床も壁も石張りで、
高級感を漂わせている、そんなトイレ。
なのに、なのに、それなのに、という感じであった。
おわかり、いただけるだろうか?
そう。
トイレットペーパーの予備ロールの置き場所が
どこにも無いのだ。
仕方なく、ロータンクの上に載せてある。
せっかく、高級感を演出したのにぃ。
そんな感想が、出たのか出なかったのか。
壁給水にして、少しでもオモテに出る給水管を短くして
コンセントも隅角部に配してなるべく目立たせなくして、
前面はとてもスッキリとした造りにしてあるのにぃ。
洗浄便座用の給水管もダラダラぐるぐる余計な巻きもなく
極めてスマートに納めてあるのにぃ。
そう。
世の中は、ままならぬものなのである。
そして、大抵のことは「なんとかなる」のである。
それに、気づく人は気づくのだろうけれども
多くの人は気づくことさえ、無い。
気づいたとしても、それほど気にはならない。
そんなことって、多いのだ。
それで、世の中回っているのである。
あんまり、思い悩まなくても、良いのだ!
(「収納は欲しい」おわり)
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