2023年12月01日

力に耐え得るのか

改修工事で、普段隠れている部分が顕になると
いろいろと出るわ、出るわ。



たとえば、天井を剥がした場所では


23120101.JPG



梁に、たくさんの孔があいているのがわかる。

何本もの電線管が貫通しているのである。



これ、1本1本の孔用に、
あるいはまとめて、
補強用の鉄筋が入っているだろうか。


見るからに、後から梁に孔をあけて
配管を通してあるんじゃなかろうか。



梁の主筋こそ無事であろうけれども
あばら筋はどうだろうか?


そんなもの気にせずに、
ダイヤモンドカッターでぐわーんとあけてしまって
いるのではなかろうか?



もしもここが梁や耐震壁でなければ、問題ないだろうか。
鉄筋探査したうえで、
あばら筋を切らず、
かぶり厚も確保された状態であれば
大丈夫だろうか。



「新耐震以降の建物なので安全です」


たまぁに、そういう表現を見ることがある。


が、もしも構造体に欠陥を生じるような
配管貫通穴などがあちこちに追加されているのであれば
本来期待される強度は出ないはずだ。



そういうのって、誰か調べた上で評価してる?



だぁれも、調べていないし、
気にもしていないんだろうなぁ。
(「力に耐え得るのか」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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