2023年05月15日

旧国鉄羽幌線跡

ワタクシは、鉄ちゃんではない。

断じて、ない。



けれども、鉄ちゃんの友人が居たこともあって
少しは染まっている。

染められている。

でも、少々である。



だから「鉄ちゃん」「鉄ヲタ」を称するような資格は、無い。



とは言え、鉄道は好きか嫌いかで言えば、
好きなほうである。



単純に、オモシロイから。

そして、車窓から移り変わる景色も好きだから。



鉄ヲタという大きな括りの中にも
乗り鉄とか撮り鉄とかいろんなジャンルがあると言う。

が、そのへんのところは、よくわからない。


キハとかキロとか、車体云々もほとんどわからないし
そもそもそれほど興味もない。


何となく、乗ったら楽しいし、見ていたら面白いし、
そんな程度のことである。



そんな中にあって、「廃線跡」というのは
少々食指をそそるジャンルではある。


立派な道路が整備されてしまって
自動車の便利さが圧倒的であって
すっかり廃れつつある、鉄道。

国鉄分割民営化を前にして、長大路線である141km全線が廃止された
かつての地方交通線の羽幌線。

北海道北部の日本海側に延々と敷設されていた鉄路である。


国道232号線が並走しているため、
その廃線跡を各所に垣間見ることができる。


何度も訪れてみたい場所である。



ところどころ、その廃線跡にアクセスできる場所があって。


23051501.JPG


もちろんレールは外されているけれども
路盤や橋、トンネルなどの構造が未だ残されていたりする。

1987年に廃止されてから、かれこれ36年が経過しているけれども
そもそも人の住まない地が多いことと
住んでいた地も過疎化が進み、
集落ごと無人化したところもあったりして
「跡地利用」をする必要もなく、
ただ、そこに残されて在るのである。



だいたいのトンネルは、
入り口部分を鋼材で塞いであるのだけれども
そんな処理さえされないままの場所も残っている。


23051502.JPG


すぐ前まで近寄ることができる場所も
未だ存在する。


23051503.JPG


内部はもちろん手つかずだから
年月の経過とともに劣化が進んでいる。


ただ、レールを剥がして枕木を取り除いただけ。

そんな状態のままなのである。


23051504.JPG


もちろん、中には入らない。
入るべきではない。

いきなり崩れてきても困るし、
そこで何らかの被害に遭ったらまずいし、
それでJRだか鉄道・運輸機構だかにとばっちりが行っては
申し訳ないし。


入口脇に彫りつけてある年号。


23051505.JPG


1967年6月に完成したということなのかな。

じゃ、上の1957は、掘り始めた年?
そんなことはないよね。10年もかからないよね。



この部分、下には川が流れていて。


23051506.JPG


谷になっている部分なので、
路床用に盛り土された部分を
河川が貫通している。

こんな部分が、そのまま残っている。



反対側を見ると、もう見る影もない路盤跡と
写真では見づらいけれども
向こう側に別のトンネルの抗口もある。


23150507.JPG


この類の事物に趣向のある方であれば
垂涎の地かもしれない。


保存状態の良い構造物などに関しては
沿線自治体の観光マップ に紹介されていたりするので
国道232号線、通称オロロンラインを車で移動する際には
参考にされると良いであろう。



こういう場所を求めて、車で移動する方々もいる。

が、オロロンラインを走っていると
バイク乗りは言うに及ばず、
真っ黒に日焼けした自転車乗りや、
テントから食材から全部ザックに背負って徒歩移動している人も
暖かい季節だと割合見かけるのだ。


いやぁ、スゴい根性だなぁと、
感心しきり。


熊には、くれぐれも気をつけてね。
(「旧国鉄羽幌線跡」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 交通 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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