いろいろと出るわ、出るわ。
たとえば、天井を剥がした場所では
梁に、たくさんの孔があいているのがわかる。
何本もの電線管が貫通しているのである。
これ、1本1本の孔用に、
あるいはまとめて、
補強用の鉄筋が入っているだろうか。
見るからに、後から梁に孔をあけて
配管を通してあるんじゃなかろうか。
梁の主筋こそ無事であろうけれども
あばら筋はどうだろうか?
そんなもの気にせずに、
ダイヤモンドカッターでぐわーんとあけてしまって
いるのではなかろうか?
もしもここが梁や耐震壁でなければ、問題ないだろうか。
鉄筋探査したうえで、
あばら筋を切らず、
かぶり厚も確保された状態であれば
大丈夫だろうか。
「新耐震以降の建物なので安全です」
たまぁに、そういう表現を見ることがある。
が、もしも構造体に欠陥を生じるような
配管貫通穴などがあちこちに追加されているのであれば
本来期待される強度は出ないはずだ。
そういうのって、誰か調べた上で評価してる?
だぁれも、調べていないし、
気にもしていないんだろうなぁ。
(「力に耐え得るのか」おわり)