大々的に配管更新をするもんだから。
するとですよ?
開けてびっくり玉手箱ってなもんですよ。
いや、設備工事の範疇じゃないんっすけどね。
スラブ鉄筋が、見えちゃってるじゃないですか。
「かぶり厚」なんて、マイナスじゃん。
このスラブ、ダブルで鉄筋が入っているはずなんだけど
かぶりが無いもんだから、実質シングルと言えるんじゃ?
もう、築後ずいぶん経過している建物だけれども
これって最初っからこうだったってことだよね。
サイコロとか無い時代だったっけ?
それだって、何やかや鉄筋端材を加工したりして
かぶり厚を確保するようにするのが本筋だったんじゃない?
工事監理、何やってんねん。
ま、後からいろいろ言うのは勝手なものだ。
もちろんこの現状はちっとも良くない。
法令や基準や、いろんなものに違反してるよね。
でも、現実としてこういう建物が存在しているのだ。
ここにあるっていうことは、
きっと他にもゴロゴロあるってことだ。
こういう建物の耐震診断って
どこまでやってるんだろう。
スラブ配筋がところどころこのザマであることを
加味した計算・診断をしてるんだろうか。
それとも、図面通り、基準通り、正しく鉄筋施工されている前提での
架空の計算なんじゃろか。
構造屋さん、どこまで考慮してますのやら。
梁なら、ちゃんとなってるから、
なんてことは無かった。
なんか、いろいろ出てるし。
あばら筋も浮いてるよ。
痩せすぎ状態!?
ほんとに、こんなんで強度出てんの?
ま、築後今まで何度か強い揺れに見舞われつつも
こうやって建ってんだから大丈夫、って言えちゃう?
言っちゃっていいものかな?
ある程度、安全率をみているから
大丈夫だったんだろうけども
こういう建物ってまだまだたくさんあるんだろうなぁ。
日本でも、こんな感じなのだ。
さて、諸外国では(もちろん国によるだろうが)
一体どんな感じなんだろう。
何もなくても揺れだしたり、
自重に耐えられず崩壊する建築物もあるようだけれど、
完成前に事故崩壊する橋や、
決壊するダムもあるようだけれど、
ニュースにならないだけで
いろいろあるんだろうなぁ。
(「既存躯体は大丈夫?」おわり)