その脇にはそれ用の排気ファンとダクトとが
設けられている。
外壁に面してさえいれば、
そしてその壁が耐震壁でなければ、
このような形で後付けの設備を設けて
内部の模様替えをすることができる。
ここのように、
正面と側面とが使えるならば
すこぶるやりやすい。
テナントがいくつも並んでいて、
外壁に面するのが正面側だけだったりすると
なかなかこのような付け方はやりにくい。
建築確認申請が不要なのだけれども
だからと言って建築基準法や消防法など各種法規を
遵守しなくても良い、というわけではない。
ないけど、誰もチェックしないから、
知らずに脱法行為をすることもあるし、
コスト削減などのために知っていながら敢えて
違法状態で済ませてしまうことも
無いわけじゃなかろう。
さて、このダクト系統は
どうであろうか。
延焼の恐れのある範囲に出ているダクトとして
防火装置(防火ダンパーとか)は
設けられているのだろうか。
誰が検証することもないから、
知る由もない。
ほんとうは、12条点検なんかで
適切にピックアップして
しかるべき対応がなされているといいんだけれど
このへんの設備まで見てくれる人は
居るかな?
(「テナント排気」おわり)