2023年01月08日

典型的なペリ放熱器

ホールの屋外側はガラス張りになっていて
ガラス下部には放熱器が設置されている。


典型的なペリメーターのカウンターであり、
埋め込まれているファンコイルユニットも
典型的な付き方となっている。



23010801.JPG



室内側最下部のスリットから室内空気を吸い込み、
カウンター内に隠されている冷温水コイルで温度調節されて
カウンター上部の吹出口から空調空気が吹き出される。


ガラス面に当てて、
外界からの熱擾乱を極力緩和し
室内環境を快適に保つ。

そういう存在である。



ガラス上部にブリーズラインが配されていれば、
「典型的な」配置である。



しかし近年、冷温水システムを使用しない施設も増えた。


全部マルチエアコン(またはマルチガスヒーポン)で
賄えてしまう。

冷温水システムよりも、お守りがやりやすいし。



こういう造りが「典型的」ではなくなる日も
近いのかもしれない。



昔から言われているように、この世は移ろいゆくもので
変わらないものはそうそう無いのであるけれど、
「せつび」もまた、諸行無常なのである。
(「典型的なペリ放熱器」おわり)
posted by けろ at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 空調設備 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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