2023年05月22日

壁からニョキニョキ

空調空気の搬送は、
空間に応じて適切に配置されるのであるが、
時として思うような成果を得られないなんていうことも
あったりする。

そんな時には、どうしたらよいだろうか。



そんな問いに対する、一つの策なのだろうね。



とある、吹き抜け空間のこと。


23052201.JPG


よくあるように、
壁面ノズルから吹き出す。

そんな空間なのだが。



おそらく、ちょっと届きが悪かったのであろう。

こんなふうに、改造されていた。



23052202.JPG


ノズルにぶっ刺したフレキダクトを延長して
空調空気を目的の空間へと誘っている。



壁から生えでた、チンアナゴのようだ。

まあ、ニシキアナゴでも構わんのだけれども。



針金で吊ってあるから、
折れ曲がってくることもない。


23052203.JPG



逆側から見てみても、
堂々としたものだ。


23052204.JPG



ところで、一番奥のノズルからは
もっと長々と伸ばされていて。


23052205.JPG


どうやら、廊下部分にも送りたくて
このように細工したらしい。


23052206.JPG


本格的にダクティングしたり
下がり天井を設けたりすると
やたらと費用がかかってしまうのだけれども
この程度でも目的を果たすことはできる。


あとは、見た目の問題だけだ。



施設のグレードや、
何が見せるべきメインであるか、
改修のための予算がどの程度確保できるか、
そのあたりを勘案した結果なのであろう。



これはこれで、『有り』だよね。

新築でコレだとちょっと問題なんだろうけど。



いや待てよ?



こんな新築も、面白いんじゃないかな!?
(「壁からニョキニョキ」おわり)
posted by けろ at 18:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]


この記事へのトラックバック