2023年03月30日

寒太郎じゃないよ

とある建物の壁面に並ぶ室外機。


23033001.JPG


あるものは庇の上に、
あるものは外壁に
そしてあるものはフェンスで囲われた地上に。



壁面に並ぶは、北風小僧の……


「寒太郎」じゃないのだ。

東芝さんの「暖太郎」なのだ。



冬でも暖房バッチリ! という製品なのだ。



冬期は冷たい外気中から熱エネルギーを無理やり掻き集めて
室内を暖房しようとするので
エアコンの性能がガタ落ちとなる。

落ちるどころか限界を超えてしまって
あんまり外が寒いと「暖房できましぇん」となってしまう。



でもエアコン各社は懸命に開発を続けて
寒冷地仕様の暖房強化型を次々と製品化して
今では外気温がマイナス20℃であっても
室内をしっかりと暖房できる。



だから、建物やガラスの断熱性能の向上とも相まって
北海道を含めて日本国内たいていのところでは
エアコンのみで冷暖房をすることができるようになっている。


そういう時代になっているのだ。


まあそれでも、
燃焼機器の需要が無くなることはないだろう。
今でも薪ストーブや暖炉を好む人が居るように
燃焼系の暖房機や
温水暖房をご所望になる方もおられるのだ。


でも、パッケージ形空気調和機の伸展は
目を見張るばかりである。


設備設計者としては、少々寂しい面もあるけれど
ま、計算の面倒臭さはかなり減ずるかな。



がんばれ! 暖太郎。



各社、いろんな名称をつけているのだ。

暖太郎のほかに、
ズバ暖、スゴ暖、メガ暖、暖ガン、フル暖、ゴク暖、……。


いろいろ、考えるよね。すごいね。
(「寒太郎じゃないよ」おわり)
posted by けろ at 20:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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