天井面には照明器具と、
おそらく空調吹出用のブリーズラインが並ぶ。
吹き出すからには、どこかでその分を回収する。
室内空気がどんどん圧縮加圧されていくことは
無いのだから。
吹出口を見つけたら、
対応する吸込口を探すのは、
必須の行動である。
設備屋としての
致し方ないことなのである。
正面壁の右側には
床面から天井面まで達する
しっかりした吸込口が設けられている。
天井面に、
ちまちまと小さな吸込口を並べるくらいなら
1箇所でまとめて吸い込んでしまえ。
別に乱暴なわけじゃなくって、
大きめの空間だと、こういうことも結構あるのだ。
この大きな吸込口から回収される空気であるが
室内の隅々にまでしっかり供給された後のものであるかは
なんとも言えまい。
いちばん奥のブリーズラインから吹き出された分については
ショートサーキットに近くなるのではないかしらん。
気流解析とか煙試験とかやってみたら
わかるんだろうけどね。
(「あそこから吸い込む」おわり)
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