2023年12月10日

蒸発したわけじゃない

ここは、どこ?

これは、なに?


23121001.JPG


熱戦放射を浴びて蒸発してしまった何かの跡、
ではない。



トイレ改修に伴って、
古い床置小便器を撤去した跡
なのである。


まあ、見るからにそうだから
わかるよね。



小便器を据えてから壁の塗装をしていたのか。

それとも当初の白い塗装が小便器撤去に伴い部分的に剥がれたのか。
周囲は年月とともに色がくすんできたのか。


床も、便器を据えた後で仕上げたのか。

フツーは、床を仕上げてから便器を乗せるんじゃない?

昔は違ったんだろうか。



こういうところも、
改修が進んでいくと全部覆い隠されてしまって
わからなくなってしまう。



現代なんだから、
写真だとか動画だとかで
施設の記録として残しておけるとよういのだけれど、
まあ、そういうことは、たいていやらないよね。



人間だったら、病院のカルテや役所の住民票なんかで
その人の治療や移動の記録が残されている。


歯医者さんには、
治療の経緯やレントゲンなんかが残されているから、
身元不明遺体の特定に利用されたりなんかもする。



建築物にも、
なんかそういう制度ができないかな。


建設会社によっては、何らかのものを
引渡し時に伝達したりするようだけれども
一般的には
その建物の存続中継続的に資料を保存する文化が無い。



新築引き渡しした建物の
配管図、配線図なんか作ってないよ、なんていう物件も
多々ありそうだ。
住宅とか、ね。

隠ぺい部分の配管配線の経路なんて、
職人さんの記憶の中にしか残ってない。

図示してないから、もう、誰にもわからない。


埋設給水管のルートも、
掘って追いかけてみなければわからない。



そういうのって、困るじゃん?

そして、商売柄、
日々困ってるんよ。



けどね、無いんだよねぇ。

既存資料。



世の中が三次元モデリング化していこうとも、
変わらんのだろうかねぇ。

二次元図面や写真さえ満足に作成して残せないんだから
いわんや三次元をや。
(「蒸発したわけじゃない」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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