パーテーションっぽい、仕切りっぽい、
そんなサイズの、ルーバータイプの製品。
上部をどのように支持するのか、
なかなか悩ましいかもしれない。
ちょいと特殊な架構形式だから、
まあ、仕方がない。
下部は、こんな感じ。
水滴がたくさん。
滴っている。
このパネルヒーター、冬は温水を流して
暖房用に使用するのだけれども
夏は冷水を流して、冷房に使用する。
冷輻射タイプの冷房装置なのだ。
パネル表面が低温だから、
室内空気中の水蒸気が凝結して滴るのである。
冷たいコップ表面の水滴と同じである。
下部には、水滴を受けるための皿構造が設けてある。
もちろん、ただの皿であったなら
じきに溢れてしまうから
ちゃんと排水口も設けてある。
目皿が浮いているのは、
結露受けとの間に隙間があるのは
大丈夫なのかしらん。
ま、周囲の床が濡れてないところをみると、
大丈夫なんでしょ、きっと。
たいそう蒸し暑い夏の日、
この放熱器が置いてあることでガンガン除湿され
それほど室温が低いわけでもないけれど
爽やかな涼感が広がっていた。
エアコンで、あるいはエアハン経由で、
あるいはファンコイルを通して、
冷風をひたすら送り込む冷房にしか
普段お目にかからないのだけれども
この「冷輻射」っていうのは、なかなか良きかな。
このご時世、冷水を造って送るっていうのが
なかなか面倒に思われたりするけれど
(何でもかんでもパッケージエアコンだから、ね)
なかなかどうして、冷輻射ってスゴい。
建築士製図試験御用達の、
空冷ヒートポンプチラーで冷温水を造るくらいなら
まあまあいけるでしょ?
ただ、パネルヒーターも結構高いしね、
「コスト」で考えちゃうと、選択肢から外れちゃうんだよね。
コスト以外の価値を、どのくらい見いだせるか。
やっぱり体感するのが、いいように思うんだな。
百聞不如一感。
(「冷輻射という選択肢」おわり)