例のごとく、いろいろ取り憑いている。
いや、取り付いている。
ガス瞬間湯沸器が2台と、換気フードやダクト、室外機、
それらに接続される、給水管ガス管冷媒管電線管その他。
この類のモノたちは、通常あまり「見せる」ものではないので
ひっそりこっそりと設置される。
いや、これらも、そのように設置されていたはずなのである。
しか〜し。
たぶん、隣に建っていたビルが取り壊されて
駐車場になってしまったがゆえに
丸見えになってしまったんじゃなかろうか。
「いつまでも、あると思うな、親と金」
そんな人生訓があるけれども
「いつまでも、あると思うな、隣のビル」(字余り)
隣に建っていたからこそ、
換気効率を上げたくて、なのか
少しでも表通りの方向に向けて、なのか
ダクトをわざわざ伸ばして、曲げて設置してあった。
少なくとも、隣が在った間には、
これが必要だったことであろう。
そして、今や無用の長物と成り果てた、というわけか。
ま、それほどの「長物」でもないか。
都市の中心部には、こんな様態がそこかしこに見られるものだ。
そんな「名残」を探し歩くのも、一興。
(「隣に建っていたんだろう」おわり)