2023年12月03日

洗浄力と節水

トイレの洗浄方法といえば、
フラッシュバルブ方式か、ロータンク方式しかなかった。


フラッシュバルブ方式は、
洗浄力は高いのだけれども
結構な水量と水圧とを要して
基本的に加圧給水の施設でしか使えない。


ロータンク方式であれば、
水量水圧は少なくて済むのだけれども
だから直圧給水でも利用できるのだけれども
水がタンクに貯まるまでの時間がかかり
たとえば人がどっとやってくるような場合には
水が貯まりきらず、洗浄しきれず、
配管が詰まってしまいやすくなる。



ハイタンク方式も無いではないけれど
本質はロータンクと一緒。



だけど近年、ロータンクの水量でフラッシュの洗浄力を発揮できる
そんな便器が出てきた。


23120301.JPG


TOTOで言えば、フラッシュタンク式。
LIXILで言えば、クイックタンク式。

(つくづく、各社いろいろネーミングを考えるものだ)


タンクは小さくて圧迫感が無いし
奥行きも小さくなっているし
とにかく連続洗浄が可能であるのがありがたい。

給水管も細くて済むから便利である。


23120302.JPG


新しいものが出てくると、
価格帯が上昇してしまって

「とにかく安く」

というものは出来なくなっていくかもしれない。



が、ある意味それは仕方がないことかもしれない。
経済成長を継続するには、
ある程度のインフレ率を維持しつつ
価格は上昇して行かざるを得ないのだ。

それに収入増が伴えば、問題はないのだ。



世界情勢がますます先行き不透明となる中、
企業の(特に大企業、巨大企業の)内部留保が増大して
従業員への還元率が減少しているという。


となると、購買力が失われて経済は失速し
企業業績は落ち込んで行くことになるのだろうけれども
還元増は他社がやってくれれば良いことで
自社の短期的・ミクロ的な利益だけを見れば
手っ取り早く内部留保に回したほうが良いわけだ。


局所最適・全体最悪

合成の誤謬


昔から言われているのだけれど
ますますエスカレートしていくのはなぜなんだろう。


先見性の欠如?

正しく物事を見られる人物の不在?



誰かのせいじゃ、ないのかも。

ニンゲンって、そういうモノなのかも。



災害、疫病、経済、戦争、政争。



古代文明の頃から、
人類の本質は、ちっとも変わっちゃいない。

いやむしろ、悪化の一途を辿っているのではあるまいかと
思わざるを得ない事態が、延々と続いている。


そしてその中に、自分自身も含まれていることを
自覚せざるを得ない、今日この頃。
(「洗浄力と節水」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 衛生設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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