点検口をあけると、
そこにはダンパー。
ストレートシロッコファンと、
風量調整ダンパーである。
ファンは、配管やダクトの納まり上、
上部ビタビタ。
でも、本体高さの半ばに吊り用の金物がついているから
こういう据え方が出来て便利である。
ダンパー用のハンドルは、
このように点検口をあけてすぐのところにあると
操作もしやすい。
ゲージも見やすい。
たまに、点検口の奥の奥の奥にあって
「どうやって操作するねん」ってこともあるけどね。
ここは、大丈夫なのだ。
ファンの奥側のダクトは、
ぐいっと下方に曲げられて
躯体を向こう側へと貫通している。
ピントもフラッシュの明かりも、
手前の鋼管に食われてしまった……。
もうちょっとカメラの位置を変えて、っと。
これなら、何とか。
ファンが邪魔になったから、
それを避けて吊材が設けられている様子がわかる。
ファンの銘板は、
腕を伸ばしてカメラを掲げて
ようやっと撮れる。
どうせなら、もっと見やすい場所にあったらいいのに。
何なら、点検口近くに別に貼っておくとかね。
そしてできれば、いや、絶対に、
「製造年月」の記載が欲しい。
最近の天井扇や洗浄便座だと、記載があるんだけど。
古いやつには無いのが普通だし、
新品でも記載されていない機器・器具も多い。
なんでだろう。
記載があれば、10年20年経ったときに
すごく助かるのに。
メインのスパイラルダクトから制気口へ分岐する部分は
ぜんぶフレキダクトになっていた。
施工する人にとっては、
スパイラルダクトを加工してつなげるよりも
フレキでべろ〜んと伸ばしたほうが
やりやすいよね。
どのくらいまでの長さなら許されるか、
施主(というか、監理者)次第かな。
フレキは接続部の1mくらいにとどめて、
あとはスパイラルできちっとやってほしいと
ワタクシは思うのだけれど。
こっちは、それほど長くしてないから
ボックス接続部の微調整に使われている程度だから
自分としてはこちらのほうが好みである。
フレキダクトを制気口ボックスに繋げて
そこから下方にネックダクトが伸びて、
天井面には吸込口がついているんだろうけれども、
ネックダクト下方に、隙間が出来てるんじゃない!?
亜鉛鉄板を、うっかり切りすぎちゃったかな。
「ま、いいよね? 誰も、気づかないよね?」
そのまま、済ませちゃったかな。
ごめんね、施工後何十年かわからないけど
見つけちゃったのよさ。
こんなことは、
結構あちこちにあるのだ。
それはそれで、まことに興味深いことなのだ。
(「天井内のダクト」おわり)