JR各社の経営は大変そうである。
東京大阪の大都市圏と東海道新幹線を除き、
他の各路線は青息吐息。
100円の売上を上げるのに数千円以上の経費がかかるような路線が
地方部にはわんさか存在するようだ。
そんなJRの引込線に
作業車が停まっていた。
人が居るところを見ると、何かをしている。
でも、しばらく見ていたけれども、車両は動かない。
特急の1編成も係留されていた。
振り子式特急だ。
「鉄ちゃん」という存在が居て、
ファン層もそれなりにあるものの
毎日定期的に乗車する客が大量に存在しなければ
その存続はおぼつかない。
乗車人員が少なければ採算が取れないのは必至。
「ラストラン」にだけ、大勢の客が来ても仕方がないのだ。
「廃線反対ッ!」
「地域の足を守れッ!」
「鉄路が無くなると街がさらに廃れるッ!」
沿線の切実な叫びもわからなくは無いが、
「じゃあ、乗ってくれよ! 使ってくれよ! みんなッ!」
鉄道会社としては、そう言うしかない。
地元の人々も、普段はやっぱりクルマ生活なのだ。
多くの人々にとって、鉄道は日常使いになっていないのだ。
もはや鉄道事業ではやっていけず、
不動産業やホテル業、物販業のほうで稼いでなんとか帳尻を合わせている
そんな会社も多いようだ。
「ロマン」ではあるんだけどね。
「先立つもの」もまた、必要なんだよね。
好きなだけで結婚しても、
生活が成り立たない極貧状態では持続可能じゃないように、ね。
(「経営大変そうで」おわり)