排出とを厳密に計画しないと
居住者は皆一酸化炭素中毒で死んでしまう。



石炭ストーブ。


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いくら気密性無しといえども、
石炭ストーブを煙突無しで使えるほどではないのだが。



井戸直結の、流し。


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地下水が良質で豊富であったなら、
確かにこれで十分であったろう。



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確か、和菓子屋か何かの作業場。

手前に、型板がある。


この照明では、夜明け前からの仕込み時には
とても暗かったであろう。

照度計算もへったくりもあったものではない。



浴室。


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今どきは、煙突のある浴室なんて
余程古い公営住宅でも見ないかな。

せいぜい、FE式の湯沸器くらいか。



ところどころに、郵便ポストもあるが


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当然ながら、ただのモニュメントであって
ここに投函することはできない。

さり気なく、投函口を塞いであるから
うっかり出す人も居るまい。


この手のポストで、
まだ使用されているものもあるのだろうけれど、
絶滅危惧種であろう。


明治〜大正〜昭和前半までくらいの歴史が
ゴッチャゴチャと言えなくもないけれど、
現代から見れば遥か昔であることに変わりはない。



未来人の「平成村」では、
第二次世界大戦直後から、六本木ヒルズくらいまでの建物・事物が
ぜんぶ綯い交ぜになって展示されていても

「ああ、昔だなぁ」

未来人には、そう感じられるだけなのかもしれない。
(「開拓の村の家々のせつび2」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年07月10日

開拓の村の家々のせつび1

北海道開拓の村 には、いろいろな建物が移築されている。


建物もそうであるが、外構にも気を使ってあるようで。


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木製の電柱と、傘のついた裸電球用外灯が雰囲気を出している。


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住宅兼店舗のような建物が、いくつか建っている。


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ここでは実際に「昔の駄菓子・昔の飴」が売られていて
昭和のガキの買い食いを体験できるようだ。



住居部分も再現されていて。


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木床にはめ込まれた、便器。
便器の「蓋」が乗せられている。

汲み取り式であったなら、
蓋でもしておかなくては、臭くて堪らないだろう。



台所。


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給水は、左上に貯めた水を使い、
排水は、壁側から排出される。


壁といい、窓といい、
冬はさぞや寒かったのではないだろうか。



竿縁から吊り下げられた、照明器具。


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裸電球用の器具であったのだろうが、
現在ついているのはイマドキ(いや、ちょっと前、か)のもの。

こんな吊り下げコードなんて、普段見ることは無い。


感知器は……もちろん現代だから必要なモノ。



現代に建つ建物、しかも不特定多数の見物客が訪れる建物であるから、
防災関係はどうしても取り付けざるを得ない。


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これは、仕方がないのだ。



この類の移築建物は、
所詮は「紛い物」なのかもしれない。


でも、それはそれで、過去の生活を現代に伝えるための
貴重な伝達装置として機能するのだから、良いではないか。


鉄筋コンクリート造、エレベーター付きの城郭建築 も然り。



現物が、現地にそのままの状態で残されているのは良いのだが
誰にも見られないまま「保管」されているのでは、
果たしてそれが人々に何の影響を与えられるかというと
皆無に近いのではなかろうか。



「人」の営みの遺物なのであるからして、
人が見て、触れて、感じてこその存在意義なんじゃなかろうか。



なので、こういうモノたちを見るのは
心躍り、楽しいものなのである。
(「開拓の村の家々のせつび1」おわり)
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2020年06月26日

ここには何が?

所用で訪れた役場庁舎の一角。


何やら、扉がついているじゃあないか。


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カギまで付いて。ご丁寧に。



さて、ここには何が入っているんだろう。

パイプシャフト?

ダクトスペース?

EPS?



ここの調査に行ったわけじゃないから
勝手に開けるわけにはいかないし、
もちろん開ける手段も無い。



気になるぅ。



せ、せめて、扉の表面に
ちっちゃくでいいから「PS」とか書いてあると
安心するんだけど。



安心してどうするって訊かれると
それはそれで答えようがなくって狼狽するしかないんだけど。



設備屋としての、性(サガ)?



ただの、物好き?



はたまた、変質者?



まあ、そういう趣味がある者と言うので
変態扱いする御仁もおられようけれど
決して人様にご迷惑はお掛けしないと、
いやむしろ、何かの時には調査・計画・提案などで
お役に立てる機会も無いわけじゃないと、
必死に抗弁したくなるような。



「人には言えない趣味」

なのかも知れないけれど、
社会的にどうこう後ろ指さされるようなものじゃないと
自分では思っているのである。
(「ここには何が?」おわり)
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2020年06月23日

せんとぴゅあのせつび

せんとぴゅあ』 の中は、
いかにも「元、教室」である。


しかし、使用目的に合わせた室内環境を整えるために
新たな設備が付加されている。


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どうだろうか。

「教室」だったことが、一目瞭然であろう。


しかし現在は「椅子」を展示してある空間である。

だから、それにふさわしい照明器具をセットしてある。
展示状況に合わせて移動し照射角度を変えられるように
ライティングレールで格子が組まれている。



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「窓を開ける」ことに依存しない居室換気として、
カセット形の全熱交換ユニットが据え付けられている。


梁の寸法と窓開口の関係上、梁下のダクトは窓を塞いだパネルに通している。



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元の教室には無かったであろうエアコンもまた
追加されている。


別途FF式温風暖房機が設けられているところを見ると、
冷房専用機としての位置づけであろう。

実際には暖房も可能なのかもしれないけれど。

これも、一番台数が出ていて安価であろう、天井カセット形の室内機と
なっている。



建物のところどころに、防火区画が形成されているけれど、
その部分を貫通するものもある。


ケーブルラックに乗っかっているケーブル類はそのままでは貫通させられない。
被覆を通じて、火炎が区画を跨いで伝搬してしまうからである。


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それを防ぐために、貫通部分は金属電線管の中を通して、
しかも配管内には大臣認定の貫通処理材を充填してあって、
これにより区画の役を果たすようになっているのである。



そんなこんな、いろいろな措置を、間近に見ることができる。

だから、改修された建物は面白い。


新築だと、大抵これらのものは隠されてしまって
見ることができないから。



かつてのバブル期のような、スクラップ&ビルドの時代は
もう来るまい。

変わって、古い施設を改修して改修して永く使う時代が続くだろう。

そんな現代にこそ、
「せつび」は大手を振って自己主張できるのである。

「われ、ここに在り、と」



まあ、ちゃんと働いていればそれで良いので、
別に主張なんかせんでもいいんだけれど。

「主張」しているようで、
実は誰もその存在に気づいていないのだから。


……てことは、新築の場合だってコストを掛けて敢えて隠さなくっても
構わないんじゃないかな。そう思う、この頃。


改修だって、楽になるし。
メンテも、やりやすいし。

良いことづくめだと思うんだな。
(「せんとぴゅあのせつび」おわり)
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2020年06月22日

元校舎を活用して、せんとぴゅあ

北海道東川町。


1985年に『写真の町』を宣言してから35年、
写真甲子園 の開催など、『写真』をキーワードにした街づくりが進められている。


その役場のそばに、『せんとぴゅあ』なる施設があった。


旧東川小学校の校舎を利活用した、複合交流施設 である。



東川町複合交流施設 せんとぴゅあT



校舎であった造りを活かし、さまざまな活動に使用されている。


見た目は、もう「学校」そのもの。


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用途変更するにあたり、
必要な設備類を加えたりしている。



いかにも学校、の正面玄関。


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職員玄関だったのかもしれない。



内装は一新されていて、
まるで新築。


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新しい配管に、新しいケーブルラック。


「写真の町」だから、
カメラもたくさん展示されている。



吹き抜けのホールには、
煙突式のストーブとともに、
FF式の温風暖房機も。


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照明器具も一新されている。

けれど、この吊り照明は地震には弱そうだ。



隣には せんとぴゅあU が建設され、
図書室、写真コレクションなど が設けられている。


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この東川町には、上水道がない のだそうだ。

全国の自治体で上水道の整備が進んでおり、8〜9割は当然、
最も立ち遅れているところでも6割程度の普及率と言われる中、
東川町の上水道普及率は数%なのだという。



大雪山系の豊かな水に恵まれ、
非常に質の良い 地下水 が町内至るところで汲み上げることができるから
敢えて上水道を整備・維持・管理する必要がないのだ。


普通の住宅で、蛇口から常にミネラルウォーターが出てくる のである。



天然水は、文字通り 売るほど ある。


条件の良くないごく一部地域で、
大きめの井戸と受水槽、加圧給水ポンプによる簡易水道施設があり、
それが「数%」に数えられるのだという。



生物の体は水でできている、などと言われる。
「良い水」のもとで生活できるのは、
とてつもない贅沢なのであろう。



コロナ禍で、テレワークの味をしめた方々で事情が許すならば、
「移住」という選択肢 も、あるかもしれない。



この地には、岐阜県中津川市から 酒造会社が移転してくる のだという。

諸事情もあってのことらしいが、
新しい挑戦というのはなかなか出来ることではないし、
だからこそ凄いことである。

「水」も、決め手の一つであったろう。

そんな東川町。一度は、行ってみては?

じつは、旭川空港からほど近く、
首都圏も(東京からなら)日帰り圏内だったりするのである。
(「元校舎を活用して、せんとぴゅあ」おわり)
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2020年06月21日

寄ってたかって間接排水口

機械室内には、いろいろな機器があって。



水モノの機器であれば、それぞれに排水があって。



それらの排水は、たいていそのまんま排水管に接続されてしまうことはなく、
「間接排水」ということで排水管から「縁を切る」ことをする。



縁を切るために、排水を受ける漏斗を「間接排水口」とか「排水ホッパー」などと呼ぶ。


排水モノが多い場合、
1個の間接排水口に多くの排水管が放り込まれることになる。


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どれがどれやら……というのは、
管理者であればわかっているので、あまり問題ない。



あっちこっちに在るよりも、状態がわかりやすくて良いのかも。



でも、あんまりたくさん入ってきていると、
中の掃除もままならないし、
いっつも湿ってると、錆びっ錆びで「赤茶けた何か」に変貌していることも
あるわけだ。



排水元の種類によっては、
「排水口空間」を確保すべきモノもある。

あんまりテキトーに寄せ集めるのは、よろしくない。



何ごとも、ほどほどに。
(「寄ってたかって間接排水口」おわり)
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2020年06月17日

穴埋めを忘れてる

ふと、見上げると。


そこには、壁を貫通する、ダクトや配管。


ダクトには、防火ダンパーがついている。
てことは、防火区画を形成する壁だってことだ。


電線管は金属管で、
壁貫通箇所には鉄板を貼ってある。
それによって防火区画の要件を満たしてあるようだ。


スプリンクラーの配管も、同様にこの壁を貫通しているんだけれどね。


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あれ、れ?


配管貫通孔に、隙間があるまんま、だ。



ここは、モルタルで埋めとかなくちゃ、ダメだよね。

それに、鋼管がコンクリートを貫通する部分、
防食テープくらいは巻いておきたいよね。



新築時にこれが発見されると、
完成検査に通らないはずだけれど、
改修工事なんかだと、特に小規模な補修工事的なものだと
見過ごされてしまうのかもしれない。



気がついたから、埋めておかないとね。



法定の「定期点検」でも、チェックされるべき項目になっているよね。

もっとも、たいていは天井の中に隠されてしまっていて、
このように「見える位置」にあることは珍しいかもね。
(「穴埋めを忘れてる」おわり)
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2020年06月16日

配管スリーブの補強筋

躯体を打つ時に、
あらかじめ配管貫通孔をあけておく。

それが、「スリーブ」。



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紙の管(ボイド)を使ったり、
実管を使ったり、する。


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ある程度大きな貫通孔を開ける場合、
その部分の躯体が弱くなっちゃうから、
補強筋を加える。


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当たり前の事だが、あらかじめ、
配管を通すルート、設置高さを決めておかなくちゃならない。

ここで間違うと、あとからどうしようもないから。
(無理やり孔を開けざるを得なくなる)



スリーブの端部には、コンクリートが入っていかないように
ガムテープなどで蓋をしておく。

ついでに管の用途を書いておけば、後からもわかりやすい。


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鉄筋に引っ掛けてある赤い丸いやつは、「スペーサー」。



鉄筋と型枠との隙間を確保して、
ちゃんとコンクリートの「かぶり厚さ」を確保するためのものだ。


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でも、これはどうだ。


スリーブと鉄筋との「かぶり」が全然取れてないや。



「必要かぶり厚さ」は、部位ごとに決められている。

建築士試験(学科)にも、出るんだ。
受ける際には、覚えておかなくちゃならない。



捨てコンクリートの上にスラブを打つ際にも、
下部の「かぶり」を確保する。


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コンクリート製の「スペーサー」(サイコロ、と呼ばれる)などを使用するが、
ここでは金属製のモノが使われていた。


下部が型枠だったり土だったりすると、金属が錆びてきてしまう恐れもあるが
ここでは砂利敷の上に捨てコンクリートを打設した後なので
まあ大丈夫だということなんだろう。



「鉄筋コンクリート配筋標準図」などに基づいて
「かぶり厚」は、しっかり確保できるように施工管理しなくてはならない。


結構、たいへんな事なのである。
(「配管スリーブの補強筋」おわり)
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2020年06月14日

電動三方弁装置だ

機械室内にあった。



最近、変流量・二方弁使用が多い気がする。

ポンプもインバーター制御するなら、それで良いのだし。



でも、ある程度前の設備だと、定流量で三方弁ってのが
普通だったようにも思う。


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この三方弁には、文字通り3方向に配管がつながっていて
流れる先を変えることができる。

0% or 100% で切り替えることもできるけれど、
どちらかというと流路ごとの流量を変える比例制御のほうが
需要があるかな。



いちいち人手で調整してらんないから、
温度センサー、温度調節器などを駆使して、
モーターを自動で動かして制御する。

「自動制御」なのだ。



ただの開閉弁よりも流路が多いし
弁体がその分複雑だから、ゴミが噛んだら大変だ。

弁のメンテも、たまに必要になったりする。



それで、弁本体の他に、各方向を閉止するための仕切弁、
ゴミを取り除くストレーナー、
弁だけ外しても回路としてつなげられるように、バイパス管、
それらを組み合わせて「三方弁装置」とする。


場合によって、温度計や圧力計を加えたりする。



当然、モーターを動かすための電源も
もってこなくてはならない。

ここでは、金属電線管の中に電線を通してあるようだ。
上から来るところも多いけれど、
これは下から来ているみたい。



三方弁装置、二方弁装置、減圧弁装置、差圧調整弁装置……など
「弁装置」にはいろいろある。

水循環系の空調システムがある機械室内なら、
たいてい何らかの「弁装置」があるはずだ。



ただただゴチャゴチャしているだけに見える機械室内も
それぞれの意味を探りながら観ると、見えてくるものが違ってくるはず。


身近なところで、探してみて!



って、機械室自体が、ぜんぜん身近じゃないね。
(「電動三方弁装置だ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする