とにかくどこに行ったとしても、
ざっと天井を眺めてしまう。
習性、いや本能のようなものだ。
夏になると、熱がこもりやすいからだろう、
天井扇が据えてあった。
多角形の展望塔に四角いフェースをどう配置するのか、
悩ましくもあろう。
丸いダウンライトはそれほど難しくないだろうけれど。
全面ガラスではないけれども
展望用の窓面積はそれなりにあって
それゆえに、冬期は冷気がこれでもかと窓面を伝う。
それを緩和すべく、
窓下に伸ばされた、電気ヒーター。
形状を見るに、巾木ヒーター であるようだ。
梁型にまで取り付けてあるけれども
その部分もヒーターであるのか、
ダミープレートであるのか
そのあたりはちょっと見ただけではわからない。
暑さにも寒さにも配慮された展望台であったのだ。
(「展望台にて」おわり)