だいたい必要性があって取り付けられている。
「必要性」もさまざまで、
毎日必要なものもあれば、
何年かに1回必要になる「かも」というもの、
場合によっては何十年も一度も必要とされないものもある。
平時は不要だけれども、
予見できずに発生する災害に対応する設備は
普段は基本的に「不要」なのだけれども
それは仕方がない。
これも、普段は特に必要とされない
そんな設備であろう。
排水管内が詰まってしまった、
そんな(あまり起こらない、または起こらないはずの)事態に際して
あると助かる床上掃除口である。
それほど開けるものでもないし、
何なら開けないまま建物の生涯を終えることもあり得る。
が、時と場合によっては、
何やかや開けざるを得ない事態になることもある。
そんな、モノである。
が。
なにも、こんな「絶対踏みそうな場所」につけなくたって
いいじゃない。
ブースから、もしくは写ってないけど写真右の小便器から
洗面器に向かって移動すると、
まずたいていは踏んでしまう場所。
金属プレートなんだから、
繰り返し繰り返し人の体重(軽重さまざまだろうけれど)が乗り続ければ
歪んでしまって、
いざというときにうまく開かなくなっているかもしれない。
床面よりもちょっとだけ出っ張ってるから、
軽く蹴躓く人だっているかもしれない。
もうちょっと壁に寄せれば、
あるいはもうちょっと写真右上奥の位置にもっていけば
まず人が踏まないようにもできるのに。
設備屋さんが配管を通すのと、
建築屋さんがブースを立てたり内装したりするのと
タイミングも異なるし、
それぞれの都合だけで進めていくから
こうなっちゃうんだよねぇ。
ただ、工期や人の手配の都合とかあるからして
なかなか調整しづらかったりもするんだよねぇ。
気にならない人は気にならないっていうから
ま、これでもいいのかもしれないね。
ワタクシが好きじゃないってだけで。
(「絶対踏む場所に」おわり)
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