2023年07月28日

借室を造るよりも

見上げると、お空に仲良く並ぶ
トランス。


23072801.JPG


マンションの脇に電柱が林立して
そこにトランスがずらりと並ぶ
そんな光景を見ることがある。



共同住宅は、住宅ゆえ
一軒一軒の住宅ごとに
低圧の電力契約を結ぶ。



その低圧電力は、高圧電線からの電力を変圧して
供給するものであるのだけれど
その変圧器をどこに置くかについては
建築主と電力会社との協議によることになる。



一般のビルなどであれば
建築主側で設ける「電気室」に相当する空間を
共同住宅内にも設けて、
そのスペースを電力会社に貸して、
そこにトランス(電力会社も財産だ)を置いてもらうことができる。
この場合、売ることの出来ない床面積(空間)を造らねばならず
建設コストは上昇する。


そんな場所造りたくないけど低圧で各戸に供給してよ
ということであれば、
上の写真のように、柱上トランスをズラリ並べるしかなくなる。


見た目はイマイチかもしれないけれど
コストは抑えられるからいいんじゃない?

そういう趣旨である。



世の中、カネ、カネ、カネ。


高所得者向けの高級マンションなら
こんな事はやらないだろうけれども
一般庶民向けであるならば
やはり安いにこしたことはない。


というわけで、
全国各地至るところの共同住宅脇に
このような景色が出現していくことになる。

もちろん、戸数が多くて
こんなんじゃ足りない場合もあって、
ケースバーケースである。



マンションを買うときには
こんなところも見てみては?


住み心地には、何の関係も無いけれど。
(「借室を造るよりも」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 電気設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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