半個室なものだから、いろいろと見回しちゃったのだ。
周囲のお客さんには、ご迷惑をかけることが無いから
遠慮なく眺めることができるのだ。
もちろん、天井面はマストだ。
細い竹材をなんとなく流してあるやつが
天井仕上げと言えば仕上げなんだろう。
照度低めの飲食店内であるからして、
仕上げ材など、もともと気にもならない。
フラッシュを焚いても、竹ばかりが照らされて
奥まではあまり届かない。
それでも密やかに存在している、ダクトやら制気口やらケーブルやらが
見えてくるのである。
フェイスやルーバー、保温外装はすべて黒塗りになっていて
ほらそこにあるよと敢えて注意喚起をされない限りは
まず気付かれることもなかろう。
こうやって、気づかれにくいように、目立たないように、
意識して、工夫して、出来上がっているものを
敢えて暴き、白日の下に晒し、ネットで全世界に喧伝してしまうのは
人倫に悖ることであろうか?
否、と思いたいものだが、
世間は許容してくれるかどうか!?
「ふぅ〜ん」
「あっそぅ」
たぶん、それくらいの反応だけなんだと思うんだ。
だから、構わないんじゃないかな。
(「黒塗りの天井内なら気づかれまい」おわり)
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私も職業柄、某千葉の夢の国に行っても天井面やら消防設備ばかりに目がいきます
こどもにはどこ見ているんだと白い目で見られるのですが・・
ある意味「完全に人目から隠された設備=魔法」なのかもしれません
設備の魔術師なんて二つ名が欲しいものですが、世間は口を開けばVE、CDですよね
「どこ見ているんだ」→「世の中の真実を見ているのだよ!」
心の中でだけ、そう答えます。実際には「あははっ」作り笑いです。
いつも思うんですが、
「VE」って単なるグレードダウン・コストカットであって
エンジニアリングでも何でもありませんよね。
「安くせいっ」という強要との違いってあるんでしょうか……。