接続とか勾配とか保温とか、
何かと制約を受ける場面も多い。
が、電力や通信のケーブルとなると
配管類よりも細くて柔らかいこともあって
割合フリーダムに見えたりする。
天井点検口を開けると、
さっそくその姿をみつける。
点検口を突っ切るケーブル。
配管がこの位置にあると
点検口の利用という観点では邪魔なことこの上ないが
ケーブルだと一見それほどでもなく見える。
が、余裕のない、ピンと張った状態であると
うっかり体が触れてどこかで接続が緩んだりすると
何かに電気が供給されなくなったり
信号が伝わらなくなったり
警報が出てしまったりするから
あまり舐めてかかると危ない。
余ったのか、地震動などに際しての余裕なのか、
将来的計画が何かあるからなのか、
天井内でトグロを巻いているものも
割合見かける。
照明器具に直接ぶっ刺さっていて
被覆の剥がれた金属部が露出しているものがあると
「大丈夫かな」と少々心配になったり。
ボックスを設けるとか、コネクタを介するとか
絶縁テープで巻いておくとか、
何かしたらいいのに、と
他人事だからこそかもしれないけれど、思う。
配管の走向と比べると、
ケーブルのそれは、結構フリーダムに感じられる。
接続部がボックスに納まっていると
ちょっとだけ安心する。
配管やダクトは、
この本数で通すことはなかなかない。
いろんな種類のいろんな太さのいろんな用途のケーブルが
束ねられて通る。
どれが何なのか、
ぱっと見わからない。
どこかでわかるような表示があると
良いのだけれど。
結束バンドで束ねてあると
見るからにまとまりが良い。
部分的に改修するときにはいちいち面倒くさいかもしれないけど。
このうちのどこか一部がネズミに齧られたりすると
非常に面倒くさいことになる。
そもそも「どこ」かが特定しにくいし、
齧られた場所がわかったとして、
「何」に影響があったかが、
これまた解明しづらい。
電気設備工事も
たいへんなのである。
(「天井内のケーブルたち」おわり)
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