FF式温風暖房機であったのだよ。
立派とは言わないけれど、
床よりちょっと高くされた基礎に
床埋込の灯油コックボックスと
防水コンセントを従えて
立派に据えられていたのだろうよ。
けれども、なにゆえか
その座を追われてしまったのさ。
装備品の給排気管を残したままで。
この地域、冬にはかなりの雪が積もるようで
給排気トップの据付は結構な高さになっているのだよ。
いろんな配慮が、あるのだよ。
けれども、その彼(彼女?)は、
その地位を追われた。
そして、下剋上(?)によってその座に就いたのは
掃除機!?
暖房機が、返り咲く日はくるのだろうか。
王座を奪還すべく、立ち上がるのだろうか!?
(「あるじの交替」おわり)