2023年03月19日

しばらく工事中

観光ガイドには必ず載ってる、あれ。



有名な、有名な、北海道庁旧本庁舎
通称「赤れんが」。



観に来たよ〜。


23031901.JPG


ん?



二次元やんけ!



まあ、何も無いよりずっとマシなんだけれど
二次元やったら、旅行ガイドと変わらないやんん!



でも仕方がないのだ。


現在は、絶賛改修工事中なのだから。



本来は2019年から改修に入る予定なのであったけれども
東京オリンピックのマラソン競技を札幌で開催することになって
それじゃ、そのあとねってことで延期され、
オリンピック自体の延期に伴って
着工が2021年にずれ込んだのである。

まだ数年は、工事が続く予定である。



せめて、二次元で!
ってことで、仮囲いに印刷されているわけなのである。

今年春には、仮設見学施設がオープンするという。



仮設物で火事を起こしたりしてしまって、
まあいろいろバタバタしている。
竹中さんJVなのだけれども、
苦心しておられるようである。



すぐ南側のビルは大成建設さんのやらかしで
組んだ鉄骨を再度バラして建て直しになったり、
北海道新幹線トンネルの大林JVではシールド泥土が噴出したり、
世界に冠たるスーパーゼネコン各社でも
ご苦労されている。

建設業界の人手不足、資材高騰、経営環境の悪化、
「パワハラ」認定による技術継承の困難、
原因についてはいろいろ研究している方もおられることだろう。



高度経済成長期とは、そしてバブル期とは、
全く異なる環境、状態、情勢になっていることと思うのだ。



北海道庁旧本庁舎は、
写真で見慣れた緑青色の屋根から
びかびか銅板色に葺き替えられて
経年により徐々に色合いを変えていくのだそうだ。



建築の環境も、
時代とともに変わっていくのだ。


けれど、屋根の葺き替えのように
「元に戻る」ことは決して無い。


良きにつけ悪しきにつけ
時間軸に沿ってひたすら変わっていくはずなのだ。


23031902.JPG


今現在の在りようは
今限り。

一期一会なのである。



観光先のいろいろな施設も
いつまでも変わらずに在るようでいて、
じつは少しずつ変わっている。


だから、
じつは同じところを何度も訪ねたとしても
新たな発見、感動があったりするんだ。


3次元の本体が隠されている中で
2次元の建築物を現地で見るっていうのも
それはそれでひとつの経験なのである。
(「しばらく工事中」おわり)
posted by けろ at 23:55| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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