「ゴミステーション」だよ。
捨てる場所じゃなくって、
一時的に留め置くだけの場所、
なんだからねっ。
だから、テキトーに「捨て」ちゃダメなんだ。
次なる運搬に適したように、
決められたとおりに、整然と、
ルールに則って、利用すべきものなのだ。
さて、ごっついと言えば、ごっつい、
ゴミステーション。
網で覆われている上に、
鍵付きである。
そして更に、
その筐体を足で地面から持ち上げて
支えてある、
そんな「ゴミステーション」。
誰でも好き勝手に捨てていかないように
町内会で鍵を管理しているのかしらん。
動物が食い荒らすことを避けられるよう
がっちりと囲って。
足があるのは……。
雪が積もった時にも埋もれずに済むように
そんな対策ではなかろうか。
この地の積雪深はこんなものでは済まないだろうけど
バス路線であるからして、ある程度除雪は行き届く場所。
それに、あんまり高い位置にしてしまうと、
利用者が使いづらくなってしまうし。
そんなこんなで決まった、
足の長さじゃあるまいか。
ゴミ集積場も、
その土地土地の特色があり、事情があるのだ。
(「足付きゴミステーション」おわり)