洗浄便座用電源の取り出し口に
カバーがかけてあるやつ。
「防犯装置付」と、赤文字で表示してある。
防犯装置とは、何ぞや。
このカバーのことを、示してるんだよね?
洗浄便座用の電源プラグを
普通にコンセントに差してあるところだと
それを引っこ抜いてスマホの充電に使う輩がいるものだから
そういう「盗電」からの「防犯」という意味なんだろう。
少々、大げさな表現であるような気もするが。
ま、盗みは盗み。犯罪には違いない。
それに、充電が完了するまで、長時間にわたって
ブース内を占拠されるとなると
その間トイレとしての実用上の機能が失われるわけで
他の利用者にとってもよろしくない。
というわけで、このカバーによって目的を果たしているわけだ。
カバー本体には「KANTO」と書かれていて
関東器材工業 の製品であることがわかる。
盗電防止用のカバーなのではなくて、
エアコン用冷媒配管の壁面取出化粧カバーを
流用しているに過ぎない。
それに、両面テープで貼り付けたからかどうか
そしてそれを剥がされたことがあるからかどうか
カバーが少し浮いている。
これを引っ剥がして、
中にあるコンセントを何としても使おうとした人物が
居たのかもしれない。
実際のところは、どうなんだろうね。
近年は、スマホにタブレット、ノートPC、イヤホンその他、
充電モノが多数あるからして
コンセントの必要性は高まっている。
充電状況が心許ない場合には
コンセント付きのカフェを探すこともあるだろう。
ドライヤーやトースターのような
大電流は必要ないのだけれど
電源自体は欲しいものなのだ。
だから、
コンセント付きカウンターが備えられた休憩スペースが整備されたり
宿泊施設の枕元電源が充実されてきたりしつつある。
トイレブースが充電スペースとして流用されないような
全体的な充電環境の整備も
必要な時代になってきているのだ。
(「防犯装置か」おわり)
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