ガラスに覆われている。
ほんと、ガラスって好まれるよなぁ。
文字通り「透明感」が出るものね。
でもさ、いっつも思うんだ。
「ものすごい冷房負荷じゃない?」
夏期の日射熱は、馬鹿にできない。
冬期は日射熱をうまく取り入れることで暖房エネルギー削減になるだろうけれど
夏期は逆にそれをいかに入れないかが大切なんじゃないかと思うんだ。
「ちゃんと効く冷房にしてね」
そりゃ、日射取得熱に見合うだけの能力を持った冷房設備を設けさえすれば
効くことは効くけどね。
「地球環境にやさしい、省エネもよろしくね」
それは、ちょっと違うと思うんだなぁ。
もしもそういう要望があるんだったら、
設備に要求する前に、何かないのかなぁ。
「熱線反射ガラスを使うからね、エコなんだよね」
そういう問題なのかなぁ。
そりゃ、フツーのガラスよりはマシかもしれないけれど
きっちり断熱した外壁や、太陽高度に基づいた適切な庇があるのに比べると
レベチじゃない?
わざわざ『温室』を作っておいて、
「高効率高性能のエコな冷房設備を使ってるから地球にやさしい」
なんて、欺瞞じゃないかな?
『温室』にならない造りのほうが、
よほど良いんじゃないかなぁ。
そんな考えを持つのは、
「デザインを軽視する、ケンチクのわからんヤツ」
「融通の訊かない、頭の変な設備屋」
なのかなぁ。
(「日射遮蔽も大事だと思うのだ」おわり)