木質外装の美しい建物。
植栽がまだ植えたてだけれども
何年か経って緑が充実してきたら
かなり美しいところになることだろう。
外壁に、ガラスやらガラリやら扉やら
やっぱり木質を基調に造られている。
もうちょっと、近寄って見ようじゃないの。
あれま。
上方の、排気トップはわかるよ。
外壁からちょこっと出っ張らせるだけで
なるべく目立たないようにって。
防火上問題なければ
これで良かろうて。
問題は、このルーバーの中なのさ。
奥のほうに、室外機が大事に大事に(?)匿われているじゃないの。
ルーバーもかなり密だし。
これで、あの室外機は
満足な働きが出来るのだろうか。
「外気との熱交換」という
本来の任務を果たすことができるのだろうか。
「見た目カッコ悪いし
引っ込んでてよね」
言わんとするところは、わかるよ。
確かにね、室外機デザインって
よろしくないよね。
カッコ良くないよね。
そりゃ、わかるよさ。
だからって、この仕打ち……。
こんなことされて
「働きが悪いね」
とか、
「能力、足りてないじゃないの?
設備設計、どうなってるの?」
なんて、責められても
困るんよ。
こっちの責任じゃ、ないんよ。
なんでもかんでも、隠しちゃえばOKなんてことは
成立しないのだ。
引っ込めるのも、隠すのも、
別にダメだって言ってるんじゃない。
引っ込めるなら引っ込めるなりに
隠すなら隠すなりに、
設備機器の働きを考慮した上で
「適切に」
やって欲しいだけなのだ。
不適切にやっちゃったら
不適切な結果になっちゃうのだから。
(「引っ込んでろって……」おわり)