鋳鉄製の放熱器、である。
ちゃんと窓下に合わせて設置されていて
コールドドラフトの防止に役立っている。
イマドキ珍しい、蒸気暖房である。
右側の立上げ管から蒸気が供給されて
黒いアングル形の放熱器弁で開度調整しつつ
鋳物の中で放熱して凝結して湯になる。
それを左下の放熱器トラップ(これもアングル形)で分離して
還水管へ戻し、最終的に還水槽まで戻す。
すっかり見かけなくなった蒸気暖房システムである。
写真では13枚接続されているが、
必要放熱量に応じてこの枚数を変えるわけである。
ちょいと斜めから見てみると
全体像がわかりやすいだろうか。
これ、かなーり重たいのである。
床置形の放熱器だけれども
転倒防止用に壁から支えるための金物もついている。
設備耐震云々が言われるようになって以降、
苦肉の策っぽい作りである。
倒れたやつに足でも挟まれたら大変だし、ね。
縦に5つの柱があることから
「五細柱」の放熱器という。
二細柱とか三細柱とか、
いろんなタイプがあったようだけれど
もう、製造所も少ないんだろうな。
見かけることがあったら、
ぜひ記念に撮っておきたいものである。
もちろん、「事情が許せば」であって
周囲の迷惑や奇異な目を一切無視して撮るようなものではない。
この写真は?
改修工事の調査なのだから
正当な業務である。
(「鋳鉄製放熱器」おわり)
さて、この度、当社では「2級管工事施工管理技士検定対策テキスト&問題集」の書籍を作成しております。
貴団体がホームページに掲載されている図版を当該書籍に仕様させていただきたく、ご連絡させていただきました。
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