2022年10月10日

倉庫でライブ

年代モノの、組積造の倉庫。


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それなりに補修しつつ、それなりに使われている。



近年は、こういうものをリノベーションして
他の用途に利用されることも多い。



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1號農業倉庫 と書かれた鉄板とともに、
古そうな鉄の扉と、その上方に取り付けられた屋根。


それとともに、新しい防風板付ベントキャップが並ぶ。



シャッター用の開放装置も新たに設けられている。


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内部には、小洒落た空間が造り上げられていた。


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コンサートや、イベントに利用されるらしい。



昔むかしの組積造では、耐震基準を満たしていないから、
鉄骨ラーメンで完全補強を施されるとともに、
防災はじめ暖房換気照明その他
現代の用にふさわしい各種設備が付加されている。



外壁面に顔を見せていたベントキャップは
天吊ロスナイの出口なのであった。


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スパイラルダクトは、黒い鉄骨に紛れて
目立つことはない。


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暖房は、FF式温風暖房機。


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各所に据えられているが、
積雪の多い地域で、且つ倉庫屋根の軒下にあたる面であるからか
給排気トップがかなり高い位置まで立ち上げられている。


積雪地では、その地の積雪の度合いに応じて
このような「立ち上げ」が必要になるのだ。



給排気トップの据付は、
可燃物との関係も気をつけなければならない。


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給気筒と排気筒は、
暖房機の背面カバーを貫通させてある。


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灯油は、床スラブに埋め込まれたコックから取っている。
給油管は地中埋設からの引き込みだろうか。


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電気系は、露出の電線管とボックスによって
施工されている。



非常電源用の蓄電池設備とか、リモコンスイッチとか。


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色分けが、わかりやすい。



「防災」といっても、それほどの床面積ではないため
火報と消火器くらいなものだ。


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石壁と内装仕上げ兼用の木材との間にも
少々の空間があるから、
電線管は露出にしなくても良かったのかな、
という気もするが、
建築工事と電気工事との取り合いを気にしなくて済むから
これはこれで良さそうな気がする。


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「断熱」というものが無いから、
省エネ性はほぼ無い。

が、常時利用される施設でもなし、
ある程度の人数が入るのであれば、
ライブで元気に動き回るのであれば、
スポットライトを多用するのであれば、
内部発熱もそれなりに期待できる、かも。



イベント開催時間をにらんで、
あらかじめ暖房機を稼働させておき、
室内を暖めておけば良いのだろう。

それだけの「立ち上がり負荷」を見込んだ
暖房能力なのだろう。



新築で、断熱バッチリの建物のほうが
「エコ」なのかもしれないけれど、
こういうリノベーション案件も
これはこれでアリなんじゃないかな。
(「倉庫でライブ」おわり)
posted by けろ at 08:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 設備一般 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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