2023年09月23日

建物の横顔

人間だって、正面の顔と、側面の表情とは
それなりに異なっているものだ。


建物もまた、同様。



そして「せつび」の多くは
正面ではなくて、側面や背面にこそ
姿を見せている。


23092301.JPG


ある程度、年季を経た建物であろう。


当初からついていたベントキャップと、
後から追加したであろう、深形フードとが対比される。


屋上と、ベランダと、雨水管が露出で外壁に取り付いている。
ナナメ45°に振っている部分の配管径が細くなっているのは
なぜだのだろう。

普通は、排水系の配管径は上から下まで同径なんじゃ?

よしんば、途中で横引きする場合に、
横引き管だけ太くすることは有り得ても、
逆は無いんじゃない?



外壁、窓上部分にちっちゃくエルボ返しされているのは
通気管の開放端かなぁ。

まだ「セルフード」(登録商標)が無かった頃なのかも。



細く伸びているのは、ドレン管と電線管?



なんて、いろんなことが楽しめる。



左上の窓だけ、ちょっとだけ出窓になっているとか、
外壁目地と窓とがテキトーだとか、
右のビルに接続されているかのような出っ張りとか、
(つながっているとすると、いろんな法律大丈夫?)

意匠的にも、おそらく構造的にも、
考察のしどころはたくさんあることだろう。



こんな横顔を眺めてみた、昼下がり。
(「建物の横顔」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック