そんなに時間があったわけじゃないけれども
少し寄ってみたかったのだ。
「ゆがわらまち」と読む。
「ゆがわらちょう」じゃあない。
まち と ちょう。
読み方の判別は、とっても難しい。
マンホール蓋の中央に配されている町章は
「ゆ」の図案化 であろうことが容易にわかる。
もちろん、鋳鉄蓋にもバッチリ鋳出されている。
少し歩くと、見た目丸いのに丸くない、
四角いようでいて、実は三角な
不思議なマンホール蓋を見かけた。
この丸の大きさの蓋にしたら
重たすぎるから分割した。
っていうなら、丸い親子蓋で良いような気もするが。
町章が袈裟斬りされているようで
イヤだという人は居なかったんだろうか。
だからなのかどうだか、
町章が無い蓋もあった。
そして、化粧マンホール蓋。
なんだけど、周囲はアスファルト舗装なのだ。
「化粧」の意味、ある?
ねえ?
樹木桝がみかん箱である当地。
本来、こういう歩道に設けるマンホールに
上のような化粧蓋を使うんじゃないかな。
ゆえあって、移設してきたんだろうか。
あいにくの天候で、
ピントがいまいちだけれども
水道の制水弁蓋には町章はない。
○に水のマークだけだ。
量水器桝も同様……だけれども
割れちゃってるね。
プラスチックだからね、
あんまり重たい車に踏まれると
割れちゃうのも仕方がない。
設置場所を間違えたね。
そして、湯処の一つである町であるからして
温泉インフラも存在しているようだ。
○に温と書いてあるけれど、
温水じゃなくって温泉だよね?
排気弁と排泥弁とが並んであるのは
山でも谷でもなく平坦な場所だから
なのだろうか。
引き込みも賑やかになる。
水と温泉と排水。
温泉のメーターも「量水器」呼びで
いいんだね。
量湯器とか量温泉器とかいう造語も不自然だしね。
雨水桝に転がし配管を直接ぶち込んである。
蓋は大胆に切り欠いてある。
ま、建物脇の部分だから
目立たないし、構わないよね。
あんまり長い時間は過ごせなかったけれど
ちょいと街を歩いてみるのも楽しいものだ。
その土地土地の、
何らかの面白さが潜んでいるのだから。
せっかく湯河原に行ったのに、
温泉に浸かることもなく撤収してしまったのは
とっても名残惜しいのだけれども。
(「湯河原町のマンホール蓋」おわり)
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