ローカル線だったりすると、
時刻表を確かめずに行くことはできない。
何時間も、
いや、今日はもう、来ないかもしれないんだから。
でも、この路線は、
しっかり来るのさ。
次々と。
それでも少々の待ち時間はあるわけで、
手持ち無沙汰であったりして、
まあ現代の大抵の人はスマホを眺めてとか
スマホでゲームをしたりとかして
時間を潰しているんだけれども。
まあ、それもしてるんだけれど、
kindleで読書とかしてるんだけれど、
それでも、その地の「せつび」を眺めるのも
それなりの魅力があるのだ。
眼の前に並ぶ建物の屋上に乗っている、
水槽水槽アンテナ水槽室外機。
外壁に張り付く、フード配管ケーブル盤。
視界を、やってきた列車によって遮られる。
「あ、乗らなきゃ」
(「上に乗るものたち」おわり)